平松洋子のレビュー一覧
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購入済み
女性にオススメ
初めてこういった分野に足を
踏み入れてみました。
内容は総じてソフトな印象で
幸いでしたね。ノーマルな志
向の?女性向けの一冊だと思
います。 -
Posted by ブクログ
「サンドイッチは銀座で」から始まり、7冊目。
日常の家庭料理や地方の名物など、同じように取り上げている。熱のこもった文章なのに、しつこくない。品の良さが滲み出ていると感じる。
高知は徳谷のフルーツトマト、フルティカ。子供の時に初めてトマトを丸かじりした記憶が蘇って、生唾が湧いた。
油揚げの中に生卵を割り入れ、醤油と味醂で煮る、信太煮。平松さんはあぶたまと呼び、子供の頃からお馴染みの料理というけれど、僕は食べたことない。作ってみようかな。意外と難しくないかな。
ゆで玉子を塩水に浸し、冷蔵庫へ、これでねっとり濃厚な味になるという。
どれもこれも美味しそうな文章。ご馳走様でした。 -
Posted by ブクログ
「おいしさは進化する」編は帯に「北へ東へ」とあり、こちらの「土地の記憶を食べる」編は「西へ東に」とある。
東海以西ということかな。
初っ端が「熊鍋」。平松さんのエッセイでも熊猟の話はあったけど、カラー写真付きのレポは強烈。しかし、ただ捕ればよいというものじゃないという処理の仕方とか、融点が低いので半透明になっていく肉の描写がいかにも美味しそう。
鮒ずし、イラブ―(ウミヘビ)汁など、その他もチョッと近づき難い食材もあるけれど、梅干し、奈良漬け、柚子、どれも舌を刺激してくる文章。
ワサビの茎ってこんなに長いんだとか、東大寺門前の奈良漬けは平松さんのエッセイでも読んでいたけど、こんなに手間がかか -
Posted by ブクログ
平松洋子さんというと、「食」についてのエッセイを書く人、というイメージがあり、そういうものを読まない私は、当然この方の著書も読んだことがなかった。
2月末(2020年)の書店で、文庫新刊の棚に本書が並んでおり、タイトルに惹かれて手に取りパラパラめくってみたが、そこに並んでいるのは知らない本の名前ばかりでそそられなかったので、棚に戻した。
しかしその後、書店に行くたびにこの本が目に入り、なんだか気になるように。
たまにはこういうのもいいかな、本の感想を書くときの参考になるかもしれないし、ここまで気になるなら、と思い買ってみた。
平松さんが本について書いた文章が一冊にまとめられている。
「食 -
Posted by ブクログ
冒頭の「横串の女」の近所のお店の女主人らしきの焼き鳥を食べる描写に引き込まれる。
だけど、平松さんのキッチン周りの近辺雑記ぽいなあと思いながら、読み進めると、シカ猟、フィンランドのサウナ、ジェノヴァのパスタ、ベルリンのカレーまみれのソーセージとか色々の食べ歩きもあって段々楽しくなってくる。
台所周りのことも、平松さんの文章の熱量は変わらないんだけどね。
解説に「生真面目かつ柔らかい文体」とある。僕は威勢が良くて上品な文章だと思う。
鈴木清純「ツゴイネルワイゼン」のちぎりこんにゃく鍋、恐かったなあ。何が怖いんだか判らないのに、本当に不気味だった。
「トマトをちぎる。」やってみようかな。