平松洋子のレビュー一覧
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当然ながら幼年期の生活習慣や育った環境により大きな影響を受ける「食」についてだから、ひとそれぞれ独自の人生観みたいなものが垣間見えて興味深い。
毎回インタビューの際に、しっかりとその人となりやバックボーンについて勉強してから臨む平松洋子さんの姿勢に非常に感銘を受けた。Posted by ブクログ -
「おいしさは進化する」編は帯に「北へ東へ」とあり、こちらの「土地の記憶を食べる」編は「西へ東に」とある。
東海以西ということかな。
初っ端が「熊鍋」。平松さんのエッセイでも熊猟の話はあったけど、カラー写真付きのレポは強烈。しかし、ただ捕ればよいというものじゃないという処理の仕方とか、融点が低いので...続きを読むPosted by ブクログ -
奈良を旅行中に、確か平松さんが東大寺前の奈良漬けの店を紹介してたよなと検索して知った本。
帯の背に「北へ東へ」とある東日本版をまず読む。
アスパラガス、秋田牛、鴨猟などの生産者や料理店のルポ。平松さんのエッセイでもかなり作り手に寄った内容になっている。
凍みこんにゃく等、失われそうな味を守るため各...続きを読むPosted by ブクログ -
あじフライ美味しそう…有楽町に食べに行きたい…解説の「平松さんの喰らうという行為や、出てくる食材には、物語が詰まっている」の言葉の通りの本。
こんなにいろんなエピソードがあってすごいなぁ。
食べる楽しみを本当に大切に、というか、もう人生の中心に据えているんだろうな。Posted by ブクログ -
「野蛮な読書」を読んでから、平松洋子の書評にはまっているいる。取り上げる本のジャンルが広く、こちらの想像の範囲を軽々と越えており驚かされた。狩猟の本が2冊も入っているなんて。Posted by ブクログ
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平松洋子さんというと、「食」についてのエッセイを書く人、というイメージがあり、そういうものを読まない私は、当然この方の著書も読んだことがなかった。
2月末(2020年)の書店で、文庫新刊の棚に本書が並んでおり、タイトルに惹かれて手に取りパラパラめくってみたが、そこに並んでいるのは知らない本の名前ば...続きを読むPosted by ブクログ -
もう…文句のつけようもない名人の味わい方、書き方。
目玉焼きをごはんにのっけることについては一家言あるワタシですが、黄身をごはん側に伏せるっつーのは盲点だったなあ…見た目は寂しいが、味はいいなあwPosted by ブクログ -
オノマトペも活用し、豊富な語彙と軽妙な文章で、眼前に料理を表出し、読者の食欲を刺激する著者の凄腕。
定型の驚きしか発せられないテレビのグルメレポーターも、著者のエッセイを読んでみてはどうか。
様々なレシピも記載され、意欲ある読者は試してみるのもいいかも。Posted by ブクログ -
文章にも相性があると思うのだが、私は平松洋子さんの文章は読みやすくて好き。
写真が載っているわけでも、詳しいレシピが書いてあるわけでむもないのに、味が想像できる文章ってスゴイと思う。Posted by ブクログ -
日常的に読書をしている人の生活に関するエッセイ。
無理して読書をしているのではなく、自然と読書が入ってきている感じが好ましいです。
逆に、読書案内的に読むと物足りないかもしれませんね。
日常エッセイとしてはいつも通り高品質なので、読書が趣味じゃない人にもお薦め。Posted by ブクログ -
一篇一篇が短いのが残念。
あと著者が年を経るに従って好みが自分とずれてきていてそこも残念・・・でもやっぱり食べ物の事を書かせたらこの人はすごいと思う。
食べ物の事でも、食事のことでもなく、食事を通して人生を書いている。だからいつも、読後は幸福な救われたような気持になるのだと思います。Posted by ブクログ