無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
平松洋子『すき焼きを浅草で』文春文庫。
週刊文春連載の人気エッセイの文庫化。相変わらずの名調子で、食はもとより日本や海外の文化や蘊蓄までが語られる。
第三次流行のタピオカ、イノシシ、サバランに小岩井レーズン&バター、中華そばにセリそば、すき焼き、紅しょうが天と紹介される食べ物はどれも美味そう。揖保の糸が帯の色でランク分けされていたとは、銀座久兵衛が格落ち訴訟を起こしていたとは全く知らなんだ。
初っぱなの『ゆで卵奇譚』。スイスのホテルでエッグスタンドにのったゆで卵と格闘する話なのだが、映画『エンゼル・ハート』でロバート・デ・ニーロがゆで卵を剥いて食べる描写が紹介される。あのシーンは確かに印象的でロバート・デ・ニーロ演ずるルイ・サイファーがミッキー・ローク演じる探偵の魂を食べてしまうぞという脅しのように感じ、背筋が寒くなったのを思い出した。
本体価格670円
★★★★★
Posted by ブクログ
久しぶりに東京に出て美術館に行く。
その時間だけでも至福な時間で、
「あぁ、私、この時間を求めていたんだ。」と、自分の心がひたひたと水が注がれていくみたいに満たされていくのが分かった。
完全予約制の展覧会だったので、待ち時間の間最寄りの本屋に寄り、ぼーっと本を眺める。地方の本屋は満遍なく色んなものを揃える傾向があるけれど、東京の本屋はその本屋なりの個性的なコンセプトが感じられたりして、小さな本屋でもすごく楽しい。
そこで出合った久しぶりの平松さん。
この人のエッセイは美味しそうで、読んでいて食べることの大切さと喜びを感じられる。そして背筋をスッと伸ばしたくなる。
あぁそう言えば、私仕事が立て込んだりしてキュウキュウとしてると、本屋に行ってばーっと本買って読んで自分を癒すことをしていたっけ。平松さんはそんな中よく読んだ本だった、と思い出した。そして癒された。
新しい生活。自粛。悲しいニュース。行き詰まっていく感じ。
いつもと違う雰囲気を抱えて「みんなも同じなんだから」とそこに慣れなきゃと言い聞かせて、きっと人はすごく自分に無理を課しているんだと思う。そんな中自分を取り戻したというか、うーん、自分を少し客観視する視点をもらえた感じ。
変わってしまったこの状況が大きく変わるわけでもない。ただこの少しだけ日常からズレるこの時間が、今の私にはどうしても必要だったみたいだ。
Posted by ブクログ
「サンドイッチは銀座で」から始まり、7冊目。
日常の家庭料理や地方の名物など、同じように取り上げている。熱のこもった文章なのに、しつこくない。品の良さが滲み出ていると感じる。
高知は徳谷のフルーツトマト、フルティカ。子供の時に初めてトマトを丸かじりした記憶が蘇って、生唾が湧いた。
油揚げの中に生卵を割り入れ、醤油と味醂で煮る、信太煮。平松さんはあぶたまと呼び、子供の頃からお馴染みの料理というけれど、僕は食べたことない。作ってみようかな。意外と難しくないかな。
ゆで玉子を塩水に浸し、冷蔵庫へ、これでねっとり濃厚な味になるという。
どれもこれも美味しそうな文章。ご馳走様でした。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸