平松洋子のレビュー一覧

  • 父のビスコ

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    読んでいる間中、自分の故郷、両親、祖父母のことなどが次々思い浮かんできた。最後の「場所」「父のビスコ」では涙があふれてきた。
    今年の春、母が逝き、父が施設で暮らすという状況の中で読んだものだから、このように振り返ってくれる娘がいて、なんとお幸せなご両親だろうと思った。平松さんと自分を比べても仕方がないのだが、東京にお住まいなのに岡山のご両親のお世話を十分にされて、自分のことを「ダメな娘」と反省する。お元気そうだったお母様もお亡くなりになったと最後に知り、私と父の時間もそんなにはないと、当たり前なことに改めて気付いた。

    文庫の最後の木内昇さんの解説以上のことは何も書けそうにない(当たり前か)。

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    2025年11月24日
  • 泥酔懺悔

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    小学校から大学まで同じだった友人に勧められて読んだ。
    語彙力なくて上手く感想言えないけど、個人的に中島たい子さんのが好きだった。
    もともとほぼ飲めなかったから下戸の気持ちもわかるし、世間的なお酒の立ち位置とか共感だったし、記憶なくす友達と重ね合わせて見てしまった。
    勧めてくれた友人はいつも私に新しい感性や向上心を与えてくれる。またおすすめを聞きたい。

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    2025年11月14日
  • 父のビスコ

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    平松さんのお父さんは 昭和3年生まれ
    うちの母も 昭和3年生まれ

    平松さんは 私より4才若いけど
    子供の頃の話しを読むと
    あ、そうそう!
    という気分になりました。

    アミの塩辛
    そういえば 最近食べてないなあ!
    アミの塩辛が歯にあたる感じを読んで
    今 食べた感じがしました。

    わたなべのジュースのもと
    もう口の中で蘇りました。
    あれは色つきチクロだったのか!

    チクロっていっても 今のひとは知らないでしょうね。

    祖父の水筒 という章読んで
    寺の僧侶にも赤紙がきたんだ!
    その頃の人は 驚かなかったんでしょうが
    なんか ビックリします。
    じゃあ 亡くなった人 誰が弔うんだ!
    ぶじ帰ってきたお祖

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    2025年11月03日
  • 父のビスコ

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    ネタバレ

    平松さんのエッセイは、初読み。食品・食事がらみで多くの本が出ていることを知る。併読している幸田文の小説もそうだが、父との思いでを魅力的なエピソードと文体で描いていくエッセイは自分の好みぴったりだった。入院中のエピソードである表題作は、素敵なエッセイの中でも白眉で、穏やかに死期を迎えた父と娘の一コマが見事に切り抜かれる。鰻とビスコのくだりに心が震えた。平松さんの他の本はどうなのだろうか、気になっている。

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    2025年08月18日
  • おあげさん 油揚げ365日

    購入済み

    おあげさん

    平松洋子さんのエッセーはほぼ全部読んでいます。同世代ということもあり色々な点で親近感を感じます。風呂上りや寝る前に横になりながら読みました。年齢とともに生活感にも共感する部分があり楽しく、心穏やかに読ませていただいています。

    #癒やされる #共感する

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    2025年04月23日
  • おあげさん 油揚げ365日

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    油揚げという、身近にある食材について、レシピを含め、作者の思いでから江戸での油揚げの活躍まで沢山の短編が並んでいる本
    読んでいて、私もどんな思いでがあるかなぁとおもいだしてみると、
    母が作ってくれたおいなりさん
    主人とこどもが喜んでくれたあぶたまにおうどんのきつねなど、出てくるなぁと思い
    身近にある食材にありがたさをかんじた。

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    2025年04月22日
  • おあげさん 油揚げ365日

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    当たり前ですが、読む前に冷蔵庫に油揚げがあるかどうか確認すること。
    なければ、まず買ってから読み始めるべきですね。
    私は油揚げもですが、いなり寿司が猛然と食べたくなって困りました。
    「油揚げ二枚で三合飲める」……名言です。

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    2025年04月09日
  • おあげさん 油揚げ365日

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    油揚げにまつわる思い出や逸話に、今すぐ作りたくなるレシピの数々まで加わった贅沢な一冊。
    若い頃は気にも留めなかったけれど、自分で日々の食事を作るようになって、そのおいしさ、万能さに気づき、冷凍もできることから常備している「おあげさん」の本が出たと知り、いつもは新刊は買わないのですが、飛びついてしまいました。
    沢村貞子さんの献立日記を読んだ時、すっかり影響されて昭和のお惣菜を一つ、また一つと作り、しばらくして気が済んで作らなくなると、またこういう本が出るんですね〜うまくできているな〜(笑)
    油揚げに興味がない方も、これを読んだら食べたくなること必至!おすすめです♪

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    2025年03月16日
  • 父のビスコ

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    平松洋子さんの本は人生のカンフル剤として定期的に読んでいるので本作は、おや⁉と思った。しゃっきりスッキリど根性みたいなあのテイストと違う。軽やかさより、重たさのある読後感。でもこの重たさが必要な内容なので、ズーンと受け止めた。このテイストでもカンフル剤。読後は、前向いてこう、と腹から感じる。好きです、平松洋子さん。

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    2025年02月04日
  • かきバターを神田で

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    平松さんが書く食べ物のエピソード、食材の数々は本当に尊くて輝きを放っているように感じる。食への向き合い方が素晴らしくて背筋が伸びる思いになる。風邪の時に食べる豆腐の喉ごし、クローゼットと冷蔵庫は似ている話。どれも一食への向き合い方が変わる話ばかり。

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    2025年01月29日
  • 肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行

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    白糠の羊も美郷町の猪も加賀の鴨も、この本に出てくる肉はどれも美味しそうだ。食欲を心から刺激される。

    一方で日本人がいかに肉と付き合ってきたのかという歴史が学べることこそが、この本の一番の醍醐味だと思う。肉食を禁じられていた中で貴重なタンパク源であったこと、ホルモンの流通の歴史、加賀の鴨漁の方法、馬食の由来などなど。ひごろ何げなく口にしている肉は切り身で供されて当然ではない。その飼育から流通に多くの人の手が入り、様々な技術が歴史的に培われてきた。ひとかみひとかみを大事にしたい。

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    2025年01月25日
  • サンドウィッチは銀座で

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    初めて読む平松洋子さん。これほどまでに食べ物を美味しそうに、宝物のように文章で表現できる人がいたのかと。取材力も然ることながら、お店と食材に対する心からの敬意を感じた。社員食堂シリーズは興味深かった。

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    2025年01月16日
  • 酔いどれ卵とワイン

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    なんというか、美味しそうの一言に尽きる。食育とかなんとか、そういう社会的なことを抜きにして、とにかく『美味しい』から『幸せ』を感じられるエッセイが好きだ。

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    2024年09月16日
  • かきバターを神田で

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    初めて平松さんのエッセイ読んだけど、お蕎麦のようにスイスイといっちゃう。軽く読みたい時に(飯テロ注意)

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    2024年07月22日
  • 肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行

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    肉食が人間と切っても切り離せないこと、肉となる動物を愛すほどそれが「旨く食べる」ことにつながること。愛と残酷さは一体だ。食ルポというか「肉に魅入られた人間のドキュメンタリー」みたいな気分で読めてよかった。

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    2024年05月09日
  • 洋子さんの本棚

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     平松洋子さんと小川洋子さん、2人の洋子さんが、各章のテーマに沿った心に残っている本を挙げて対談する対話集。本の紹介のようにもなっていて、読みたい本リストがまた増えました。
     特に心に残っているのは、「人生のあめ玉」の章。親と子どもとの関係で、子どものかわいらしさの記憶、そう言うものが5つでもあれば、記憶のあめ玉のように何百回とむいてなめる、というくだり。小川さんは、「叶姉妹よりママの方がかわいいよ」と言ってくれた息子さん。平松さんは、娘さんのおやつに置いておいたパンを、おいしいからお母さんにも食べてもらいたくて、ほんの少しパンを残して覚えたてのひらがなで「たべてね」と書いてくれた娘さん。その

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    2023年09月24日
  • あじフライを有楽町で

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    (抜粋)
    安心するのです。胸もとをはだけた三角座布団。ぴんっと突き出た尻尾も、お約束。いつの時代も底値安定価格。冷めたら冷めたで、身がきゅっと締まっておつな味。予想を裏切ることのない、揚げ物界のご隠居さん風情がすてきだ。定食屋でも居酒屋でも、「あじフライ」の五文字を確認すると、品書きに安泰感が漂いますね。ほっとする。
    (「あじフライ」を有楽町で)

     分かる!分かる!分かるぅ!
    あじフライって何で時々食べたくなるんだろう?もっとも私は自分で作るには「めんどくさ」さのほうが優って、スーパーのお惣菜で冷めたあじフライのお世話になっている程度で、母にあまり作ってもらった記憶もなく、定食屋や居酒屋で食

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    2023年09月09日
  • いわしバターを自分で

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    ★大好きな渋谷のVIRONとBunkamuraが出てきた!嬉しい

    ★にんにくのピュレ美味しそう〜〜〜バゲットにステーキにつけて食べたいいい

    ★この前深大寺行った時「TOM」行けばよかったなあ。ジジロアたべたい。

    平松さんの描写力ほんとうにすごい、牡蠣嫌いだけど牡蠣ごはんおいしそう

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    2022年11月08日
  • 下着の捨てどき

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    ネタバレ

    軽やかで楽しくて気づきも多くて最高。
    やっぱり平松洋子さんだぁ。

    同じ人生でも、平松さんみたいな文章に書きつけて行くような気分で過ごしたら、振り返ったときの色合いがぐんと明るくなりそう。

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    2022年05月11日
  • 食べる私

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    ネタバレ

    宇野鴻一郎の話とか、なんか、もう、うへーという感じ。食べることに興味のない人のほうが面白い。やっぱ筆力ですね。

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    2022年04月12日