平松洋子のレビュー一覧

  • 父のビスコ

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    生まれ、育った地での思い出を抱きながら、やがてその地を離れ、一旦は新たな土地に順応する為に故郷と疎遠になりかける。
    やがて或る事をきっかけに或いは故郷に帰り、或いは新たな土地で思いを馳せる(著者にとっての或る事とは親の病と死であり、災害であり、一冊の本との出会いであった)
     
    近代の日本、特に戦後の日本で育った一定数以上の人々に流れる通奏低音は本書にも横たわっているように思えた。
     
    大垣書店イオンモールKYOTO店にて購入。

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    2025年01月27日
  • ステーキを下町で

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    長い間の積読本。ホントに積んでいた本の山の間から見つけて、銘酒を味わうようにちびりちびりと読んできた本。おそらく6年は熟成させて、一年かけて読んだ。

    まぁそういう本である。一章一章、時には数頁づつ読んでも、味は変わらない。少し古い話題はあるが、それも味わい深い。実際には14年前ほどの文章が載っている。「オール讀物」連載。我が倉敷が産んだ食のルポライター平松洋子は、食の最前線や話題の店は一軒たりとも取り上げない。何度も通って初めてわかるような名店の、ありふれた食材を料理したような名物を、時にはそれを食べるためだけに、北海道や沖縄や鹿児島や青森や、時には東京赤羽辺りを、取材と称して担当編集者と食

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    2025年01月26日
  • 父のビスコ

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    平松洋子『父のビスコ』小学館文庫。

    第73回読売文学賞受賞作。

    父の死と家族で過ごした倉敷の時間。親子三世代の記憶を紡ぐ初めての自伝的随筆集。

    平松洋子と言えば食のエッセイのイメージが強いが、このようなしっとりとしたエッセイも良いものだ。前半は面白いのだが、『「旅館くらしき」のこと』から最後までは断片的に倉敷や家族のことが描かれるだけで、ちょっとがっかりした。


    『父のどんぐり』。平松洋子の昭和3年産まれの父親の食の記憶。先日、亡くなった自分の父親も昭和6年産まれであるが、戦中戦後に少年時代を過ごした人たちは食べるために毎日が必死であったと聞く。自分の父親はその頃の飢餓の記憶の反動で、

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    2024年12月31日
  • あじフライを有楽町で

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    タイトルと表紙に惹かれて。一つ一つのエピソードのイメージと読んだら興味の唆られる感じがなんとも良い。平松さんと穂村さんの黒にんにくのエピソードは面白かった。大正軒は行ったことないので行かなきゃ。

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    2024年12月15日
  • いわしバターを自分で

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    もうすっかり忘れかけていたコロナ禍独特の空気感とか息苦しさを思い出してクッと胸の奥が痛んだ。それと同時にそんな中で楽しみをと思い、おうち居酒屋をやったりパンケーキを作ったりした細やかな日々を思い出した。

    今度、いわしバターを自分でやってみようかな。

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    2024年12月03日
  • 下着の捨てどき

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    下着の捨てどき…、私もよく分からないなあと思い読んでみました。エッセイ本で、日常生活を送る上で心に刺さる話ばかりでした。特に好きな話がこちらの話です。

    『拡大鏡は見た』 "ひとは見たくないものは見ないらしい"、この言葉はグサッと刺さりました。シミ、シワ見えてないフリをしてる、私。

    『再会タクシー』 東京はタクシーがいっぱい走ってると思うけど、同じ運転手さんのタクシーに乗るって運命だな。

    『また逢えたら』 紹介されてる料理作ってみたい。レシピが載っているのはありがたい。

    『夜中の腕まくり』 牛すじの醤油煮込みを夜中に手間暇かけて作る話なんだけど、平松洋子さんにとって至福の時間な

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    2024年09月21日
  • 下着の捨てどき

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    平松さんのエッセイはいつもこざっぱりとしていて、すぐ忘れてしまいそうなやさしい文章。
    かと思いきや生活のあらゆる場面で時折平松さんの言葉が降ってくるとき、こうして心に残っていたのだなあと気付かされる。
    こういう文章はいくらでも読みたい。

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    2024年08月24日
  • 酔いどれ卵とワイン

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    エッセイならではの読みやすく楽しい感じ、他人の人生を垣間見るときのへぇ、とためになる感じ。

    そのどちらもありながら、「食」というほのかに共通する出来事で本としての統一感もあり、作者の人生の幹があるようであり、巻末の対談では戦争と承認まつわる会話があり。このひとの「食」はきちんと根を持っており、このエッセイの根幹がしっかりしていることに納得。ただつらつらと日常を記しただけではない話が読めたのだと謎の満足感と安心感があった。
    そして、ジャムを作ったりみかん風呂にしたり…自身の暮らしを改めたいなという自戒でありながらも明るい、プラスの気持ちに。

    「電気を食う」「生産と消費者のレールを外れる」とい

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    2024年08月03日
  • かきバターを神田で

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    食への貪欲さが、これまで私が知っているレベルとは桁違いでした。こんなに食の世界は奥深く幅広いんだなーと知らされた感じです。文章が簡潔で小気味良く、読んでいて楽しかったです。

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    2024年07月20日
  • 酔いどれ卵とワイン

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    ちょっと歳上のお友だちと、喫茶店で甘いものを摘みながら楽しくお喋りしているような。
    読んでいて心地良いエッセイでした。

    実はエッセイは苦手でほとんど読まないのですが、素敵なタイトルにそそられて手に取りました。
    平松さん、存じ上げなかったのですが、素敵なお人柄なんだろうなぁ。
    他の著作も読んでみたくなりました。

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    2024年07月03日
  • 日本のすごい味―土地の記憶を食べる―

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    食のエッセイストが出会うのは、その土地を支える食材と人。
    その土地だからこその美味しさを知り、語る、15の探訪記。
    熊鍋 わさび 蒲鉾 オイルサーディン クラフト・ビール
    柚子 梅干し 奈良漬 鮒ずし チーズ かごしま黒豚
    栗きんとん 豆餅 五島うどん イラブー汁
    ・あとがき ・取り寄せ(地方発送)について

    日本各地のすごい味を巡る、15の探訪記。
    その土地ならではの、食材。
    その土地ならではの、自然環境。
    その土地ならではの、人とその土地への想い。
    そして、歴史や生き方をも内在する、その土地の記録。
    猟師と料理人の共通の価値観は、世界一美味しい熊の肉。
    すべての工程が手作業の、缶詰。
    ごっ

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    2024年04月04日
  • 酔いどれ卵とワイン

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    平松洋子『酔いどれ卵とワイン』文春文庫。

    週刊文春連載の食と日常をテーマにした平松洋子のエッセイ。64編を収録。イラストレーターとのコラボが無くなり、少し寂しさを感じる。

    京都大学准教授の藤原辰史との対話「戦争から『食』を考える」も収録。

    小気味良い軽快なテンポの文章なので、リズム良くサクサクと読める。なるほどと共感したり、そんな方法があったのかと驚いたりと楽しく読めた。


    パンにバターを塗る時のストレスフリーの方法は目から鱗。おにぎりの海苔は自分もしっとり派。紅白なますに干柿の身をほぐして食べるのは知っていたが、柿の白和えは知らなかった。サザエカレーはさぞや美味いことだろう。ピーマン

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    2024年03月14日
  • 下着の捨てどき

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    難しいのに一大事な眉毛、鏡につけた拡大鏡。平松さんは、いつも見て見ぬふりしているところにちゃんと向き合っている。時折登場するレシピもいい。電車に乗って旅するお囃子や、本や映画のお話もよかった。こんなふうに日常をなんとかやりすごしている人はすごいと思う。

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    2024年03月10日
  • 下着の捨てどき

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    じっくり味わうように読んだ。
    チンチン電車の話や、本と映画とうまいもんの話が大好き。手元に置いてまた読みたい。

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    2024年02月13日
  • 本の花 料理も、小説も、写真も

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    本を読む事について、改めて深く考えさせてもらった。
    著者の本に対する愛情に裏打ちされた知識と、本を紹介する秀逸な文章に魅了されっ放しの一冊。
    読みたい本の幅が一気に広がり、楽しみを抑え切れない。
    タイトル通り、〜も、〜も、と色々なジャンルを分け隔てなく読むスタイルは、自分の好みそのもので、何度もこの本に立ち戻り、新たな本当の出会いをさせてもらうとしよう。

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    2023年11月21日
  • すき焼きを浅草で

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    サバランへの偏愛。題名より予想していた浅草今半。変わらず平松さんの生活が垣間見えて、くすくす笑えて、ときにしっとりできる。特に初めて出会ったのがあぶたま。どれも食べてみたい。

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    2023年10月28日
  • サンドウィッチは銀座で

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    うんまいモノが食べたくなる
    食欲増進エッセイ

    その中でちょっと異色?な
    「熊を食べにゆく」
    命のありがたみを感じた

    みとのブックフリマにて購入

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    2023年10月04日
  • 洋子さんの本棚

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    小説家って凄いなあ。2人の文筆家の会話、言葉のキラキラした深い深い広い広い海の中に漂わせてもらった。心地よくて、楽しくて、読んでみたくなる本も沢山。

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    2023年10月03日
  • いわしバターを自分で

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    コロナ渦前後のエッセイ。オイルサーディンを豪快にコッペパンに挟むあの人が忘れられない...。暑い日の台所事情や、日本各地の美味しそうなものなど、家にも外にもわくわくするエッセイが詰まっている。

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    2023年10月01日
  • ステーキを下町で

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    ひたすらお肉が食べたくなる。500gはすごい。ぱんちょうの豚丼、沖縄のすば、京都のうどん、東京のきらびやかな駅弁たち。どれも読みながら悶絶するくらい美味しそう。

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    2023年10月01日