平松洋子のレビュー一覧

  • 洋子さんの本棚

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    二人の洋子さんが、人生に影響を与えた本について対談。 教養と感性が豊かな人はこうやって文学を愉しむのか。物語の背景と自身の経験を重ね合わせながら昇華させてる。 飴玉を嘗めるように幸せな記憶を思い出して乗り切るって素敵。

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    2021年05月04日
  • 洋子さんの本棚

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    2人の洋子さんの対談集です。

    平松洋子氏はさぞかし多くの食にまつわる
    本を読んでいるのでは、と思いましたが、
    ここで語られているのは文学作品ばかりで
    した。

    そうだろうなあ。

    文章が上手いのは、やはり幼少の頃から
    多くの良書に触れていたからなのだな、と
    納得しました。

    小説家である小川洋子氏も当然しかりであ
    あり、それゆえ2人の本にまつわる楽しい
    対談集に仕上がっています。

    本好きの女性はどのような本を読んで、
    自身の成長につなげていくのかが分かる
    一冊です。

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    2021年04月22日
  • すき焼きを浅草で

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    平松さんの料理エッセイ。

    やってみようと思ったのは、塩卵とレモンサワー。
    中でもレモンサワーがすごい。

    ドライ人にレモンを漬け込み、スパイスは唐辛子、コリアンダーシード、クローブ、カルダモン。キビ砂糖を加え、ガラスの保存瓶でじっくり寝かせる。注文があると、氷を入れたグラスに注いでウイルキンソンの炭酸で割り、仕上げに輪切りのレモンでグラスの縁の一部をちょいとなぞり、イタリアの塩をつける。

    なんというこだわり。
    いつかはそんな暮らしがしたいものです。。

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    2021年04月10日
  • 下着の捨てどき

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    ネタバレ

     平松洋子「下着の捨てどき」、2021.2発行。彼女の家出、夜中の腕まくり、下着の捨てどき の3つの章に分けられたエッセイ集。2016.7刊行の「彼女の家出」を改題・加筆・文庫化したものです。
     一日に一度、床の拭き掃除をする。雑巾をベランダに干すし終える。清々しいことでしょうw。平松洋子「下着の捨てどき」、2021.2発行、再読。 ①すきな喫茶店の条件が、なんと、13項目記されていました。(^-^) 私が若い頃の条件は2つ。タバコが吸えて、新聞、漫画、週刊誌が読めることw。②ネスカフェのCM「違いがわかる男」。遠藤周作、山本寛斎、高倉健。懐かしい。でも、みなさん鬼籍に。③長野県南木曽に暮らす

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    2021年04月01日
  • 下着の捨てどき

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    タイトルはあくまでも掲載エッセイのタイトルの1つに過ぎない(インパクトあったから??)

    年を重ねた人の生活をちょっと拝見したイメージでした。
    食のイメージが強い筆者ですが、それだけではなく散歩、お気に入りの場所、日々感じたこと色々な話があり、内容も飽きることなく読み終えました。
    元気ばかりをいただける読後ではないですが、「私も迎えるかもしれないアレコレ前向きに乗り越えよう」と思わせてくれました。

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    2021年02月25日
  • すき焼きを浅草で

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    安定して読ませる文章だなあ。
    いつもながらおいしそうだし。
    食べたいもの、飲みたいもの、行ってみたい店、見てみたい映画や映像、また増えた。
    レモンサワー(大岩食堂)、映画『焼肉ドラゴン』、映画『日々是好日』、いなり寿司(伊東駅)、中華そば(福壽)、セリそば(泰明庵)、とんそく(かどや)、中華そば(嘉一)、立ち食いそば(福そば)、傷だらけの天使

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    2021年02月14日
  • あじフライを有楽町で

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    食のエッセイ。
    文章から、食べる喜び、幸せが溢れてくる。鯨めし、そんなに美味しいの??鯨雑炊、どんだけ美味しいの???あじフライにはタルタルソースとレモンだなぁ~とか、お腹が減ってたまりません。いつも何気なく食べてる食材たちに改めて感謝したくなる、良本です。

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    2020年10月16日
  • すき焼きを浅草で

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    久しぶりに東京に出て美術館に行く。
    その時間だけでも至福な時間で、
    「あぁ、私、この時間を求めていたんだ。」と、自分の心がひたひたと水が注がれていくみたいに満たされていくのが分かった。

    完全予約制の展覧会だったので、待ち時間の間最寄りの本屋に寄り、ぼーっと本を眺める。地方の本屋は満遍なく色んなものを揃える傾向があるけれど、東京の本屋はその本屋なりの個性的なコンセプトが感じられたりして、小さな本屋でもすごく楽しい。

    そこで出合った久しぶりの平松さん。
    この人のエッセイは美味しそうで、読んでいて食べることの大切さと喜びを感じられる。そして背筋をスッと伸ばしたくなる。

    あぁそう言えば、私仕事が

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    2020年10月04日
  • 野蛮な読書

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    ネタバレ

    野蛮な読書とは何か。
    丁寧に作られた食事を楽しんだ後、頂きものの「カステイラ」の包みを開けて、箸でそのまま食べるような読書だそうです。

    ”野蛮を許しあえる関係は、余裕のないガチンコ勝負とはちがう。もちろん、ただの粗野ともちがう。いってみれば、おたがいを知ったうえでの懐のふかさの競い合い(化かし合い、含む)。”

    分かるような分からないような。

    とにかく著者は、他分野に渡って造詣が深い。
    そして基本的に丁寧な人なのであろう、本の読み方も非常に丁寧。
    新刊本ではない、何度も読みこんだ本を、丁寧に、深いところまで読み取って紹介する。

    だからタイトルに騙された、と私は思った。
    こういう文章を書く

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    2020年10月01日
  • すき焼きを浅草で

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    食欲を刺激する文章がずらりでした。まだ体験したことのない味がいっぱいあっていつか体験してみたいです。

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    2020年08月24日
  • 泥酔懺悔

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    総勢11名の情勢が、酒にまつわる、まあ総じてどうしようもない、どうかしている経験とその反省と言うか自らを省みて飲酒の鋼材と何故に人は記憶を失うまで泥酔しなければならないのかをシリアスに語るエッセイ集。非常に秀逸。

    なかでも山崎オナコーラさんの「ひとりでお酒を飲む理由」には身につまされてなるほどなるほどと、自分にとってのお酒の立ち位置、のみならず人との関わり方、一人でいることの楽しみ、みたいなものを的確に表現されていて膝を打つ思い。

    しかしまあ、みんな記憶をなくすんだね。ちょっと心配していたけれど、まあ、酒飲みなら普通だわな、うんうん。

    三浦しをんさん、角田光代さん、平松洋子さんといった大

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    2020年08月15日
  • すき焼きを浅草で

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    ネタバレ

    東京に住んでいる間に一度、浅草で、浅草の今半ですき焼き食べた~い!と騒いでおりましたが、叶わぬ夢でした。
    が、この本で夢は叶いました。
    やっぱり素敵だ、今半ですき焼き。

    著者の平松洋子。
    最初に彼女を知ったのは読書エッセイだった。読んでないけど。
    しかし気がつくと、彼女は食べ物系エッセイの一人者になっていた。

    「本の雑誌」で立ち食い蕎麦屋について連載しているのを時折読んで、外食中心の生活をしている人なのかと思っていたけれど、この本を読む限り、この人たぶん料理が得意だ。
    ジャムも餃子の皮も自分で作る。
    家の台所に電子レンジはない。
    子育てしながら仕事を持ちながらのこれは、すごい。
    よほど

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    2020年05月28日
  • かきバターを神田で

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    読み終わったあと
    「あ~食べたい!」と猛烈に思ってしまった。
    おでん
    カリーブルスト
    奥渋の台湾料理「麗郷」
    トマトの手ちぎり
    なすそうめん
    さんまのコンフィ
    きのこ鍋
    田部井さんの干し柿


    そして、アボカド円月殺法に驚かされ!
    (今晩やってみよう~)
    さらにさらにとん蝶まで登場するとは!!びっくり!

    あと、ぬるいお味噌汁は笑った~
    実は私、以前同じような経験があるのだけど…
    「ぬるいので温め直してください」と言ったら
    同席していた男性たちが全員ドン引き。
    でもさ、ぬるいお味噌汁ってなんかイヤじゃない?
    ぬる~って感じで。
    熱いか冷たいかはっきりしてほしいのよね。
    このがっかり感…
    わか

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    2020年05月25日
  • 泥酔懺悔

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    泥酔の失態を開き直るんじゃねぇ、と下戸の私は常々。んでも、人の泥酔を楽しむってのは面白い視点かもしんない。そんな余裕があればなぁ。
    総じて若い年代の著者のほうが面白かったかな。

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    2020年05月01日
  • 洋子さんの本棚

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    どちらも好きな作家さんなので、読んでいて楽しかった。
    ふたりの対談が全部素敵な言葉ばかりで、言葉を楽しんだ感じ。
    アンネの日記はもう一度読み返したいな。

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    2020年03月09日
  • かきバターを神田で

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    そんなに分厚くない短編なのに、少し読むたび満足し、なかなか読み終わらなかった。
    美味しいものを目の前にした時の、ワクワクとした幸せな気持ちを思い出す文書。ユーモアもあって、クスリと笑ってしまう。とても楽しいエッセイでした。
    個人的には、表題の「かきバターを神田で」がお気に入り。「ラマダン中」も異国情緒溢れて好きだった。
    食べてみたいものが目白押し。先ずはジャムを煮てみよう。

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    2020年02月03日
  • かきバターを神田で

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    冬の煮卵、かきバター定食、山形の肉そば、世の中の美味しいものと其れにまつわる物事を伝える週刊文春の人気エッセイが文庫に。

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    2019年11月20日
  • 日本のすごい味―おいしさは進化する―

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    その土地に根付いた”絶品”の紹介であった
    もう1冊の版とは異なりこちらは作り手が作り手が
    手を加えることにより、日々進化し続ける
    ”絶品”の紹介です。

    ピザやイチゴのショートケーキまで、
    和洋問わず本物の味を追求する
    作り手の姿勢には見習うべきものがあります。

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    2019年07月05日
  • 泥酔懺悔

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    ネタバレ

     12人の女性作家などの酒に関するエッセイです。「泥酔懺悔」、2016.9発行(文庫)。面白かったです。①三浦しをんさん、30代から泥酔すると記憶を失う。朝起きると下半身裸で便器を抱いた形で寝ていたと。飲酒の習慣に並ぶのは読書ぐらいとか。②角田光代さん、飲み始めたら途中でやめられない。とことん飲んで記憶がなくなる。覚えていない泥酔時間、角田さんはどうなっているのか?w。③大道珠貴さん、女のひとのグラスについた口紅を指二本で拭うしぐさ、あれ。あの指をあとどこへなすりつけるんだろう、すごうく、気になる。
     12人の女性作家の酒にまつわるエッセイ集。「泥酔懺悔」、2012.11刊行、2016.9文庫

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    2023年08月10日
  • 日本のすごい味―土地の記憶を食べる―

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    地方にはまだまだ「本物」の食材が数多くあります。
    きっとそれはこれから世界でも認められていくことでしょう。

    日本人がそれを自ら手放してはいけません。
    多少高くても「本物」を味わう姿勢を持たなければ、衰退してしまう一方です。

    これを読んで「本物」を求めて旅をしましょう。

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    2019年05月16日