平松洋子のレビュー一覧

  • サンドウィッチは銀座で

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    東西のいろいろなおいしいものを食べ歩いた記録。

    所詮は言葉で、実際に食べられるわけじゃない。
    そう嘯いて読んでみたが、これがなかなか読んで楽しい文章。

    鎌倉の精進料理に春を感じる。
    社食めぐりの記事からは、空気感も感じられる気がした。
    冬の終わりにふぐやどじょうの一人鍋を楽しむ。
    上野の大衆食堂の最後の日々。
    ただ食べ物のことだけではなく、食をめぐる場を掬い取っていく。
    旅が自由にできない昨今、外に出かけた気分が味わえる。

    それから、谷口ジローさんの絵があるのはうれしい。
    写真より純度が高い、あの精緻なタッチにため息が出る。

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    2022年04月30日
  • 本の花 料理も、小説も、写真も

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    平松洋子さんの読書量、
    そして、その紹介するための
    語彙力の豊かさ、鋭さに、
    興奮したり、感心したり、
    心がザワザワと騒ぎ出す。

    どれも、とても面白そうで、
    かといって、
    平松さんのように深く鋭く読み込むことが
    自分にもできるだろうかと
    気圧される想い。

    色とりどりの本の花の
    ずっしりと重いブーケのような一冊。

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    2022年04月29日
  • ステーキを下町で

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    旅先で土地の美味しいものを食べるという贅沢が、本当に贅沢になってしまった昨今。これを食べにここに行きたい欲が高まってしまった…!
    とりあえず、実家に帰省中に下町ステーキは絶対絶対食べに行く!
    →帰省中に下町のステーキを食べに行った。
    悶絶のおいしさ!ありがとう。

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    2022年04月24日
  • いわしバターを自分で

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    平松洋子氏の人気・食エッセイの最新刊。なに!緊急事態宣言?そんなコロナ禍の食い意地に効く!不安な日常でも、食の喜びは手放しません!!

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    2022年04月12日
  • サンドウィッチは銀座で

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    谷口ジローさんのマンガを読みたくて読んだ本。

    著者が全国各地のいろんな美味しいものを食べており、それを文章と谷口ジローさんのマンガで語るという形式となっており、夜遅い時間に読むとお腹が減って仕方が無い本でもありますね。

    現状では、コロナ禍でもあり近所においても外食をしにくいもどかしさがありますし、ましてや全国に旅行に行ったり会話をしながら食事を楽しむというのも中々難しいところです。

    ただ、そういう旅行や外食を躊躇していると、どんどんと失われていく店ってあるんだろうな、とそんな事を考えたりもした1冊でありました。

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    2022年03月22日
  • いわしバターを自分で

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    平松洋子『いわしバターを自分で』文春文庫。

    『週刊文春』連載エッセイの最新刊。連載は2019年12月から2021年9月。いつもと趣が違うことに驚きを隠せない。コロナ禍による巣籠もり生活のためか、いつものような外の店で仲間や友人、知人とワイガヤの食事場面が殆ど無いのだ。

    『いわしバターを自分で』というタイトルからして巣籠もり生活を象徴しているようだ。気になるいわしバターとはそういうことか。

    それでも平松洋子のエッセイは美味い。コロナなど何するものぞと言わんばかりに様々な食材を使いこなし、新たなレシピにも挑戦。ほや飯とパセリカレーは一度食べてみたいものだ。

    本体価格670円
    ★★★★

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    2022年03月10日
  • 洋子さんの本棚

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    ネタバレ

    作家が好きな本について話すというのが好きだし、すごく気になる本も何冊も出てきたけれど、そんなことより何より母と娘の関係や子育てのはなしが印象的。

    「死なないと手渡してあげられないものがある。死ぬことで、遺された人たちは新たな地平に行くことができる。だとすれば、自分にも生きて死ぬ意味がある。」

    「息子の可愛らしさの記憶なら、私も五つくらい保存があって、それをつらいことがあると繰り返し思い出して、またしまっておけば、いつでも再生可能。だから百個も、二百個も要らないんですね。五つでも多いくらい、三つぐらいあれば十分(笑)。」

    「きっと、うちの両親だって、何かすごく馬鹿げた、本人が忘れているよう

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    2022年01月23日
  • あじフライを有楽町で

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    平松洋子の食べ物読み物に間違いはないけれど、この確固さたるや。
    解説にあるが「食うという行為は、味うんぬん以前に、楽しい行為なのだということを知る。つまらなさそうに食べたら、すべてが台無し、楽しく食うことが一番なのだ」とあるが、それに尽きる。

    どんな些細な料理や材料にもストーリーがある。それを丁寧に掬い上げてこの本は出来ている。簡単そうでなかなか奥が深い。だって通常はそんな些細なこと、人は記憶していないから。

    丁寧に向き合う。生けるものを食すからにはそれが礼儀。なんてムズカシイことを言っているわけではない。それが自然なのだ、彼女にとっては。

    そのお裾分けを少々いただく我らは襟を正して食事

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    2021年11月04日
  • 下着の捨てどき

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    私は、平松ようこさんより、少しだけ若い中年女だ。日々、身体の劣化を感じながらも、楽しく可笑しく暮らしている。 そうそう!と共感できるお話しもたくさんあった。 塩豆腐、明日作ろうとワクワクしている。 一番心にささったのは、文庫版あとがきだ。実家の売却は、施設にいる父が亡くなってからと先送りにしている私だが、精神的にもしんどい事を決断して実行した、平松さん。良いなあって思ってます。

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    2021年06月14日
  • 野蛮な読書

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    10年前のエッセイだけど、とても共感出き、引用されている本や写真集などにも興味津々。古い映画などは見るのが難しそうですが。
    特に池部良さんのエッセイは私も昔から大好きで嬉しかった。佐野洋子さん、山田風太郎さんに触れた「すがれる」の章、我が意を得たりという感じでした。

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    2021年06月02日
  • 下着の捨てどき

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    ネタバレ

    私も50代に入り、こんなはずじゃなかった、と思うことが多くなってきた。
    若い頃は目を背けて済ませられたことも、中年ともなると否応なしに前面に出てきて、啞然とさせられることしばしば。
    平松洋子さんの所謂”しょっぱい現実”を読みながら、自分の”しょっぱい現実”と比べてみる。私から見れば平松さんには気持ちの余裕が感じられるけれど、この気持ちの余裕がこの先を生きていく上できっと大事なんだろうな。
    オススメの塩豆腐はぜひ作ってみたい。

    自分の目前に立ちはだかるのは、自分自身の老いの現実。老眼、白髪、皺、しみ、たるみ…書き出すと止まらない老いのオンパレードに、もはやため息しか出ない。
    そして老親の介護、

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    2021年05月23日
  • 洋子さんの本棚

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    二人の洋子さんが、人生に影響を与えた本について対談。 教養と感性が豊かな人はこうやって文学を愉しむのか。物語の背景と自身の経験を重ね合わせながら昇華させてる。 飴玉を嘗めるように幸せな記憶を思い出して乗り切るって素敵。

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    2021年05月04日
  • 洋子さんの本棚

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    2人の洋子さんの対談集です。

    平松洋子氏はさぞかし多くの食にまつわる
    本を読んでいるのでは、と思いましたが、
    ここで語られているのは文学作品ばかりで
    した。

    そうだろうなあ。

    文章が上手いのは、やはり幼少の頃から
    多くの良書に触れていたからなのだな、と
    納得しました。

    小説家である小川洋子氏も当然しかりであ
    あり、それゆえ2人の本にまつわる楽しい
    対談集に仕上がっています。

    本好きの女性はどのような本を読んで、
    自身の成長につなげていくのかが分かる
    一冊です。

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    2021年04月22日
  • すき焼きを浅草で

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    平松さんの料理エッセイ。

    やってみようと思ったのは、塩卵とレモンサワー。
    中でもレモンサワーがすごい。

    ドライ人にレモンを漬け込み、スパイスは唐辛子、コリアンダーシード、クローブ、カルダモン。キビ砂糖を加え、ガラスの保存瓶でじっくり寝かせる。注文があると、氷を入れたグラスに注いでウイルキンソンの炭酸で割り、仕上げに輪切りのレモンでグラスの縁の一部をちょいとなぞり、イタリアの塩をつける。

    なんというこだわり。
    いつかはそんな暮らしがしたいものです。。

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    2021年04月10日
  • 下着の捨てどき

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    ネタバレ

     平松洋子「下着の捨てどき」、2021.2発行。彼女の家出、夜中の腕まくり、下着の捨てどき の3つの章に分けられたエッセイ集。2016.7刊行の「彼女の家出」を改題・加筆・文庫化したものです。
     一日に一度、床の拭き掃除をする。雑巾をベランダに干すし終える。清々しいことでしょうw。平松洋子「下着の捨てどき」、2021.2発行、再読。 ①すきな喫茶店の条件が、なんと、13項目記されていました。(^-^) 私が若い頃の条件は2つ。タバコが吸えて、新聞、漫画、週刊誌が読めることw。②ネスカフェのCM「違いがわかる男」。遠藤周作、山本寛斎、高倉健。懐かしい。でも、みなさん鬼籍に。③長野県南木曽に暮らす

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    2021年04月01日
  • 下着の捨てどき

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    タイトルはあくまでも掲載エッセイのタイトルの1つに過ぎない(インパクトあったから??)

    年を重ねた人の生活をちょっと拝見したイメージでした。
    食のイメージが強い筆者ですが、それだけではなく散歩、お気に入りの場所、日々感じたこと色々な話があり、内容も飽きることなく読み終えました。
    元気ばかりをいただける読後ではないですが、「私も迎えるかもしれないアレコレ前向きに乗り越えよう」と思わせてくれました。

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    2021年02月25日
  • すき焼きを浅草で

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    安定して読ませる文章だなあ。
    いつもながらおいしそうだし。
    食べたいもの、飲みたいもの、行ってみたい店、見てみたい映画や映像、また増えた。
    レモンサワー(大岩食堂)、映画『焼肉ドラゴン』、映画『日々是好日』、いなり寿司(伊東駅)、中華そば(福壽)、セリそば(泰明庵)、とんそく(かどや)、中華そば(嘉一)、立ち食いそば(福そば)、傷だらけの天使

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    2021年02月14日
  • あじフライを有楽町で

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    食のエッセイ。
    文章から、食べる喜び、幸せが溢れてくる。鯨めし、そんなに美味しいの??鯨雑炊、どんだけ美味しいの???あじフライにはタルタルソースとレモンだなぁ~とか、お腹が減ってたまりません。いつも何気なく食べてる食材たちに改めて感謝したくなる、良本です。

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    2020年10月16日
  • すき焼きを浅草で

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    久しぶりに東京に出て美術館に行く。
    その時間だけでも至福な時間で、
    「あぁ、私、この時間を求めていたんだ。」と、自分の心がひたひたと水が注がれていくみたいに満たされていくのが分かった。

    完全予約制の展覧会だったので、待ち時間の間最寄りの本屋に寄り、ぼーっと本を眺める。地方の本屋は満遍なく色んなものを揃える傾向があるけれど、東京の本屋はその本屋なりの個性的なコンセプトが感じられたりして、小さな本屋でもすごく楽しい。

    そこで出合った久しぶりの平松さん。
    この人のエッセイは美味しそうで、読んでいて食べることの大切さと喜びを感じられる。そして背筋をスッと伸ばしたくなる。

    あぁそう言えば、私仕事が

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    2020年10月04日
  • 野蛮な読書

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    ネタバレ

    野蛮な読書とは何か。
    丁寧に作られた食事を楽しんだ後、頂きものの「カステイラ」の包みを開けて、箸でそのまま食べるような読書だそうです。

    ”野蛮を許しあえる関係は、余裕のないガチンコ勝負とはちがう。もちろん、ただの粗野ともちがう。いってみれば、おたがいを知ったうえでの懐のふかさの競い合い(化かし合い、含む)。”

    分かるような分からないような。

    とにかく著者は、他分野に渡って造詣が深い。
    そして基本的に丁寧な人なのであろう、本の読み方も非常に丁寧。
    新刊本ではない、何度も読みこんだ本を、丁寧に、深いところまで読み取って紹介する。

    だからタイトルに騙された、と私は思った。
    こういう文章を書く

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    2020年10月01日