平松洋子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
同世代、同郷(岡山)で、名前も同じ「洋子さん」はともに文筆業。無類の本好きだった2人は、どのように本を読み、どんな本に背中を押され、今が形づくられたのか…。時代を分け、思い出深い本のリストを公開し合い、対話していきます。
2013,2014年の文芸誌掲載と「語りおろし」で、意外にもゆっくり話すのは互いに初めてとのこと。少女時代〜思春期〜家を出る…と続く5章構成で、各章末にオマケの対話、巻末に〈人生問答〉が付録されています。
語るほどに2人の距離が縮まり、親しみやすい素が晒され、文学以外の話題にも花が咲きます。が、やはり深いのは自身の創作(小川さんの物語の種)やエッセイ(平松さんの記憶の断片)を生み出す言葉へ想いです。
特に小川さんの、旅が大嫌いの出不精を自認し、(アンネ・フランクへの思い入れも)動きたくとも動けない人へ共感し、閉じ込められている人に興味があるとの話に、そういうことか!と納得です。
また、2人がこれまで心酔してきた本がたくさん取り上げられているので、ブックガイドの側面もあって、また読みたい本が増えます笑。
2人の生育歴や人生観、日常のこだわりなど、魅力的な情報が満載でした。特に、さり気なく散りばめられた創作に関わる部分は、2人の各作品の背景を補足してくれるような対話集でした。 -
Posted by ブクログ
本の中で特に印象的だったのが、藤沢周平さんの『海鳴り』について語られた、平松洋子さんのこの一文です。
「自分が相手に対して無垢であれば、相手も鏡のように何かを返してくる」
大人の恋愛や男性の哀愁を描いた物語の奥にある、人と人が向き合うときの誠実さや「無垢さ」をすくい取ったこの言葉に、ハッとさせられました。
他にも、西原理恵子さんの『パーマネント野ばら』をはじめ、『いやいやえん』や『アンネの日記』など、普段の自分なら通り過ぎていたかもしれない本がたくさん紹介されています。今まで小説を中心に読んできた私ですが、この本をきっかけに全く違う「新しい読書のセカイ」が開けていく感覚にワクワクしました。
-
Posted by ブクログ
平松洋子『赤いするめ、黒いするめ』文春文庫。
平松洋子の食のエッセイ。
日常の暮らしや四季を感じる様々な食について、つれづれなるままに書き綴ったエッセイは賢まることも無く、肩肘張らずに読むことが出来る。
塩辛いと言えば、昨日の昼に我が家で食べた明太子スパゲティが塩辛かった。恐らく妻が特売で購入した明太子を思いっ切り入れたのだろう。昼前まで夏の炎天下で庭の草刈りを行い、大量に汗をかいたので、塩分補給になった。
ちらし寿司と言えば、実家の母親が作るちらし寿司は赤ん坊が産湯に使うくらいのデカい桶にパンパンに入っていた。当時は食べ盛りの男子が2人居たのであっという間に無くなったのだが、しゃもじで皿に取り分ければ、ケーキの如く形が崩れなかった。
幼い頃から何故かピーマンが好きだった。油をひいて焼いたピーマンにおろし生姜をのせて醤油をかけた料理が一番好きだった。今、住んでいる町の特産品がピーマンで、先日、豆腐屋で買物をしたら、オマケで不揃いのピーマンを1袋貰った。この豆腐屋では焼いた油揚げに付けたり、挟んだりするピーマン味噌という商品を製造販売しているのだ。良いアイデアだと思ったのは豆腐や湯葉、油揚げを買うとビニール袋に入れて冷凍したおからを保冷剤代わりに付けてくれることだ。
自宅では梅干しは作らないのだが、自宅のすぐ脇の空地に大きな梅の木があり、盛大に梅の実を付けている。問題はこの梅の木だ。誰も手入れをしないので、どんどん伸びて電線にかかるほどになった。さすがにヤバいと思い、電力会社に電話して枝を切ってもらったのだが、昨日見ると今度は電話線にかかりそうになっていた。電力会社と違い、電話会社は不親切にも、木の枝を切ってくれないので、自力で太い枝を2本ばかり切った。
干物と言えば、大学時代に仙台の友人の所に遊びに行き、友人が利用するという定食屋で夕食に食べた定食に付いてきた秋刀魚の開きが美味かった。閉店間際で味噌汁が無くなったからとコーラを付けてくれたのだが、この秋刀魚の開きが絶品だった。以来、あれ以上の秋刀魚の開きとは出会ったことが無い。
冷たい煮物と言えば、夕顔とツナ缶を一緒に煮て、冷やして食べるのが好きだ。昨日も珍しく夕顔とツナ缶の煮物が食卓にのった。熱いまま食べても美味いが、冷やして食べるとより一層夕顔の食感が増し、冷たさに爽やかな夏を感じる。
こんにゃくと言えば、先日、喜多方の山都そばを食べに行ったら、これまで見たこともない透明のわらび餅みたいな手作りの刺身こんにゃくが出てきて、余りの美味さに驚いた。このこんにゃくは保存の際には水に漬けないのだとか。余りにも気に入ったのでお土産にも刺身こんにゃくを買ってきた。
確かに、いまどきの店にありがちなスマホでQRコードを読み取り、LINE注文というのには抵抗を感じる。そもそも自分はLINEなど使わないのだ。それでも車の点検予約、会社の連絡網がLINEとなり、仕方無く必要最低限の利用だけしている。LINE注文までではないが、タブレット注文にも抵抗を感じる。配膳ロボットが料理を運んで来るのにもイヤな感じがする。料理を受け取って配膳ロボットのボタンを押すと調理場に帰るのだが、先日行った盛岡市の焼肉屋の配膳ロボットはボタンを押しても帰らず、後ろから料理を運んで来た別の配膳ロボットと鉢合わせして渋滞を起こして大変なことなってしまった。店員が飛んで来て、配膳ロボットのボタンを捻ったら配膳ロボットが帰って行った。これまで色々な店で配膳ロボットを見ているが、捻るボタンとは初めてのパターンだった。ああいう重要なボタンは共通化して欲しいものだ。
牛乳箱とは懐かしい。我が家の牛乳箱は木製で黄色だった。昔は牛乳の他にヤクルトやマミーの箱もあった。ヤクルトやマミーの箱はプラスチック製で緑色だった。当時の牛乳屋は瓶入り牛乳の他に瓶入りヨーグルトも配達してくれたので便利だった。
黒いイカ墨のするめは確かに美味い。昔、北海道物産展かなんかで購入したような気がする。韓国の赤いするめは知らなかった。
お粥は滅多に食べない。定期的に食べるのは七草粥くらいなもの。2年前に突然下血して入院した時は、絶食からお湯のような重湯になって少しずつ米の形が混じるようになり、お粥から最後は普通のご飯になった。お粥も食べてみると米の味がしっかりして美味いものだ。入院は2週間の予定だったのだが、内視鏡や胃カメラなどの検査の結果、異常は無く、憩室からの出血だろうということで1週間で退院出来た。
本体価格780円
★★★★