平松洋子のレビュー一覧

  • なつかしいひと

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    平松さんの文章は、情景が詩的に頭に浮かぶからすごい。それも静かな凛とした雰囲気のものが多い。
    この本も同様、場面場面が現実味をおびて浮かびあがってくる。
    街で会った見知らぬ人から、恋人であろう人、家族など、色々な人、場所が登場する。余韻を残す終わり方が、1話1話、続きを想像させる、いい本だと思う。

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    2012年03月21日
  • 洋子さんの本棚

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     同世代、同郷(岡山)で、名前も同じ「洋子さん」はともに文筆業。無類の本好きだった2人は、どのように本を読み、どんな本に背中を押され、今が形づくられたのか…。時代を分け、思い出深い本のリストを公開し合い、対話していきます。

     2013,2014年の文芸誌掲載と「語りおろし」で、意外にもゆっくり話すのは互いに初めてとのこと。少女時代〜思春期〜家を出る…と続く5章構成で、各章末にオマケの対話、巻末に〈人生問答〉が付録されています。

     語るほどに2人の距離が縮まり、親しみやすい素が晒され、文学以外の話題にも花が咲きます。が、やはり深いのは自身の創作(小川さんの物語の種)やエッセイ(平松さんの記憶の断片)を生み出す言葉へ想いです。

     特に小川さんの、旅が大嫌いの出不精を自認し、(アンネ・フランクへの思い入れも)動きたくとも動けない人へ共感し、閉じ込められている人に興味があるとの話に、そういうことか!と納得です。
     また、2人がこれまで心酔してきた本がたくさん取り上げられているので、ブックガイドの側面もあって、また読みたい本が増えます笑。

     2人の生育歴や人生観、日常のこだわりなど、魅力的な情報が満載でした。特に、さり気なく散りばめられた創作に関わる部分は、2人の各作品の背景を補足してくれるような対話集でした。

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    2026年09月23日
  • 赤いするめ、黒いするめ

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    平松さんの食エッセイは読み続けている。威勢が良いけれど、なんとなく品が良い文章。この文章を読んでいる最中は至福の時間。

    平松さんの台所記の印象が強いかな。
    僕は60代後半。週に2回ぐらい晩飯を作る。だけど、レシピが無いとどうにもできないポンコツ。平松さんの様にアイディアが浮かんだら、楽しいだろうなあ。
    なにげなく淡々と書かれていますが、本当に憧れています。

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    2026年09月13日
  • 洋子さんの本棚

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    本の中で特に印象的だったのが、藤沢周平さんの『海鳴り』について語られた、平松洋子さんのこの一文です。
    「自分が相手に対して無垢であれば、相手も鏡のように何かを返してくる」
    大人の恋愛や男性の哀愁を描いた物語の奥にある、人と人が向き合うときの誠実さや「無垢さ」をすくい取ったこの言葉に、ハッとさせられました。
    他にも、西原理恵子さんの『パーマネント野ばら』をはじめ、『いやいやえん』や『アンネの日記』など、普段の自分なら通り過ぎていたかもしれない本がたくさん紹介されています。今まで小説を中心に読んできた私ですが、この本をきっかけに全く違う「新しい読書のセカイ」が開けていく感覚にワクワクしました。

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    2026年08月27日
  • 赤いするめ、黒いするめ

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    平松洋子『赤いするめ、黒いするめ』文春文庫。

    平松洋子の食のエッセイ。

    日常の暮らしや四季を感じる様々な食について、つれづれなるままに書き綴ったエッセイは賢まることも無く、肩肘張らずに読むことが出来る。


    塩辛いと言えば、昨日の昼に我が家で食べた明太子スパゲティが塩辛かった。恐らく妻が特売で購入した明太子を思いっ切り入れたのだろう。昼前まで夏の炎天下で庭の草刈りを行い、大量に汗をかいたので、塩分補給になった。

    ちらし寿司と言えば、実家の母親が作るちらし寿司は赤ん坊が産湯に使うくらいのデカい桶にパンパンに入っていた。当時は食べ盛りの男子が2人居たのであっという間に無くなったのだが、しゃもじで皿に取り分ければ、ケーキの如く形が崩れなかった。

    幼い頃から何故かピーマンが好きだった。油をひいて焼いたピーマンにおろし生姜をのせて醤油をかけた料理が一番好きだった。今、住んでいる町の特産品がピーマンで、先日、豆腐屋で買物をしたら、オマケで不揃いのピーマンを1袋貰った。この豆腐屋では焼いた油揚げに付けたり、挟んだりするピーマン味噌という商品を製造販売しているのだ。良いアイデアだと思ったのは豆腐や湯葉、油揚げを買うとビニール袋に入れて冷凍したおからを保冷剤代わりに付けてくれることだ。

    自宅では梅干しは作らないのだが、自宅のすぐ脇の空地に大きな梅の木があり、盛大に梅の実を付けている。問題はこの梅の木だ。誰も手入れをしないので、どんどん伸びて電線にかかるほどになった。さすがにヤバいと思い、電力会社に電話して枝を切ってもらったのだが、昨日見ると今度は電話線にかかりそうになっていた。電力会社と違い、電話会社は不親切にも、木の枝を切ってくれないので、自力で太い枝を2本ばかり切った。

    干物と言えば、大学時代に仙台の友人の所に遊びに行き、友人が利用するという定食屋で夕食に食べた定食に付いてきた秋刀魚の開きが美味かった。閉店間際で味噌汁が無くなったからとコーラを付けてくれたのだが、この秋刀魚の開きが絶品だった。以来、あれ以上の秋刀魚の開きとは出会ったことが無い。

    冷たい煮物と言えば、夕顔とツナ缶を一緒に煮て、冷やして食べるのが好きだ。昨日も珍しく夕顔とツナ缶の煮物が食卓にのった。熱いまま食べても美味いが、冷やして食べるとより一層夕顔の食感が増し、冷たさに爽やかな夏を感じる。

    こんにゃくと言えば、先日、喜多方の山都そばを食べに行ったら、これまで見たこともない透明のわらび餅みたいな手作りの刺身こんにゃくが出てきて、余りの美味さに驚いた。このこんにゃくは保存の際には水に漬けないのだとか。余りにも気に入ったのでお土産にも刺身こんにゃくを買ってきた。

    確かに、いまどきの店にありがちなスマホでQRコードを読み取り、LINE注文というのには抵抗を感じる。そもそも自分はLINEなど使わないのだ。それでも車の点検予約、会社の連絡網がLINEとなり、仕方無く必要最低限の利用だけしている。LINE注文までではないが、タブレット注文にも抵抗を感じる。配膳ロボットが料理を運んで来るのにもイヤな感じがする。料理を受け取って配膳ロボットのボタンを押すと調理場に帰るのだが、先日行った盛岡市の焼肉屋の配膳ロボットはボタンを押しても帰らず、後ろから料理を運んで来た別の配膳ロボットと鉢合わせして渋滞を起こして大変なことなってしまった。店員が飛んで来て、配膳ロボットのボタンを捻ったら配膳ロボットが帰って行った。これまで色々な店で配膳ロボットを見ているが、捻るボタンとは初めてのパターンだった。ああいう重要なボタンは共通化して欲しいものだ。

    牛乳箱とは懐かしい。我が家の牛乳箱は木製で黄色だった。昔は牛乳の他にヤクルトやマミーの箱もあった。ヤクルトやマミーの箱はプラスチック製で緑色だった。当時の牛乳屋は瓶入り牛乳の他に瓶入りヨーグルトも配達してくれたので便利だった。

    黒いイカ墨のするめは確かに美味い。昔、北海道物産展かなんかで購入したような気がする。韓国の赤いするめは知らなかった。

    お粥は滅多に食べない。定期的に食べるのは七草粥くらいなもの。2年前に突然下血して入院した時は、絶食からお湯のような重湯になって少しずつ米の形が混じるようになり、お粥から最後は普通のご飯になった。お粥も食べてみると米の味がしっかりして美味いものだ。入院は2週間の予定だったのだが、内視鏡や胃カメラなどの検査の結果、異常は無く、憩室からの出血だろうということで1週間で退院出来た。

    本体価格780円
    ★★★★

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    2026年08月17日
  • 筋肉と脂肪 身体の声をきく(新潮文庫)

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    スポーツにおける身体と食に関わる話が多い。
    トップアスリートや管理栄養士などへのインタビューと、考察が各章で行われており、今運動している人にとっては何か得るものが多い内容だと思う。

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    2026年06月18日
  • アジア おいしい話

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    タイ旅行してから、アジア圏の米食をはじめとする食文化に興味が湧いた。
    元から食べることが好きだが、もっぱらパスタ、ピザなど洋食推しであった。
    それが、スパイスなどの香辛料の虜になってしまった。スパイスを調理に活用すると何倍も深い、とても深い旨味が生まれるのだ。
    だから、私はこれからもいろんなお店で、料理でアジア圏の食文化を知ってみたいと思っている。

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    2026年06月09日
  • あじフライを有楽町で

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    平松洋子さんの文章も物事の捉え方も大好きすぎる。
    若干私よりお姉様故、選ばれるお店や食材などが渋くて良い。
    昭和ってこうだったなぁと思いつつ、頷きつつの読書。じんわりと楽しみました。

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    2026年02月11日
  • 野蛮な読書

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    ネタバレ

    平松洋子を読んでいると、内容が広くて深くてほんとうにいつも感心する。内容そのものよりも感心する、が勝つほどの印象。
    今回はでも、沢村貞子に関してがとても印象に残った。

    憧れる昭和のキリリとした女性。

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    2026年02月02日
  • 酔いどれ卵とワイン

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    著者の方は本当に「食」がお好きなんだな、というのが読んだ印象。食べるだけでなく作るほうも、作るにしてもこだわるだけでなく時短メニューも。あらゆる方面で。仕事だから、という面もあるだろうけれど、子供時代の思い出話も混じってくるあたり根っからお好きなんだろう。


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    2026年02月02日
  • 筋肉と脂肪 身体の声をきく(新潮文庫)

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    様々なアスリートやそれをサポートする人、その為のツールやサプリメントを作ることで貢献する人たちの話を聞いている。
    様々な角度と視点があり、色んな見え方があるなと思った。
    健康に関する一つ一つに敏感になれるんじゃないかな。
    楽しく向き合える様になるとも思います。

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    2026年01月23日
  • 肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行

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    ジビエと最近呼ばれているけれど、日本人は昔から食べてきたお肉であることがわかる。
    内蔵とか羊、猪、鹿、鯨、鳩…
    読んでいるとみんな食べたくなってくる

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    2026年01月15日
  • いわしバターを自分で

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    お腹空くなぁ(笑)
    あさり飯とか牡蠣飯とか巻柿とかウニ弁当とか山椒とかいわしバターとか!
    いわしバターは作ってみようかな

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    2026年01月15日
  • 泥酔懺悔

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    下戸の人の感覚を知ることができた一冊。
    私は飲める方だから、酔って泥酔までしても懺悔するほどの失態は今のところない。
    強いて言えば、二次会で食べきれなかったおつまみのベイクドガーリックをアルミホイルに包んでバッグに突っ込み、お持ち帰りしてきたことかなあ。
    バッグの中から出したときの母の顔は忘れられないし、次の日焼き直して食べたときの意外なおいしさも記憶に濃い。
    お酒は楽しいな。私、やっぱり好きだな。

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    2025年12月28日
  • 筋肉と脂肪 身体の声をきく(新潮文庫)

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    ネタバレ

    エストロゲンは明らかに身体機能の一部として重要な役割を果たしている可能性がある。エストロゲンが女性における筋力維持や運動能力レベルにおいて生物学的役割を果たすことを示唆している。骨量や筋肉量・筋力の維持作用があると言われている。

    スポーツに関する本は今まで縁がなかったけれど、食事の重要性やアスリートの食事や精神面など、自分に参考になることは多かった。筆者のアスリートの心情などの表現力が富んでいる。

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    2025年10月29日
  • 父のビスコ

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    食エッセイの名手による家族と郷里・倉敷の話。中でも表題作が白眉。だいぶ状況は違うけど、自分が家族を亡くして間がなかったというタイミングだったから、ということもあるかもしれないけれど、「ビスコが食べたい」に笑いながら目頭が熱くなった。

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    2025年08月31日
  • おあげさん 油揚げ365日

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    ひたすら油揚げの話(笑)

    うちのこどもは
    小さい時に
    あげだいだい、って言ってたこと
    思い出した。

    油揚げレシピ、
    参考になります♪

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    2025年08月30日
  • 酔いどれ卵とワイン

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    食にまつわるエッセイ、良い。

    昔からの感性も大切にしつつ、若さもあって、今昔どちらも大切にしている様子に憧れる。

    何十年と経ったときに、あれにハマったときがあったなあ、とか、これだけはずっと譲れない!とか、自分だけの好みを探していきたいな。

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    2025年08月22日
  • 父のビスコ

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    どうしてか心が和む文章。
    ここの生活には目新しいものがないほうがいいと思うとる。
    知りたいことがまだたくさんある。だから死ぬわけにはいかん。自分もこうなりたい。
    柔らかい宝石を食べているようだ。

    無名の人の言葉にも胸を打たれる

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    2025年05月28日
  • おあげさん 油揚げ365日

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    私も大好きお揚げさん。
    そう思わず”さん”を付けたくなってしまうよね。
    地味だけどいい仕事するのよね。
    お揚げさんを使ったレシピもいっぱい載ってて全部簡単で美味しそう。
    順番に作っていきたいな。

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    2025年05月16日