平松洋子のレビュー一覧
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本の中で特に印象的だったのが、藤沢周平さんの『海鳴り』について語られた、平松洋子さんのこの一文です。
「自分が相手に対して無垢であれば、相手も鏡のように何かを返してくる」
大人の恋愛や男性の哀愁を描いた物語の奥にある、人と人が向き合うときの誠実さや「無垢さ」をすくい取ったこの言葉に、ハッとさせられました。
他にも、西原理恵子さんの『パーマネント野ばら』をはじめ、『いやいやえん』や『アンネの日記』など、普段の自分なら通り過ぎていたかもしれない本がたくさん紹介されています。今まで小説を中心に読んできた私ですが、この本をきっかけに全く違う「新しい読書のセカイ」が開けていく感覚にワクワクしました。
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平松洋子『赤いするめ、黒いするめ』文春文庫。
平松洋子の食のエッセイ。
日常の暮らしや四季を感じる様々な食について、つれづれなるままに書き綴ったエッセイは賢まることも無く、肩肘張らずに読むことが出来る。
塩辛いと言えば、昨日の昼に我が家で食べた明太子スパゲティが塩辛かった。恐らく妻が特売で購入した明太子を思いっ切り入れたのだろう。昼前まで夏の炎天下で庭の草刈りを行い、大量に汗をかいたので、塩分補給になった。
ちらし寿司と言えば、実家の母親が作るちらし寿司は赤ん坊が産湯に使うくらいのデカい桶にパンパンに入っていた。当時は食べ盛りの男子が2人居たのであっという間に無くなったのだが、しゃも -
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食べ物の記憶は何処から入ってゆくのだろう。先ずはやはり味だろうか。
「これ、美味しい!」
そのあと名前を覚えてゆく。
平松洋子は「ひろうす」で覚えた。
西日本は一般的に「ひりょうず」「ひりゅうず」と呼ばれているらしい。
東日本では「がんも」「がんもどき」と
言われるモノとは今回初めて知った
私は「ひろうず」で覚えていた。
洋子さんも私も母親からの口伝えである
洋子さんとは共に倉敷で
家が15キロと離れていないからだろう
元は「飛竜頭」ポルトガル語の当て字だそう
「フィリョース」という小麦粉と卵のお菓子
なるほど、油揚げを「おあげさん」て
言ってたな
なんか急に懐かしくなって味まで思い出す
荏 -
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油揚げを愛する著者のエッセイ、29編。
確かに主役としての顔はないのだが、それに匹敵するくらいの価値はあるのではないかと思える。
味噌汁や炊き込みご飯に入れるのは定番である。
きゅうりの酢の物にもちょっと焼いて短冊にして入れるとコクもでる。
しかし、おせちの紅白なますに入れるというのは初めて聞いた。
中盤にレシピとカラー写真があるのも嬉しい。
後半は、萩原健一(ショーケン)の話や高橋由一の写実画「豆腐屋」の話、料理研究家の辰巳浜子さんの『料理歳時記』などなど盛りだくさん。
難波「道頓堀今井」や松山「鍋焼うどん アサヒ」
香川、まんのう町「谷川米穀店」、加茂町「讃岐うどん がもう」などのう