平松洋子のレビュー一覧

  • かきバターを神田で
    そんなに分厚くない短編なのに、少し読むたび満足し、なかなか読み終わらなかった。
    美味しいものを目の前にした時の、ワクワクとした幸せな気持ちを思い出す文書。ユーモアもあって、クスリと笑ってしまう。とても楽しいエッセイでした。
    個人的には、表題の「かきバターを神田で」がお気に入り。「ラマダン中」も異国情...続きを読む
  • かきバターを神田で
    冬の煮卵、かきバター定食、山形の肉そば、世の中の美味しいものと其れにまつわる物事を伝える週刊文春の人気エッセイが文庫に。
  • 日本のすごい味―おいしさは進化する―
    その土地に根付いた”絶品”の紹介であった
    もう1冊の版とは異なりこちらは作り手が作り手が
    手を加えることにより、日々進化し続ける
    ”絶品”の紹介です。

    ピザやイチゴのショートケーキまで、
    和洋問わず本物の味を追求する
    作り手の姿勢には見習うべきものがあります。
  • 泥酔懺悔
     12人の女性作家などの酒に関するエッセイです。「泥酔懺悔」、2016.9発行(文庫)。面白かったです。①三浦しをんさん、30代から泥酔すると記憶を失う。朝起きると下半身裸で便器を抱いた形で寝ていたと。飲酒の習慣に並ぶのは読書ぐらいとか。②角田光代さん、飲み始めたら途中でやめられない。とことん飲んで...続きを読む
  • 日本のすごい味―土地の記憶を食べる―
    地方にはまだまだ「本物」の食材が数多くあります。
    きっとそれはこれから世界でも認められていくことでしょう。

    日本人がそれを自ら手放してはいけません。
    多少高くても「本物」を味わう姿勢を持たなければ、衰退してしまう一方です。

    これを読んで「本物」を求めて旅をしましょう。
  • 肉まんを新大阪で
    平松さんのエッセイは
    適度にお腹がすく 
    とりあえず他のものでも
    つまみながら へーふーん と読める
    爽やかで 嫌味がないエッセイですね
    太宰治が愛した
    若生おにぎりと身欠きにしん
    あーそうそう これって学生時代から
    憧れだったんだよなぁ
    いつか津軽で食べてみたいと
    新たに夢ができました
  • 肉まんを新大阪で
    次々とおいしいものが出てくる。
    想像してはよだれを我慢する。
    ただおいしいものを紹介しているのではなくその食べ物にまつわるエピソードをとてもうまいこと織り込んでくる。

    それにしても料理ができる人ならさっそくこれ真似してみようとかなるんやろなぁ。うらやましい。笑

    イラストが下田昌克さんなのも嬉しい...続きを読む
  • 肉まんを新大阪で
    「ぶたまん」の響きは、聞いたそばから耳がとろけそう-。真夜中のちくわ、牡蛎ルーレット、名古屋めしの正体、ふくふくのコッペパン…。どんな時でも読めば食欲が湧いてくるエッセイ全76篇。『週刊文春』連載を書籍化。

    食べたくなった。
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。
  • 肉まんを新大阪で
    読後は否応なしに食へのモチベーションが最高潮に達するので、今日は料理したくないなぁ、サボりたいなぁってときに読みたくなります。
  • 肉まんを新大阪で
    シリーズ5作目。
    新作が出ると必ず読みたくなる。
    決して飽きないのは、食べ物に対するアプローチが360度だからだと思う。

    意外に庶民的なものが好物だったりする一方で、この食品はここのものが最高、というこだわりがあったり…
    懐かしい子ども時代の思い出が浮かび上がったり、馴染みの店の閉店に時代の流れを...続きを読む
  • 野蛮な読書
    著作きちんと読むの初めてだったけど、すごく好きだったので、遡っていこうと思う。食べるように読んで、読むように食べる。そのうちどっちがどっちだかわかんなくなってくる。
    そうだ私も本読むの好きだった。もっと熱狂して、本から顔を上げたらぽかんとなるような、体験をずっとずっとしてたいんだったと思い出した。
    ...続きを読む
  • 野蛮な読書
    優れた本読みの人。
    食欲旺盛な人がもりもりと食べているのを見るのは、とても楽しい。著者の読書の仕方もそれと似ていて、すっきりする。
    紹介された本のみならず、写真や映画、俳優に興味を抱いた。
  • あじフライを有楽町で
    シリーズ4冊目もとてもお腹が空きました。
    前作から引き続き、文章の中で小さなレシピが書かれているものもあるので、書き出して作ってみよう…となるのも楽しいです。にんじんサラダは作りました。美味しい。そして今も食べています。
    帯の「あの味を知ってしまったのは、幸福だったのか。」にドキッとしますが、きっと...続きを読む
  • ひさしぶりの海苔弁
    今回もとてもお腹が空きました。
    前作までとは違って短いエピソードがたくさん入った一冊となっていましたが、面白かったです。
    レモンスパゲッティやにらの味噌汁、作ってみたいなぁと思うものもありました。
    「人生の救い」も読みたくなったし、石井好子さんのレシピ本はわたしも好きです、となったり、美味しいものを...続きを読む
  • 泥酔懺悔
    ニヤニヤしながら読んでしまった
    私の好きな作家さんと私の飲み方が似ていて嬉しかった
    下戸の人の感覚も知れて楽しい本
  • あじフライを有楽町で
    解説にもあるよう、平松さんのエッセイには物語がある。食事とそれらをめぐる記憶と物語がとても心地よく、いつまでも読んでいたいと思う。
  • 洋子さんの本棚
    小川洋子さんは岡山市朝日高校出身、内田百閒の居た古京町の隣の森下町で生まれたらしい。夕方5時、県庁のドボルザークの「家路」放送で家に帰るのは、あの街だけの特権だった。さらには、やがてしばらくは倉敷市に住んでいる(「玉島に10年住んでいた」というのは異議がある。倉敷市鶴の浦は玉島ではない)。平松洋子さ...続きを読む
  • 日本のすごい味―おいしさは進化する―
    平松洋子 著「日本のすごい味 おいしさは進化する」、2017.9発行です。日本の15の「食べ物」が紹介されています。間違いなく、全部、特級品です(^-^) 私は特に「栃尾のあぶらげ」、「岩手・久慈&宮古の駅弁(うに弁当、ウニあわび弁当など)」、「東京江戸前の鮨」に感動しました! 北海道十勝マルセイバ...続きを読む
  • あじフライを有楽町で
    食に関するエッセイを読むのは、僕にとっては精神安定剤の服薬にも似た行為である。その中で、特に著者の本は常に手元に置いておきたいほど愛好している。

    前作の「ひさしぶりの海苔弁」と同じく、安西水丸のユーモラスな挿絵も楽しめる本書では、あじフライ、羊羹、立ち食いそば、湯豆腐、どじょう鍋などの食材を通じて...続きを読む