平松洋子のレビュー一覧
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平松洋子さんと小川洋子さん、2人の洋子さんが、各章のテーマに沿った心に残っている本を挙げて対談する対話集。本の紹介のようにもなっていて、読みたい本リストがまた増えました。
特に心に残っているのは、「人生のあめ玉」の章。親と子どもとの関係で、子どものかわいらしさの記憶、そう言うものが5つでもあれば、記憶のあめ玉のように何百回とむいてなめる、というくだり。小川さんは、「叶姉妹よりママの方がかわいいよ」と言ってくれた息子さん。平松さんは、娘さんのおやつに置いておいたパンを、おいしいからお母さんにも食べてもらいたくて、ほんの少しパンを残して覚えたてのひらがなで「たべてね」と書いてくれた娘さん。そのエピソードだけでもちょっとウルウルしてしまう。
私も子が中高生になり、悪態をつかれることもあるけど、確かにこういうあめ玉みたいな記憶はあって、その記憶に支えられているところがあると感じます。子どもが小さい時は本当に大変だったけど、こんなふうにいつまでも私の記憶に彩りを与えてくれるものなんだ、と言うことを文章で表現してもらった気持ちです。 -
Posted by ブクログ
(抜粋)
安心するのです。胸もとをはだけた三角座布団。ぴんっと突き出た尻尾も、お約束。いつの時代も底値安定価格。冷めたら冷めたで、身がきゅっと締まっておつな味。予想を裏切ることのない、揚げ物界のご隠居さん風情がすてきだ。定食屋でも居酒屋でも、「あじフライ」の五文字を確認すると、品書きに安泰感が漂いますね。ほっとする。
(「あじフライ」を有楽町で)
分かる!分かる!分かるぅ!
あじフライって何で時々食べたくなるんだろう?もっとも私は自分で作るには「めんどくさ」さのほうが優って、スーパーのお惣菜で冷めたあじフライのお世話になっている程度で、母にあまり作ってもらった記憶もなく、定食屋や居酒屋で食べたことも実はあまりない。なのにどうして平松さんの文章を読んだら「家庭的な味」としての私の記憶が甦ったのかと考えてみたら、多分、小学校での学校給食で時々出されたのではなかったかと思う。
そんな「あじフライ」の魅力を痛いほど分かっている店として紹介されているのが、有楽町の東京交通会館の定食屋「キッチン大正軒」。交通会館が出来て以来半世紀、ビル地下にある小さな店で、スコッチエッグもハムカツもある、平松さんも「ツボをぎゅっと押さえつけられている」お店だそうだ。そして例えば、「ミックスA定食(メンチ、あじ、エビ)950円」「ミックスB定食(豚生姜焼き、あじ、エビ)」のようにどの定食でも「あじフライ」が基本になっているのだそうだ。
キャノーラ油で揚げたさくさくの味!堂々とした体躯でふっくら、座布団然として食べごたえ十分、ソースがまだらに浸みこんだ下世話なおいしさ!イヤ〜ン!そんなに誘惑しないで♡
行ったこともない東京有楽町、大正軒の「あじフライ」はきっと私には何故か“運命の人“のように懐かしく味わい深いに違いないと思う。
さらに、平松さんはイケナイ、悪魔的な“あじフライ“の食べ方を書いてくれる。
(抜粋)
全部食べたあと、落下した衣のツブツブが皿のあちこちに散乱している。これをですね、箸でかき集め、ある程度溜まったら残りの千切りキャベツを移動、丁寧に混ぜ合わせる。もちろん、せん切りキャベツはこのためにとっておいた大事なお宝で、すでにうっすらソースにまみれているところがポイントだ。
週刊文春に掲載された食に関する平松さんのエッセイを集めた本書。
そのほか、特に私がそそられた作品を一部紹介。
『砂糖じゃりじゃり』
パインミーと呼ばれるベトナムの“バケット“を炭火で焙ったのに、砂糖をじゃりじゃり押し付けて、食べる。ベトナムコーヒーによく合うらしい。
『八十三歳の意地』
茨城県常陸太田市の83歳の中嶋利さんが全国でただ一人作られる“凍みこんにゃく“。厳寒の二月、田んぼ一面に二万五千枚の薄切りこんにゃくを地面に敷き詰めた藁の上に手で並べ、凍らせ、自然解凍を繰り返して五日目に裏返すという作業を繰り返し、三週間ほどかけて作る。五十年もつといわれる究極の保存食。食べてみたい!
『とうがらしめし!』
ゴールデンウィークの新宿御苑で売り出された“新宿内藤とうがらしめし“。とうがらし汁で炊いた茶飯はほのかな辛みが染みて滋味深く、あとを引く味だそうだ。そこに甘酢漬けの実、葉とうがらし伽羅煮がのせてあるそうだ。そそられる大人の味!
『夏の塩豆腐』
平松さんの自慢の料理“塩豆腐“。絹ごし豆腐に塩をパラパラ振って、優しく表面をなで、布巾で包んでから豆腐パックに戻し、重しをのせ、冷蔵庫で一晩置くだけ。絹ごし豆腐がむっちり、ねっとり、モツァレラチーズのようになるそうだ。
どの作品にも“愛“がある。“美味しい“って高級だとか、ミュシュラン星幾つとかだけで決められないんだな。その食材や料理を作った人の思いとか、その料理を食べたときの思い出とか、そんな“体温“と料理が合わさるとたとえ失敗した料理でもおいしい、おいしい思い出として残るのだろう。平松さんの本を片手に味巡りをして自分なりの地図を作ってみたい。
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購入済み
是非、平松さんを食レポに
平松さんの作品を読んでいるといつも自分も一緒に味わっているような気分になります。高級な料理から超庶民的な食べ物までとても的確な臨場感豊かな筆致でいつも一緒に食べているような気分になります。是非一度平松さんのテレビでの食レポを見てみたいです。並みいる芸能人の食レポでは足元にも及ばないような、あまりにも的確、しかし辛口なレポートでになるでしょうね。
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うちでは母親のレパートリーにのり弁という概念はなく のり弁を初めて知ったのは たぶん高校生の時 友達のお弁当で見た時だったと思う。でも実際に自分で食べたのは それよりずっとあとで お弁当屋さんのお馴染みののり弁。のり弁の上に白身魚のフライとか ちくわの青のり天ぷらとかが乗ってるポピュラーなやつ。美味し〜と思って しばらく食べ続けた記憶が。何にしろ 気にいると飽きるまで食べ続けてしまう。そういえば最近のり弁食べてないな。今度ほっともっと行ったら のり弁にしよ。
全くレビューじゃないな 笑。
どのエッセイも平松洋子さんのこだわりが詰まってま〜す。オススメ。 -
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平松洋子の食事モノは見ると買わずにいられないモノのひとつ。
なんたって ぱんちょうの豚丼がいちばん惹かれた。
北海道ってこともあるけど なにしろ豚丼大好きなわたし。帯広には美味しい豚丼屋さんがたくさんあるとは聞いてたものの 札幌にも大好きな店があり そこで充分しあわせと思っていたので そんなに聖地帯広に憧れはなかったケド。でもさすがにこれ読んだら ぜひぜひ食べたいと心の底から思ってしまった。
ぱんちょうって 初めて聞いたなぁ。
札幌に 初めて いっぴん という名前の豚丼屋さんができた時(ここも本店は帯広だと思ってたけど違うのかなぁ)すぐ食べに行って 豚丼のイメージが一新。もともとお肉のなかでは 豚肉がいちばんすきだったし 丼も大好きだったけど 炭火焼きの豚丼は初めてで そのあまりの美味しさに3日連続で食べに行き お店の人に笑われた記憶が…。
豚丼のお店を見かけると ついつい食べに行ってしまうけど わたしの中で いっぴんを超える豚丼屋さんはなく 最近は全く浮気しないでいたのになぁ。
あ〜今夜は豚丼食べに行こ。 -
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平松洋子『すき焼きを浅草で』文春文庫。
週刊文春連載の人気エッセイの文庫化。相変わらずの名調子で、食はもとより日本や海外の文化や蘊蓄までが語られる。
第三次流行のタピオカ、イノシシ、サバランに小岩井レーズン&バター、中華そばにセリそば、すき焼き、紅しょうが天と紹介される食べ物はどれも美味そう。揖保の糸が帯の色でランク分けされていたとは、銀座久兵衛が格落ち訴訟を起こしていたとは全く知らなんだ。
初っぱなの『ゆで卵奇譚』。スイスのホテルでエッグスタンドにのったゆで卵と格闘する話なのだが、映画『エンゼル・ハート』でロバート・デ・ニーロがゆで卵を剥いて食べる描写が紹介される。あのシーンは確かに印象的でロバート・デ・ニーロ演ずるルイ・サイファーがミッキー・ローク演じる探偵の魂を食べてしまうぞという脅しのように感じ、背筋が寒くなったのを思い出した。
本体価格670円
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平松洋子『かきバターを神田で』文春文庫。
週刊文春に掲載中のエッセイを文庫化。今回は食べ物だけでなく、食の周辺に関するエッセイも多数収録されている。
我々が毎日三度三度対峙する食。その食を毎食大事にするというのはなかなか難しいのだが、平松洋子さんはそれを実践されているようだ。相変わらず軽妙な文章は衰えず、決して食を蔑ろにしない敬虔な気持ちが伝わる秀作エッセイばかりが並ぶ。
タイトルの『かきバターを神田で』に始まり、『ジェノバでパスタ』『カリーヴルストをベルリンで』『肉そばを山形で』といずれもシリーズのタイトルになりそうなエッセイタイトルを惜しげもなく披露している。個人的には谷口ジローとコンビを組んだ『サンドウィッチを銀座で』というタイトルが秀逸だと思う。その谷口ジローとの創作の思い出に触れた『谷口ジローさん』というエッセイもなかなか読ませてくれる。
一番興味深かったのは、サバイバル登山家の服部文祥らはと日高山脈の山小屋でひたすらシカを食する『シカを獲る』だった。
解説は堂場瞬一。
本体価格650円
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平松さんのエッセイ、大好きです。
今回も美味しそうなものがたくさん!
食の奥深さを感じさせてくれながらも、そんなに背伸びしなくても楽しめそうな雰囲気が嬉しい。
平松さん、散歩の達人(雑誌)が好きなんだ。
子供が大きくなってきたら、行きたい街を一緒に探して散歩に行きたい。計画を立てるのも楽しそう。美味しいものにも出会いたい。
シーチキン卵丼
京都のいり番茶
干したナスの炒め物
(ピーラーで剥いた皮はきんぴらに)
山形県河北町谷地の冷たい肉そば
北海道帯広ぱんちょうの豚丼
盛岡福田パンのコッペパン
中津川の栗おこげ
四谷三丁目たん焼忍の牛タン
新橋ベジタリアンのフルーツジュース
きゅうりの炒め物、もろきゅう
水切りヨーグルト
おからでシャンパン
家で焼き芋
若生昆布で包んだご飯
トマト寒天
黒糖