肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行

肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行

800円 (税込)

4pt

4.2

牛、馬、猪、鹿、鴨、鳩、鯨、羊、すっぽん、内臓……
「人はなぜ肉を食べるのか」
問いを掲げた平松さんは、日本全国十か所をめぐり、
十種の「肉」と人とのかかわりを徹底取材。
ひとつの文化として肉をめぐる諸相をとらえ、
動物とその肉について、見て、聞いて、食べて、
深くその根源を考えた前代未聞のルポルタージュ。

胸骨の端にそっと指を入れて横隔膜といっしょに引き上げると、
紫色に光る かたまりがぽろんと現れた。 (中略)
ぷりっぷりのレバーの一片をそっと口の なかに入れた。(本文「4章 鳩」より)

「生きもの」が「食べもの」になるまでの間には実に様々な工夫や技術が介在し、
「うまい肉はつくられる」ことがわかる。

信念を貫き、魅力的な多くの日本人の「仕事」の
歴史にも光を当てたエキサイティングな傑作ノンフィクション。

解説=角幡唯介

※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    白糠の羊も美郷町の猪も加賀の鴨も、この本に出てくる肉はどれも美味しそうだ。食欲を心から刺激される。

    一方で日本人がいかに肉と付き合ってきたのかという歴史が学べることこそが、この本の一番の醍醐味だと思う。肉食を禁じられていた中で貴重なタンパク源であったこと、ホルモンの流通の歴史、加賀の鴨漁の方法、馬

    0
    2025年01月25日

    Posted by ブクログ

    肉食が人間と切っても切り離せないこと、肉となる動物を愛すほどそれが「旨く食べる」ことにつながること。愛と残酷さは一体だ。食ルポというか「肉に魅入られた人間のドキュメンタリー」みたいな気分で読めてよかった。

    0
    2024年05月09日

    Posted by ブクログ

    牛、馬、猪、鹿、鴨、鳩、鯨、羊、鼈、内臓。人はなぜ肉を食べるのだろう、土地に根差した知恵と工夫、長い歴史を通じて人と獣の間に培われてきた親密な関係性に光を当てた傑作ノンフィクション。

    0
    2023年07月03日

    Posted by ブクログ

    「サンドイッチは銀座で」のシリーズでも熊を食べに行く話があったので、そんなには愕きはしない。だけど、普段の軽妙さは影を潜め、文章にずっしりした重さがある。

    羊、猪、鹿、鳩、鴨、牛、内臓、馬、すっぽん、鯨の10章。
    ルポだけど、着飾った奇麗ごとの無い文章。育てて、その命をいただく生業への共感が身に迫

    0
    2023年04月14日

    Posted by ブクログ

    平松洋子『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』文春文庫。

    『人はなぜ肉を食べるのか』をテーマに平松洋子が日本全国を巡り、10種類の肉と人との関わりを取材したルポルタージュ。

    何時もは食の割合が多いが、本作では取り分け食肉の文化や歴史、食肉に関わる人の仕事が多く描かれている。

    『第1章 羊』。北

    0
    2023年03月21日

    Posted by ブクログ

    羊や猪、鹿から鳩、その他、すっぽんからクジラまで…。うまそうな「肉」がたくさん。畜産や漁師(猟師)の真摯な姿が素晴らしく、筆者の肉愛が感じられた。アナグマの肉を食べてみたい。

    0
    2025年04月29日

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