あらすじ
食について語れば、人物の核心が見えてくる。樹木希林、ギャル曽根、宇能鴻一郎に堀江貴文らが語る、豊穣なる食べ物の話には、人生も文化も家族もある。小説のような対話集。
「おいしいものは無駄」(デーブ・スペクター)、「レシピは、人格が出る」(土井善晴)、「山に登るときは、わさびと海苔がマスト」(田部井淳子)。女優、作家、スポーツ選手、経営者ら各界で活躍する29人が、思い出の味や好きなメニュー、さらには食にまつわる幸福と孤独の原点について、誠実にありのままに語る。
【本書に登場する面々】
デーブ・スペクター/林家正蔵/ハルノ宵子/黒田征太郎/ヤン ヨンヒ/伊藤比呂美/ギャル曽根/美木良介/土井善晴/辻芳樹/松井今朝子/安藤優子/ジェーン・スー/渡部建/光浦靖子/堀江貴文/大宮エリー/高橋尚子/吉田秀彦/高橋大輔/田部井淳子/山崎直子/畑正憲/小泉武夫/服部文祥/宇能鴻一郎/篠田桃紅/金子兜太/樹木希林
解説・岩下尚史
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おもしろかった! いろんな人の食をめぐるインタビュー集。
平松洋子氏の文章はいつも対象を愛する目に満ちて、読んでいてとても幸せな気持ちになるのだが、それは人に対してもそうなのだ。
自分がインタビューされたとしたら、と、自分の食についていろいろ考えた。
Posted by ブクログ
食と人生がこれほど密接にかかわっていると感じたことはないかもしれません。
思い出や幸せ、あるいは不幸、死生観にまで。食の好みや関心のルーツは、本当に人生にあるのかもしれません。
私もおいしいものは好きですが、それでもただ漫然と好きな物を食べているだけだったのではないか? これほ本当に私の必要としているものなのか?
今口に入れようとしている一口について考えさせられる本です。
人それぞれ、食に対する好みや関心・無関心が分かり、その幅広さも興味深い。
Posted by ブクログ
エッセイと思い、手に取ったので、
対談とわかり、どうかなぁ
と読み始めたけれど、
さすが平松さん。
よき書き手は聞き上手!
興味深いお話に、するすると
読み終えてしまった。
人が生きることと、食べること。
食の記憶。
さまざまに考えさせられた。
Posted by ブクログ
「食する」という言い方に不遜なあざとさを感じてしまう私は変かしら。
翻って、この本には「食」への敬意がある。
えいえいと食卓を整えてきた女たち。
日々食べることで繋がってきたいのち、食卓の記憶。