【感想・ネタバレ】下着の捨てどきのレビュー

あらすじ

眉の毛一本の塩梅、好きな服や下着の賞味期限……ほろ苦くも爽やか。
人生後半について考えるいまこそ読みたい示唆に富むエッセイ集。

「アレ」連発の会話、眉のかたちを整えるときの緊張感、着たいのに似合わない服が増えた……
こんなはずじゃなかったというちぐはぐな感情に揺さぶられるお年頃、それが中年。
あらゆる局面でむずかしいギアチェンジを迫られ戸惑いながらも、
変化をしなやかに受け入れておもしろがる気持ちになれる、痛快で愛すべきエッセイ集。

※この電子書籍は2016年7月刊行の『彼女の家出』を改題、大幅に加筆修正した文庫版を底本としています。

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ネタバレ

軽やかで楽しくて気づきも多くて最高。
やっぱり平松洋子さんだぁ。

同じ人生でも、平松さんみたいな文章に書きつけて行くような気分で過ごしたら、振り返ったときの色合いがぐんと明るくなりそう。

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2022年05月11日

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日常のバタバタで忘れてしまっていた事を、思い出させてくれるような素敵なエッセイだった。

自分にとっては近い将来起こり得る話もあり、予行練習的な気持ちにもなる。

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2025年03月11日

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下着の捨てどき…、私もよく分からないなあと思い読んでみました。エッセイ本で、日常生活を送る上で心に刺さる話ばかりでした。特に好きな話がこちらの話です。

『拡大鏡は見た』 "ひとは見たくないものは見ないらしい"、この言葉はグサッと刺さりました。シミ、シワ見えてないフリをしてる、私。

『再会タクシー』 東京はタクシーがいっぱい走ってると思うけど、同じ運転手さんのタクシーに乗るって運命だな。

『また逢えたら』 紹介されてる料理作ってみたい。レシピが載っているのはありがたい。

『夜中の腕まくり』 牛すじの醤油煮込みを夜中に手間暇かけて作る話なんだけど、平松洋子さんにとって至福の時間なんだろうな。「時短料理もいいけど、手間暇かけて作った料理はやっぱり美味しい」、という母との会話が頭に浮かんだ。

『Ⅲの下着の捨てどき』に出てくる9つの話は全部良かった。私が悩んでいる事がそのまま書かれてた。

結局、下着の捨てどきはまだ悩み中。
【「下着だけは、いつ交通事故にあっても恥ずかしくないようにしておきなさい」
下着の捨てどきは、女の試金石である。】
という文章は心に留めておこうと思いました。

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2024年09月21日

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平松さんのエッセイはいつもこざっぱりとしていて、すぐ忘れてしまいそうなやさしい文章。
かと思いきや生活のあらゆる場面で時折平松さんの言葉が降ってくるとき、こうして心に残っていたのだなあと気付かされる。
こういう文章はいくらでも読みたい。

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2024年08月24日

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難しいのに一大事な眉毛、鏡につけた拡大鏡。平松さんは、いつも見て見ぬふりしているところにちゃんと向き合っている。時折登場するレシピもいい。電車に乗って旅するお囃子や、本や映画のお話もよかった。こんなふうに日常をなんとかやりすごしている人はすごいと思う。

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2024年03月10日

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じっくり味わうように読んだ。
チンチン電車の話や、本と映画とうまいもんの話が大好き。手元に置いてまた読みたい。

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2024年02月13日

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子育て中は目の前のことで必死で、このイバラを抜けたら自分の前に立ちはだかっているのは、自分自身だった。

っていう。著者の言葉。

こわっ。自分の前に立ちはだかる自分自身。
ただ、薄々感じてはいる。20代の頃のようにはいかない体と、写真に写れば写るほど老いる自分。笑
わかってはいるけどここまでか!!!!って思うのは毎年更新記録達成。笑笑
そんなふうに思いつつ読むと、あーなんかわかる時がきそうだし、すでにわかる気もするものも。

そして、この方の描き方がなんだかスッキリとしいて、困ったことや、立ち止まったこと、ちょっぴりだけ寂しくなったり、悲しかったことが、ラムネの瓶越しに見てるような、薄いブルーのスッキリとした景色で。

読んでて、くぁーってなる。飲んだ後のくぁー、ってきもちになる。笑
すごく上手く日常の些細なこと、こんなスッキリ語れるなんて、悪魔に魂売り渡した人だな。と。おもってしまいます。

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2023年05月21日

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会社の先輩が、「この人の文章が好きなの」と言っていたので読んでみた。

エッセイは、苦手意識があった。
でも、日常の出来事に対する心の動きに「わかるー!」ってなったり、「そんな視点があるんだ!」と発見したりできて、なんか楽しかった。
同じ出来事でも自分はどう感じるんだろうとかを想像しながら読んだ。
日々、自分が見逃してたことにも楽しい要素があるんじゃないかなとワクワクした。
あとなぜか今まで興味なかった枕草子を読んでみたいと思った。(実際に枕草子出てきてたし)

拡大鏡の話が印象的で、お風呂に入るときに自分の肌をまじまじと確認してしまった。なぜか念入りに歯も磨いたw

3章の下着の捨てどきの章が1番好きで、「着心地の良さに簡単に手なずけられている」っていうのは、本当にその通りだわ。。と気づいた。
あと、逆境に強い人の話が印象に残ってる。さっさと諦めて次どうするか考えるのが大事なんだな。。(めっちゃうじうじ嘆くタイプ)

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2022年06月24日

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私は、平松ようこさんより、少しだけ若い中年女だ。日々、身体の劣化を感じながらも、楽しく可笑しく暮らしている。 そうそう!と共感できるお話しもたくさんあった。 塩豆腐、明日作ろうとワクワクしている。 一番心にささったのは、文庫版あとがきだ。実家の売却は、施設にいる父が亡くなってからと先送りにしている私だが、精神的にもしんどい事を決断して実行した、平松さん。良いなあって思ってます。

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2021年06月14日

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ネタバレ

私も50代に入り、こんなはずじゃなかった、と思うことが多くなってきた。
若い頃は目を背けて済ませられたことも、中年ともなると否応なしに前面に出てきて、啞然とさせられることしばしば。
平松洋子さんの所謂”しょっぱい現実”を読みながら、自分の”しょっぱい現実”と比べてみる。私から見れば平松さんには気持ちの余裕が感じられるけれど、この気持ちの余裕がこの先を生きていく上できっと大事なんだろうな。
オススメの塩豆腐はぜひ作ってみたい。

自分の目前に立ちはだかるのは、自分自身の老いの現実。老眼、白髪、皺、しみ、たるみ…書き出すと止まらない老いのオンパレードに、もはやため息しか出ない。
そして老親の介護、看取り、相続、家の始末と課題も山積。
考え出すと滅入るばかりの中にあって、少しずつでも楽しみを見つけていけたら。
自分の老いと向き合いつつ身辺整理を試みながら、もう少しがんばってみようか、そんな気持ちを蘇られせてくれるエッセイだった。

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2021年05月23日

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ネタバレ

 平松洋子「下着の捨てどき」、2021.2発行。彼女の家出、夜中の腕まくり、下着の捨てどき の3つの章に分けられたエッセイ集。2016.7刊行の「彼女の家出」を改題・加筆・文庫化したものです。
 一日に一度、床の拭き掃除をする。雑巾をベランダに干すし終える。清々しいことでしょうw。平松洋子「下着の捨てどき」、2021.2発行、再読。 ①すきな喫茶店の条件が、なんと、13項目記されていました。(^-^) 私が若い頃の条件は2つ。タバコが吸えて、新聞、漫画、週刊誌が読めることw。②ネスカフェのCM「違いがわかる男」。遠藤周作、山本寛斎、高倉健。懐かしい。でも、みなさん鬼籍に。③長野県南木曽に暮らすひとたちは、冬場にねこを背負って暮らしていたw。「ねこ」は半纏に似た綿入れの背中だけの防寒具) ④捨てどきが難しいのは、自分を問われているから。何が必要で、何が必要ではないのか。進退を突き付けられている。「下着だけは、いつ交通事故にあっても恥ずかしくないようにしておきなさい」 下着の捨てどきは、女の試金石である。

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2021年04月01日

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タイトルはあくまでも掲載エッセイのタイトルの1つに過ぎない(インパクトあったから??)

年を重ねた人の生活をちょっと拝見したイメージでした。
食のイメージが強い筆者ですが、それだけではなく散歩、お気に入りの場所、日々感じたこと色々な話があり、内容も飽きることなく読み終えました。
元気ばかりをいただける読後ではないですが、「私も迎えるかもしれないアレコレ前向きに乗り越えよう」と思わせてくれました。

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2021年02月25日

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人になかなか聞けないけれど、気になることってあります。そんなことがタイトルになったこのエッセイ、なかなかよかったです。

えっと思うようなことが起き始める時期のことも、さらりと書かれていて楽しめました。「捨てるものの判断は、5秒以内」「捨てどきが難しいのは、自分を問われているから」など、まさしく私に必要な言葉もありました。

エッセイは書く人の人となりがわかって、読んでいるだけで親しみを感じます。待ち時間にするすると読めて、楽しめました。

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2025年02月18日

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平松洋子さんの2冊目
⭐︎3.5かな〜
さっぱりとした心地良い風が吹くエッセイ

「逆境につよいのは、自分の置かれた状況にむやみに抵抗しないひと、、、
ただ嘆いても仕方がない、さっさと諦めてつぎの手をかんがえようというふうに思考が向くひと。ところが、つらい、困った、いやだ、マイナスの感情で抗っていると、おのずと気持ちが閉じて、自分で自分に疲れていってしまう」と言うボランティアさんの言葉と、文庫版のあとがきが心に残った

塩どうふ作って、メンチカツとビールも楽しみたい!!
年と共に諦めるのではなく、出来る事で
まだまだ日々を楽しんで行きたい♬

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2024年09月18日

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ネタバレ

気取らず肩肘はらず。好きなものを好きと語り、愛しいものを愛しいと語る平松さんのエッセイは、雑事におわれてささくれだった心に沁みる。年を取ることを恐れず、変化を恐れず、日々を楽しむ。そんなポジティブな気持ちを気づかせてくれる。喫茶店が「町の止まり木」だって言ってみたり「八月の午睡は、そのものが夢のなかのできごとみたいだから」っていうその心持ちが好きだ。

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2023年07月29日

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平松洋子さんのエッセイはいつも食べ物のものを読んでいてそれが大好きなので別のものを購入。
加齢に伴うあれこれのエッセイは露悪的ではあるもののコミカルで面白い。

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2022年03月07日

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そうなんですよ。下着の捨てどきってめちゃめちゃ悩むんです。下着代に糸目をつけずにいつでも勝負下着を身につけているような人はいざ知らず(笑)。十年以上経っても、確かにへたっちゃいるがまだ使えるよねぇ、てなものばかり。特にブラジャーは、盛ることさえ意識しなければ、ビヨンビヨンになろうとも使えるんですってば。

というような気持ちから、スルーできないタイトル。老いてゆくことを悲観せずにしみじみ優しい気持ちで見つめたくなるエッセイ。映画の話も見逃せないけど、やはり食べ物の話に目が行きます。食い意地は歳をとっても収まらない。

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2022年03月07日

Posted by ブクログ

もう少し年をとってから読んだ方が面白く感じたかもしれない(より共感できそう、という意味で。つまらなかったわけではない)。
日常生活から切り取られた、静かなエッセイでした。

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2021年05月08日

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