村上春樹のレビュー一覧

  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    ネタバレ

    【歴史は現在に生きていると気づくこと】
    村上春樹さんの本では、たくさんの史実的描写が出てきて、細かい描写に感心する。過去への好奇心と想像力は、どこから来るのかなと思ったりする。
    この本では、村上春樹さんの父親の経てきた過去について、一緒に猫を捨てに行った、自身の記憶にある出来事から始まり、90歳になった父親、そして母親などに聞いた、自身がまだ生きていなかった、主に戦時経験についてつづられている。


    「僕がこの文章で書きたかったことのひとつは、戦争というものが一人の人間ーごく当たり前の名もなき市民だーの生き方や精神をどれほど大きく深く変えてしまえるかということだ。そしてその結果、僕がこうしてこ

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    2024年03月11日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    少しずつ少しずつ
    不可思議の世界へ入り込んで行くから
    そこが当たり前のように感じてくる。
    穴は何処に繋がっているのか?
    ラストはノンストップで読んだ。
    はやく4巻を読みたい!

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    2024年03月08日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    おしゃれな旅行記
    写真も良くて、内容がイメージしやすかった。

    比喩表現が難しいのもあったけど素敵

    アイリッシュウイスキー飲みたくなった
    今度バーでも行って飲もう
    アイラ島とアイルランドのウイスキー旅ありやなあ
    犬の名前はギネス

    表紙が好きです

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    2024年03月24日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    どれも味わい深い。
    理由は説明できないけど『納屋を焼く』が1番好きかな。
    定点観測の意味で目的を持ってランニングしたらおもしろそう。
    僅差で『踊る小人』。
    洒脱で不思議な杜子春みたいだった。
    村上春樹の小説で革命なんて言葉が出てくるのは珍しい気がする。

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    2024年03月02日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いろんなことが巻き起こりますねー。
    秋川まりえの行方や、おばさんと免色の関係も気になるところ。
    免色さんはおじいちゃんのイメージだったのですが、中年ということなのでもうちょい若いのかな?ダンディーな感じで確かにモテそうだけど、個人的には主人公の方が魅力的に思えます。
    続きが気になるので急いで次巻へ!

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    2024年03月01日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹の小説は初めて読んだけれども、短編集はそもそも好みなのですらすらと読むことができた。
    個人的には踊る小人が1番印象には残っている。終わり方が良かったからな気がする。
    納屋を焼くは「バーニング」を見たので流れはわかっていたが、それでもとても示唆的で面白く読めた。
    他の小説たちも、言いたいことがあるようで、だけど答えは定まっていないような感じだった。そんな「近すぎず遠すぎず」の文意が心地よく感じられるのは、村上春樹という偉大な作家の為せる技なのかなと思った。

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    2024年02月28日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹作品は本当にどれもダメなのか……と色々とレビューや感想を見て回って、そういえば村上春樹が好きと言っているブロガーさんがこの本をお勧めしていたなぁと思い出した。以前から色々な感想を書いていてブログ読者になって数年。紹介された作品の何作かを読んでいる。

    ブログには、ちゃんと『こういう人には向かない』という事も書いてあるので嫌いではない。ただ、価値観は違うなと思う点は多々あるので、期待値は低かった。



    それと同時に、「ノルウェイの森」のレビューを読み直していると、「蛍」を読んでみたらいいと言うのも見かけたというのもある。

    ともかく、読んでみたいかもと思えたので読んでみる事にした。

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    2024年02月28日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    この物語は、暴力と支配について描かれているのだと、唐突に理解した。それによって、この物語はジョージ・オーウェルの描く薄暗いディストピアにつながっている。
    これは、1984を読んだ後でなければ分からないことだった。ビッグブラザーに対するリトルピープル。そして、夫から精神的な暴力を受けた後だから、これが暴力と支配についての物語だということが雷のように私の頭に降ってきた。
    暴力というのは、見た目がどうであろうと、支配を目的として行われる。
    ふかえりの、「リトル・ピープルからガイをうけないでいるにはリトル・ピープルのもたないものをみつけなくてはならない。」という言葉に、椎名林檎の「ありあまる富」を思い

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    2024年02月28日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    軽快な紀行エッセイ。表題はラオスだが、いろんな国を訪れ、暮らした時の様子が描かれている。これは結構好き。

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    2024年02月27日
  • レキシントンの幽霊

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    『レキシントンの幽霊』意味深な言葉にやられる、近しい人の死の後こんこんと眠り続け起きると心理がわかった的なところも。『緑色の獣』女のいない男にも通づるテーマかなと。『沈黙』とても引き込まれた、大沢さんの正直さや語りに引き込まれた、ボクシングを気に入った理由のひとつは深みがあるから、深みを理解する行為、深みでは孤独、同級生との睨み合いで深みの存在を理解する、トラウマとともに。『氷男』巧みな比喩、氷的性質を持つものに精通しているが自身は透明、最期は主人公も氷男に侵されていくところがいい。『トニー滝谷』ネズミ三部作のような過程を過ぎて中年で孤独に気づく男の話、滝谷省三郎は沈黙で出てくる要領がいいだけ

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    2024年02月26日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    騎士団長!まさかこういう展開になるとは。
    でも、かわいくて現れるのを心待ちにしてしまう。
    ガールフレンドが面倒くさくて苦手なタイプ。
    免色も優しい老人のイメージだったけど、ちょっと恐怖を感じる瞬間もあったり。
    この巻では急展開はなかったものの、まだまだ謎だらけ。

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    2024年02月25日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    リーダーが死んだ夜、ふかえりを通して青豆の中に運ばれてきた命が意味するものとは何なのか?
    首都高速道路の非常階段を下から登ると1984年に帰ることができる?
    また天吾は、父親のいる猫の街に行き、帰ってきた。それがどんな意味を持つことなのか。2つ浮かんでいる月は彼らにどんなメッセージを伝えようとしているのか。
    1Q84を通した大きな謎たちは回収されつつあると思った。最後の章で小松が「状況のもつれあった部分を、このへんでできるだけ解きほぐしておく必要がある。」といったように、撒かれた謎は整理され、物語が終わりに向かっていることが感じられた。
    この物語の最後に2人は出会うことができるのか、本当にどち

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    2024年02月24日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    久し振りに読みたくなった、村上春樹作品。 
    この世界観は誰にも真似できないなとあらためて
    読み終えて感じました。 
    「螢」は、彼の代表作の「ノルウェイの森」にも通ずる物語で、これ読んだ後にもう一度「ノルウェイの森」を読むとより深く世界観に浸ることができると
    思います。

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    2024年02月23日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    村上春樹の紀行文集『ラオスにいったい何があるというんですか?紀行文集』を読みました。
    村上春樹の作品は昨年10月に読んだ『村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―』以来ですね。

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    旅をしている人にだけ見えてくる風景がある。

    そこには特別な光があり、特別な風が吹いている――ボストンの小径とボールパーク、アイスランドの自然、「ノルウェイの森」を書いたギリシャの島、フィンランドの不思議なバー、ラオスの早朝の僧侶たち、ポートランドの美食やトスカナのワイン、そして熊本の町と人びと――旅の魅力を描き尽くす、村上春樹、待望の紀行文集。
    「熊本再訪」初収録。
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    2015年

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    2024年02月22日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    「これから日本は成長していくだろう」という希望的観測を若いうちに胸に抱きながら自分の人生を歩んできた世代をうらやましく感じた。
    成長を遂げてきている我が国に対して文句を言えなくなってきていることが原因で、最近の若者は閉塞感を覚えるのかなと考えた。

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    2025年02月05日
  • 辺境・近境

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    村上春樹は紀行文でもやはり村上春樹の文体で心を揺さぶる。
    阪神大震災の二年後に自分の住んでいた街の辺りを歩いていく。
    大震災の傷跡を自らの目で確かめる。小さい頃泳いだ海、空き地が変貌ぶりに違和感を覚えながら。
    ノモンハンも同じだ。ノモンハンが事件でなく本物の戦争であることを証明するかのように現地を訪ねる。現地に来て、「220キロを徒歩で行軍する」ことの凄まじさに唖然とする。1時間に6キロの速さで水不足の中の行軍。だんだんイメージ出来てくる。
    メキシコでは貧富の差、治安の悪さを実感し、ものを失う喪失感も味わう。
    そんな中、香川のディープなうどん巡りと無人島、からす島の秘密は楽しい!

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    2024年02月17日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    ラオスって調べると、真っ先に出てきたので読んでみた。ルアンパバーンの章はとりわけ思索に耽っていて、面白かった。行くのが楽しみである。とても時間がゆっくり流れてそうだ。
    春樹さん、あんまり手がついてなかったんですが、エッセイだと猫好きのおじさんで親近感…。北欧(特にアイスランド)もアメリカもイタリアも行きたい…!
    春樹さんにも旅行にももっと興味が湧いた一冊でした。

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    2024年02月14日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

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    重い小説、難解な小説の後は村上春樹さんの脱力エッセイがおすすめ。中でも、村上ラヂオ2.3はかなり面白い。
    ・オムレツを作ろう
    ・献欲手帳
    ・死ぬほど退屈な会話
    ・とんでもない距離、ひどい道
    ・いちばんおいしいトマト
    がお気に入り!

    特に、村上春樹さんが学生時代、北陸を徒歩旅行した時に、農家の方がトマトをくれた話が心に残る。
    能登半島の善意が沁みてくる。
    太田幸司さんが決勝戦で18回を一人で投げきり、それでも0対0で決着がつかなかったあの夏の出来事だ。

    春樹さんの話を読んでいると、走りたくなる。
    そして
    シューベルトの「アルペジオール・ソナタ」を聴きながらオムレツつくりたくなる。

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    2024年02月09日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1Q84の世界でしか出会えなかったふたり、しかしこの世界では青豆か天吾どちらかが死ななくてはならないというのが切ない。

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    2024年02月04日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    小説の村上春樹もいいけどエッセイの村上春樹はさらにいい。
    クスッと笑えるエッセイに、今週の村上というおまけ付き。
    今週の疲れがどどっと出て、テレビの画面を見て思い切り受け身で過ごそうと思ったけど、この本読んでたら疲れが抜けていった!
    あまりにも可笑しくて、ばかばかしくて、脱力感。
    本人曰く、ビール会社が作るウーロン茶。
    これがまた味わい深い。
    実際のオリンピック、ドイツとパキスタンのホッケーの試合を観て純粋にスポーツの醍醐味を味わったり、メジャーリーグの試合を観戦し、Aロッドの一挙手一投足を観察したり、毎度のことながら視点が面白い。ヒノマルの数とか結果とかに無縁な観戦姿勢が村上流。
    最後は真面

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    2024年02月03日