村上春樹のレビュー一覧
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「僕」と「鼠」の話。風の歌を聴けとは違って二人が一緒にいるわけではなく、それぞれが別の場所でのお話。
一回読んだだけではちょっと難しかった。でも話の中で主人公は指導教授に『文章はいい、論旨も明確だ、だがテーマがない』と言われたシーンがある。まさにそれを表すかのような小説だったように感じた。
1作目の爽やかで駆け抜けるような感じとは違い、ちょっと暗くてジメっとしているなあと個人的には思った。
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2026年2月 再読。☆3→4
前回初めて読んだ時は正直ピンとこなかった。感想にも書いてあるとおり文章はいい、論旨も明確だ、だがテーマがないと指導教授に言われたように。でも今回再読して感じたのは「面白いな、これ。」という感想でした。3年近くも経てば何かしら自分も変わってるはずで小説に対する見方というか読み方も同じように変わってくる。あの時ピンと来なかったものも今は違う。そういう発見に嬉しさも感じながら読んでいました。 -
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「村上春樹」のエッセイ集『村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―』を読みました。
『村上春樹 雑文集』に続き、「村上春樹」作品です。
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「村上春樹」の抽斗(ひきだし)の中には、日々の小さな発見がいっぱい!
「小確幸」エッセイ・シリーズ。
日々の暮らしの中で体験した愉快な話から、人生の深淵に触れる不思議なエピソードまで、小説家の頭の中の抽斗には、話題がいっぱい!
「どうして寝る前に限ってネタを思いつくんでしょうね?」と悩みつつ、つぎつぎ繰り出されるユーモア溢れるエッセイ52編。
「大橋歩さん」のおしゃれな銅版画も楽しい人気エッセイ・シリーズ第3弾。
『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』改題。
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マガジンハウスの発行している雑誌『anan』の2011年(平成23年)3月30日号から2012年(平成24年)4月4日号に連載されたコラムと『GINZA』の2012年(平成24年)4月号に掲載された文章を加筆修正してまとめた、「村上ラヂオ」シリーズの3作目となる作品です、、、
「大橋歩」のイラスト(銅版画)と一緒に愉しみました… 相変わらずリズムの良い文章でテンポ良く、愉しく読めました。
■まえがき 村上春樹
■忘れられない、覚えられない
■ブルテリアしか見たことない
■愛は消えても
■真の男になるためには
■オペラ歌手のシャム猫
■ギロチンを待ちながら
■オムレツを作ろう
■裁判所に行こう
■スーパーサラダが食べたい
■献欲手帳
■死ぬほど退屈な会話
■チップはむずかしい
■知りません、わかりません
■シェーンブルン動物園のライオン
■この曲を聴くと
■僕の好きな鞄
■ああ困った、さあどうしよう
■とりあえず小説を書いているけど
■プレゼントする人、される人
■ジャズは聴きますか?
■占い師としての短いキャリア
■ブルー・リボン・ビールのある光景
■岩にしみ入る
■いわゆる新宿駅装置
■すまないな、ルートヴィッヒ
■楽しいトライアスロン
■さあ、旅に出よう
■秋をけりけり
■そうか、なかなかうまくいかないね
■自分の体で実験する人たち
■カラフルな編集者たち
■私が死んだときには
■たくさんの人の前で
■昼寝の達人
■ムンクの聴いたもの
■犬も歩けば
■コップに半分
■二番じゃだめなのか?
■猫に名前をつけるのは
■無口なほうですか?
■愛欲の根っていうか
■高いところが苦手
■貧乏そうに見えるのかな
■とんでもない距離、ひどい道
■信号待ちの歯磨き
■こういう死に方だけは
■ワシントンDCのホテルで
■想像の中で見るもの
■濡れた床は滑る
■ひどいことと、悲惨なこと
■いちばんおいしいトマト
■椰子の木問題
■あとがき 大橋歩
意外と面白いのが、エッセイの後に描かれている『今週の村上』という僅か2行の文章、、、
「肉食系女子とか、草食系男子とかはあるけど、魚食系おばさんとかはないんですかね。」とか、
「犬の名前ではポチというのがわりに有名だけど、ポチっていったい何のことなんだろう?」とか、
どうでも良いけど、ちょっとクスっと笑えるんですよね… 実は毎回の愉しみでした。
本来のエッセイでは、
『献欲手帳』の、「エネルギー手帳」をつくって、街角にバイクマシーンを並べて発電をしてもらい、健康増進とクリーンエネルギーの両立を目指そうという提言?や、
『この曲を聴くと』の、音楽が意識をスルーして何かに直結しているという意見… 何かをしていると意識せずに思い出す曲や、ある曲を聴くと思い出すシーンってありますもんね、
『岩にしみ入る』の、『アリとキリギリス』は元々『アリと蝉』だったけど、北方のヨーロッパでは蝉は馴染みのない虫で意味が理解できないことからキリギリスになっちゃったという逸話… そもそも、この物語はギリシアで作られたのを初めて知りました、
『さあ、旅に出よう』の、旅の荷物を減らすために、捨てても良い服を持っていくという意見… これ、私も実践してました、
等々が印象に残りましたね… 「村上春樹」作品は、エッセイや紀行を中心に何冊も読んでいるせいか、どこかで読んだことあるなぁ、と感じる作品も多かったですね。 -
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「村上春樹」の雑多な作品を収録した『村上春樹 雑文集』を読みました。
「村上春樹」作品は1年ちょっと前に読んだエッセイ集『やがて哀しき外国語』以来ですね。
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1979-2010 未収録の作品、未発表の文章から著者自身がセレクトした69篇。
デビュー作「風の歌を聴け」受賞の言葉。
エルサレム賞スピーチ「壁と卵」。
『海辺のカフカ』中国語版に書いた序文。
ジャズ、友人、小説について。
そして二つの未発表超短編小説。
「1995年」の考察、結婚式のお祝いメッセージ。
イラスト・解説対談=「和田誠」・「安西水丸」
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肩の力を抜いて気軽に読める作品はないかな… と思いながら書棚を探して選んだ一冊、、、
ちょっとひねくれた視点でリズム良く綴られる「村上春樹」の文章(本作品に収録されているのはエッセイだけではないので"文章"って表現にしました)が、好きなんですよねえ。
■前書き――どこまでも雑多な心持ち
■序文・解説など
・自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方)
・同じ空気を吸っているんだな、ということ
・僕らが生きている困った世界
・安西水丸はあなたを見ている
■あいさつ・メッセージなど
・「四十歳になれば」
――群像新人文学賞・受賞の言葉
・「先はまだ長いので」
――野間文芸新人賞・受賞の言葉
・「ぜんぜん忘れてていい」
――谷崎賞をとったころ
・「不思議であって、不思議でもない」
――朝日賞・受賞のあいさつ
・「今になって突然というか」
――早稲田大学坪内逍遥大賞・受賞のあいさつ
・「まだまわりにたくさんあるはず」
――毎日出版文化賞・受賞のあいさつ
・「枝葉が激しく揺れようと」
――新風賞・受賞のあいさつ
・自分の内側の未知の場所を探索できた
・ドーナッツをかじりながら
・いいときにはとてもいい
・「壁と卵」
――エルサレム賞・受賞のあいさつ
■音楽について
・余白のある音楽は聴き飽きない
・ジム・モリソンのソウル・キッチン
・ノルウェイの木を見て森を見ず
・日本人にジャズは理解できているんだろうか
・ビル・クロウとの会話
・ニューヨークの秋
・みんなが海をもてたなら
・煙が目にしみたりして
・ひたむきなピアニスト
・言い出しかねて
・ノーホェア・マン(どこにもいけない人)
・ビリー・ホリデイの話
■『アンダーグラウンド』をめぐって
・東京の地下のブラック・マジック
・共生を求める人々、求めない人々
・血肉のある言葉を求めて
■翻訳すること、翻訳されること
・翻訳することと、翻訳されること
・僕の中の『キャッチャー』
・準古典小説としての『ロング・グッドバイ』
・へら鹿(ムース)を追って
・スティーヴン・キングの絶望と愛――良質の恐怖表現
・ティム・オブライエンがプリンストン大学に来た日のこと
・バッハとオースターの効用
・グレイス・ペイリーの中毒的「歯ごたえ」
・レイモンド・カーヴァーの世界
・スコット・フィッツジェラルド――ジャズ・エイジの旗手
・小説より面白い?
・たった一度の出会いが残してくれたもの
・器量のある小説
・カズオ・イシグロのような同時代作家を持つこと
・翻訳の神様
■人物について
・安西水丸は褒めるしかない
・動物園のツウ
・都築響一的世界のなりたち
・蒐集する目と、説得する言葉
・チップ・キッドの仕事
・「河合先生」と「河合隼雄」
■目にしたこと、心に思ったこと
・デイヴ・ヒルトンのシーズン
・正しいアイロンのかけ方
・にしんの話
・ジャック・ロンドンの入れ歯
・風のことを考えよう
・TONY TAKITANIのためのコメント
・違う響きを求めて
■質問とその回答
・うまく歳をとるのはむずかしい
・ポスト・コミュニズムの世界からの質問
■短いフィクション――『夜のくもざる』アウトテイク
・愛なき世界
・柄谷行人
・茂みの中の野ネズミ
■小説を書くということ
・柔らかな魂
・遠くまで旅する部屋
・自分の物語と、自分の文体
・温かみを醸し出す小説を
・凍った海と斧
・物語の善きサイクル
■解説対談 安西水丸×和田 誠
■文庫版のためのあとがき 村上春樹
全体的に愉しめましたが… その中でも、音楽に関する文章は特に面白く読めましたね、、、
「ホレス・シルヴァー」、「セロニアス・モンク」、「マイルス・デイヴィス」、「アート・ブレイキー」等々、久しぶりにジャズが聴きたくなりましたね… しかも、できればCDやスマホじゃなくてLPレコードで、LPレコードの持つ、あの独特の雰囲気を久しぶりに味わいたくなりました。
もちろん、ロック/ポップスも大好きなので、「ザ・ビーチ・ボーイズ」、「ザ・ビートルズ」、「ジム・モリソン(ドアーズ)」、「ボブ・ディラン」等々も聴きたくなりました… そもそも、最近、ゆっくり音楽を愉しむことができていないよなぁ、、、
あと、久しぶりに「スティーヴン・キング」の作品も読みたくなりました… 共感できることや、音楽や書籍について再発見することもあり、愉しめる一冊でした。 -
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文春文庫 東京するめクラブ 「 地球のはぐれ方 」 村上春樹 吉本由美 都築響一
村上春樹のサハリン旅行記は 文学者の目線で とても面白い。完成度が高いが、何かの作品の材料になったのか?
「初期のサハリンは〜ワイルドな場所〜ロシア人にとって物理的な辺境であるばかりでなく、心理的な辺境でもあった」
「北海道が艱難辛苦を乗り越えて発展した屯田兵的性格を残した開拓地だとしたら、サハリンは荒々しさと絶望に彩られた流刑地的性格を残した開拓地と言える」
「そこはとても素敵な世界の端っこである〜自分の身体の中のスイッチみたいなものを切り、その静けさの中心に心を溶け込ませる。そこはとても安らかな世界だ」
他の旅行地は ちょっと変なものを見てまわって、文章のうまさで 旅行記として成立させた感じ
*失われた世界 名古屋
*62万ドルの夜景 熱海
*がんばるだけムダ ワイキキ
*誰も知らない 江の島
*メルヘンの果て 清里
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ネタバレ村上春樹さんのエッセイって、引っかかりなくサラサラ読める…が良い方向に作用してて好んで読んでしまいます。
こちらはエッセイだけでなく、祝電や受賞の挨拶、インタビューなども収められていて楽しかった。
「ビリー・ホリデイの話」は物悲しい煌めきが素敵でした。エルサレム賞のスピーチはこれは伝説になるでしょうねと思ったし、スティーヴン・キング評が嬉しいです。「彼の考える恐怖の質は『絶望』」。
あとやっぱり「アンダーグラウンド」関連もの凄い。オウム真理教を始め、カルトにはまる人たちの心理を的確に掴んでると思うのは村上春樹さんだけな気がしています。最近の旧統一教会関連のニュースでもカルトにはまる心理とは…みたいなの目にするけれど、村上さんのこれらほどはどれもしっくりこない。「彼らの信奉する「教義(=物語)」にわれわれの「物語」が勝てない」みたいなのは、作家さんみたいなクリエイターはもちろん、宗教にはまる人たちを連れ戻せないこちら側の事でもありました。カルトは失くならないからなぁ、宗教以外でも。「アンダーグラウンド」を読んだときも似たようなこと思ってる気がします。
小説は未だに「世界の終わり」が唯一好きなのだけれど、エッセイと翻訳は良いと思っています。声はプラチナ、字はカリントウ…確かに美声ですよね。
ラストの対談、もう安西水丸さんも和田誠さんも居ないんだ…と思ってかなり悲しくなりました。和気あいあいと話されてるのが余計に。 -
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芥川賞作家の川上未映子さんが村上春樹氏に4回にわたりインタビューする対談集。内容は、主に村上氏の小説の書き方、文章へのこだわり、スタンス、特にインタビュー直前に発行された「騎士団長殺し」について、様々な角度から切り込む形である。
村上氏は過去の著作をあまり振り返って読まないそうで、その理由は今ならもっとうまく書けるのにと思ってしまうからとのこと。本書の中でも、「え、そんなこと言ったっけ?」とか、小説の登場人物の名前を忘れたり、覚えていないこともたくさんあった。
私はわりと最近「村上さんのところ」を読んだので、彼の人柄や考え方は入っていた。基本的なところは一貫している。
本書では、川上未映子さんの事前準備に驚かされた。村上氏の過去の著作を短編含めてすべて読みこなしているだけでなく、発表した順番やスタイルの変化など研究し尽くしていた。それだけでなく、村上氏の愛読書や翻訳書、好きなジャズ音楽や哲学書についても勉強してあって、彼女のプロ意識が感じられた。
小説家というのは、たとえ稀有な才能があっても大変な職業なんだな、と改めて感じた。 -
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「村上春樹」のエッセイ集『やがて哀しき外国語』を読みました。
「村上春樹」作品は2年前に読んだ短篇小説集『レキシントンの幽霊』以来ですね。
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「村上春樹」の魅力の世界
プリンストン通信久々の長篇エッセイ アメリカより愛をこめて
「F・スコット・フィッツジェラルド」の母校プリンストン大学に招かれ、アメリカでの暮らしが始まった。
独自の大学村スノビズム、「スティーブン・キング」的アメリカ郊外事情、本場でジャズについて思うこと、フェミニズムをめぐる考察、海外で悩み苦しむ床屋問題――。
『国境の南、太陽の西』と『ねじまき鳥クロニクル』を執筆した二年あまりをつづった、十六通のプリンストン便り。
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講談社のPR誌『本』の1992年(平成4年)8月号から1993年(平成5年)11月号に連載されたコラム『人はなぜ走るのか』をまとめたもので、表紙及び挿絵は「村上春樹」作品でお馴染みの「安西水丸」… 1997年(平成9年)に文庫化された作品です、、、
ちょっと肩の力を抜いて、軽めの作品を読みたい気分だったので、「村上春樹」のエッセイを選択したんですよね… 「村上春樹」作品って、文学作品は理解できない部分が多いのですが、エッセイや紀行は共感できる部分や新しい発見があって大好きなんだよなぁ。
■文庫本「やがて哀しき外国語」のためのまえがき
■プリンストン──はじめに
■梅干し弁当持ち込み禁止
■大学村スノビズムの興亡
■アメリカ版・団塊の世代
■アメリカで走ること、日本で走ること
■スティーヴン・キングと郊外の悪夢
■誰がジャズを殺したか
■バークレーからの帰り道
■黄金分割とトヨタ・カローラ
■元気な女の人たちについての考察
■やがて哀しき外国語
■運動靴をはいて床屋に行こう
■「カーヴァー・カントリー」を描くロバート・アルトマンの迷宮映画
■ロールキャベツを遠く離れて
■ブルックス・ブラザーズからパワーブックまで
■ヒエラルキーの風景
■さらばプリンストン
■「やがて哀しき外国語」のためのあとがき
「村上春樹」がアメリカのプリンストン大学に客員研究員として滞在していた約2年間の出来事がストレートに描かれたエッセイ、、、
大学関係者やプリンストンに在住する人々の価値観(何がコレクトで、何がアンコレクトなのか)が描かれた『大学村スノビズムの興亡』や、
日米の走ること事情(選手のためなのか、主催者のためなのか)を比較した『アメリカで走ること、日本で走ること』、
アメリカで身近に感じるサイコパスの恐怖を描いた『スティーヴン・キングと郊外の悪夢』、
プリンストンで使うクルマについて考察した『黄金分割とトヨタ・カローラ』、
アメリカ在住にも関わらず、意外とアメリカのモノを使っていないことに気付いた『ブルックス・ブラザーズからパワーブックまで』、
が印象に残りました… アメリカに行ったことはないし、プリンストンの事情も25年くらい経っていて大きく変わっているでしょうけど、一度、この眼で確かめてみたいな、という気持ちになりましたね。