村上春樹のレビュー一覧

  • 大いなる眠り

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    昔読んだはずだけど、ほとんど筋を覚えていない。
    マーロウ以外の登場人物も。
    今回あらためて読んで、それも無理はないと思った。
    謎らしい謎もなく、マーロウ以外の人物も魅力に乏しい。魅力的なのは探偵だけ。

    それでも、その文体と独特なナラティブは驚嘆に値すると思う。チャンドラーは、本当にユニークな作家だとあらためて思った。

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    2024年01月20日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    免色さんが穴に入ってあっちとこっちの境界線のくだりとか、後半の雨田さんの戦争下で体験してきたであろうことが『ねじまき鳥クロニクル』を思い起こさせる。白いスバル・フォレスターの男(僕?)が女を絞め殺そうとする場面なんかは『ダンス・ダンス・ダンス』の五反田君を感じた。
    今までの作品が色々と現れているのかもしれない。
    免色さんの娘と思われる秋川まりえとどうなっていくのか、騎士団長殺しの意味などまだまだ分からないことだらけで続きが気になる内容でした。

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    2024年01月16日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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    高校生以来、20年ぶりに読む!

    言葉で伝えられることはとても少ないのかもしれない。
    いや、そもそも伝えると言うこと自体、本当は無理があることなのかもしれない。

    閉塞感に満ちていて、読んだあと数日心が沈む。
    早く明るくなりたい。

    だけど、わずかな、わずかな希望を見つけられる気もする。

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    2024年01月16日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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    自分の話をじっくり聴いてくれる相手が居る。それがどれほど救いになるか。
    それだけでも人の役に立てるのかもしれないと、優しい気持ちになった。

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    2024年01月15日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    大学帰りに買って、電車の中で読んだ。

    ランゲルハンス島の午後とニュースと時報が好き。

    Nice boxって性能の良い女性器って意味もあるのね、びっくり。

    小確幸の時間でした。

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    2024年01月12日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

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    村上春樹さんの音楽の知識はすごいのだけれど、小澤征爾さんとの会話が本当に楽しい。それは日常が垣間見れるからではないかと思う。そう感じたのは、村上さんの家に小澤さんが遊びに来るシーンだ。村上さんが冷蔵庫から冷えたビールを何種類か出す。小澤さんはその中から懐かしいなあと言って一番安い外国製のビールを選ぶ。
    「これこれ、これがうまいんだよ。貧乏をした時によく飲んだなあ」と言いながらグビグビと飲むその姿が目の前に見えてなんだかとても美味しそうに思えた。

    音楽祭で若手の音楽家へのお二人の会話もクラシック音楽は素人に近い私でも音楽が聞こえてくるようで楽しかった。

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    2024年01月09日
  • アンダーグラウンド

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    インタビューはもちろん、最後の「目じるしのない悪夢」まで読み応えのある作品だった。
    特に和田さんの話、明石さんの話から、「平和」、大事な人がいることの大切さを強く感じた。そして
    一番危険であるのは、誰かに己の思想を任せることだ。村上自身の言葉で言えば、自律的パワープロセスは自分自身のものか、確かめる必要がある。

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    2024年01月01日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    感想 世界の捉え方が独特。特にこの世界は誰もひとりぼっちになることはできないが印象的。
    物語が確実に前へ進行しているが、抽象的かつ不思議要素が多過ぎて話を飲み込めているようで飲み込めてない感がある。後半を読んだら全て繋がっていくことを期待する。

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    2026年01月12日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    予想以上に川上未映子が突っ込んだインタビューをしていて、かなり読み応えがあった。
    あの村上春樹が、作品や過去に受けたインタビューで答えた内容との矛盾?を川上から指摘され、ややたじろぐ様な場面もあり、読んでいる方がハラハラ。それでも飄々と村上節でかわしていく?様子はさすがだなと。だけど終始和やかな雰囲気で、2人の信頼関係がこちらまで伝わってきて、作家として人間としてリスペクトし合っているのがめちゃくちゃ伝わってくる。
    さすがというか、とにかくインタビューの内容が濃い。かなり勉強になりました。
    家に例えると、その人の普段の生活や考えてることを1階とすると、日本の近代文学は地下一階を扱っていて、村上

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    2023年12月24日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    村上朝日堂が、『日刊アルバイトユース』から『週刊朝日』に移って続編。
    ページ数も増しまし、文庫版で1篇5ページとなった。
    以前は、ちょっと尖った若者が言いたいこと言ってる風だったのが、文章も洗練され、ちょっと寝っ転がっては読めない感じ。
    でもまだ36歳の、若い頃の村上さんなのだが。

    記憶力の悪い私でも印象に残る話多し。
    村上さんは、肉はあまり食べないんだー?厚揚げが好きなんだー!猫派か、good!
    早・遅のゲームは、みなさん身の回りのものでやってみると面白いと思う。
    新しいものに疎い私なんかは、結果として「遅」「遅遅」のゲームになってしまいそうですが。
    正月からつけ始めた日記というのはまず長

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    2023年12月23日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    読み始めて1時間少しで読み切ってしまった。すごく心地いい気持になれた。冬の早朝から音楽を聴きながら文章と絵を楽しむことも小確幸!

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    2023年12月07日
  • 辺境・近境

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    ネタバレ

    村上春樹の旅行記。普段の小説もおもしろいから、これも面白くないはずがないと踏んで読んでみた。
    笑えるような話もあれば、考えさせられる話もあってとても読み応えがあった。
    香川旅行編は面白かった。前々から香川のうどんを食べてみたいと思ったことがあり、この話を読んでさらに行きたくなった。水丸さんの挿絵が絶妙にシュールで、香川のローカルうどん屋の勝手さに驚く村上春樹が想像できた。
    「神戸まで歩く」は想像していたよりもっと現実的で真面目な話だった。震災の後の神戸はどれだけ空虚で悲しみに溢れていたのだろうか。私は生まれていなかったし、関西出身でもないから震災の記憶はほぼないが災害が起こった後のやるせなさが

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    2023年12月06日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    大作家による小エッセー集。
    村上春樹の個性ともいえるシニカルな視点で、彼の日常の些細なことを綴っている。ただそれだけ。ただそれだけど、それはそれで面白い。

    その中で心に残った言葉。

    というわけで、貴重な燃料をため込むためにも、若いうちにせっせと恋をしておいた方がいいと思う。お金も大事だし、仕事も大事だけど、本気でじっと星を眺めたり、ギターの調べに狂おしく引き込まれたりする時期って、人生にはほんの少ししかないし、それはなかなかいいものだ。放心してガスを消し忘れたり、階段から転げおちたりというようなことも、そりゃたまにはあるけどね。

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    2023年11月30日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    大橋歩の絵が好き。村上春樹の文章に良い感じにアクセントを加えてくれている。エッセイって、書き手を好きなら心地よく読めるけど、そうじゃないとちょっと息苦しいので。村上春樹初心者の私にはちょうどいい一冊でした。

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    2023年11月28日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    不思議な短編小説
    冒頭のこの小説のスタンスについての説明がとても好きだ
    あくまでどこにもいかない、ただただ書かれることを望んだ物語たち
    こういうのもっと読んでいたい

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    2023年11月26日
  • 村上朝日堂 はいほー!(新潮文庫)

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    村上春樹らしい言い回しが随所に見られつつ、ユーモアも楽しめる。やや尖っているかも。
    寝る前に少し本を読みたい時、お風呂に浸かって10-15分本を読みたい時にオススメです。

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    2023年11月11日
  • やがて哀しき外国語

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    エッセイはあまり読まないのに、何故春樹氏のエッセイは何度も読んでしまうのだろうか?

    実家に帰ったときに本棚を覗いていて目に入ってきた「やがて哀しき外国語」何回も読んではずなのにどんな話だっけかな、今英語を勉強しているのに哀しくなってしまうと困るなと思い、持って帰って読む。

    そうだ、著者がアメリカで暮らしていたときに体験した、経験したことのエッセイだった。床屋の話は何度読んでも笑う。

    鋭い考察をわかりやすく説明し、たまに抜くところが、読んでいて楽しいし、疲れないんだろうなと思う。

    学生の頃はこれを読んでいて、私もいつか外国で暮したいなと思ったり、今回読んだ時はそうだよな、昔はそういう時代

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    2023年11月09日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    用事と用事の間の1時間でサクッと読めた。親子の関係が良好とは言えなかったものの、筆者の親への愛と尊敬が感じられた。私も父を亡くしているから、父との思い出を辿るきっかけとなった。思い出を文字として残すことの大切さに気付かされた。

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    2023年11月08日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    「日刊アルバイトニュース」(今は「an」という名前に変わっているらしい)に1年9ヵ月にわたって連載されていたもの。1984年(昭和59年)発行からの文庫本、平成8年4月15日 25刷
    実家に行ったとき持参の本を読み終わってしまい、弟が残していった段ボール箱を漁ったら素敵なものが入っていた。(小池真理子なんかも入っていたから、昔のカノジョ箱かもしれない)
    この先も続けて村上春樹エッセイを読もうと思う(弟所蔵の)。

    およそ40年前くらい、春樹さん、33歳〜35歳頃のコラム。
    世相を反映しているかというとそうでもなく、やはりここは村上ワールドだ。
    時代を感じるのはモノの値段くらいかな?
    安西水丸氏

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    2023年11月06日
  • 大いなる眠り

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    ネタバレ

    読むのは結構しんどいが、心地よい疲れだ。
    一応ミステリだが、謎解きにあまり意味はない。ちょっととってつけたような種明かしだし。独特の比喩に一言多い登場人物、一筋縄でいかない会話。そしてとにかく行動する探偵フィリップ・マーロウ。一匹狼で妥協がない。その行動と言葉が本作の魅力。

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    2023年10月27日