村上春樹のレビュー一覧

  • 大いなる眠り

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    ▼<レイモンド・チャンドラーの長編を、村上春樹訳で発表順に再読。それが済んだら原りょうさんの作品を発表順にやっぱり再読、楽しもう>

    という自己企画に沿った読書です。2~3年かかるかもしれません。その第1弾。

    ▼やはり傑作「長いお別れ」に比べると。いや、恐らく他のシリーズ作品全般と比べても。なんせ第1作ですから、

    <フィリップ・マーローのひとり語り的文明批評>

    が割と少ないですね。でもスタイルとしてはそれはもうある。
    そのスタイル事態がやっぱり魅力。

    ▼一方で、段取りが複雑で・・・・・だいぶわからない(笑)


    以下一応ネタバレっちゃネタバレですが
    (ネタバレしても意味は無いと思います

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    2024年10月06日
  • さよなら、愛しい人

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    大学時代に別訳のを買っていたが、読んでおらず。最近、チャンドラーを春樹訳になったのを気づきそっちを読んでみた。訳者自身が翻訳を楽しんでいるというのもわかるような文章だった。ほかにも訳があるようなので、しばらく読むつもり。

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    2024年10月06日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    アートと音楽の本、と言っても過言ではないくらい芸術をコアとしたストーリー展開で、とっっってもたのしめました。じわじわと出てくる伏線と、それを綺麗に回収するラスト。臨場感のある最後の地下世界のシーンは空想の世界なのになぜか情景が手に取るようにわかる不思議。あとは主人公と免色さんの会話の丁寧さと、あとは素直に真っ直ぐ隠し事をせずにぶつけ合うコミュニケーションが個人的にすごく好きでした。

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    2024年10月01日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    村上Radioの声で読んでいた。何故、村上春樹はこんなに英語が出来るのか?という疑問を話していたことがこの本を手に取ったきっかけ。216ページあたりからバッチリ答えが載っていた。皆んなが真似できる訳ではないけど、軸のブレなさが本当にかっこいい。悩んだり迷った時に村上春樹ならどう考えるか想像してみたら割と答えが見つかりそうな気がする。

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    2024年09月30日
  • 若い読者のための短編小説案内

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    私のような、物語内での「?」を考察できないようなことを、解き明かしてくれる本でした。時々、本の中にちんぷんかんな発言や、行動があったりするんですが、私の場合、「よう分からんかったが、面白かったからいいか。」で、終わるんですが、この本読んで、少し、考えるようにしようかなと思いました。村上さん、案内ありがとうございました。

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    2024年09月30日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ザ村上春樹ワールド。
    今まで村上春樹さんの作品は何作か読んできたけれど、"?"と思うものもあって、この作品はどうかなーと思って読み進めたら、予想以上に面白かったです。
    いいところで終わって、これは下巻を読むしかない!と思わせてくれます。
    「ハードボイルド」と「世界の終わり」が繋がっているのか、いないのか、繋がっているならどう繋がっているのか、続きがとても気になります。

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    2024年09月30日
  • 辺境・近境

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    村上春樹の旅行記は面白いと思う。小説よりも面白いかも、とすら感じる。

    本書の最後の、あとがき的な部分で、村上春樹は、旅行記を書く意味や、それを含めた作家としての立ち位置みたいなことを話している。下記に引用する。
    【引用】
    でもいずれにせよ、旅行をするという行為がそもそもの成り立ちとして、大なり小なり旅行する人に意識の変革を迫るものであるなら、旅行を描く作業もやはりその動きを反映したものでなくてはならないと思います。その本質はいつの時代になっても変わりませんよね。それが旅行記というものの本来的な意味だから。「どこそこに行きました。こんなものがありました。こんなことをしました」という面白さ珍奇さ

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    2024年09月26日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    著者の新作を読むにあたって、本書との関連があるとのことだったので読み返してみる。
    昔その独特の言葉遣いが苦手だった作者の作品だけに、全く記憶に残っていないから新鮮。ファンタジー世界っぽい現実の世界と完全な虚構世界が交互に描かれてバラード+ディック的な印象。認識から意識、心の関係を題材にした作品で全身ピンクの太った美人など何かを象徴しているようないないような印象的な素材が緻密に書き込まれていてシュール・リアリズムの絵画のよう。こういうの好き(いまさら?!)

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    2024年09月23日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    映画では有名だけど、まだ見たことはない。
    ただ主役のオードリーだけは頭にある。
    だからはじめは、顔がチラついて集中できなかった。でも読んでいくうちにそれもなくなり、自分なりのホリーが動きまわった。若く、可愛らしく、いきいきと、今を精一杯思うがままに!
    「何年かあとに、何年も何年もあとに、あの船のどれかが私をここに連れ戻してくれるはずよ。私と、九人のブラジル人の子供たちをね。
    どうしてかといえば、そう、子供達はこれを目にしなくてはならないからよ。この光と、この川を。私はニューヨークが大好きなの」
    今でもたぶんホリーは、どこかの街で、動きまわっている。それは、ブラジルかもしれないし、ニューヨークか

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    2024年09月18日
  • レキシントンの幽霊

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    粒揃いの短編集。
    不思議な体験は、現実に起こりそうな物もあり、ファンタジー色の強い物もある。
    恐怖を扱った作品は、「怖い」を楽しむ、いわば娯楽としての恐怖小説とは少し異なる気がする。
    「怖い」はどこから来るのか?なぜ「怖い」という感情が湧くのか?と、いろいろ考えさせられた。
    この作品集で描かれる恐怖は、心が受けた深い傷から滲み出るもの、怖いけれど楽しいもの?想像に過ぎないもの?、女の心の中の恐ろしさ、人間の心の奥に残った消えることのない恐れの記憶が絶望的な未来を予感させるものなどさまざまである。気が付いていないだけで、まだ他にも隠されているかもしれない。

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    2024年09月17日
  • ロング・グッドバイ

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    フィリップ・マーロウは、酔っぱっていたテリー・レノックスと仲良くなる。彼の妻は億万長者の娘。ある日、その彼の妻が殺され、容疑がテリーにかかる。テリーは罪を自白した遺書を遺して逃亡先のメキシコで自殺するが、テリーが犯人とは思えないマーロウは真相をつきとめようとする…。

    誰が良い人で誰が悪い人なのか見極めながら読んでいくドキドキ感が続きました。怪しい登場人物が多く、気が抜けません。
    お酒と中年男、美しくミステリアスな女…ハードボイルドです。
    主人公マーロウの人の依頼を断れない優しいところがありつつも冷静なところや、お金には断固クリーンなところに好感が持てました。

    登場人物が多く、594ページも

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    2024年09月13日
  • レキシントンの幽霊

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    少し寂しくて読んだ後不思議な気持ちになる短編集
    とても想像力を掻き立てられました、
    個人的に「七番目の男」が好き

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    2024年09月09日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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     村上春樹の家族関係、とりわけ父親(村上千秋)についていくか語る。父親は浄土宗の寺の次男として生まれた。1917年生まれで、戦時中は日中戦争に参戦した(のちに調べたところ、1年違いで南京戦に参戦しなかったが判明した)。中国人の捕虜が軍刀で斬首されたと父親は言っていたという。無抵抗状態の捕虜を処刑するのは、国際法に反する行為であったが、当時の日本軍はお構いなく実行した。本書で紹介された本によると、当時日本軍が捕虜を処刑する際、その多くは銃剣であったらしい。このように、父親は実際に戦地に行った人であったが、戦争映画を見ることにとくに抵抗はなく、村上は父親とよく一緒に映画館へ行き、アメリカの戦争映画

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    2024年09月08日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

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     今回も著者が体験したことや思ったことを書いていく。日本のみでなく、いくつかの国々で生活したこともあってか、日本国内外の話についていくつか言及している。ワシントンDCに住んでいたころ、ホテルのシャワーを利用しようと並んでとき、右派ロビイストから横から割り込んで色々と言われたが、自分の後ろにいた白人男性が抗議するという経験をした。著者はアメリカ人について考えるとき、常にその二人を思い出し、力と金がすべて、あるいは公正を信じる人という図式は、どこの国にも当てはまるのだろうという。この経験から、日本にいる外国人がもしなにか困っているときは、助けるようにしている。本書はほかにも、複数の国で過ごした著者

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    2024年09月07日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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     村上ラヂオシリーズの第2弾。前回と同様、著者が体験したこと、思ったことを書き綴る。オリンピックの開催地は、発祥の地アテネにするべきといい、その理由として広告代理店、土木工事など費用が無駄にかかるからだという。また日本のメディアは、選手がメダルをとれるかとれないかということに関心を持ちすぎだと批判する。このような理由からオリンピックはあまり好きではないらしい。
    著者は健康的な生活を送っていることで有名であるが、この習慣をつけるようになったのは、作家としてデビューした30歳ごろで、それ以前はたばこを吸う、夜更かしを
    するなど、現在とは真逆の生活習慣を送っていた。
     ほかにもアイスランドの旅行で見

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    2024年09月07日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    久しぶりの村上春樹。アル中だった人が、何かの間違いで酒を一口飲むとたちまちアル中に戻ると言う話を聞いたことがあるけど、お酒と同じように中毒性のある村上さんの文章を堪能……というにはあまりにも短いエッセイなので、星ひとつ減じました。これは内容というよりもっと読ませてよ〜という長さに対する抗議です(笑)。

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    2024年09月03日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    「ライ麦畑でつかまえて」や「グレート・ギャツビー」に似てるなって思った。

    ‘彼女な本物のまやかしだからね。彼女は自分の信じている紛い物を、心底信じているんだよ。あの子をそこから引きはがすことは、誰にもできやしない。’

    あったかい毛布のような、純真無垢なイノセンスの世界があったら良いけれど、きっと世界のどこにもないんだろうな。表題含め、どの話も切なかった。

    大人とは、裏切られた青年の姿である、まさしく。

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    2024年08月26日
  • パン屋再襲撃

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    ネタバレ

    最後の「ねじまき鳥と火曜日の女たち」は多分3,4年くらい前からずっと読んでなかったんだけど、晴れて今日全部読み終わったということになった。
    ただ最後のねじまき鳥短編以外のことはほぼ全て忘れてる。
    にしても、最後のはわかりやすかった。
    電話の女の主も足を引きずっている女の子もどちらも妻の姿が変わったもの。時間を経て、あるいは巻き戻した姿と言える。もしくは現在の妻が迷い混んでいる「路地」までの案内役。門番的存在。
    猫=ワタナベ・ノボルは彼女の中で悩みの種。
    本当に言葉の意味そのまんま。
    猫という気まぐれな存在が抽象化され、そこに名前としてつけられた義兄(テレビに出る人間)であり、妻の悩みの種である

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    2024年08月23日
  • さよなら、愛しい人

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    お酒を飲まずにマーロウを読むのは難しい。飲むと話に靄がかかってしまうから、悩ましい。

    自ら謎解きをしながら読むタイプではなくさらさら読むのだけど、記憶に残る「ああ、あれか」で、ほほう、となって読み終わりが爽やか。レッド好きだ。好感の持てるヤツは読者にとってもそうなんだな。なぜかは分からない。やはり瞳の色か。

    はー。。。いいスコッチか、マーテル飲みたい(飲んでみたい)。

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    2024年08月19日
  • やがて哀しき外国語

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    執筆した時の感情や風景が
    ありありと浮かぶエッセイだった

    初めて外国に行く前に
    この本を読みたかったな

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    2024年08月19日