村上春樹のレビュー一覧

  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    村上さんと柴田先生の対話で暴かれていく作家サリンジャーのひととなり、非常に興味深く読めました。物語への考察=サリンジャーの生涯に密に関わっていたんだという発見があり、サリンジャーの生き方をホールデンになぞらせたのではなく、サリンジャーがホールデンの生き方をなぞっていったというのは一種の狂気を感じた。大昔に野崎訳を読んだ後に村上訳を読んで比較したことはあったけど、当時の印象として前者のホールデンはとんがり少年で、後者は引きこもりがちな天邪鬼。この印象の違いは翻訳に取り掛かった時代の背景を訳者がうまく反映させていたからだというから感心しきりだったし、ひとつの文章がこんなに変わるものなのかと文学の多面性のようなものにやっぱり面白いと思わずにはいられなかった。海辺のカフカが読みたくなる。

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    2025年05月28日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    ネタバレ

    すごいサクサク読める。
    そして裏切らない。

    よく、登場人物の伝聞がストーリーになっている気がするけれど、
    ほんとうに、自分もその人の話を一緒に聞いているようで、
    その親近感か何かがとても落ち着く、というか、
    普段のテンションで、読める、というか、
    ちょっと奇妙な、そんなこともあるんだ、みたいな、
    いつのまにか不思議な世界に引き込まれている感じ。
    本当に正直に伝えるところが、

    やっぱファン・ボルムさんの本にもあったように、
    登場人物は、現実の人間だと隠しているようなことも読者に分かるように伝えられることが特徴的だ。
    なかなか聞けない話、知れない事実、見れない情景、などなど。

    そして村上春樹さんのショートストーリーは、
    シーン、セッティングが多岐に振れて、
    次はどんな人たちと出会えるんだろう、
    と思いながら、
    なにかと普遍的な、共通するような、
    人間の不思議みたいなものがあるような、
    そしてそれがたんたんと、
    語られることで、
    ああ、こういう体験も、あるのか、
    こういうひとも、いるのか、
    こういう考えも、持ったりするか、
    と、
    想像を膨らます。

    と分かったようなことを書きながら、
    おりのようなもの、って何だろう…

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    2025年05月31日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    作者として絶大な人気を誇る村上さんの幼少期はどんなものだったのかが気になり読みました

    誰にでもある幼少期にある一種のエピソード、トラウマ、印象に残ってるなんともないこと。

    主にはご両親のお話。猫の話。

    ぎゅっと幼少期の出来事が詰まっているけど
    どれも村上さんにとって忘れられないエピソードなのだろうなと思った

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    2025年05月26日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    うまく評価できない。だが、不思議な読後感のある短編集。

    こういう作品が有り得るのがとても面白く思える。

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    2025年05月25日
  • パン屋再襲撃

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    再読。初回いつ読んだかは忘れた。
    おもしろい。全話おもしろいし、ねじまき鳥読んでからだとなおおもしろかった。

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    2025年05月25日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    村上春樹さんらしい作品だと思います。字をずっと追っているだけで、なんとなく情景が浮かび上がってきます。まだ序盤。これからの展開に期待です。

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    2025年05月25日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    素人目線ながら、よくうまいこと収まるなぁ、と。
    読み終わった後に「?」が浮かぶことも多くあるイメージの村上春樹だが、現実の話と非現実的な話を世界をうまく隔てたり繋げたりするのも上手なのかな。
    没入して世界に入り込める感覚や気になって続きが読みたくなってしまう感覚がいつもある。

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    2025年05月25日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    様々な絵が出来たり出来なかったり。絵を描くときの主人公の描写も描かれていく絵の描写も繊細で、見てみたいと思わされる。

    こんな話を実写化などはできないんだろうが、作家本人と画家の協力でぜひ絵に起こされないかな。

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    2025年05月25日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    不思議な免色さん。実際にいたらあんまり関わりたくなさそう…笑
    免色さんの過去の話だったり雨田雅彦のウィーンの話だったり、村上春樹っぽいなぁと感じる内容が多くある続きだった。

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    2025年05月25日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    物語の不思議さはとりあえず置いといて、妻と別れた後にプジョーで当てもなく旅に出て走り続ける描写が印象的。
    その境遇になりたいとは思わないが、人生でそういう時があってもいいのではないかと思う。

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    2025年05月25日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    明らかになる父親の存在
     「神の子どもたちはみな踊る」でも父親との不和を描いた村上春樹だが、やうやくそのベールがまくられた。

     父親は中国へ行き、中国人捕虜が殺されるのを見た。この話を聞かされたことが「ねじまき鳥」の原点になってゐるのは、想像に難くない。
     勉強好きの父親とさうでない息子とのあひだに、必然的にみぞが生じる。絶交状態は長くつづき、死ぬまぎはに和解のやうなことをした……

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    2025年05月25日
  • TVピープル

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    不意に部屋にやってきた妖精のようなTVピープル。詩を読むように独り言を言う若者。不眠症の妻。少し不気味で奇妙で、だけど淡々としたいつもの村上春樹ワールドが楽しめる短編集だった。

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    2025年05月17日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    43冊目『世界で最後の花 絵のついた寓話』(ジェームズ・サーバー 作、村上春樹 訳、2023年6月、ポプラ社)
    第十二次世界大戦後の世界を寓話的に描いた絵本。原本は1939年11月、第二次世界大戦勃発から2ヶ月に刊行された。
    過ちを繰り返す人間への失望と、それでも人間の良心を信じたい作者の葛藤が垣間見れる。
    簡潔な文章と素朴なイラストで綴られた作品だが今なおそのメッセージ性が弱まる事はない。この本を古く感じる時代が訪れる事を願う。

    〈ただ、ひとりの男性と ひとりの女性と そして一本の花だけはべつにして〉

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    2025年05月16日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    知の巨人二人の対談であるので、
    正直言って分かったような分からぬような部分も多々ある。
    が、そのように「なんとなく分かるような気がする」という感覚も時には重要だろう。

    30年近く前の本であり、
    内容的には阪神大震災やオウム事件を多くクローズアップしているが、
    現代日本の諸問題の多くはすでにこの頃に始まっていた。

    曖昧さを良しとする情緒的な日本文化と、論理的なアメリカ文化。
    夫婦関係、箱庭療法に対する姿勢、言語の持つ力など、
    お二人はさかんに2つの文化の違いを強調するのだけれど、
    私は実は似ているのではないか、という気もしている。
    ただし、空気に支配される日本がより問題なのは明らかだ。

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    2025年05月15日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    エッセイも良いね。思えばウイスキーなんて殆ど呑まずに過ごしてきたし強い酒は身体が受け付けなくなったけど、ティースプーンひと舐めくらいなら呑んでみたくなった。(笑)写真も良いね。旅がしたくなる。

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    2025年05月14日
  • 更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち

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    本当に村上春樹の家に行きたくなる。
    少し不謹慎かもしれないが、生前は無理だろうから亡くなられた後に記念館みたいな感じで開いて欲しい…

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    2025年05月13日
  • 古くて素敵なクラシック・レコードたち

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    クラシックは好きだが、YouTubeでしか聴かない。この本も、YouTubeいくつか気になった曲を聴いた。
    レコードで聴いてみたい…
    吹奏楽部出身なのでいくつかの曲に懐かしさを感じつつ、こんな素敵なレコードがあるんだと関心。
    前から思っていたけど、村上春樹は自身の処女作に思うところでもあるのだろうか。自虐が面白い笑

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    2025年05月12日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    サラッと読めてよかったです!一話が3ページほどで、内容も全く緊張しないほんわかとしたお話ばかりなので、電車や空き時間でサッと読めて隙間時間のいいお供でした!

    話もしっかり面白く、確かになぁと思ったり、それはどうなんだろうと一緒に考えたりしながら読んでいました。
    村上春樹の人となりを少し知る事ができ、なるほど、この人ならこの作品を書けるかもなと思いながら楽しみました!

    2や1もまた読んでみます

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    2025年05月11日
  • 翻訳夜話

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    この手の本を読んだことがなかったのですがとても興味深く読めた。英語も日本語も関係なく、とにかく文章が大好きなお二人と学生さんたちの講義の様子は想像するのも楽しかったし、翻訳は面白いんだ!やらずにはいられないんだ!という村上春樹の翻訳愛に触れられたのも新鮮。キャッチャーインザライは野崎訳も村上訳ももっているけど、この講義をしていた頃にはまだ訳していなかったんだなと思うと感慨深かった。
    そして、お二人があまりにも熱烈に英語をどう日本語に直すのか、というお話をするので私も翻訳という作業に興味がわいてしまって、フラニーとズーイの英文庫を取り寄せています。英語は得意じゃないけれど、こういうところから勉強してみたいなと思えた良い出会いでした。

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    2025年05月10日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    旅行行きたくなるね

    ウイスキーの味を決めてるのは、その土地で生きてる人間の生活、みたいなフレーズすごい刺さった

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    2025年05月08日