村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
苦手な村上春樹だけど、素直に面白かった。
ファンタジーの方がまだ読みやすいかも。
2つの世界設定も魅力的で、どう繋がるのか分からなかったけど、なんとなく納得。
脳の中の過程と、意識とは、世界とは、認識とは、みたいなテーマで、テーマはすごく好きだった。
苦手だったけど(2回目)、村上春樹は世界観を自分のものにして、自分自身ですら世界観に没入して酔いしれて書いているんだろうな、というのが伝わってくる。そこがファンの多い所以かな。
おしゃれだなって思う表現と、なんだこれって思う表現が半分半分くらい。でも、おしゃれだなって思うのはやっぱり印象に残る言葉が多くて、さすがだなと思った。
街の方も読んでみ -
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Posted by ブクログ
知の巨人二人の対談であるので、
正直言って分かったような分からぬような部分も多々ある。
が、そのように「なんとなく分かるような気がする」という感覚も時には重要だろう。
30年近く前の本であり、
内容的には阪神大震災やオウム事件を多くクローズアップしているが、
現代日本の諸問題の多くはすでにこの頃に始まっていた。
曖昧さを良しとする情緒的な日本文化と、論理的なアメリカ文化。
夫婦関係、箱庭療法に対する姿勢、言語の持つ力など、
お二人はさかんに2つの文化の違いを強調するのだけれど、
私は実は似ているのではないか、という気もしている。
ただし、空気に支配される日本がより問題なのは明らかだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレNHKでやっていたドラマは見逃しましたが笑…面白かった!6つの短編からなる物語で、阪神淡路大震災という共通テーマはあるものの、直接的には繋がっていない。
特に好きだったのは、「アイロンのある風景」「タイランド」「かえるくん、東京を救う」かな
UFOが釧路に降りる:妻が実家に帰り離婚。釧路に小箱を運ぶ男の話
アイロンのある風景:火を囲う人々
神の子どもたちはみな踊る:新興宗教の信者2世だった主人公が生物学的父親を追って、一人踊る
タイランド:タイの休暇で水泳をしながら夢の予言をされる
かえるくん、東京を救う:かえるくん!
蜂蜜パイ:春樹〜だけど、あまり好きじゃなかったな笑。大学時代からの三角 -
Posted by ブクログ
表層意識であるハードボイルドの世界と、深層意識の世界の終わりが、まるで二重螺旋のように絡み合い、読み手の意識を奇妙な場所へと連れて行く。世界の終わりは、その狭い壁の中で、まるで終わりのないメロディのように繰り返され、停滞している。それは、主人公が生み出した世界の、どこか歪んだ鏡像なのかもしれない。
よくわかったような。わからないような。
どこでページを閉じても、そこには一つの独立した風景があって、短いけれど、どこか懐かしい詩のような余韻を残している。
この本を選んでくれた理由が、今、じんわりと胸に染み渡ってくる。ああ、これはそういうことだったのか、と、何度もページを繰り、言葉の奥に潜む意味 -
Posted by ブクログ
この手の本を読んだことがなかったのですがとても興味深く読めた。英語も日本語も関係なく、とにかく文章が大好きなお二人と学生さんたちの講義の様子は想像するのも楽しかったし、翻訳は面白いんだ!やらずにはいられないんだ!という村上春樹の翻訳愛に触れられたのも新鮮。キャッチャーインザライは野崎訳も村上訳ももっているけど、この講義をしていた頃にはまだ訳していなかったんだなと思うと感慨深かった。
そして、お二人があまりにも熱烈に英語をどう日本語に直すのか、というお話をするので私も翻訳という作業に興味がわいてしまって、フラニーとズーイの英文庫を取り寄せています。英語は得意じゃないけれど、こういうところから勉強