村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ10年以上ずっと積まれていた『1Q84』を、やっと読み終えた。やっとと言っても、2週間しかかからなかったのは、この不思議な世界に引き込まれたからだと思う。ただ、青豆は階段を降りる前からタマルやマダムとはつながっている。次の世界にもタマルとマダムは存在するのか。天吾と青豆をつないだフカエリは、いったい「さきがけ」にとってどのような存在だったのか。そしてリーダーもなくなり任務を果たしたフカエリはどんな存在となったのか。死を望んでいたリーダーはなぜ、どのようにしてリーダーになったのか。「空気さなぎ」「リトル・ピープル」についても、自分の頭の中で想像し考えるしかなく、全て本当のところはわからないし、わかる必要もないのかもしれない。
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Posted by ブクログ
ホントに楽しい。村上さんの旅行記。
なんでこんなタフな旅行ができるんだろう。
タフで気持ち悪くて「とても無理〜」と思うことも
ユーモラスに書いてくれるから嬉しくなってくる。
メキシコ ララインサールで八歳の美しい女の子から布袋を買った。値段交渉の末、四千ペソに落ち着いたが実際にお金を払おうとすると三千五百ペソしかなかった。「悪いけど三千五百ペソにしてくれないかな、これしかないから」と言ったら女の子はものすごく哀しそうな目で長い間じいいいいっと僕の顔を見ていた。まるでスクルージ爺さんを見るみたいに。
‥スクルージ爺さんって誰?わかんないけど、こういう表現がとてつもなく好き。
旅行記を書くために旅をするときは、むしろ現場では書くことを忘れるようにするんです。記録用のカメラもほとんど使いません。そのかわりしっかりこの目でいろんなものを見て、頭の中に情景や雰囲気や匂いや音なんかを、ありありと刻み込むことに意識を集中するわけです。好奇心の塊になる。とにかくそこにある現実に自分を没入させることがいちばん大事です。肌に染み込ませる。自分自身がその場で録音機になり、カメラになる。経験的に言って、そういうもののほうが、あとになって文章を書くときにずっと役に立つんです。 -
Posted by ブクログ
主人公と友人の会話を引用すると『Blessing in disguise』-偽装した祝福…
でも、世の中には、逆のこともあるはずだ。
肖像画の画家の主人公は、突然の離婚をきっかけに、
迫って来る、偶然のようで、偶然ではない導きによって、想像出来ないサスペンスが始まりました。
その最も重要人物となる銀白色の髪のセレブな1人をこよなく愛する完璧な捉え所のない『免色さん』と、『即身仏と鈴の音』、そして記憶の片隅に存在している『騎士団長殺し…タイトルになっている奇妙な日本画』
これらの点が、どの様な線として繋がっていくのかゾクゾクします。
一見して上手く事が運んでいるように見えるけど、何かしっくり来ない空気を漂わす…どうか、期待を裏切らないストーリーであって欲しいです。
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Posted by ブクログ
謎が深まっていきますねぇ。
青豆と天吾のパートだと青豆の方がいい感じに気味悪くていい感じに謎だね。
今回青豆パートはほとんど女の性欲の話かと思いきやじわじわじわじわ進んでいきましたね。
天吾パートではようやく『空気さなぎ』を完成させて、これがまためちゃくちゃ売れちゃうんです。
その中で青豆と天吾の関係性がだんだんわかってきて、いつか出会うんだろうなぁと思わせる。
ただまぁどこでどんな風にどういう展開で出会うんかは全く想像つかんな今じゃあ。
セックス好きすぎねあと登場人物。やり系描写多くて人間ってこうなんだよって言われてるような気分になってくる。小松の言葉を借りるなら「逆説的なおかしみ」はあるね。「シリアスな笑い」ってか。
青豆の過去がじわじわ明かされてきて、天吾の過去との共通点が明らかになってきている。
うーん興味深い、もっと読みたくなる。。
この世界はフィクション要素あるっぽいんだよなーそこが妙にリアル。
登場人物がみんな落ち着きあるところもじわる。 -
Posted by ブクログ
飼い猫の失踪をきっかけに、主人公はさまざまなものを失い、また得ていく。
やたら井戸に潜りたがるところが、『騎士団長殺し』の主人公と重なる。井戸が他世界と繋がっている所も。村上氏は井戸や穴に何かこだわりがあるのだろうか。ちなみに本作の私の推しは笠原メイ。唯一の癒しキャラです。全体的に暗めな作品だけれども、彼女だけはいつもマイペースに生きているように見えてなんだか可愛らしい。
長編ということもあり全て読むのにかなり時間がかかった。結局ねじまき鳥は、人生を狂わせる象徴ということなのだろうか。
(p406 ねじまき鳥の声を聞いた者は避けがたい破滅へ向かう)
色々と読み返したら発見できる箇所が多いだろうと思う。