村上春樹のレビュー一覧

  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    物語の不思議さはとりあえず置いといて、妻と別れた後にプジョーで当てもなく旅に出て走り続ける描写が印象的。
    その境遇になりたいとは思わないが、人生でそういう時があってもいいのではないかと思う。

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    2025年05月25日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    明らかになる父親の存在
     「神の子どもたちはみな踊る」でも父親との不和を描いた村上春樹だが、やうやくそのベールがまくられた。

     父親は中国へ行き、中国人捕虜が殺されるのを見た。この話を聞かされたことが「ねじまき鳥」の原点になってゐるのは、想像に難くない。
     勉強好きの父親とさうでない息子とのあひだに、必然的にみぞが生じる。絶交状態は長くつづき、死ぬまぎはに和解のやうなことをした……

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    2025年05月25日
  • 1973年のピンボール

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    ネタバレ

    哀愁漂う作品。ピンボールと再会するシーンはなんといも言えない、長すぎず簡潔にそして冷たい表現は素晴らしい。この作品はrubber soulと相性が抜群だ。

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    2025年05月25日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    私は小説家になりたいと思ったことは無いけれど、本業でも副業でもあるいは趣味でも、小説家になってみたい人にとっては希望の本になると思う。
    学校の話だけものすごく共感してしまった。私にとっては半世紀以上年上の人なのに笑

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    2025年05月23日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    苦手な村上春樹だけど、素直に面白かった。
    ファンタジーの方がまだ読みやすいかも。
    2つの世界設定も魅力的で、どう繋がるのか分からなかったけど、なんとなく納得。
    脳の中の過程と、意識とは、世界とは、認識とは、みたいなテーマで、テーマはすごく好きだった。
    苦手だったけど(2回目)、村上春樹は世界観を自分のものにして、自分自身ですら世界観に没入して酔いしれて書いているんだろうな、というのが伝わってくる。そこがファンの多い所以かな。
    おしゃれだなって思う表現と、なんだこれって思う表現が半分半分くらい。でも、おしゃれだなって思うのはやっぱり印象に残る言葉が多くて、さすがだなと思った。

    街の方も読んでみ

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    2025年05月22日
  • TVピープル

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    不意に部屋にやってきた妖精のようなTVピープル。詩を読むように独り言を言う若者。不眠症の妻。少し不気味で奇妙で、だけど淡々としたいつもの村上春樹ワールドが楽しめる短編集だった。

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    2025年05月17日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    43冊目『世界で最後の花 絵のついた寓話』(ジェームズ・サーバー 作、村上春樹 訳、2023年6月、ポプラ社)
    第十二次世界大戦後の世界を寓話的に描いた絵本。原本は1939年11月、第二次世界大戦勃発から2ヶ月に刊行された。
    過ちを繰り返す人間への失望と、それでも人間の良心を信じたい作者の葛藤が垣間見れる。
    簡潔な文章と素朴なイラストで綴られた作品だが今なおそのメッセージ性が弱まる事はない。この本を古く感じる時代が訪れる事を願う。

    〈ただ、ひとりの男性と ひとりの女性と そして一本の花だけはべつにして〉

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    2025年05月16日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    知の巨人二人の対談であるので、
    正直言って分かったような分からぬような部分も多々ある。
    が、そのように「なんとなく分かるような気がする」という感覚も時には重要だろう。

    30年近く前の本であり、
    内容的には阪神大震災やオウム事件を多くクローズアップしているが、
    現代日本の諸問題の多くはすでにこの頃に始まっていた。

    曖昧さを良しとする情緒的な日本文化と、論理的なアメリカ文化。
    夫婦関係、箱庭療法に対する姿勢、言語の持つ力など、
    お二人はさかんに2つの文化の違いを強調するのだけれど、
    私は実は似ているのではないか、という気もしている。
    ただし、空気に支配される日本がより問題なのは明らかだ。

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    2025年05月15日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    エッセイも良いね。思えばウイスキーなんて殆ど呑まずに過ごしてきたし強い酒は身体が受け付けなくなったけど、ティースプーンひと舐めくらいなら呑んでみたくなった。(笑)写真も良いね。旅がしたくなる。

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    2025年05月14日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    NHKでやっていたドラマは見逃しましたが笑…面白かった!6つの短編からなる物語で、阪神淡路大震災という共通テーマはあるものの、直接的には繋がっていない。

    特に好きだったのは、「アイロンのある風景」「タイランド」「かえるくん、東京を救う」かな

    UFOが釧路に降りる:妻が実家に帰り離婚。釧路に小箱を運ぶ男の話
    アイロンのある風景:火を囲う人々
    神の子どもたちはみな踊る:新興宗教の信者2世だった主人公が生物学的父親を追って、一人踊る
    タイランド:タイの休暇で水泳をしながら夢の予言をされる
    かえるくん、東京を救う:かえるくん!
    蜂蜜パイ:春樹〜だけど、あまり好きじゃなかったな笑。大学時代からの三角

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    2025年05月17日
  • 更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち

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    本当に村上春樹の家に行きたくなる。
    少し不謹慎かもしれないが、生前は無理だろうから亡くなられた後に記念館みたいな感じで開いて欲しい…

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    2025年05月13日
  • 古くて素敵なクラシック・レコードたち

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    クラシックは好きだが、YouTubeでしか聴かない。この本も、YouTubeいくつか気になった曲を聴いた。
    レコードで聴いてみたい…
    吹奏楽部出身なのでいくつかの曲に懐かしさを感じつつ、こんな素敵なレコードがあるんだと関心。
    前から思っていたけど、村上春樹は自身の処女作に思うところでもあるのだろうか。自虐が面白い笑

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    2025年05月12日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    サラッと読めてよかったです!一話が3ページほどで、内容も全く緊張しないほんわかとしたお話ばかりなので、電車や空き時間でサッと読めて隙間時間のいいお供でした!

    話もしっかり面白く、確かになぁと思ったり、それはどうなんだろうと一緒に考えたりしながら読んでいました。
    村上春樹の人となりを少し知る事ができ、なるほど、この人ならこの作品を書けるかもなと思いながら楽しみました!

    2や1もまた読んでみます

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    2025年05月11日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    表層意識であるハードボイルドの世界と、深層意識の世界の終わりが、まるで二重螺旋のように絡み合い、読み手の意識を奇妙な場所へと連れて行く。世界の終わりは、その狭い壁の中で、まるで終わりのないメロディのように繰り返され、停滞している。それは、主人公が生み出した世界の、どこか歪んだ鏡像なのかもしれない。

    よくわかったような。わからないような。
    どこでページを閉じても、そこには一つの独立した風景があって、短いけれど、どこか懐かしい詩のような余韻を残している。

    この本を選んでくれた理由が、今、じんわりと胸に染み渡ってくる。ああ、これはそういうことだったのか、と、何度もページを繰り、言葉の奥に潜む意味

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    2025年05月11日
  • 翻訳夜話

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    この手の本を読んだことがなかったのですがとても興味深く読めた。英語も日本語も関係なく、とにかく文章が大好きなお二人と学生さんたちの講義の様子は想像するのも楽しかったし、翻訳は面白いんだ!やらずにはいられないんだ!という村上春樹の翻訳愛に触れられたのも新鮮。キャッチャーインザライは野崎訳も村上訳ももっているけど、この講義をしていた頃にはまだ訳していなかったんだなと思うと感慨深かった。
    そして、お二人があまりにも熱烈に英語をどう日本語に直すのか、というお話をするので私も翻訳という作業に興味がわいてしまって、フラニーとズーイの英文庫を取り寄せています。英語は得意じゃないけれど、こういうところから勉強

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    2025年05月10日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    牛河をみてなんか、ねじまき鳥クロニクルにも気持ち悪い印象の男が出てきたような。

    今回でとうとう物語の中心人物にたどり着いたところで、また新たなぶっ飛んだ設定がでてきたなと、、笑。
    村上春樹作品の中でも特にファンタジー色が強いのでは?

    LPを流しながらパスタを茹でてやれやれという村上春樹が恋しいところもあるけれど、これはこれで面白い。このまま最後まで一気読みしてみます。

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    2025年05月09日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    旅行行きたくなるね

    ウイスキーの味を決めてるのは、その土地で生きてる人間の生活、みたいなフレーズすごい刺さった

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    2025年05月08日
  • アフターダーク

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    たった一晩を一冊にギュッと。新鮮な構成。
    夜の生活を営む人々とマリの交流で物語が進む。
    終わりはフワッとした感じで終わったけど、不思議とモヤモヤは無く最後まで心地よかった。

    それにしてもマリの一晩濃すぎる。。

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    2025年05月08日
  • さよなら、愛しい人

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    チャンドラー氏が生み出した名キャラクター「フィリップ・マーロウ」の第二弾。アメリカ的なタフガイの世界観で、良質なハードボイルド・ミステリー。登場人物一人ひとりの個性や独特で洒落た描写が光る。プロットも緩急豊か。
    村上春樹氏の訳を読んでいると、チャンドラーから強く影響を受けた結果か村上氏訳だからか、少し回りくどい比喩(誉め言葉)が非常に村上春樹的。

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    2025年05月07日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    面白い。天悟と青豆ふたりの主人公がそれぞれの世界ですこしづつ真相に近づき始めている。
    まだまだ謎は多く、この広げた風呂敷をどうここから畳んでいくのか楽しみ。

    ただねじまき鳥クロニクルのように広げるだけ広げて特に解決もさせないまま放り投げることもあり得るな。。(笑

    カルト教団が出てくるけどすごいオウム真理教のことを連想させた。当時の事件の時を自分は生きていなかったから改めて歴史として知っておかなくてはと思った。

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    2025年05月06日