村上春樹のレビュー一覧

  • 国境の南、太陽の西

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読む人の人生経験によって受ける印象の変わる本だと思います。

    若い頃は感受性が豊かで、その頃の異性との交流というのは、とても心満たされるものでした。特にモテるというわけでもなかった私は、異性と少し話すだけでも心弾むものでした。

    そんな時期に、お互いに信頼感を持って交流できた異性は、大人になってからもかけがえのない存在として強く記憶に残っています。そして、細かなやり取りまでは覚えていないにしても、そうした相手へ抱いていた感情も、やはり大人になってからも覚えているものです。

    大人になってからも素敵な異性に出会う機会は増えましたが、やはり若い頃にそうした信頼できる異性に抱いた感情の記憶は残ってい

    0
    2025年11月28日
  • 中国行きのスロウ・ボート

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    村上春樹の小説は初期のものが結構好き。物事がシンプルだし性描写もそこまで多くなくて読みやすい。カンガルー通信は最悪だけど。後半になると性描写細かくなってきて気持ち悪くなる。
    午後の最後の芝生が好き。村上春樹の小説において、登場人物は彼らなりの仕事の流儀がある。この主人公も芝刈りになかなかのこだわりがある。タマルとか、世界の終わりの私とか。古い時代ののどかさが感じられた。どこからそれを感じたのかは分からないけど。ビール飲んで車に乗っちゃうところとか、ため口でドライブインの管理人と話すところとかかな。
    カンガルー通信は最悪。気持ち悪すぎる。村上春樹の悪いところと言えばこれ、みたいな作品。
    中国行き

    0
    2025年09月18日
  • 翻訳夜話

    Posted by ブクログ

    70冊目『翻訳夜話』(村上春樹/柴田元幸 著、2000年10月、文藝春秋)
    米文学翻訳家のトップを走り続ける2人が、若き翻訳家や翻訳家を目指す学生と行ったディスカッションの模様を纏めた新書。
    一見堅苦しそうな本に見えるがそんなことは全く無く、いかに翻訳が楽しい作業なのかが伝わる幸福感に満ちた一冊である。
    2人が同じ短編小説をそれぞれに訳すという「競訳」も収録されており、そのスタイルの違いを比較出来るのも面白い。

    〈僕は翻訳というのは、基本的には誤解の総和だと思っているんですね〉

    0
    2025年09月17日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    この人の感覚、気楽でいいなーと思ったのがいちばんの感想。素直で無理してなくて、活動的なのが素敵だなと思った!

    0
    2025年09月15日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    村上春樹が河合隼雄に会いに行って話したなあ、という感じの本。村上春樹の自分の作品についての感覚のようなものがわかる断片もあり面白い。

    0
    2025年09月15日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    マーロウ最後の一作。もうこれでマーロウに会えないかとおむと寂しい。リンダが出てくるのが少し驚きである。

    村上春樹が7作の翻訳をやっている。改めて、なぜ彼がチャンドラーが好きなのか考えてみた。彼はバイオレンスも銃も私立探偵も好きとは思えないし、ハリウッドの金持ちライフにも興味はないと思う。でもエッセンスで共通点はある。主人公の男は、自分のルールを持ち、他人の価値観や世間体や慣習には関係なく、あくまでも自分のルールに従ってとことん行動する。ここは共通。あとは一つ一つの文章が簡潔で短い。でも主人公の話し方は少しひねくれていて、回りくどいしきどっているし余計な比喩や修飾語がやたらと多い。ここらへんは

    0
    2025年09月14日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ファン向けの文庫です。経年変化の備忘メモ的、あるいは色んな春樹ワールドの断片を切り取ったエッセイ集ですから、目新しい話はないんだけれど、気楽にパラパラ読めるライトな安心感がGood。村上春樹をある程度読み込んだ方向けかな?

    0
    2025年09月14日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    物語の渦をくぐり抜け、「私」と少女は、ふたたび出会えるのか。
    静かに深く胸を打つラスト、最高の村上ワールド!

    「簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい」と騎士団長は言った。「彼」が犠牲を払い、「私」が試練を受ける。だが、姿を消した少女の行方は……。暗い地下迷路を進み、「顔のない男」に肖像画の約束を迫られる画家。はたして古い祠から開いた異世界の輪は閉じられるのか。
    「君はそれを信じたほうがいい」――村上春樹の秘密の物語が、いま希望と恩寵の扉を開く。

    0
    2025年09月14日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ふかえりというキャラが魅力的すぎる
    知的で端的な話し方,そして断定的な比喩
    全てが暗示的でミステリアスで、それでいてどこか温かみを感じずにはいられない

    いや,1Q84の構成がわかってきた本作
    でも,てんごと青豆を合わせないでここまで幅広く物語を描くのがすごいなあ本当に

    まるで,本当に恋愛しているような気分だ。
    青豆に早く会いたいと,僕が思っているようにすら感じた.
    これは,ノルウェイの森でも感じたことだが,ここまで読者に恋愛を体系的に思わせるのはすごいな

    そして,構成としてはきっと
    本を作っている世界(こちら側の世界)と本の世界(1Q84)が交わってしまっていることなのかなあ

    そこに常

    0
    2025年09月14日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ⭐️4.5
    笠原メイの手紙が好き。私もあんな手紙書きたい。

    物語に展開がバタバタっとあったからか、3が一番面白かった。笠原メイが、ミドリちゃんポジで、クミコが直子ポジかな〜とか思った。生と死で!

    岡田トオルは、奥さんを愛していた、少なくとも取り戻すために必死だった。でも、愛の物語でいえば、「1Q84」の魅力の方が勝る。なんか、ねじまきの方は、こじんまりしたダサい必死さがあって、その良さはあったなぁと思います。その件については、もうちょっとよく考えてみます。あとは、軍隊関係の描写が多かったのも印象的。ナツメグとシナモンのネーミングも好きやったよ。

    0
    2025年12月04日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1995年という年に寄り添った作品。今年で20年目になる秀作。
    不安と恐怖に満ちたあの一年を揺かごに乗せたような哀しみと慈しみ、そして希望が感じられる。

    『かえるくん、東京を救う』、書き下ろしの『蜂蜜パイ』が特にオススメ。

    0
    2025年09月10日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    マーロウはあんまり調子が良くない。でも人物がよく描かれておりおもしろい。最後に村上春樹訳者あとがきがありなかなかいい。

    0
    2025年09月09日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    4枚の絵が、新たな謎を語り出す。
    ユーモアとアフォリズムに満ちた物語の行方を、
    まだ誰も知らない。
    森の小径を抜けて、絵画教室の少女と美しい叔母が山荘を訪れる。そして、4枚の不思議な絵がパズルのピースのように一つの物語を浮かび上がらせる。たびたび現われる優雅な銀髪の隣人、奇妙な喋り方で「私」に謎をかける騎士団長。やがて山荘の持ち主の老画家をめぐる歴史の闇も明らかになる。真夜中の鈴は、まだ鳴り止まない――。

    0
    2025年09月09日
  • 水底【みなそこ】の女

    Posted by ブクログ

    レイモンド•チャンドラーを村上春樹は全7作品訳しているが、これは最後の一冊らしい。
    フィリップ・マーローは、会社経営者に、男と駆け落ちした妻の安否確認を依頼される。
    マーローが行方を調査していると、湖の町の湖底から別の女性の遺体を発見する事になる。
    マーローは、町の有力者と警官との癒着など、町の暗黒部分に直面しながらも、クールに見つめて、解決に導いていく。

    0
    2025年09月07日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    騎士団長、登場!
    謎と予感をはらんだ世界が、一気に動き出す――

    その出現は突然だった。真夜中、主人公の前に顕れたのは「イデア」だった。イデア!?
    一度は捨てたはずの肖像画制作に没頭する「私」の時間がねじれ、反転してゆく。不思議の国のアリス、上田秋成「春雨物語」、遠い闇の中でうごめく歴史の記憶、キャンバスの前に佇む美しい少女――多彩な人物と暗喩とともに、物語はさらに深く、森の奥へ。

    0
    2025年09月07日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     とても抽象的かつ謎が多くの残った一方で、情景描写や登場人物の言葉から村上さんの書く世界の意味を探ることに楽しさを感じる作品でした。
     
     時々感じるけど言葉にできないことを言葉で印象的に現せるのは尊敬しかありません。それを想像しながら読むのか心地よかった。

     内容について、その場の主人公が求めたものこそが真実だからこそ、壁は不確かになるのでしょうか。

    0
    2025年09月06日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    指揮者自身は音を出さないが、大勢の奏者を躍らせて音楽を生み出す。
    作家もまた一人で作中の登場人物を自在に操り物語を紡ぐ。
    同業者同士の対話は、共通認識を語らず細部や流行に傾きやすい。
    しかし異業種の対話では、むしろ幹が浮かび上がる。
    小澤征爾と村上春樹のやりとりからは、音楽のディテールに加え、創作の根本や未来への視点までもが立ち現れてくる。

    0
    2025年09月05日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    間宮中尉の長い話はかなり読むのがきつかった。
    でも戦時中は「悪」の連鎖反応により「悪」が増幅した結果、あのようなものは当たり前のようにあったんだろうな….

    壮大な物語がこれから始まろうとするワクワク感のある第一部。是非

    0
    2025年09月03日
  • やがて哀しき外国語

    Posted by ブクログ

    いかにも村上春樹節といった語り口で、どこか飄々としながらも癖のある文体が良い。
    日本という国を外から見た形が独特の視点で語られていて、なかなかに面白い。

    0
    2025年09月02日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    一枚の絵が、秘密の扉を開ける……妻と別離し、傷心のまま、海を望む小暗い森の山荘に暮らす孤独な36歳の画家。ある日、緑濃い谷の向こうから謎めいた銀髪の隣人が現れ、主人公に奇妙な事が起き始める。雑木林の古い石室、不思議な鈴、屋根裏に棲むみみずく、そして「騎士団長」――ユーモアとメタファーに満ちた最高の長編小説!

    0
    2025年08月31日