村上春樹のレビュー一覧

  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    村上春樹さんのこの紀行文(旅行記)には、
    こちらが現地を旅行している気分になるくらい、現地で見たものや感じたことが鮮やかに描かれている。
    ラオスやアメリカ、フィンランド等で彼が感じたことを都度しっかり言語化していて、自分もそのようにしてあとに残る思い出として日記に書き残せたら良いなと思った。
    この紀行文に通底しているなと感じた点は
    自然との調和。大自然の中のちっぽけな存在と感じるからこそ、傲慢な考えをしなくなる
    、というような彼の考え方が随所に見られた。

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    2024年12月26日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    創刊当時はこの二部が「最終巻」だと思ってたので、何?こんな中途半端な終わり方?と敵意すら浮かびました。
    私の貴重な時間を返せと。でも一年後くらいに三部が発刊されて……そういうことか……と納得。
    でも二部で裏切られた気持ちが強く、第三部は読まずじまい。そして私の村上離れが始まったのです。
    ほぼ30年ぶりに一部、二部と読んで、このまま三部に突入します。果たしてどうなるのか?

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    2024年12月24日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    エッセイストの小川奈緒さんがお勧めしていて読んだ。村上春樹は小説はあまり得意でないのだけどエッセイは好き。安西水丸のイラストがめちゃくちゃ合っていて爽やかな気持ちになれるエッセイ。
    フェミニズムの観点からするとアウトな表現もちらほらあったけど(やたら若い女性への執着があるのも気になる)この時代の本は皆こんなものかな、、

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    2024年12月18日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    タイトル買いしたのだが、いまのところ殺人は起きない模様。しかしながら、不思議な出来事、このあとの展開が気になる。

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    2024年12月14日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    村上作品はこのようにして創られているのかととても面白く読み進めた。個人的には、ドカベンの作者が「まさかあそこでドカベンがホームランを打つとは思わなかった」と語っていたのと同じ感覚を村上春樹さんが小説内の人物から得ていることが特に興味深かった。

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    2024年12月11日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    こんな旅行がしたいと思った。

    ガイドブックで提示されたモデルコースじゃなくて、自分が興味のあるものを、自分の足で探すような。ネットで調べるんじゃなくて、現地の人の声を情報源とするような。

    でも、一筋縄ではいかなさそうだ。
    たぶん、わたしにとってはなんてことない景色でも、春樹さんが見れば、意味を持つ素敵なものに変わるんだろう。そういう目と心を、わたしは鍛える必要がありそう。

    この国はこれが有名で最近このお店が人気で云々、、そういう膨大な情報たちに晒している頭をいったん真っさらにして、旅行して、果たして、わたしはなにを感じるだろう?

    “だって、その何かを探すために、これからラオスまで行こう

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    2024年12月05日
  • 遠い太鼓

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    村上春樹がヨーロッパにもみくちゃにされていて面白い。あと口が悪い。

    「僕が外国で長く生活して得た教訓といえば、だいたいその程度のことだ。世界は原則的にはそのトラブルの質によってアイデンティファイされる。」(p.521)

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    2024年12月05日
  • 遠い太鼓

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    日本の生活に日本の文壇に?疲れ切ってしまった村上春樹さんがヨーロッパに移住する。根無し草の生活は、旅人のようでもあり、逃亡者のようでもある。
    ローマ、アテネ、スペッツェス島、ミコノス、シシリー、ヘルシンキ、ロンドン、トスカーナ、ザルツブルク。
    彼に安住の地はない。でも、相変わらずユーモアにあふれている。シシリーのオペラやヘルシンキのモーツァルト等クラシックコンサートの話やジョギング事情が面白い。クリスマス前、物を乞う人たちや、ローマの縦列駐車をしげしげと観察する村上春樹さんが可笑しい。縦列駐車が上手い人には、オペラのアリアのように拍手喝采するのもおもしろい。トスカーナはやはりいいところなのかあ

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    2024年12月03日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    すらすらと楽しく読めた。
    村上さんの熱心な読者であり自身も作家である川上さんの問いは、情熱的・具体的・切実でありながら楽しそうだ。質問と回答というより、二人がかりで一つの答えを求めて分け入っていくような。

    村上さんのファンとしてはこういうものを読むことには少々躊躇いもあったが(個人対個人の体験でなくなってしまうような気がして)、普段は一人で好きなように見ている美術館を、学芸員さんと一緒に巡るような……自分を遥かに上回るオタク(失敬)の話を聞く楽しさもあった。

    心に残ったフレーズは「信用取引」、「悪しき物語/開かれた・善き物語」。

    「騎士団長殺し」を読み返したくなった。免色さんってやっぱり

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    2024年12月01日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    考えさせられる言葉が多く、手を止めて目を瞑り考える時間が多かった。
    終盤の「終わり」を感じさせる表現が切なくて涙が出た。

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    2024年11月30日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    見開き一頁で完結してゆくので、読み応えがあるのに読み易い。この雑文集を通して春樹氏の人となりが少し透けて見えてきて、他の作品をより楽しめることだろう。

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    2024年11月28日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    良い読書体験だった。
    「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終り」という2つの世界は独立しているようにみえて通じている。その謎を解明する過程のわくわくは冒険しているようで、2つの世界が重なった瞬間は鳥肌が立った。
    知っている地名も出てくるので、世界を見る目が変わりそうな本。
    著者の本は小学生の時に「海辺のカフカ」を読んで以来長らく手を伸ばしていなかったが、読んで良かった。

    哲学、心理学、科学、物理学など多様な視点が織り交ぜられ文学作品として纏められている作者の技量に驚き
    個人的には、主人公の生活の場面の描写が細かくて好きだった。

    特に260ページ以降からは個人的に響くことばが沢山あっ

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    2024年11月28日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    雨田具彦の介護施設からの流れで、騎士団長殺しの絵の登場人物がオールスターキャストで出てくる。イデア、メタファー、時間、空間。

    騎士団長は自分のことをイデアだと言い、顔ながは自分のことをメタファーだと言う。

    顔ながはさらに、生身の人間がメタファー通路に入るのは危険だ。順路を間違えると、とんでもないところに行き着くことになる。奥の暗闇に潜み、とびっきりやくざで危険な生き物である、二重メタファーがあちこちに潜んでいる。と言う。

    有と無の間には川が流れていて、顔のない男の船に乗らないと渡れない。

    イデアを理解するというのは顔のない男の肖像画を描くようなものだと理解すればいいのか?それがイデアを

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    2024年11月24日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    何かを愛する事で活力が生まれてきて
    愛する物を守るために争いが起きる
    その繰り返しでしかないのが表された作品でした

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    2024年11月19日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    個人を突き詰める欧州・米国に精神を追いつめられた人が多いというアイロニーの指摘、なかなかに興味深いです。
    さらに進めば相対的存在としての神を据える構造の検討にも行きそうで極めて奥深いポイントかと。

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    2024年11月16日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    1Q84を読んだ後にこの作品を読み始めている。
    1Q84の世界観になんとなく似ている部分や、1Q84に出てきたモチーフがこちらでも出てきて嬉しい。

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    2024年11月15日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    小さい頃に父親と猫を棄てに行ったエピソードから始まり、村上春樹が調べた父親の足跡が語られている。

    絶縁に近い状態にまでなった父親と、父親の死の間際に和解する際に一つの力になったのが、小さい頃のささやかな共有体験だったという話が素敵だなと思った。
    どんなに拗れてしまった関係であっても、ささやかでも何か共有したものがあれば、もしかしたら修復できるのかもしれないなという希望を感じた。

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    2024年11月15日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    けんかをしない、の題がいちばん心に響いた。
    開き直る、ひどい人間の割には結構検討してるじゃん、見当違いの褒められ方をして駄目になる人もいるのだから褒められなくてホクホク、などの考え方が参考になった。スキヤキに続いてスシという曲がでたけど売れなかったとか猫の自殺とか豆知識がふえた。

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    2024年11月15日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    誰にとっても、親との永遠の別れが与える衝撃は計り知れない。元気でいることが、当たり前だと思っていても、ある日突然、命のカウントダウンが始まる。失われた時間を取り戻すかのように、親に会う時間を捻出し、なんでもない会話を重ねていくにつれ、親のことを何にも知らなかった、関心を持とうとしていなかったことに気付く。

    親との関係性が、夫婦、親子、仲間との人間関係と密接に関係している、と思う。
    本音で、親と話せるようになった時、あらゆる悩みがするすると解決していく経験をした。

    亡くなった父との思い出を言語化してみたい。
    そう思った本だった。

    #命のバトン #出逢いは奇跡

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    2024年11月14日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    これは完全に村上春樹ワールドです。この世界にどっぷり浸かりたいと思う健全な精神で読んだらとっても面白いと思います。

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    2024年11月13日