村上春樹のレビュー一覧

  • 哀しいカフェのバラード

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    以前「心は孤独な狩人」を読んだ時とは大きく異なる印象のマッカラーズ。心は孤独な狩人は現代社会にも通じる閉塞感について考えさせられる一冊であった(らしい。自分の感想を見る限りではある)けれど、この何とも奇妙な物語は何かを静かに考えさせるという雰囲気は、一見、ない。訳者の村上春樹も最初に読んだ時の印象をこう語っている。

    『これはいったいどういう小説なのか? いったいこの小説は何を語ろうとしているのか? この本を読み終え、多くの読者はそのような疑問と戸惑いを抱いたまま、あとに取り残されることになるかもしれない。最初に読み終えたとき、正直言って僕もそんな読者の一人だった』―『訳者あとがき』

    時代がかった西部開拓時代を思わせる舞台。作家マッカラーズにとってはひょっとすると馴染の風景であったのかも知れないが、白黒の西部劇に出て来そうな半ば治外法権的な雰囲気が漂うNowhere、どこでもない町。物語としては、荒くれもののカウボーイ達が夜中に荒野のただ中で焚火を囲みながら針小棒大に語る与太話、といった印象。

    村上春樹は、ここに登場する三人の登場人物たちの間を繋ぐ一方方向の感情を、「愛」という概念に昇華させこの短篇の持つテーマを一般化させてみるが、物語としてはとてもそんな生易しい言葉でここに蠢く感情を感じ取ることはできない。まず、三人の登場人物は誰一人としてどこにでもいるような普通の人ではない。誤解を恐れずに言うなら、正面から向き合うことを躊躇わせるような人々。男として、あるいは女として、という世間がはめたがる典型的な型から逸脱した人物。その意味では現代的なテーマである「多様性」というものを捉えていると読めないこともない(作家がそんな言葉に集約される概念に機微であった可能性はあるだろう)。そして確かに三人の間にある感情は輪舞のような関係にあり、その捻じれ方にも一般的と言われる形ではない関係性が描かれており「包摂」というテーマを読み取ろうと思えば読み取れる(再び、1967年に50歳で無くなった作家がそのような現代的なテーマに既に気付いていたとするならば。確かにこれは古くて新しい問題ではあるし、心は孤独な狩人の印象からすれば可能性はあるだろう)。しかし、それがどこかに着地するような展開は訪れない。少なくとも、ここまで救いの無い物語である必然性を、残念ながら自分は読み取れずにいる。もちろん、本質的にはそれが容易に答えの出る問題ではないとは思うけれど。

    この短い物語に添えられた山本容子の銅版画は、挿絵という概念を越えて多くの頁の背景に(時に文字の配置さえも規定するように)表れる。それも抽象的な背景の描写ではなく、作中の人物を具体的に表現する形で。何となく二つの物語を同時に読んでいるような印象を持つほどに独立した作品という感じが漂う。ただ、これは好みの問題だとは思うけれど、主人公の顔や容姿をこんな風に見せられてしまうと、自分は返って物語の世界に没入し難いのだけれど、他の人たちはどうなんだろう。

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    2025年11月07日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    さすがは村上春樹。訳がわからない。でも一気読み。
    相変わらず変な作風だ。
    1Q84の続きが読みたい!(あれで終わり?ってずーっと思ってます。)

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    2025年11月05日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ※性的な内容を含みます

    性的な内容は苦手な人もいると思うのでレビューでは書かないようにしてるけど、村上春樹の小説はちょっと油断するとすぐそういう話が出てくるから触れないわけにいかない ^^;

    谷崎潤一郎とか村上龍とか金原ひとみの文学的などろどろ性描写は全然大丈夫だし、最近だと村田沙耶香『世界99』のSF的性描写も(吐き気はしつつも)その飛び抜けた世界観は楽しめた

    それなのになぜか村上春樹の性描写には一番嫌悪感を覚える
    天吾が乳児のときの母親の回想シーン(何度も出てくる!)とか、少女つばさちゃんへの性虐待のシーンとか、本気で本を閉じようかと思った

    たぶん、使ってる単語と、医学的なレベルでの精緻な描写がダメなんだと思う
    PG12レベルくらいで読みたいw

    そこ以外はその精緻な描写に惹き込まれ、登場人物とその背景が出そろい、物語が大きく動き出したところでBOOK 1(前編後編)が終わった!

    !Content includes sexual themes!

    I think some people might be uncomfortable with sexual content, so I usually avoid writing about it in reviews. But in Haruki Murakami's novels, such topics come up quickly if you let your guard down, so I can't just ignore them.

    I have no problem at all with the messy and literary sexual depictions by authors like Junichiro Tanizaki, Ryu Murakami, or Hitomi Kanehara. Recently, I could even enjoy the sci-fi sexual depictions in Sayaka Murata's World 99, despite sometimes feeling nauseous, because of its wildly imaginative world.

    Yet, for some reason, Haruki's sexual depictions evoke the strongest sense of disgust in me. Especially the recurring flashbacks of Tengo's mother when he was an infant, the sexual abuse scenes of the girl Tsubasa, and honestly, I seriously thought about closing the book.

    I think what bothers me is the choice of words and the medically precise level of detail in the descriptions—I wish it was more like PG-12 level content!

    Aside from that, I was drawn in by the meticulous descriptions; the characters and their backgrounds were well established, and the story really started to move forward—that's where Book 1 (parts one and two) ended!

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    2025年11月02日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    青豆、天吾、二人の接点がいよいよ明らかになる。
    けれども、まだ大人になってからの二人は出会わない。
    物語として局面が一つ大きく進んだ感がある。

    教祖が少女に対し性的暴力をふるっている。
    その被害者であるつばさは、マダムに保護されたはずなのに、ホームから忽然と姿を消す。
    それどころか、女性警官のあゆみまで殺害される。
    青豆はマダムの依頼を受け、「最後の仕事」として、この教祖を殺すべく、整体師として教祖のもとに向かう。

    ―えっ?ラスボスがこんなに早く現れる?
    と思ったら、どうやら彼自身も超自然的な力に操られ、放っておいてもやがて朽ちて死んでいく運命にあることが判る。
    むしろ、彼の後継者を欲しがっている「リトル・ピープル」の動きを封じないことには、つばさたちを守れないのだ。
    一人のカリスマより、組織の方が怖いということか。

    一方、天吾の物語でも、女性が姿を消す。
    彼の「ガールフレンド」であった人妻、安田恭子が「失われ」る。
    これは、リトル・ピープルが関わっているのか、まだよくわからない。
    ふかえりの文章を書き替え、世の中に放ってしまったことで、彼自身が危険視され、監視されていく。
    不穏な気配が濃くなっていた。

    天吾が認知症を発症して今は介護施設にいる「父」を訪ねる場面がとても印象的だった。
    天吾は、これまで苦しんできた父や母との関係に、少しずつ気持ちの整理がついてきているようだが、おそらく血がつながっていない天吾を、どんな思いで育てていたのか。
    それは今後も明かされることはないのかもしれない。
    猫の町の話は、次の展開に何か大きな意味があるのだろうか。

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    2025年11月02日
  • 村上春樹 翻訳ライブラリー ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集

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    中高生のときに「華麗なるギャツビー」を読んで、それから「雨の朝パリに死す」を読んで、なんとなくフィッツジェラルドという作家の醸し出す雰囲気みたいなのを背伸びしていいなぁと思おうとしているようなところがあった。
    なんか人間の切なさみたいなのを絶妙に掬い上げるような感じの印象があって、それ自体がなんかすごくわかるような感じでいることがカッコいいことのように思っていた。太宰の「人間失格」を読んで、自分はこの感じわかる、と言いたいようなああいう感覚。若い時特有の。
    それで今大人になって、だいぶ久しぶりにフィッツジェラルドを読んだら、わかる気がするというより、分かってしまう、という感覚だった。でも本当は人生、この感じはわからないほうが幸せなんだろうということも含めて。大人になって分かってしまうそれは、人間のカッコ悪いところだったのだ。そしてそのカッコ悪さがあるところが、どうしようもない人間くささで、フィッツジェラルドという人は、自分が多分にそのカッコ悪さを抱えていることを分かりながら、そんな自分をどこがで愛おしいと思ってること(=自分のことを愛おしいと思うというより、人間のその性質を愛おしいと思っている)を隠さず示している人なのだと感じた。それはなんというか壮大な励ましで、この人がそういうならそうなんだろうっていう、生き様も合わせた迫力のある存在の人なんだ、な。

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    2025年10月30日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    読んだことあるようなないような話だった。フィクション感満載の話ばかりだった。特に最後の猿の話はなかなか面白かったが、現実に起こったとは信じ難い。

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    2025年10月28日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    ラオスへの旅行記だけだと思っていたら、短編集だった。高野秀行さんの本を読んだ後だったから、情報は得られたけど刺激は少なかったという感じ。
    以前からアイスランドには行ってみたいと思っているが、湖のような温泉地はすでにオーバーツーリズム。懸念される。
    近場では熊本に行ってみたい。

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    2025年10月24日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    久しぶりに村上春樹の長編読んだ。短編集も良かったけど、やっぱりわたしは長編が好き。
    でも、どうして私は村上春樹の小節が好きなんだろう。好きを言語化全然できない。ここのシーンが良いってのも特にない。不思議な世界観にいつのまにか入り込んでしまって、ただただ続きが気になって読み進めてしまう感じ。最後まで読んでも、結局わからないことの方が多いんだけど。とりあえず魅了される。本当に不思議。

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    2025年10月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    ハードボイルドワンダーランドを彷彿とさせる壁の内の世界。影のない世界。

    山奥の小さな村。子易さん。

    村上春樹の最新作は、彼の世界観がふんだんに詰め込まれていることだろう。

    下巻が楽しみだ。

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    2025年10月19日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    村上春樹の短編集を初めて読んだ。すごく不思議な感覚に包まれながらも大切なことを学べる思い出せる本だと思った。

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    2025年10月19日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    アイルランド、スコットランドのウィスキーを巡る旅。
    羨ましすぎる。私もこの本持ってアイルランドとアイラ島にウィスキーの旅に出たい。

    '年数の多いほどシングル•モルトはうまいと思いがちだ。でもそんなことはない。年月が得るものもあり、年月が失うものもある。...それはただの個性に過ぎない。'

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    2025年10月15日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件が起こった年。地震と宗教、共通点があるはずはないのですが、同じ年にこの二つの出来事が起きたということは、この世には人の手の届かない何か大きなものがあるのでは?そしてその大きなものを村上春樹は知っているのでは?などと思わせるような不思議な短編集。
    登場人物は、被災者や被害者ではないけれど、この2つの出来事が心に小さな余波を残している人たち。独特な文体を取り混ぜて、言葉を話すカエルや天の光の中でひたすら踊る若者など不思議なキャラクターも登場します。彼らが何を抱えているのか、何をしたいのかはさっぱりわからず、ただ淡々と流れるように物語が進み、結局謎のまま終わり。でも心に何かが残ります。メッセージがあるとすれば、「静まり返った心のいちばん深い場所でそれは起こった。生きること、死ぬこと、そして眠ること。」という一節か。

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    2025年10月15日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    多分、小説家を目指す人達が手に取る本だと思いますが、ネタは脳内キャビネットから取り出したものを使って書くとか、まるでジョンレノンがメロディと歌詞が天から降ってくる…的な天才が語る話だな、と思いました
    ちなみに毎日10km走って、5〜6時間机に向かって書く、というようなマッチョ?なのですね
    また、昔からの読者は今更なのでしょうけど若い時から洋書を原書で読み漁っていて翻訳の仕事をするなどアメリカの出版界ともその頃から繋がりがあって現在があるようです。そして、書くにあたってどんな企画でどんな内容にするかなども、かなり当初から自由に書かれていたということなので、小説家志望の方達にはあまり参考にならないと思いましたがどうでしょうか
    村上春樹さんファンの方たちが、仕事ぶりも深く知りたいという意味ではよく内情が理解できる本だと思います

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    2025年10月13日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    他人に迷惑をかけてはいけない精神のある日本人からすると、ホリーの自由奔放な生き方は心底羨ましいのではないかと思った

    万引きは当たり前のように、警察に捕まったのに割と簡単に海外に逃げているし、なんだかゆるいところがあるけれど、それが日本との価値観の違いなのかと疑問には感じた

    村上春樹の文体が大好きな身からすると、この作品が好きなのか、村上春樹が好きなのかは判断しかねたが、この後の行方は読者におまかせ系の終わり方は個人的に好みでないため、星4に

    もう一度読んでみたいし、映画も見てみたくなった

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    2025年10月07日
  • やがて哀しき外国語

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    20年以上前にアメリカ留学していた頃、よくわからない言葉と文化と習慣の中で生きていくのが精一杯だった頃に、「遠い太鼓」と一緒に傍に置いていた本。電子書籍もなかったし日本語の本なんてとても高価でなかなか買えなかったから、文庫本の表紙はボロボロ、中のページもよれよれになるまで読み返していた。だから今でも、この本を開くと当時の気持ちが空気付きで思い浮かぶ。

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    2025年10月05日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    ハードボイルドとワンダーランドと同じ世界線の本
    まとめるのが少し馬鹿らしくなるくらい話が目まぐるしく変わっていくし伏線は回収されない。
    そんなの関係ないくらい村上春樹のつむぎ出す言葉も人間も世界も鮮やかでたのしかった。
    もう71歳なのか、これが最後に読む村上春樹の作品になるかもしれないという覚悟で読むべきだったな

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    2025年10月03日
  • パン屋再襲撃

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    ネタバレ

    はじめて読んだ村上春樹はたぶんこの作品の文庫版。有名な作家さんだし読んでみようかなって読んでみたけど…。なんだか良く分からなかった記憶があるな~。まさか色々読んでクセになるとは思わなかったな。『ねじまき鳥クロニクル』を読みたくなってしまったな~。

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    2025年10月01日
  • パン屋再襲撃

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    「ファミリー・アフェア」
    村上春樹を好きになった理由を思い出した。僕は『風の歌を聴け』をきっかけに村上春樹を好きになった訳だけれども、そうだよなぁ、これだよなぁ。クールでスマート、都会的な村上春樹作品の真骨頂。
    クスッと笑えて、むず痒くなるくらい格好良い主人公に憧れる。
    能天気な冗談を言う、それにしっかり者の女性が呆れながらツッコむ。この構図、すごく好きだなぁ。

    最近の重いテーマに果敢に挑戦している村上春樹も好きだけど、初期のこの能天気で飄々としたアーバンな村上春樹もやはり好きだなぁ

    初期の頃の村上春樹が好きな人は是非読んでみてほしい。

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    2025年09月27日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    母が読んでいて気になって読んでみた本。
    この本を読んだのが始まりでここから読書することが習慣になった。
    この本がめちゃくちゃ面白かったから、という理由ではないんだけれど読みやすかったしもっと他の本にも挑戦したいと思ったから私にとって思い出の本。
    品川猿が不思議だけどおもしろかったな〜

    短編集なのと場面が想像しやすかったのがよかった。

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    2025年09月26日
  • 中国行きのスロウ・ボート

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    ネタバレ

    村上春樹の小説は初期のものが結構好き。物事がシンプルだし性描写もそこまで多くなくて読みやすい。カンガルー通信は最悪だけど。後半になると性描写細かくなってきて気持ち悪くなる。
    午後の最後の芝生が好き。村上春樹の小説において、登場人物は彼らなりの仕事の流儀がある。この主人公も芝刈りになかなかのこだわりがある。タマルとか、世界の終わりの私とか。古い時代ののどかさが感じられた。どこからそれを感じたのかは分からないけど。ビール飲んで車に乗っちゃうところとか、ため口でドライブインの管理人と話すところとかかな。
    カンガルー通信は最悪。気持ち悪すぎる。村上春樹の悪いところと言えばこれ、みたいな作品。
    中国行きのスロウ・ボートもいい。自分だけが手違いで周囲と異なる羽目になる展開。そのあと同じ場面にいた人物と出くわすのもどこかで見た気がする。別に批判しているわけではないけど。本当に彼自身の幼少期の体験ではないにせよ少年時代を語る村上春樹はなかなかいい。口が達者じゃなかったり、まだひねくれていなかったりするのか、中国人教師の言葉をそれなりに真摯に受け止めているような気がするから。二番目に出会った中国人の女の子の連絡先を(それが手違いにせよ)捨てる。やっぱヤな奴。
    シドニーのグリーンストリート。なんだか子供っぽい文章だと思ったら、児童書に載ったやつなのかな?羊男はここにも出てくる、。羊をめぐる冒険の後にかかれた物語らしいからまあ不思議ではないんだけど。今作の羊男はなかなかかわいい。非力。ヤなこともしないし。羊男って世界中にいるらしい、三千人も。驚き。

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    2025年09月18日