村上春樹のレビュー一覧

  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    ☆4.5くらい。

    妻がいなくなるという、村上春樹的なおきまりから物語が動き始める。

    主人公とその周りの再生を描く中で、主人公がちゃんと闘っているのがいい。絶望しすぎていない。

    人との出会いが救いになっているのかもしれない。
    それぞれが抱えている地獄が、すさまじい。

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    2025年10月19日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    アイルランド、スコットランドのウィスキーを巡る旅。
    羨ましすぎる。私もこの本持ってアイルランドとアイラ島にウィスキーの旅に出たい。

    '年数の多いほどシングル•モルトはうまいと思いがちだ。でもそんなことはない。年月が得るものもあり、年月が失うものもある。...それはただの個性に過ぎない。'

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    2025年10月15日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件が起こった年。地震と宗教、共通点があるはずはないのですが、同じ年にこの二つの出来事が起きたということは、この世には人の手の届かない何か大きなものがあるのでは?そしてその大きなものを村上春樹は知っているのでは?などと思わせるような不思議な短編集。
    登場人物は、被災者や被害者ではないけれど、この2つの出来事が心に小さな余波を残している人たち。独特な文体を取り混ぜて、言葉を話すカエルや天の光の中でひたすら踊る若者など不思議なキャラクターも登場します。彼らが何を抱えているのか、何をしたいのかはさっぱりわからず、ただ淡々と流れるように物語が進み、結局謎のまま終わ

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    2025年10月15日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    多分、小説家を目指す人達が手に取る本だと思いますが、ネタは脳内キャビネットから取り出したものを使って書くとか、まるでジョンレノンがメロディと歌詞が天から降ってくる…的な天才が語る話だな、と思いました
    ちなみに毎日10km走って、5〜6時間机に向かって書く、というようなマッチョ?なのですね
    また、昔からの読者は今更なのでしょうけど若い時から洋書を原書で読み漁っていて翻訳の仕事をするなどアメリカの出版界ともその頃から繋がりがあって現在があるようです。そして、書くにあたってどんな企画でどんな内容にするかなども、かなり当初から自由に書かれていたということなので、小説家志望の方達にはあまり参考にならない

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    2025年10月13日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    イシグロオサムのような未来世紀ブラジルのような。未来的でディストピア的なSFの世界と、内省的な意識の世界が独特の世界観をつくりだしている。これはこれまでの三部作とは全く異なる小説である。それでもやっぱり一人の男が何かを探しながら、自分の価値観を確認しつつ、トラブルに巻き込まれながら前にすすむという意味ではハードボイルドである。

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    2025年10月10日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    他人に迷惑をかけてはいけない精神のある日本人からすると、ホリーの自由奔放な生き方は心底羨ましいのではないかと思った

    万引きは当たり前のように、警察に捕まったのに割と簡単に海外に逃げているし、なんだかゆるいところがあるけれど、それが日本との価値観の違いなのかと疑問には感じた

    村上春樹の文体が大好きな身からすると、この作品が好きなのか、村上春樹が好きなのかは判断しかねたが、この後の行方は読者におまかせ系の終わり方は個人的に好みでないため、星4に

    もう一度読んでみたいし、映画も見てみたくなった

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    2025年10月07日
  • やがて哀しき外国語

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    20年以上前にアメリカ留学していた頃、よくわからない言葉と文化と習慣の中で生きていくのが精一杯だった頃に、「遠い太鼓」と一緒に傍に置いていた本。電子書籍もなかったし日本語の本なんてとても高価でなかなか買えなかったから、文庫本の表紙はボロボロ、中のページもよれよれになるまで読み返していた。だから今でも、この本を開くと当時の気持ちが空気付きで思い浮かぶ。

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    2025年10月05日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    阪神淡路大震災を受けての短編集。
    好きな作品が多かった。

    ・UFOが釧路に降りる
    妻の失踪、釧路に荷物届ける。
    何かが起こるわけじゃないのに心がざわっとする。

    ・アイロンのある風景
    家出した順子、放蕩息子の啓太、焚き火が得意な絵描きの三宅さん。
    焚き火を見ながらぼんやりと過ごす時間を文章で表現できるの、ほんとすごい。
    ラストがとても好き。

    ・神の子どもたちはみな踊る
    1Q84の青豆の設定はここからだろうか。
    途中まですごく惹きつけられたが、踊るところからついていけなくなった。

    ・タイランド
    40代の女医のさつきと、タイの観光ガイド兼運転手のニミットとの物語。
    ニミットが素敵。空気感が好

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    2025年10月04日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    ハードボイルドとワンダーランドと同じ世界線の本
    まとめるのが少し馬鹿らしくなるくらい話が目まぐるしく変わっていくし伏線は回収されない。
    そんなの関係ないくらい村上春樹のつむぎ出す言葉も人間も世界も鮮やかでたのしかった。
    もう71歳なのか、これが最後に読む村上春樹の作品になるかもしれないという覚悟で読むべきだったな

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    2025年10月03日
  • パン屋再襲撃

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    ネタバレ

    はじめて読んだ村上春樹はたぶんこの作品の文庫版。有名な作家さんだし読んでみようかなって読んでみたけど…。なんだか良く分からなかった記憶があるな~。まさか色々読んでクセになるとは思わなかったな。『ねじまき鳥クロニクル』を読みたくなってしまったな~。

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    2025年10月01日
  • ロング・グッドバイ

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    訳者村上春樹が影響を受けたというレイモンド・チャンドラーのミステリー小説で、ハードボイルド系ということもあって、酒や喧嘩が目立つ描写が多い。分量が多い作品だが、現代の人びとが読んでも分かりやすい語彙で翻訳され、また一文自体が短いので、すらすらと読める構成となっている。あとがきでは、訳者本人がチャンドラーの生い立ちやかれの作品の優れた点と魅力を語っている。

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    2025年09月28日
  • パン屋再襲撃

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    「ファミリー・アフェア」
    村上春樹を好きになった理由を思い出した。僕は『風の歌を聴け』をきっかけに村上春樹を好きになった訳だけれども、そうだよなぁ、これだよなぁ。クールでスマート、都会的な村上春樹作品の真骨頂。
    クスッと笑えて、むず痒くなるくらい格好良い主人公に憧れる。
    能天気な冗談を言う、それにしっかり者の女性が呆れながらツッコむ。この構図、すごく好きだなぁ。

    最近の重いテーマに果敢に挑戦している村上春樹も好きだけど、初期のこの能天気で飄々としたアーバンな村上春樹もやはり好きだなぁ

    初期の頃の村上春樹が好きな人は是非読んでみてほしい。

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    2025年09月27日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    母が読んでいて気になって読んでみた本。
    この本を読んだのが始まりでここから読書することが習慣になった。
    この本がめちゃくちゃ面白かったから、という理由ではないんだけれど読みやすかったしもっと他の本にも挑戦したいと思ったから私にとって思い出の本。
    品川猿が不思議だけどおもしろかったな〜

    短編集なのと場面が想像しやすかったのがよかった。

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    2025年09月26日
  • アフターダーク

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    真夜中から夜明けまでの都会で、少女が様々な人と出会い、疎遠な姉との関係を見つめ直す物語。

    村上春樹の小説は「僕」の一人称視点が多い印象があるので、三人称視点の作品は珍しいと感じた。

    登場人物の誰もが自己について思索し、話し相手に打ち明ける。夜はそういう時間であるということを描き出している。

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    2025年09月24日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    色々な作家の本を読んでみてから、村上春樹作品に戻ってくると、この世界観に浸っていることがただただ心地よくて、面白いかどうかは関係ないのだと気づく。『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』が何より好きな自分としては、また壁の中の世界を描いてくれたことを嬉しく思い、現実世界に耐えられなくなったら再読して壁の向こうへ行く妄想でやり過ごそうと思う。

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    2025年09月24日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    3部作通して戦争の描写が沢山出てくるが臨場感が半端なく息を呑む。

    クミコの幼少期のことや兄の関係など最後まで判然としないところがあってちょっともやる。わたしの読解力が足りないということだろうか…100分de名著見てみようかな。

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    2025年09月20日
  • 国境の南、太陽の西

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    ネタバレ

    読む人の人生経験によって受ける印象の変わる本だと思います。

    若い頃は感受性が豊かで、その頃の異性との交流というのは、とても心満たされるものでした。特にモテるというわけでもなかった私は、異性と少し話すだけでも心弾むものでした。

    そんな時期に、お互いに信頼感を持って交流できた異性は、大人になってからもかけがえのない存在として強く記憶に残っています。そして、細かなやり取りまでは覚えていないにしても、そうした相手へ抱いていた感情も、やはり大人になってからも覚えているものです。

    大人になってからも素敵な異性に出会う機会は増えましたが、やはり若い頃にそうした信頼できる異性に抱いた感情の記憶は残ってい

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    2025年11月28日
  • 中国行きのスロウ・ボート

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    ネタバレ

    村上春樹の小説は初期のものが結構好き。物事がシンプルだし性描写もそこまで多くなくて読みやすい。カンガルー通信は最悪だけど。後半になると性描写細かくなってきて気持ち悪くなる。
    午後の最後の芝生が好き。村上春樹の小説において、登場人物は彼らなりの仕事の流儀がある。この主人公も芝刈りになかなかのこだわりがある。タマルとか、世界の終わりの私とか。古い時代ののどかさが感じられた。どこからそれを感じたのかは分からないけど。ビール飲んで車に乗っちゃうところとか、ため口でドライブインの管理人と話すところとかかな。
    カンガルー通信は最悪。気持ち悪すぎる。村上春樹の悪いところと言えばこれ、みたいな作品。
    中国行き

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    2025年09月18日
  • 翻訳夜話

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    70冊目『翻訳夜話』(村上春樹/柴田元幸 著、2000年10月、文藝春秋)
    米文学翻訳家のトップを走り続ける2人が、若き翻訳家や翻訳家を目指す学生と行ったディスカッションの模様を纏めた新書。
    一見堅苦しそうな本に見えるがそんなことは全く無く、いかに翻訳が楽しい作業なのかが伝わる幸福感に満ちた一冊である。
    2人が同じ短編小説をそれぞれに訳すという「競訳」も収録されており、そのスタイルの違いを比較出来るのも面白い。

    〈僕は翻訳というのは、基本的には誤解の総和だと思っているんですね〉

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    2025年09月17日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    この人の感覚、気楽でいいなーと思ったのがいちばんの感想。素直で無理してなくて、活動的なのが素敵だなと思った!

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    2025年09月15日