村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ※性的な内容を含みます

    性的な内容は苦手な人もいると思うのでレビューでは書かないようにしてるけど、村上春樹の小説はちょっと油断するとすぐそういう話が出てくるから触れないわけにいかない ^^;

    谷崎潤一郎とか村上龍とか金原ひとみの文学的などろどろ性描写は全然大丈夫だし、最近だと村田沙耶香『世界99』のSF的性描写も(吐き気はしつつも)その飛び抜けた世界観は楽しめた

    それなのになぜか村上春樹の性描写には一番嫌悪感を覚える
    天吾が乳児のときの母親の回想シーン(何度も出てくる!)とか、少女つばさちゃんへの性虐待のシーンとか、本気で本を閉じようかと思った

    たぶん、使ってる単語と、医学的なレベルで

    0
    2025年11月02日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    青豆、天吾、二人の接点がいよいよ明らかになる。
    けれども、まだ大人になってからの二人は出会わない。
    物語として局面が一つ大きく進んだ感がある。

    教祖が少女に対し性的暴力をふるっている。
    その被害者であるつばさは、マダムに保護されたはずなのに、ホームから忽然と姿を消す。
    それどころか、女性警官のあゆみまで殺害される。
    青豆はマダムの依頼を受け、「最後の仕事」として、この教祖を殺すべく、整体師として教祖のもとに向かう。

    ―えっ?ラスボスがこんなに早く現れる?
    と思ったら、どうやら彼自身も超自然的な力に操られ、放っておいてもやがて朽ちて死んでいく運命にあることが判る。
    むしろ、彼の後継者を欲しが

    0
    2025年11月02日
  • 国境の南、太陽の西

    Posted by ブクログ

    若い時初めの方で読むのをやめた本だった。今読むと、他の長編のモチーフとつながっていることに気づくし、現実世界の理解でおさまる範囲で語られているようで読みやすい。
    喪失が埋められ、ゼロから始まる予感で終えられているのも悪くない。語り手だけでなく、主要な人間が根元に関わる喪失を経験しているという共通点もある。

    0
    2025年11月01日
  • 村上春樹 翻訳ライブラリー ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集

    Posted by ブクログ

    中高生のときに「華麗なるギャツビー」を読んで、それから「雨の朝パリに死す」を読んで、なんとなくフィッツジェラルドという作家の醸し出す雰囲気みたいなのを背伸びしていいなぁと思おうとしているようなところがあった。
    なんか人間の切なさみたいなのを絶妙に掬い上げるような感じの印象があって、それ自体がなんかすごくわかるような感じでいることがカッコいいことのように思っていた。太宰の「人間失格」を読んで、自分はこの感じわかる、と言いたいようなああいう感覚。若い時特有の。
    それで今大人になって、だいぶ久しぶりにフィッツジェラルドを読んだら、わかる気がするというより、分かってしまう、という感覚だった。でも本当は

    0
    2025年10月30日
  • 一人称単数

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どれもファンタジーとリアリティが7:3くらいの割合で混じっていて彼らしさを感じる。

    個人的にはクリームの話が好み。「中心を複数持つ外周を持たない円」という無理難解な概念自体はどうでもいいのだが、「君の頭は難しいことを考えるためにある」という言葉がなんだか心に残る。

    世間的には『品川猿』が人気っぽいのも納得。
    人語を操る従業員の猿という奇妙な設定、性欲を満たすべく女性から名前を盗むという突拍子もない発想、そしてその行為はもうやめたと言っていたのにふとした時に名前を忘れる女性との出会い。

    不気味さが面白い。

    0
    2025年10月30日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    何も読まずに好きだの嫌いだのと村上春樹を語れないので、最初の彼の小説として『1Q84』を選んだ

    ジョージ・オーウェルの小説『1984年』(1949年刊)も読んだことないけど、『1984』に出てくる独裁者ビッグ・ブラザーと対称的なリトル・ピープルという名前の集団が『1Q84』には出てくるらしい
    この巻では名称が数回出てきただけでまだ謎のまま

    I can’t speak about liking or disliking Haruki Murakami without reading his work, so I chose '1Q84' as my first novel

    0
    2025年10月28日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読んだことあるようなないような話だった。フィクション感満載の話ばかりだった。特に最後の猿の話はなかなか面白かったが、現実に起こったとは信じ難い。

    0
    2025年10月28日
  • スプートニクの恋人

    Posted by ブクログ

    終わり方があまりにも潔い。
    すみれはどこへ行っていたのか、どうやって行ったのか、どう帰ってきたのか等々……謎の答えは何も語られないまま終わってしまい呆然。そこも含めて、「らしさ」があって好きな終わり方でもある。
    私なら問いただすであろう状況に、ただすみれを迎えに行く主人公。この2人故の信頼感が感じられてとても好き。

    登場人物は「すみれ」「ミュウ」「ぼく」の3人。今までの傾向的には、The.大人の女性が好きな私でも、本作ではすみれ派。初恋に必死な女の子が全面に出ていてとても可愛い。設定的には私と同じ22歳であるけども、全体を通してどことなく幼い?少女的?な印象があった。でも(元)ヘビースモーカ

    0
    2025年10月24日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

    Posted by ブクログ

    ラオスへの旅行記だけだと思っていたら、短編集だった。高野秀行さんの本を読んだ後だったから、情報は得られたけど刺激は少なかったという感じ。
    以前からアイスランドには行ってみたいと思っているが、湖のような温泉地はすでにオーバーツーリズム。懸念される。
    近場では熊本に行ってみたい。

    0
    2025年10月24日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    すごく不思議な感覚の小説であった。

    カフカと中田、2つの視点で進んでいく物語は一方は繊細な思春期の少年を、もう一方ではとても変わった能力を持つ老人が猫探しの依頼を機に事件を巻き込まれていくとても興味深い物語が展開される。

    後編ではまさにこの二人が四国という土地で重なり合うことが予想されるのだが、どのように関わっていくのか、漠然とした足取りで四国に向かった2人がどこにたどり着くのか楽しみ。

    0
    2025年10月23日
  • スプートニクの恋人

    Posted by ブクログ

    冒頭の文章がとても印象的だった。すみれの失踪やミュウの心情など、どういう意図なのかよく分からない部分が多いが、こうした抽象的な世界観にすごく惹かれる。また僕がガールフレンドの子ども(にんじん)が万引きしてスーパーに呼び出されるくだりが面白かった。先生でもある僕が万引きに対して叱る訳でもなく、放任する訳でもない信頼関係みたいなものを感じ取れた。

    0
    2025年10月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに村上春樹の長編読んだ。短編集も良かったけど、やっぱりわたしは長編が好き。
    でも、どうして私は村上春樹の小節が好きなんだろう。好きを言語化全然できない。ここのシーンが良いってのも特にない。不思議な世界観にいつのまにか入り込んでしまって、ただただ続きが気になって読み進めてしまう感じ。最後まで読んでも、結局わからないことの方が多いんだけど。とりあえず魅了される。本当に不思議。

    0
    2025年10月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ハードボイルドワンダーランドを彷彿とさせる壁の内の世界。影のない世界。

    山奥の小さな村。子易さん。

    村上春樹の最新作は、彼の世界観がふんだんに詰め込まれていることだろう。

    下巻が楽しみだ。

    0
    2025年10月19日
  • 国境の南、太陽の西

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    学生の頃から数々の村上春樹作品に挫折してきた私だけど、初めてはっきり理解できる作品だった。かといって共感できる部分はひとつもなかったが…。
    結局のところ私は村上春樹的なバブルの遺物みたいなキャラクターが出てくる小説が結構好きなんだよな、と思う。同じことが江國香織作品に出てくる危なっかしい雰囲気の女性にも言える。

    内容について思ったのは、再会した島本さんってつまり非現実の存在なのでは?ということ。
    主人公が囚われていた希死念慮?のようなもの。満たされなさを抱いて、現実から逃げてしまいたくて幻影を見ていたのかなと。
    何がそんなに不満だったのかは全然納得がいかないけど、島本さんのミューズ感ってやっ

    0
    2025年11月08日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    村上春樹の短編集を初めて読んだ。すごく不思議な感覚に包まれながらも大切なことを学べる思い出せる本だと思った。

    0
    2025年10月19日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ☆4.5くらい。

    妻がいなくなるという、村上春樹的なおきまりから物語が動き始める。

    主人公とその周りの再生を描く中で、主人公がちゃんと闘っているのがいい。絶望しすぎていない。

    人との出会いが救いになっているのかもしれない。
    それぞれが抱えている地獄が、すさまじい。

    0
    2025年10月19日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

    Posted by ブクログ

    高校時代にとても仲良かった人たちから
    急にハブられて、ずっと立ち直れず、
    10数年後にハブられた理由を尋ねに、
    友達に会いに行く話。

    私にもすごい仲良かったのに、だんだん価値観の違いを強く感じるようになり、
    会わなくなった友達や元彼がいる。
    長い時間が経てば、仲良かった時のことや
    すれ違いについて正直に話せるようになるのかな。
    時間が経てば、また会って話したいと思うのかな。時間を経つことで、違いがより鮮明になる気がして、今のところ会いたいと感じられない。

    0
    2025年10月18日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    アイルランド、スコットランドのウィスキーを巡る旅。
    羨ましすぎる。私もこの本持ってアイルランドとアイラ島にウィスキーの旅に出たい。

    '年数の多いほどシングル•モルトはうまいと思いがちだ。でもそんなことはない。年月が得るものもあり、年月が失うものもある。...それはただの個性に過ぎない。'

    0
    2025年10月15日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件が起こった年。地震と宗教、共通点があるはずはないのですが、同じ年にこの二つの出来事が起きたということは、この世には人の手の届かない何か大きなものがあるのでは?そしてその大きなものを村上春樹は知っているのでは?などと思わせるような不思議な短編集。
    登場人物は、被災者や被害者ではないけれど、この2つの出来事が心に小さな余波を残している人たち。独特な文体を取り混ぜて、言葉を話すカエルや天の光の中でひたすら踊る若者など不思議なキャラクターも登場します。彼らが何を抱えているのか、何をしたいのかはさっぱりわからず、ただ淡々と流れるように物語が進み、結局謎のまま終わ

    0
    2025年10月15日
  • 国境の南、太陽の西

    Posted by ブクログ

    どんな内容なのかと思っていたが,複雑だが日常でありそうな恋愛話だとは思っていなかった。昔に出会った異性を想うのはよくあることで、悪くないことと思うが、実際に会ってしまうのは良くないんだろう。会いたい気持ちはよく分かるが、会わないから良い。現実にもありそうな話であるように感じた。

    0
    2025年10月13日