村上春樹のレビュー一覧

  • 国境の南、太陽の西

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    ネタバレ

    学生の頃から数々の村上春樹作品に挫折してきた私だけど、初めてはっきり理解できる作品だった。かといって共感できる部分はひとつもなかったが…。
    結局のところ私は村上春樹的なバブルの遺物みたいなキャラクターが出てくる小説が結構好きなんだよな、と思う。同じことが江國香織作品に出てくる危なっかしい雰囲気の女性にも言える。

    内容について思ったのは、再会した島本さんってつまり非現実の存在なのでは?ということ。
    主人公が囚われていた希死念慮?のようなもの。満たされなさを抱いて、現実から逃げてしまいたくて幻影を見ていたのかなと。
    何がそんなに不満だったのかは全然納得がいかないけど、島本さんのミューズ感ってやっ

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    2025年11月08日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    村上春樹の短編集を初めて読んだ。すごく不思議な感覚に包まれながらも大切なことを学べる思い出せる本だと思った。

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    2025年10月19日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    ☆4.5くらい。

    妻がいなくなるという、村上春樹的なおきまりから物語が動き始める。

    主人公とその周りの再生を描く中で、主人公がちゃんと闘っているのがいい。絶望しすぎていない。

    人との出会いが救いになっているのかもしれない。
    それぞれが抱えている地獄が、すさまじい。

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    2025年10月19日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    高校時代にとても仲良かった人たちから
    急にハブられて、ずっと立ち直れず、
    10数年後にハブられた理由を尋ねに、
    友達に会いに行く話。

    私にもすごい仲良かったのに、だんだん価値観の違いを強く感じるようになり、
    会わなくなった友達や元彼がいる。
    長い時間が経てば、仲良かった時のことや
    すれ違いについて正直に話せるようになるのかな。
    時間が経てば、また会って話したいと思うのかな。時間を経つことで、違いがより鮮明になる気がして、今のところ会いたいと感じられない。

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    2025年10月18日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    アイルランド、スコットランドのウィスキーを巡る旅。
    羨ましすぎる。私もこの本持ってアイルランドとアイラ島にウィスキーの旅に出たい。

    '年数の多いほどシングル•モルトはうまいと思いがちだ。でもそんなことはない。年月が得るものもあり、年月が失うものもある。...それはただの個性に過ぎない。'

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    2025年10月15日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件が起こった年。地震と宗教、共通点があるはずはないのですが、同じ年にこの二つの出来事が起きたということは、この世には人の手の届かない何か大きなものがあるのでは?そしてその大きなものを村上春樹は知っているのでは?などと思わせるような不思議な短編集。
    登場人物は、被災者や被害者ではないけれど、この2つの出来事が心に小さな余波を残している人たち。独特な文体を取り混ぜて、言葉を話すカエルや天の光の中でひたすら踊る若者など不思議なキャラクターも登場します。彼らが何を抱えているのか、何をしたいのかはさっぱりわからず、ただ淡々と流れるように物語が進み、結局謎のまま終わ

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    2025年10月15日
  • 国境の南、太陽の西

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    どんな内容なのかと思っていたが,複雑だが日常でありそうな恋愛話だとは思っていなかった。昔に出会った異性を想うのはよくあることで、悪くないことと思うが、実際に会ってしまうのは良くないんだろう。会いたい気持ちはよく分かるが、会わないから良い。現実にもありそうな話であるように感じた。

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    2025年10月13日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    多分、小説家を目指す人達が手に取る本だと思いますが、ネタは脳内キャビネットから取り出したものを使って書くとか、まるでジョンレノンがメロディと歌詞が天から降ってくる…的な天才が語る話だな、と思いました
    ちなみに毎日10km走って、5〜6時間机に向かって書く、というようなマッチョ?なのですね
    また、昔からの読者は今更なのでしょうけど若い時から洋書を原書で読み漁っていて翻訳の仕事をするなどアメリカの出版界ともその頃から繋がりがあって現在があるようです。そして、書くにあたってどんな企画でどんな内容にするかなども、かなり当初から自由に書かれていたということなので、小説家志望の方達にはあまり参考にならない

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    2025年10月13日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    田村カフカくんとナカタさん、2つの物語だけど
    あれこれってと共通する部分が少しずつ出てくるのがわくわくする。海辺のカフカの歌詞と田村カフカの共通点も探りながら下巻へ。
    村上春樹、初めてでこれが俗に言う村上春樹ワールド?描写を想像すると「猫の心臓を食べる」とか特に一旦本から離れたくなる瞬間もある。

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    2025年10月13日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    イシグロオサムのような未来世紀ブラジルのような。未来的でディストピア的なSFの世界と、内省的な意識の世界が独特の世界観をつくりだしている。これはこれまでの三部作とは全く異なる小説である。それでもやっぱり一人の男が何かを探しながら、自分の価値観を確認しつつ、トラブルに巻き込まれながら前にすすむという意味ではハードボイルドである。

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    2025年10月10日
  • 女のいない男たち

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    村上春樹の短編集。村上春樹の長編はけっこう読んだけど、短編集は初めて。三宅香帆さんが村上春樹は短編集がめちゃくちゃいいと力説してたので手に取った。
    短編集は内容がわかりやすかった。私の読解力では解釈できなかったり、メタファーがイメージできなかったりするものは出てこなかった。つまり、壁とか騎士団長とか鈴とか井戸とかそういうものが出てこないことにびっくりしてしまった。短編集は全部こんな感じなのかな?

    わかりやすいけど深みがある短編集だったな。特に「独立器官」が好き。「木野」も結構すき。喪の作業、めちゃくちゃ大切。

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    2025年10月07日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    他人に迷惑をかけてはいけない精神のある日本人からすると、ホリーの自由奔放な生き方は心底羨ましいのではないかと思った

    万引きは当たり前のように、警察に捕まったのに割と簡単に海外に逃げているし、なんだかゆるいところがあるけれど、それが日本との価値観の違いなのかと疑問には感じた

    村上春樹の文体が大好きな身からすると、この作品が好きなのか、村上春樹が好きなのかは判断しかねたが、この後の行方は読者におまかせ系の終わり方は個人的に好みでないため、星4に

    もう一度読んでみたいし、映画も見てみたくなった

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    2025年10月07日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    2つの軸が同時に進んでく。最初はなにも分からなかったけど、共通点をみつけ、繋がりそうなとこを見つけちゃうとワクワク止まらない!

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    2025年10月06日
  • 女のいない男たち

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    ドライブマイカーの映画からたどり着いた短編集。
    書き下ろしの「女のいない男たち」だけ好きじゃなかったけど、他は高品質な作品揃い。


    ・ドライブ・マイ・カー
    すごく好き。好きすぎる。
    映画見たから情景浮かびやすいっていうのはあるけど、ものすごく世界に入り込んで読めた。
    心の葛藤は純小説向きですね。
    上十二滝町って。羊をめぐる冒険に出てきた十二滝町じゃないですか。

    ・イエスタデイ
    芦屋出身で標準語の谷村と、田園調布在住で関西弁の木樽と、木樽の幼なじみで彼女のえりか。二浪で勉強しない、自分の確固たる、そして独特な考えを持つ木樽への谷村の感情と感傷がとても良かった。

    ・独立器官
    美容外科医で独身

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    2025年10月06日
  • やがて哀しき外国語

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    20年以上前にアメリカ留学していた頃、よくわからない言葉と文化と習慣の中で生きていくのが精一杯だった頃に、「遠い太鼓」と一緒に傍に置いていた本。電子書籍もなかったし日本語の本なんてとても高価でなかなか買えなかったから、文庫本の表紙はボロボロ、中のページもよれよれになるまで読み返していた。だから今でも、この本を開くと当時の気持ちが空気付きで思い浮かぶ。

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    2025年10月05日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    阪神淡路大震災を受けての短編集。
    好きな作品が多かった。

    ・UFOが釧路に降りる
    妻の失踪、釧路に荷物届ける。
    何かが起こるわけじゃないのに心がざわっとする。

    ・アイロンのある風景
    家出した順子、放蕩息子の啓太、焚き火が得意な絵描きの三宅さん。
    焚き火を見ながらぼんやりと過ごす時間を文章で表現できるの、ほんとすごい。
    ラストがとても好き。

    ・神の子どもたちはみな踊る
    1Q84の青豆の設定はここからだろうか。
    途中まですごく惹きつけられたが、踊るところからついていけなくなった。

    ・タイランド
    40代の女医のさつきと、タイの観光ガイド兼運転手のニミットとの物語。
    ニミットが素敵。空気感が好

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    2025年10月04日
  • 一人称単数

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    コアなファンじゃないから頓珍漢な感想しか書けないけど、なんとなーくワンパターンと感じていた長編とは違い、適度にファンタジー色が抜けててスイスイ読めた。

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    2025年10月04日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    ハードボイルドとワンダーランドと同じ世界線の本
    まとめるのが少し馬鹿らしくなるくらい話が目まぐるしく変わっていくし伏線は回収されない。
    そんなの関係ないくらい村上春樹のつむぎ出す言葉も人間も世界も鮮やかでたのしかった。
    もう71歳なのか、これが最後に読む村上春樹の作品になるかもしれないという覚悟で読むべきだったな

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    2025年10月03日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    ネタバレ

    一言で言うなら、「もっと洗練されたノルウェイの森」感。より無駄なものを削ぎ落とし、1Q84的要素も取り入れつつ、しかし主題の問いかけが更に美しく、切なくて淋しい風が頬を掠めるような、それでいて、胸の中にことっと大事なものを傾けて落としていくような、そんな作品。いい意味で胸がきゅっと締め付けられます。

    人生は複雑な楽譜だと例えるところが好き。(きちんとやっていても評価されるとは限らない…)

    今まで読んだ氏の作品の長編では一番繊細で綺麗で美しいかもしれない。それは、個人の胸の内に誰しもが抱えるふとした不安に対し、それを突き詰め問題提起することが目的なのではなく、寄り添うことを軸に書かれているな

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    2025年10月01日
  • パン屋再襲撃

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    ネタバレ

    はじめて読んだ村上春樹はたぶんこの作品の文庫版。有名な作家さんだし読んでみようかなって読んでみたけど…。なんだか良く分からなかった記憶があるな~。まさか色々読んでクセになるとは思わなかったな。『ねじまき鳥クロニクル』を読みたくなってしまったな~。

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    2025年10月01日