村上春樹のレビュー一覧

  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    マーロウ最後の一作。もうこれでマーロウに会えないかとおむと寂しい。リンダが出てくるのが少し驚きである。

    村上春樹が7作の翻訳をやっている。改めて、なぜ彼がチャンドラーが好きなのか考えてみた。彼はバイオレンスも銃も私立探偵も好きとは思えないし、ハリウッドの金持ちライフにも興味はないと思う。でもエッセンスで共通点はある。主人公の男は、自分のルールを持ち、他人の価値観や世間体や慣習には関係なく、あくまでも自分のルールに従ってとことん行動する。ここは共通。あとは一つ一つの文章が簡潔で短い。でも主人公の話し方は少しひねくれていて、回りくどいしきどっているし余計な比喩や修飾語がやたらと多い。ここらへんは

    0
    2025年09月14日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ファン向けの文庫です。経年変化の備忘メモ的、あるいは色んな春樹ワールドの断片を切り取ったエッセイ集ですから、目新しい話はないんだけれど、気楽にパラパラ読めるライトな安心感がGood。村上春樹をある程度読み込んだ方向けかな?

    0
    2025年09月14日
  • 国境の南、太陽の西

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はじめて村上春樹の本をちゃんと読んだ。

    主人公が何不自由のない、むしろ幸せと分類される家庭を持っているのにも関わらず、"吸引力"をもつ小学校の同級生である島本に惹かれていく…

    幸せだけど、今の家族への物足りなさ、、だけど孤独にはもう耐えられれない、、、主人公が抱える不安、、全て理解できないが(不倫はだめ)、共感できる部分も少なからずあった。
    登場人物が発する言葉がどれも深かった。

    0
    2025年09月14日
  • アフターダーク

    Posted by ブクログ

    初期作を色々読んでいる途中に本書を読んだため、これ本当に作者同じなの…?と思ったような記憶。読後感爽やかで、歯切れの良い感じです。生々しいシーンも少ない。個人的には初期作の雰囲気…なんというか昔のフランス映画っぽいというか「え、だからどうしたの?」という感じ…も好きなのですが、そういう要素は控えめな気がする。

    0
    2025年09月14日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    物語の渦をくぐり抜け、「私」と少女は、ふたたび出会えるのか。
    静かに深く胸を打つラスト、最高の村上ワールド!

    「簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい」と騎士団長は言った。「彼」が犠牲を払い、「私」が試練を受ける。だが、姿を消した少女の行方は……。暗い地下迷路を進み、「顔のない男」に肖像画の約束を迫られる画家。はたして古い祠から開いた異世界の輪は閉じられるのか。
    「君はそれを信じたほうがいい」――村上春樹の秘密の物語が、いま希望と恩寵の扉を開く。

    0
    2025年09月14日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ふかえりというキャラが魅力的すぎる
    知的で端的な話し方,そして断定的な比喩
    全てが暗示的でミステリアスで、それでいてどこか温かみを感じずにはいられない

    いや,1Q84の構成がわかってきた本作
    でも,てんごと青豆を合わせないでここまで幅広く物語を描くのがすごいなあ本当に

    まるで,本当に恋愛しているような気分だ。
    青豆に早く会いたいと,僕が思っているようにすら感じた.
    これは,ノルウェイの森でも感じたことだが,ここまで読者に恋愛を体系的に思わせるのはすごいな

    そして,構成としてはきっと
    本を作っている世界(こちら側の世界)と本の世界(1Q84)が交わってしまっていることなのかなあ

    そこに常

    0
    2025年09月14日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ⭐️4.5
    笠原メイの手紙が好き。私もあんな手紙書きたい。

    物語に展開がバタバタっとあったからか、3が一番面白かった。笠原メイが、ミドリちゃんポジで、クミコが直子ポジかな〜とか思った。生と死で!

    岡田トオルは、奥さんを愛していた、少なくとも取り戻すために必死だった。でも、愛の物語でいえば、「1Q84」の魅力の方が勝る。なんか、ねじまきの方は、こじんまりしたダサい必死さがあって、その良さはあったなぁと思います。その件については、もうちょっとよく考えてみます。あとは、軍隊関係の描写が多かったのも印象的。ナツメグとシナモンのネーミングも好きやったよ。

    0
    2025年09月15日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ハードカバーで読んだけど、文庫出たので再読。

    立場や場所で影と本体のようなものが決まってくる。
    でも、影と本体、どちらかにこだわらなくていい気がしてきた。

    影的な部分も、本体的な部分も、両方とも自分の中にあるものだ。

    0
    2025年09月12日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今作の方が現実寄りに感じた。内なる心、過去に引きこもってるのは安全で、完結してて、幸福かもしれないけど、変化もない。外の世界は辛いこともいっぱいあるし、確実なことなんてないけど、人とつながる幸福があったり、変化を楽しんだり、五感で感じることができる(壁の中に音楽がないのはこれの対比かな)。自分は確固たる幸福な過去なんてものはないから、世界を作り上げられるくらい(そこに入り浸りたいと思うぐらい)の過去があるのは幸せなこととも思った。
    生きていくために、内の世界に逃げ込んだりしながら、外の世界で戦っていきたいと思う。
    (現実がどっちかなんて分からない、って物語だったけど、自分は外の世界が現実であっ

    0
    2025年09月11日
  • 一人称単数

    Posted by ブクログ

    村上春樹、最新短編集。
    作品によってバラつきがあるが、『クリーム』がかなり良い。これだけでも読む価値があると思う。

    0
    2025年09月10日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1995年という年に寄り添った作品。今年で20年目になる秀作。
    不安と恐怖に満ちたあの一年を揺かごに乗せたような哀しみと慈しみ、そして希望が感じられる。

    『かえるくん、東京を救う』、書き下ろしの『蜂蜜パイ』が特にオススメ。

    0
    2025年09月10日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    特に人気が高いと聞いていたが、確かに頷かせるだけの物語の重みがある。
    緻密な駆け引きと決戦、誰かを想う心の尊さが確立された強い作品。

    0
    2025年09月10日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

    Posted by ブクログ

    まさかの #村上春樹 作品で最初に読んだ本がこちらになります

    本を読む習慣はなかったけどコロナ禍でランニングを始めてこの本に出会いました

    ただ淡々と走る
    己のために
    我が道を

    ランニングは無理をしなければ身体に良いことしかない

    流石の村上春樹様
    他の本も読みたくなった(順番がおかしい)

    0
    2025年09月10日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    マーロウはあんまり調子が良くない。でも人物がよく描かれておりおもしろい。最後に村上春樹訳者あとがきがありなかなかいい。

    0
    2025年09月09日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    4枚の絵が、新たな謎を語り出す。
    ユーモアとアフォリズムに満ちた物語の行方を、
    まだ誰も知らない。
    森の小径を抜けて、絵画教室の少女と美しい叔母が山荘を訪れる。そして、4枚の不思議な絵がパズルのピースのように一つの物語を浮かび上がらせる。たびたび現われる優雅な銀髪の隣人、奇妙な喋り方で「私」に謎をかける騎士団長。やがて山荘の持ち主の老画家をめぐる歴史の闇も明らかになる。真夜中の鈴は、まだ鳴り止まない――。

    0
    2025年09月09日
  • 水底【みなそこ】の女

    Posted by ブクログ

    レイモンド•チャンドラーを村上春樹は全7作品訳しているが、これは最後の一冊らしい。
    フィリップ・マーローは、会社経営者に、男と駆け落ちした妻の安否確認を依頼される。
    マーローが行方を調査していると、湖の町の湖底から別の女性の遺体を発見する事になる。
    マーローは、町の有力者と警官との癒着など、町の暗黒部分に直面しながらも、クールに見つめて、解決に導いていく。

    0
    2025年09月07日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    騎士団長、登場!
    謎と予感をはらんだ世界が、一気に動き出す――

    その出現は突然だった。真夜中、主人公の前に顕れたのは「イデア」だった。イデア!?
    一度は捨てたはずの肖像画制作に没頭する「私」の時間がねじれ、反転してゆく。不思議の国のアリス、上田秋成「春雨物語」、遠い闇の中でうごめく歴史の記憶、キャンバスの前に佇む美しい少女――多彩な人物と暗喩とともに、物語はさらに深く、森の奥へ。

    0
    2025年09月07日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     とても抽象的かつ謎が多くの残った一方で、情景描写や登場人物の言葉から村上さんの書く世界の意味を探ることに楽しさを感じる作品でした。
     
     時々感じるけど言葉にできないことを言葉で印象的に現せるのは尊敬しかありません。それを想像しながら読むのか心地よかった。

     内容について、その場の主人公が求めたものこそが真実だからこそ、壁は不確かになるのでしょうか。

    0
    2025年09月06日
  • 女のいない男たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    村上氏の短篇は幾つか読みました。

    私の感覚では、彼の短篇というのは、偶然知り合った人から聞いた世にも稀なるお話、ややシュールな感じのお話が多いという印象があります。

    具体的な近似を述べれば、『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』みたいな作風でしょうか。不思議、超自然、はたまた偶然。それを淡々と、微熱感のある興奮とともに綴る。

    で、本作『女のいない男たち』は、よりテーマ性のある短篇に感じました。

    タイトル通り、女性に去られた男性が過去を回顧するようなお話です。そしてそこに不思議、超自然、はたまた偶然、という村上節は従前同様にブレンドされています。

    ・・・
    全部で六つの短篇で構成されて

    0
    2025年09月06日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    指揮者自身は音を出さないが、大勢の奏者を躍らせて音楽を生み出す。
    作家もまた一人で作中の登場人物を自在に操り物語を紡ぐ。
    同業者同士の対話は、共通認識を語らず細部や流行に傾きやすい。
    しかし異業種の対話では、むしろ幹が浮かび上がる。
    小澤征爾と村上春樹のやりとりからは、音楽のディテールに加え、創作の根本や未来への視点までもが立ち現れてくる。

    0
    2025年09月05日