村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
村上春樹の一冊目としておすすめ。多くの人が言っているように。少なくとも『ノルウェイの森』から読み始めようとする人はこちらにすべき。
16年前に起きた出来事の理由、謎を解き明かすために名古屋へ、フィンランドへと旧友に会いに行くロードムービー的なストーリーで、どんどん読み進められる。
村上春樹作品に多い「並行世界」との複線的な進み方ではなく、単線なので読みやすい。ただし、そのことで村上春樹作品の中では傍流っぽい印象になるのだけど(同じ理由で『ノルウェイ』を代表作と呼ぶのには抵抗がある)。
謎は、明示的には解決されない。探偵役の主人公が答えを言語化しない。
それについては多くの人が考察していて、そ -
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Posted by ブクログ
2009年5月初版(単行本)。
村上春樹、最長作品。文庫で6冊。内容も宗教アリ、公募小説がらみアリ、殺人アリ、まあ攻めまくっている。春樹作品の中でもっとも脂ののりきっている作品と言っていい。
春樹が苦手な人はとことんダメだろう笑。それほど流布された春樹的世界が敷き詰められつつ、新たに壁を乗り越えようとしているようにも感じられる。
この一冊、先を急がず、いくつもの興味深い謎をテーブルに並べて置きますねって感じで終わる。45歳で、学生運動をしていた父を持つ私としては、もっとも語ってほしい時代設定である。春樹的世界の深層はまだまだ提示されない。
1980年代生まれにとっては刺さりまくる話だと思う。