村上春樹のレビュー一覧

  • 女のいない男たち

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    映画「ドライブマイカー」が好きだと話したら、原作を貸してもらったので久々の村上春樹。
    感想としては、どのお話も綺麗で魅力的な文だなと思う一方やっぱりまどろっこしくて難しい。笑

    「ドライブ・マイ・カー」はまずこの短編を3時間の大作に仕上げ、見た後も深く考えたくなる余韻残る映画にした映画監督にも改めて感銘受けたし
    本は本で短いのに、文章が濃くて読み応えあって、それなのに白黒決してはっきりさせない文調のTHE春樹節を久々浴びて楽しかった。
    そして、当作の中の「シェエラザード」も映画のエッセンスになってたので映画を見た上でこの本読むと解釈深まってより楽しい。

    この本は「女のいない男たち」をテーマにした短編集となってるが、共通して男の人達が惹かれているのは性に奔放で何を考えてるか分かりきる事のできないミステリアスな女性ばかり。
    春樹にとって女性とはずっとそうなのであろう。

    そういった男女の相容れない様子が多く描写されている中、
    女の私も本書の内容で共感した事は、恋愛って失った後受け入れ難いくらい辛い思いをすることもあるけど"何もない日"はそれはそれで素っ気ないからやっぱ人生において必要な営みだなと。

    意外と"独立器官“が面白かったな。
    人を愛さず遊んでばかりだった男が最終的には恋の病で死んでく。
    それでも何もない人生より良かったんではないかな。

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    2026年06月07日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ランニングしながらの雄大な自然だとか海外の街並みだとかが目に浮かび、一緒に伴走させてもらってるような気持ちにもなりました。そして何よりもっとランニングしたい!という気力が湧き上がります。

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    2026年06月06日
  • スプートニクの恋人

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    一目惚れしたミュウとともに訪れたギリシャの小島でミュウの過去を聞いたのちに失踪するすみれ。すみれを愛していながらも先に進むことができないぼく。時に体を重ねる教え子の母。4人の男女が巡り合い、すれ違い、そして永遠に別れていく。スプートニクのように。

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    2026年06月06日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    村上春樹さんの視点で書かれているのが、
    正直な感じですごいよかった。

    生きる場を整えてつくっていきたい

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    2026年06月06日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    映画が大好きなので小説も読んでみた
    登場人物が多くて、言い回しも馴染みがなくて苦戦したけど面白かった。
    小説でたびたび登場した「嫌なアカ」は映画だと「赤い悲しみ」で表現されていたんだな
    他の短編も短いけど切ない余韻があって良かった
    クリスマスの話は最後切なかったけど二人と一匹の過ごした日々がとても美しかった

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    2026年06月05日
  • パン屋再襲撃

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    変てこ。そして掴みどころない不思議なお話。
    どのお話も、ただものじゃない感じがあって、とても楽しい。

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    2026年06月03日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    村上春樹は初読。
    奇妙なのにどこか心地よい雰囲気で不思議とのめり込んでしまう作品だった。途中の生々しい描写は今思い返してもゾッとする、、

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    2026年06月01日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上節の本。

    初めて村上春樹のエッセイを読んだけど、エッセイでも村上春樹っぽさが出ていてさすがだなー、と。

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    2026年05月31日
  • 若い読者のための短編小説案内

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    著者が「第三の新人」と呼ばれる小説家のなかで、とくに印象的な短編を厳選して、独自の解釈を交えて解説する。また冒頭で、著者の短編に対する見解を述べ、短編に取組むときは短期間で、ある種の実験だと思って執筆する。それが新たな文体や作風を試行錯誤するための訓練となり、たとえ失敗したとしても、今後の長編小説創作に繋がると割り切っている。また長谷川四郎『阿久正の話』で言及するが、強烈な体験をすることは一見すると創作の助けになる思われがちだが、強烈過ぎるがゆえにかえって創作活動の足枷となってしまった例が長谷川四郎だと指摘する。

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    2026年05月31日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ◯「街とその不確かな壁」読み返したくなった。

    ◯計算士のほうの話は面白いんだけど、夢読みの話はよくわからないし退屈で寝そうになる。

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    2026年05月31日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ガチで面白くなってきたな。
    まさかの牛河パートが登場、初登場時のイメージもそのまま、やはり気持ち悪い。
    こいつの優れた勘が、天吾と青豆の関連、そこに誤解はあるにせよ、に狙いを定める。
    牛河は「さきがけ」の依頼で青豆の捜索を頼まれる。
    (かつて天吾に声をかけたのも、実は「さきがけ」の依頼によるものだった)
    この牛河の、地道ではあるが確実な方法は理系の私はの心を非常に揺さぶるものではありますね。最高に気持ち悪いがどこか感心してしまうこの感じ。
    青豆は「さきがけ」からの逃亡生活中、気味の悪いNHKの集金人に執拗な嫌がらせを受ける。(天吾のアパートにも同様の集金人が同じことをしていた)
    さらに、身に覚えはないものの、感覚的に妊娠していることに気づく。
    不思議ですが、おそらくふかえりが媒介となって天吾の精子を青豆の中にぶち込んだんでしょうね。
    天吾は猫の街から帰ってくる。この猫の街の部分が物語にどのように関わってくるかはまるでわからない。これから明かされるのだろうか。
    そこで、久しぶりに会う天吾から衝撃の話をされる。
    「誘拐されていたんだ」、と。
    ここでこの巻は終わりました。
    リアルか忙しくいいペースで読めなかった5巻、読み終わったら読み終わったで最高に気になる引きをする5巻。
    おれは一体どうすればいい。
    これが1Q84年ということか。

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    2026年05月30日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    これはどういうこと?って理解できない部分が多いからこそ余韻がすごくてもう一回読みたくなる。
    阪神淡路大震災がキーワードとして出てくるけれど、どの物語も直接被害を受けたのではないのに、自分でもよくわからない深いところで心に大きな変化が起こっている。つくづく心って難しいよな。

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    2026年05月30日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    本作は、思春期に抱く「永遠」や「絶対」といった幻想に気づき、そこから安全に脱出していく物語なのだと感じます。それは「凡庸になっていく過程」でもあり、寂しさは伴いますが、一度受け入れられれば平穏な幸せへとつながるものです。
    今年の夏には村上春樹さんの新刊が出るとのことで、それに向け、少しずつ彼の描く独特な世界観に心を慣らし、近づいていこうと思っています。

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    2026年05月29日
  • スプートニクの恋人

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    小説家を目指す、性欲のない、すみれ。そのすみれが好きになった40代のキャリアウーマン、ミュウ。そしてすみれと親友関係にあり、彼女に恋心を抱く、ぼく。

    相変わらず、何がおもしろいのか言語化できないんだけど、おもしろい。
    というか、好き。
    文章から漂う芳しさに浸っていたくなる。

    中国の門の話をすみれの手記とからめてちゃんと理解できたら、さらに楽しめたのかもなぁ。

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    2026年05月29日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    ウイスキーの聖地、スコットランドのアイラ島と、アイルランドの紀行文。
    写真は奥さんが。写真家だったの知らなかった。

    島の気候(観光向きではない)、人々(うまいシングルモルトがあるのになぜブレンデッドを飲む必要がある?)、食事、そしてウイスキーたち。
    旅行に行きたくなる。ウイスキー飲みたくなる。

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    2026年05月28日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    鈴をアトリエに持ち帰り、恐る恐るいたが、鈴が再び鳴り出す事はなくなった。ある時、台所へ5
    分程席を外したところ、スツールが移動していた。
    移動したスツールに座ると、
    更に、ハッキリと声が聞こえる。
    「免色さんにあってここにない物を見つければいいんじゃないのかい」
    絵になにが足りないかは明確だった。白髪だ。
    そして絵は完成した。
    絵は完成したが、なにか引っ掛かる物を抱えている。
    そんななか、アトリエから鈴の音がまた聞こえるようになった。そして、あの絵でみた60cm程の騎士団長
    がソファに座っていた。
    免色に完成した事を伝え、渡したところ、完成を祝して免色家でお食事をしようとなった。
    騎士団長の話をしたところ、騎士団長も是非と。
    騎士団長は、自分以外には見えないし、食事もできないが。
    免色家でのディナーを頂き、テラスで双眼鏡を紹介される。軍事用の特殊な物だ。
    免色は、ある物を除く為にこの家を買ったと異常な報告を受ける。
    ある物とは、未婚の免色だが、元彼女が自分の娘を産み落としている事を確証しており、その娘を監視しているのだ。
    異常な行動だとは思いつつも、免色は更なる要求をしてくる(まぁ多額の報奨金、豪華なディナーを考えれば当然か)
    ・自分の娘と思われる秋川まりえの肖像画を描いて欲しい
    ・デッサン中にフラッと免色が顔を出したい
    の2点の要求だった。とても回りくどく免色自体が、秋川まりえとの直接接触したい訳でもなさそうだ。
    2日ほど考えたあげく、要望に応えることにした。
    日曜日に秋川まりえと叔母が家に来くる事になった。

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    2026年05月28日
  • 1973年のピンボール

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    久しぶりに読み返したけど、なんとなく印象の薄い本。面白くはある。風の歌を聴けと間を空けず連続で読んだからかも。

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    2026年05月28日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    いよいよ物語は終盤、ラスト一歩手前!
    お互いの存在をはっきりと意識し、引き寄せ合う天吾と青豆。その一方で、怪しげな組織の男・牛河が登場し、物語の緊張感が一気に高まりました。
    独特な存在感を放つこの牛河、一体何者なんだろう……?
    次がついに最終巻。二人の運命がどうなるのか、結末が気になって仕方がありません!

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    2026年05月28日
  • スプートニクの恋人

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    村上春樹節がよく出た言い回しの文章で、少々くどい事もあるけれど、すらすら読み進めることができた。
    音楽や風景の描写がギリシャでの主人公の焦りや矛盾する心情を美しく映し出していたと思う。
    ノルウェイの森と似ていて、好きな女性の喪失が描かれている。
    全体のテーマとしては現実の自分と空想の中の自分の対比。空想の中の自分と比べて、現実の自分の居場所や立場が分からなくなってしまうという物語。
    最後にすみれと電話ボックスから話す場面があるけれど、それが現実での出来事なのか、主人公ただの空想なのか、結局その後に出会うことができたのか、何も分からないまま物語が終わる。その後の物語は読者に委ねられる辺りも凄く良かった。

    好きな場面が2つ。
    ①「どれだけ眺めまわしても、わたしはたしかにわたし自身なんだけれど、なにかいつもとは違うと感じるのです。でも「いつも」がどんなだったか思い出せない。ーリアルな脱構築的な錯覚にとりつかれています。」
    →言っていることは凄く難しいが何故か共感できる。私は修学旅行中のホテルやどこか遠くに行った時の夜に今自分が見ているのは本当に現実なのかという感覚に襲われることがある。状況は全く違うけれど、それと似た感覚なのかなと思った。

    ②「もし人間が平等じゃないとしたら、あなたはだいたいどのへんに位置しているんですか?」
    →先生vsスーパーマーケットの警備員
    散々言われた後の最高の皮肉がかっこいい。

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    2026年05月28日
  • 女のいない男たち

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    女にいなくなられた男たちと、彼らに纏わる女たちの話。

    女は突然現れ、突然去っていく。女の登場とともに新たな世界が生まれ、その女の消失とともに世界が失われていく。そして男は孤独になる。

    男女差として語るのは乱暴かもしれないが、男は恋愛を生活そのものに結び付けて捉え、女は恋愛を人生の一部として切り分けて捉えているように感じた。だから女性は恋愛に一喜一憂しながらも、仕事や生活をある程度継続できる。一方で男は、恋愛の状態が仕事や私生活にまで露骨に影響してしまうことがある。

    もっとも、男の生活をそこまで侵食するのは、誰に対してでもではない。月並みだが、“一生に一度”のような相手に出会った時だけだと思う。渡会の言葉ではないが、色恋をそれなりに経験してきた人間ですら、その相手に出会った時の抗体は持っていない。一撃必殺の猛毒とも言えるかもしれない。

    猛毒だと分かっていながら自ら口にし、気付いた時には手遅れになっている。いや、むしろその毒に侵されることすら望み、自ら渦中に留まり続けて破滅へ向かっていくのだろう。その苦しみさえ愛おしく感じてしまうのだ。
    逆に、自分に強制的に蓋をしてしまえば、何か大事なものを置き忘れたような、木野さんのような状態に陥るのかもしれない。

    この短編集を読んで思ったのは、結局、人は傷付く可能性を引き受けないと、本当に大切なものには触れられないということ。
    とはいえ、現実的な教訓として言えるのは、「遊び相手はさておき、本命には去られない努力をしろ」という、ライフハックかもしれない。

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    2026年05月27日