村上春樹のレビュー一覧

  • 国境の南、太陽の西

    Posted by ブクログ

    12歳から始まるがハジメが問題を抱える程の原体験があったように思えない。
    一人っ子で、初恋の相手と疎遠になって、思春期特有の悩みで結果的に人を傷つけた..だけって感じ。
    「あなたは何も尋ねていない」でそれだけでわかるだろ?感もある。
    それはさておき、とにかく読みやすいし先が気になる。島本さんは魅力的。
    色んな困る状況を積み上げて、それで最後に…一応オチもある。面白かった。他の人のレビューが見たくなる小説

    0
    2026年07月25日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    マジックリアリズムは難解だが、
    著者特有の文章表現が巧みであり、
    文を読む楽しさはどの場面にもある。
    一方対比構造は分かりやすく、
    形而下と形而上2つの揺れ動きだと思えば物語に入りやすくなると思われる。

    0
    2026年07月25日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ラストが少し期待違いだったけどいい作品

    重くなったり苦しくなったりすることはあるけど、音楽を美しいと思ったり人を愛することができるのは心があるから、だから無くしてはいけない、という台詞がとても印象的。

    世界の終わりが来ることはあらかじめ決まっていたのかもね 選択肢があったとしても

    0
    2026年07月24日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

    Posted by ブクログ

    私は村上春樹作品を一冊しか読んだことがない!1973年のピンボールのみ。
    なのでランナーであることも知らず、だだ、偉大な作家であるにも関わらず無様な走りをすることがあってもめげずに走り続け、レースになると苦手になってしまう水泳の克服に取り組み、英語でスピーチをする機会があれば自分を伝えるために練習を重ねる、という人であることも知らなかった。
    多くのファンがいる作品に興味はあったのでこれを機に読んでみるのもいいかなと思った。

    0
    2026年07月24日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ◎記録


    20代の時に一度読んだが、記憶が薄れたので再読。
    30代になった今、20代に読んだ時とどう変わったのか比較しながら記録。

    村上春樹さんの作品は数作しか読んだことないが、この作品は「メタファー」が多く登場する。

    上では、15歳の少年:カフカと60代の老人:ナカタさん目線の話が交互に展開し、この2つの物語の関係は何か分からないまま進んでいく。


    ✔️「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」

    これは本作では何度も登場する言葉だ。20代の頃は、15歳という若さで家出をするためには何事にもタフでいないとやっていけないよな、くらいに感じていたが、再読するとそれだけではないことに気づく。下の感想で述べる。


    ✔️「すべては想像力の問題なのだ。僕らの責任は想像力の中から始まる。イェーツが書いているIn dreams begin the responsibilities ーーまさにそのとおり。逆に言えば、想像力ないところに責任は生じないのかもしれない。このアイヒマンの例に見られるように。」p277-278

    この言葉は20代の私にすごく響いた。これまで特に何も考えず、自分の考えを言葉や行動にしてきたが、その後に起こる出来事を想像したことはなかった。結果、後々思い出して不安になることも多々あった。何事も想像力がないと、上手くかないことも多い。自分の発言や行動に責任を持たなければならない。


    ✔️「差別されるのがどういうことなのか、それがどれくらい深く人を傷つけるのか、それは差別された人間にしかわからない。」p383-384

    ✔️「ただね、僕がそれよりもうんざりさせられるのは、想像力を欠いた人々だ。T•S•エリオットの言う〈うつろな人間たち〉」だ。その想像力に欠如した部分を、うつろな部分を、無感覚な藁くずで埋めて塞いでるくせに、自分ではそのことに気づかないで表を歩き回っている人間だ。そしてその無感覚さ、空疎な言葉を並べて、他人に無理に押しつけようとする人間だ。」p384

    これは再読して心に残った文章である。
    昨今、アンコンシャスバイアスや差別・偏見に厳しい時代になったため、この言葉の意味が理解できるようになったと思う。それまではどこか偏見強く持ったり物事を主観的にしか考えられない、つまり想像力は足りない人間だったと思う。自分が思う“当たり前”は、他人とって当たり前ではないということに気付けていなかったのだ。様々な人が存在し、その分だけ生活や考え・個性があることや、その人を受け入れることの大切さを考えさせられる。
    人は経験しないとその痛み完全に理解することはできない。理解したくてもできない。かといって経験したいかと言われると困ることもある。誰かに寄り添うことや共感することは容易ではない。口先だけの言葉や慰めは通用しない。他人を理解するとは、本当に難しいことである。

    ✔️「目を閉じちゃういけない。目を閉じても、ものごとはちっとも良くならない。目を閉じて何かが消えるわけじゃないんだ。それどころか、次に目を開けたときにはものごとはもっと悪くなっている。私たちはそういう世界に生きているんだよ、ナカタさん。しっかりと目を開けるんだ。目を閉じるのは弱虫のやることだ。現実から目をそらすのは卑怯もののやることだ。君が目を閉じ、耳をふさいでいるあいだにも時は刻まれているんだ。コツコツコツと。」p310

    人は見たくないものや嫌な出来事から目を背けてしまうことがある。責任を負いたくない、自分は関係ないと示したいがために。でもそんなことをしても現実から逃れるわけにはいかない。逃れられない。人の弱い部分を炙り出した言葉だと思う。

    0
    2026年07月23日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    青豆がさきがけのリーダーを向こうの世界に送ってからの話。20年来会っていない青豆、天吾のそれぞれに対する想いが語られている。

    ドウタ、マナなどスピってる事象がでできて1Q84の世界がどんなパラレルワールドなのかが朧げに描かれていく。

    難しいことを気取った文章で書いているのに何故か分かりやすい。

    0
    2026年07月22日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ナカタさん最高!
    猫たちの個性的なキャラも素敵。
    村上春樹の世界は、全てのことが繋がっていて、人生に起こる全てのこと、会う全ての人が意味を持っている、と思わせてくれる。
    とにかく流れに任せて進んでいくしかなくて、毎日ご飯を食べて、寝て、性欲に身を任せたりして過ごしていく中で、多くのものが通り過ぎていってその一つ一つが自分を形成していく大切なものであって。

    0
    2026年07月21日
  • レキシントンの幽霊

    Posted by ブクログ

    一度は読んだことのある短編8作を集めた作品だった。どの作品もそれぞれの味があってとてもよい。「沈黙」はなぜか大沢さんの気持ちが身に染みて理解できて、読んでいてつらかった。

    0
    2026年07月20日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    全部の話がタイトル通り奇怪な話なんだけどなんか心地よく読めた。
    品川猿で猿が急に喋り出したの面白くてニヤニヤしちゃった

    0
    2026年07月20日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    不思議な読み心地の短編集でした。三宅香帆さんが村上春樹入門としておすすめと話していたので読みました!

    文章が読みやすく、流れるようにきれいでした。終始心地よかったです。じんとくるラストも多く、心が温まりました

    偶然の旅人
    ハナレイ・ベイ
    どこであれそれが見つかりそうな場所で
    日々移動する腎臓のかたちをした石
    品川猿

    偶然の旅人と品川猿がお気に入り!
    「偶然の一致というのは、ひょっとして実はありふれた現象なんじゃないだろうかって。つまりそういう類のものごとは僕らのまわりで、しょっちゅう日常的に起こっているんです。(中略)しかし、僕らの方に強く求める気持ちがあれば、それはたぶん僕らの視界の中に、ひとつのメッセージとして浮かび上がってくるんです。」
    この文章がとても印象的でした。

    肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却など『喪失』とそれに向き合う主人公たちの様子が詳しく描かれていました。喪失を受け止めて一歩前に進むもの、自身が向き合ってこなかった負の部分を「それも含めて自分の人生」と受け止めるものなど…読後考えさせられるお話が多かったです。
    ただ、最終的に何を言いたいのか、私がうまく理解できていない部分もあり…。もっと村上春樹さんの作品を読んで深めたい!他の人の感想も聞きたいと思いました!

    0
    2026年07月21日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    かえるくんと蜂蜜パイがよかった

    かえるさんと呼ぶたびに「かえるくん」って訂正されるところが気に入った

    蜂蜜パイはまさきちととんきちの話が淳平と高槻の暗喩で、2人はまさきちでもとんきちでもあるような気がした
    動物園でくまのエピソードを話しているシーンが1番好きだった

    0
    2026年07月20日
  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    遅れて読んだ名作。
    村上春樹訳が
    ジワジワと染みわたる。

    冒頭はこうだ。

    「テリー・レノックスとの最初の出会いは、
    〈ダンサーズ〉のテラスの外だった。
    ロールズロイズ・シルバー・レイスの車中で、
    彼は酔いつぶれていた。」

    「人々に湯水のごとく金を使わせることを
    唯一の目的として作られた」高級クラブ
    での出来事だった。

    男は女に車外に放り出され、
    アスファルトに尻もちをついた。
    そして、私は彼を助け起こした。

    主人公のフィリップ・マーロウと
    テリー・レノックスは
    こうして出会った。

    レノックスは衝撃的なことに
    そのとき、投げ出された
    大金持ちの娘と再婚していた。

    レノックスとマーロウは
    その後、たまに飲む間柄になる。

    かすかな友好。

    ある日、レノックスは
    マーロウに助けを求める。
    事件に巻き込まれたのだ。
    マーロウは彼を国外逃亡のために
    デイファナの空港まで送り届けた。

    しかし、自宅に戻った
    マーロウを警官が訪れた。
    彼は刑務所に入れられることになった。

    マーロウはその後、
    保釈され、レノックスが
    死んだことを知る。

    マーロウはそこから動き出す。
    レノックスの死の理由を知るために。

    物語はさまざまな
    紆余曲折を経て、
    衝撃的な結末に辿り着く。

    マーロウは言う。
    「さよならを言うのは、
    少しだけ死ぬことだ。」

    そして。
    印象的な言葉も。
    「ギムレットを飲むには
    少し早すぎるね。」

    レイモンド・チャンドラーは
    元石油会社役員であり、
    大恐慌時に作家へと転身する。

    ダシール・ハメットに続く
    ハードボイルドの作家であり、
    「ブラック・マスク」誌に書き始めた。

    「大いなる眠り」で初登場した
    探偵フィリップ・マーロウは、
    強面のサム・スペードとは異なり、
    アイロニイをたたえ、
    ロマンチシズムを全身にまとう。

    孤独であること。
    別れを重ねていくこと。

    そのなかで、
    失われた世代の作家たちから受け継いだ
    アメリカの虚無感や失意を描いていった。

    村上春樹訳は抑制した筆致で、
    適切に適切に紡いでいく。

    村上春樹はあとがきで
    チャンドラーについてこう書いている。

    「文章的にはきわめて雄弁であるものの、
    人の意識を描こうというつもりは
    彼にはほとんどないようだ。」

    チャンドラーが描こうとしているのは、
    「語り手フィリップ・マーロウの目によって
    切り取られていく世界の光景である。」

    「彼(フィリップ・マーロウ)の所見なり
    対応なりは、彼の自我意識の実相とは
    必ずしも直結していないように
    我々の目には映る。」

    つまりは。
    ハードボイルドという文学ジャンルの
    象徴のように感じられるが。
    事実のみを描きながら、
    そこに極力感情を込めないことによって、
    アメリカの近代社会が逆に露わになっていく。

    そして。
    探偵は感情を表現しないがゆえに、
    読み手は最大限に感情を揺さぶられることになる。

    0
    2026年07月20日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに村上春樹を読んだけど文章が素晴らしいし、読んでいる満足感も相変わらず与えてくれる。ちょっと変態度は増しているようには思う。このボリュームを読ませるのは天才

    0
    2026年07月20日
  • TVピープル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本作は不思議な出来事に巻き込まれるものがあれば、現実に則った作品があるように、レパートリーが多い。なかには長編小説に関連する作品もあり、著者のアイデアの幅広さがうかがえる。

    0
    2026年07月19日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    村上春樹さんが小説を書くことについてやオリジナリティについてなど小説家としての考え方から学校についてまで割と幅広く、自由に語ってくれる。オリジナリティにおける時間の役割やランニングを通して学んだフィジカルの重要性、社会からの一次的な逃げ場の必要性など示唆に富んだアイデアが得られた本だった。

    0
    2026年07月18日
  • 一人称単数

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ヤクルト・スワローズ詩集」にはスポーツ観戦、いや応援しているチームが負けることへの心得が書かれていた、気がする

    「言い換えれば「今日もまた負けた」という世界のあり方に、自分の身体を徐々に慣らしていったわけだ。潜水夫が時間をかけて注意深く、水圧に身体を慣らしていくみたいに。そう、人生は勝つことより、負けることの方が数多いのだ。そして人生の本当の知恵は「どのように相手に勝つか」よりはむしろ、「どのようにうまく負けるか」というところから育っていく。」

    「もちろん負けるよりは勝っていた方がずっといい。当たり前の話だ。でも試合の勝ち負けによって、時間の価値や重みが違ってくるわけではない。時間はあくまで同じ時間だ。一分は一分であり、一時間は一時間だ。僕らはなんといっても、それを大事に扱わなくてはならない。時間とうまく折り合いをつけ、できるだけ素敵な記憶をあとに残すことーそれが何より重要になる。」

    0
    2026年07月17日
  • TVピープル

    Posted by ブクログ

    再読。6作からなる短編集。収録されているそれぞれの作品が何らかのキーワード(飛行機、涙、ほくろ等々)で繋がっているように感じられて興味深い。「我らの時代のフォークロア」は自分に置き換えて考えてしまうことが多く、今回も心に刺さる。「眠り」の「眠りこそがそのような傾向のかたよりを中和する」という表現が心に残る。

    0
    2026年07月15日
  • 村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分が生まれた時の、村上春樹さんがしていたこと。当然当時のことなんて覚えてないけど、まるで知っているかのように懐かしく感じた。
    またアメリカに行きたいな、もう住むのはしんどいと思うけど。
    まだまだ読みたい。

    0
    2026年07月14日
  • アフターダーク

    Posted by ブクログ

    大枠は姉妹の情愛を描いた作品に感じる。
    姉のエリと妹のマリ。片や眠り、片や夜を生きる。片や周りの期待通りに生き、片や反骨的に生きる。2人はそれぞれ対照的に描かれているものの、寄り添い合いたいという思いは1つで、最終的にはそうなれたのだと思う。
    しかしながら姉妹だけでなく、他にも様々なことがこの夜には起こり、それに我々はどのような意味を見出すのか、試されているようにも感じた。(村上春樹的には意味など無いのかもしれないが)
    この小説は物語を描くと言うより、伝記に近いものだと思う。兎に角、この小説の感想を書くことはとても難解で自分の文章力の無さを痛感させられる。
    寂寥感のある読後感で、一先ず手に取って欲しい一冊。ただ、退屈に感じる人も多いと思います。

    0
    2026年07月13日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    Haruki Murakami はなぜかキザですかした人間だと思われがちだけど全然そんなことないんだよね。使命感もって仕事してるタフガイでかっこいいんだよなあ

    0
    2026年07月13日