村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    映画『ドライブ・マイ・カー』が素晴らしくて村上春樹の原作読んだときは断然映画が好きだった
    この前観たアニメ映画『めくらやなぎと眠る女』も良かったので(ねじまき鳥の鳴き声が聞ける!)、その映画の原作ではないけど『1Q84』をなんとなく読み始めた

    半分くらいまで読んでみて、村上春樹の長編を映画化するのは難しいのではないかと思い始めている

    とにかく現実世界と架空世界の情景描写や心理描写が映像が浮かぶくらいに精緻だから、これを映画化した場合、とんでもなく長時間の映画になると思うし、頑張って3時間くらいにまとめたら原作のスーパーダイジェスト版になってしまう(原作者は別だけど映画『国宝』でそれを強く感

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    2025年11月09日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ananに連載していた「村上ラヂオ」のエッセイを1年分まとめたもの。
    一つ一つのお話が短くて読みやすい。
    毎回最後に「今週の村上」という一言メッセージのようなものがついてるのも良い。
    『水洗トイレに「大小」というレバーがあるけど、あれは「強弱」じゃいけないんでしょうか?』
    とか、何気ない一言なのに笑ってしまうし記憶に残る。
    大橋歩さんによる挿絵も味わい深かった。

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    2025年11月08日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    映画アフターザクエイクを見て2周目
    蜂蜜パイと釧路〜が最高
    失うことで、失う理由を知ることでしか学べない辛さが印象的。
    蜂蜜パイで、小夜子は淳也と結婚するのでしょうか。教えてください。

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    2025年11月08日
  • 哀しいカフェのバラード

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    以前「心は孤独な狩人」を読んだ時とは大きく異なる印象のマッカラーズ。心は孤独な狩人は現代社会にも通じる閉塞感について考えさせられる一冊であった(らしい。自分の感想を見る限りではある)けれど、この何とも奇妙な物語は何かを静かに考えさせるという雰囲気は、一見、ない。訳者の村上春樹も最初に読んだ時の印象をこう語っている。

    『これはいったいどういう小説なのか? いったいこの小説は何を語ろうとしているのか? この本を読み終え、多くの読者はそのような疑問と戸惑いを抱いたまま、あとに取り残されることになるかもしれない。最初に読み終えたとき、正直言って僕もそんな読者の一人だった』―『訳者あとがき』

    時代が

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    2025年11月07日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    さすがは村上春樹。訳がわからない。でも一気読み。
    相変わらず変な作風だ。
    1Q84の続きが読みたい!(あれで終わり?ってずーっと思ってます。)

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    2025年11月05日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    天吾はその光の中に足を踏み入れ、ほっと一息つくことができた。
    そこにはもう死者の気配はなかった。
    それは生きている人々のための世界だった。
    たとえ、それがどれほど不確実で不完全な代物であれ。

    この一節が、読後もずっと胸の奥に残っている。
    物語の中でふたりがようやくたどり着いたのは、
    1Q84でも1984でもない――おそらく“第3の世界”。
    完全ではないけれど、ふたりが出会うために必要だった場所。

    その世界が良い場所なのかはわからない。
    けれど、たぶん、どちらの世界にも留まっていたら、
    天吾と青豆は巡り会えなかった。

    「不完全で不確実で、それでも光のある、生きている人のための世界」。
    そう

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    2025年11月02日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ※性的な内容を含みます

    性的な内容は苦手な人もいると思うのでレビューでは書かないようにしてるけど、村上春樹の小説はちょっと油断するとすぐそういう話が出てくるから触れないわけにいかない ^^;

    谷崎潤一郎とか村上龍とか金原ひとみの文学的などろどろ性描写は全然大丈夫だし、最近だと村田沙耶香『世界99』のSF的性描写も(吐き気はしつつも)その飛び抜けた世界観は楽しめた

    それなのになぜか村上春樹の性描写には一番嫌悪感を覚える
    天吾が乳児のときの母親の回想シーン(何度も出てくる!)とか、少女つばさちゃんへの性虐待のシーンとか、本気で本を閉じようかと思った

    たぶん、使ってる単語と、医学的なレベルで

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    2025年11月02日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    青豆、天吾、二人の接点がいよいよ明らかになる。
    けれども、まだ大人になってからの二人は出会わない。
    物語として局面が一つ大きく進んだ感がある。

    教祖が少女に対し性的暴力をふるっている。
    その被害者であるつばさは、マダムに保護されたはずなのに、ホームから忽然と姿を消す。
    それどころか、女性警官のあゆみまで殺害される。
    青豆はマダムの依頼を受け、「最後の仕事」として、この教祖を殺すべく、整体師として教祖のもとに向かう。

    ―えっ?ラスボスがこんなに早く現れる?
    と思ったら、どうやら彼自身も超自然的な力に操られ、放っておいてもやがて朽ちて死んでいく運命にあることが判る。
    むしろ、彼の後継者を欲しが

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    2025年11月02日
  • 国境の南、太陽の西

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    若い時初めの方で読むのをやめた本だった。今読むと、他の長編のモチーフとつながっていることに気づくし、現実世界の理解でおさまる範囲で語られているようで読みやすい。
    喪失が埋められ、ゼロから始まる予感で終えられているのも悪くない。語り手だけでなく、主要な人間が根元に関わる喪失を経験しているという共通点もある。

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    2025年11月01日
  • 村上春樹 翻訳ライブラリー ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集

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    中高生のときに「華麗なるギャツビー」を読んで、それから「雨の朝パリに死す」を読んで、なんとなくフィッツジェラルドという作家の醸し出す雰囲気みたいなのを背伸びしていいなぁと思おうとしているようなところがあった。
    なんか人間の切なさみたいなのを絶妙に掬い上げるような感じの印象があって、それ自体がなんかすごくわかるような感じでいることがカッコいいことのように思っていた。太宰の「人間失格」を読んで、自分はこの感じわかる、と言いたいようなああいう感覚。若い時特有の。
    それで今大人になって、だいぶ久しぶりにフィッツジェラルドを読んだら、わかる気がするというより、分かってしまう、という感覚だった。でも本当は

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    2025年10月30日
  • 一人称単数

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    ネタバレ

    どれもファンタジーとリアリティが7:3くらいの割合で混じっていて彼らしさを感じる。

    個人的にはクリームの話が好み。「中心を複数持つ外周を持たない円」という無理難解な概念自体はどうでもいいのだが、「君の頭は難しいことを考えるためにある」という言葉がなんだか心に残る。

    世間的には『品川猿』が人気っぽいのも納得。
    人語を操る従業員の猿という奇妙な設定、性欲を満たすべく女性から名前を盗むという突拍子もない発想、そしてその行為はもうやめたと言っていたのにふとした時に名前を忘れる女性との出会い。

    不気味さが面白い。

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    2025年10月30日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    何も読まずに好きだの嫌いだのと村上春樹を語れないので、最初の彼の小説として『1Q84』を選んだ

    ジョージ・オーウェルの小説『1984年』(1949年刊)も読んだことないけど、『1984』に出てくる独裁者ビッグ・ブラザーと対称的なリトル・ピープルという名前の集団が『1Q84』には出てくるらしい
    この巻では名称が数回出てきただけでまだ謎のまま

    I can’t speak about liking or disliking Haruki Murakami without reading his work, so I chose '1Q84' as my first novel

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    2025年10月28日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    読んだことあるようなないような話だった。フィクション感満載の話ばかりだった。特に最後の猿の話はなかなか面白かったが、現実に起こったとは信じ難い。

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    2025年10月28日
  • スプートニクの恋人

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    終わり方があまりにも潔い。
    すみれはどこへ行っていたのか、どうやって行ったのか、どう帰ってきたのか等々……謎の答えは何も語られないまま終わってしまい呆然。そこも含めて、「らしさ」があって好きな終わり方でもある。
    私なら問いただすであろう状況に、ただすみれを迎えに行く主人公。この2人故の信頼感が感じられてとても好き。

    登場人物は「すみれ」「ミュウ」「ぼく」の3人。今までの傾向的には、The.大人の女性が好きな私でも、本作ではすみれ派。初恋に必死な女の子が全面に出ていてとても可愛い。設定的には私と同じ22歳であるけども、全体を通してどことなく幼い?少女的?な印象があった。でも(元)ヘビースモーカ

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    2025年10月24日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    ラオスへの旅行記だけだと思っていたら、短編集だった。高野秀行さんの本を読んだ後だったから、情報は得られたけど刺激は少なかったという感じ。
    以前からアイスランドには行ってみたいと思っているが、湖のような温泉地はすでにオーバーツーリズム。懸念される。
    近場では熊本に行ってみたい。

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    2025年10月24日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    すごく不思議な感覚の小説であった。

    カフカと中田、2つの視点で進んでいく物語は一方は繊細な思春期の少年を、もう一方ではとても変わった能力を持つ老人が猫探しの依頼を機に事件を巻き込まれていくとても興味深い物語が展開される。

    後編ではまさにこの二人が四国という土地で重なり合うことが予想されるのだが、どのように関わっていくのか、漠然とした足取りで四国に向かった2人がどこにたどり着くのか楽しみ。

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    2025年10月23日
  • スプートニクの恋人

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    冒頭の文章がとても印象的だった。すみれの失踪やミュウの心情など、どういう意図なのかよく分からない部分が多いが、こうした抽象的な世界観にすごく惹かれる。また僕がガールフレンドの子ども(にんじん)が万引きしてスーパーに呼び出されるくだりが面白かった。先生でもある僕が万引きに対して叱る訳でもなく、放任する訳でもない信頼関係みたいなものを感じ取れた。

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    2025年10月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    久しぶりに村上春樹の長編読んだ。短編集も良かったけど、やっぱりわたしは長編が好き。
    でも、どうして私は村上春樹の小節が好きなんだろう。好きを言語化全然できない。ここのシーンが良いってのも特にない。不思議な世界観にいつのまにか入り込んでしまって、ただただ続きが気になって読み進めてしまう感じ。最後まで読んでも、結局わからないことの方が多いんだけど。とりあえず魅了される。本当に不思議。

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    2025年10月21日
  • スプートニクの恋人

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    10年ぶりの再読
    読後感は最高でした。

    これ単体でも十分楽しめるのですが、村上氏のエッセイ「遠い太鼓」を読んでからだとより楽しめるかもしれません。

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    2025年10月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    ハードボイルドワンダーランドを彷彿とさせる壁の内の世界。影のない世界。

    山奥の小さな村。子易さん。

    村上春樹の最新作は、彼の世界観がふんだんに詰め込まれていることだろう。

    下巻が楽しみだ。

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    2025年10月19日