村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジャズを聴くと『ポートレイト・イン・ジャズ』が読みたくなるし、『ポートレイト・イン・ジャズ』を読むとジャズを聴きたくなる。そんな本です。
というのも、久し振りにセロニアス・モンクを聴いていて、またこの本を読み返したからです。
様々なジャズ・ミュージシャンが、村上春樹の文章によって、和田誠のイラストと共に彩られていく本書ですが、大好きなセロニアス・モンクについての文章をちょっと引用してみます。
「濃いブラック・コーヒーと、吸いがらでいっぱいになった灰皿と、JBLの大きなスピーカー・ユニット、読みかけの小説(たとえばジョルジュ・バタイユ、ウィリアム・フォークナー)、秋の最初のセーター、そし -
Posted by ブクログ
表題作と3つの短編 表題作は映画化もされている
秋の景色や自然描写がとにかく抜群に美しい
秋風となびく草が旋律を奏で、
まるで物語を語り、記憶しているかのような
『草の竪琴』というタイトルも素晴らしい
姉妹が幾星霜を経てたどり着いた結末
その過程でとても重要な場所となったのが、
アウトサイダーたちが集うツリーハウス
そこで語り明かした日々や記憶は
主人公の成長を支え、
その物語は読み手にまで優しく届いて、
自分の人生を肯定して歩む
背中を押してくれるようにすら感じられた
最後に村上春樹によるあとがきも載っていて
カポーティへの憧れや、この作品への思いも
語られてて、それも楽しめ -
Posted by ブクログ
《大人のための優しさに満ちた絵本をめくるように》
『夏帆』を閉じると、まるで上質で美しい絵本を読み終えたときのような、柔らかく温かな余韻が胸いっぱいに広がります。今回の村上春樹は、軽やかで詩情あふれる筆致により、現実のざらつきと非現実のファンタジーを、手描きイラストのような温もりあるビジュアルとして巧みに紡ぎ出しています。
床下のアリクイからバイクに乗った守護天使まで、言葉の一つひとつが豊かな色彩と線となり、脳内で軽やかにページをめくっていくかのようです。
これは単なる自己探求や魂の再生の物語にとどまらず、現代を生きる大人のための癒やしの童話と言えます。荒唐無稽でありながら極めて優しい語