村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    牛河!?という感想をまた抱いた。
    良くも悪くも驚かせるよあいつは。
    天吾と青豆。良い最終章の大詰め感。
    青豆がいつのタイミングかで、懸命に生きようとしているのが良い。子を身籠るというのは全くもって価値観を変えるのだ。いや、護るという本能を自覚したのか。

    各人の考え方や行動、判断に対してめちゃくちゃ違和感を感じることも多々あるが、その価値観があるべき判断だというのは1Q84年だからなのかな?と思いつつ、各人が個性的に尽きるとも思いつつ…

    村上春樹作品を読んで、良い意味でもっと楽に読書を楽しんで良いのだと思った。身構えて本を開いたが、なんとなくで読んで全然良いし、読み流したとしても伝わる部分は伝わる。村上春樹を全部味わい尽くすのは無理で凡人には不可能という諦めがついたきっかけの作品にもなりました。というか、作者全般だね。

    0
    2026年08月26日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    青豆と天吾の繋がりが分かったけれど、この2人の時系列は同じなのか、居る世界は同じなのか、確証が持てないまま読むことになる。

    一見すると「さきがけ」という宗教団体を渦の中心としたミステリーのようだけど、リトル・ピープルの存在で村上春樹の小説だと実感する。

    村上春樹はひとつのジャンルなんだな。
    平家物語を知っていればもっと面白く読めた。

    0
    2026年08月25日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    初めての村上春樹
    風呂敷を広げに広げられたので、下巻の内容が気になる
    下巻もまとめて買っとけばよかった

    0
    2026年08月25日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    秋川まりえを無事に見つけた主人公。まりえの話を聞いて、彼女が免色の自宅に侵入して、彼の目から逃れるために、備蓄された非常食で凌いで何日か潜んでいた。そして離婚したはずだったユズと再び生活を送ることを決意して、その後、彼女が産んだ子どもと共に新たな生活を過ごす。

    0
    2026年08月25日
  • カンガルー日和

    Posted by ブクログ

    他の方方々も感想に書いているが、どの話も長編で読みたい。ただ、余韻の長い村上春樹の文章をここでは短くカラッと読める点が逆に気に入った。試食コーナー感覚。

    0
    2026年08月23日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    少しの下ネタと、クスッとくる笑いのある温かいエッセイでした。ランニングが趣味の自分は、いつかナイキのジョギングコースを走ってみたいと思いました。

    0
    2026年08月23日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

    Posted by ブクログ

    デタッチメントからコミットメントへ
    間接的に読者にコミットメントする村上春樹と
    直接的に患者にコミットメントする河合隼雄の対談は面白い

    0
    2026年08月23日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

    Posted by ブクログ

    ◯ヘミングウェイ、継続のリズムにきをつける、調子がよくなるまで、調子が良いところで終わらす。次の日に繋げる


    ◯「風の歌を聴け」は、読んでないけど
    「1973年のピンボール」はつまらなく、「羊をめぐる冒険」は面白かったから納得。

    ◯小説の話はそんなにいらなかった。ランナーのエッセイとして面白かった。、走りたくなった。

    0
    2026年08月23日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    前半は、現実?と言って良いのか分からないが、その世界と、壁に囲まれた世界の話が交互に進む。一見読みにくいように始めは感じるかもしれないが、読み進めるにつれ、ふたつの世界が共鳴し始める。

    後半になると新たな登場人物、子易さんが登場し、また世界観が変わったように思えるかもしれない。しかし、これも読み進めるにつれ、、世界観が何か一致して行きそうな予感や期待感が、読者を引き込む。

    0
    2026年08月22日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    二つの世界が交互に描かれている。どちらも、続きが気になって仕方がない。どこかSF小説(私は読んだことがない)を読んでいるような気持ちになる。
    これまで読んだ作品とは一風変わっているため、新鮮な気持ちでページを捲ることができた。

    0
    2026年08月22日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最初は「青豆」という主人公の名前や、性癖から村上春樹の洗礼を受けた。

    読み進めていくなかで「ふかえり」の過去に至る話からグッと引き込まれて、ただの村上春樹の性癖本では無いことを感じた。
    「青豆」と「天吾」の世界は交わるのか、『空気さなぎ』はどこまでが実話なのか、気になる点が増えるのも好き。

    追いかけよう。最終巻まで。

    0
    2026年08月21日
  • 遠い太鼓

    Posted by ブクログ

    この本は、村上春樹さんの3年に渡るヨーロッパの旅行記です。
    なかなか体験出来ない生活なので、このような生活に憧れますねー!
    本を読んでると、その世界観に入れて、よかったです。

    0
    2026年08月20日
  • スプートニクの恋人

    Posted by ブクログ

    ある瞬間を境に全く別の自分になる。表面的には何も変わらない、誰も気づかない、けれど明確に今までの自分は存在しない。そういうことが多々あります。

    残された側の人間が希望を持てるような物語の締め方が好きでした。

    0
    2026年08月20日
  • 女のいない男たち

    Posted by ブクログ

    隣にいたはずの女が、いなくなった男たちのアナザートークを聞かせてもらってる感覚だった。
    いろいろな事情で女のいない男になってしまった男たちは、何を考えて何を思い出してどこに向かっていくのだろう。
    独立した器官を使って嘘をつく女と、独立した器官を用いて恋をした男。言い得て妙だと思う。

    0
    2026年08月19日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    奇譚=不思議な
    村上春樹氏の"ささやかな"体験を記した短編集。

    ただの奇譚な物語、かと思いきや
    一つ一つの作品には彼自身の"思い"みたいなものが記されており、短い内容にも関わらず読み手を唸らせる部分が多かった印象です。
    彼の体験記を元に書かれているからこそ
    惹き込まれるんでしょうね。

    ハートウォーミングな読後感に包まれました。

    0
    2026年08月19日
  • 1973年のピンボール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「私には何もないわ。」
    「失くさずにすむ。」

    自分に響く言葉が多かった
    双子は羊男のクリスマスに出てくる子たちかな
    直子はノルウェイの直子…?

    0
    2026年08月18日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

    Posted by ブクログ

    眠る前の読書は、飲酒しながらが多い。大抵ビールか日本酒だが、この本はウイスキーが似合う本だと思った。
    本著書は、読書仲間の知人に勧められて読むことになった。
    「濃く焼いたトースト」とは、どのようなトーストなのか。お話を楽しむというより、文章中の言葉遊びや主人公の内面の隠喩?表現を楽しむ本なのかなと感じた。時代背景は、インスタやスマホが出てくるため現代だと思うが、主人公の生活があまりにも現代の30代っぽくないため、ファンタジーとして受け取る方がしっくりするようにも思った。

    0
    2026年08月16日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    昔、話題になった1Q84を今になって初読み。
    村上春樹作品も初。

    不思議な物語で、この先の続編の中で登場人物がどのように絡んでいくのかが気になるところ。
    先は長そうだからじっくり読み進めていきたい。

    0
    2026年08月14日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

    Posted by ブクログ

    7月頭頃にラオス旅行に行くことを決めた際に、旅先で読もうと安直に思い、ネットで購入。

    ラオス以外にも、村上春樹氏が様々な土地に訪れた際の紀行文集である本著。

    ラオス旅行最終日の朝、チェックアウト前のホテル自室の屋根付きのバルコニー席で、ラオスビールを飲みながら読み終えた。

    旅の内容をなんとなく振り返りながら、約10年ほど前に訪れた著者の旅路も思い巡らせ、次の旅先を何処にしようか等と、旅先で既に次の旅先のことを考え耽る。そして雨季の雨音に耳を傾けつつ、浸る。

    とりあえず、日本に帰ったら先ずは、銭湯に行くと決めている。

    0
    2026年08月14日
  • 女のいない男たち

    Posted by ブクログ

    はじめの短編「ドライブ・マイ・カー」(のちに映画化され、アカデミー賞を獲得した)で扱っているテーマは、人の心理をよく考えたり臨床心理的な本を読んだりしている人にとってはとても響くと思った。そうじゃなくても、人の心理の機微というものに興味をいだくきっかけとなりうる作品ではないだろうか、と思った。

    続いて「イエスタデイ」。若者たちが抱える個人的な(かつ普遍的でもある)問題と彼らは真剣に向き合っている。でも深刻さとは距離を置いている。おそらく意識的に。真剣さに溺れて深刻にならないよう、ときに発せられるユーモアが弛緩を生んでいて、それが読者にとっては意識下で希求していた心理的解決と感じられるだろうと思う(過剰なまで真剣になると体に力が入り過ぎて水の中に沈んでいきます。泳ぐことにも生きることにも、すこしの「弛緩」は必要です)。登場人物たちが会話や語りにユーモアをまじえるのは、もしかすると生存本能によるものなのかもしれない。それはそれとして別のところに置いておいていえるのは、最高の短編だった、ということ。僕はこういう作品が大好物だ。余談的につけたすと、ヒロインの栗谷えりかさんは、生田絵梨花さんを想起させて仕方なかった。いくちゃーん! って想いながら読んでいた。

    次の「独立器官」もそうなんだけど、登場人物が過去を回想し、それがその小説の大事な軸になっているというのがある。その回想の過程というものはカウンセリング的なものなのかもしれなくて、そこに読者は癒しを感じていやしないかなあ、と思った。読者は読んだ内容を実体験として受容しなくとも、登場人物が回想する過程を追体験することで自分の未開拓の心領域に道を見つけやしないか。

    その次は「シェラザード」。女性と親密な時間を過ごすことには、現実を無効化する意味がある、との箇所が気持ちいい。そのくらい言い得ていると、個人的に感じられた。

    続く「木野」については、村上春樹節という感じがした。すらすら書きあがったものではなく直しに時間がかかったようだけど、それでもそう感じられた。重要なテーマである「空虚」というものの解釈に、異化作用があった。「なるほど、そう考えるのか」と肯定的に読んでいくとモノの見え方が変わるようになっている。

    表題作にもなっている、書下ろしの最後の短編「女のいない男たち」。鋭いセンスと豊かな技術で饒舌に語られる小説。腕っぷしに魅せられる読書体験。そして、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』や『街と、その不確かな壁』へつながる一角獣というモチーフと喪失というテーマ。これはこれでまた、「木野」とは別の村上春樹節なのだった。彼の実力が自然と生み出すワザのように感じられた。

    というわけだが、村上春樹さんの『女のいない男たち』は、各短編の最後には、その物語的に、あるいは哲学的にというか気持ち的にというか、ちゃんと腑に落ちるというように「オチ」がついて終わる構造ばかりだった。こういう形はすっきりするのだけど、僕は近ごろ名づけようのない気持ちや状況などで終わるものに興味があって、ならばまあ自分でトライするといいのだけれど、他者にもそれを求めてしまってるような心持ちがしているのに気づいた。

    また、それがステレオタイプと気づかずにステレオタイプなセリフや行動の描写に接すると、読み手にとって負荷が少なく心地よいものなのかもしれないことにも気づかされた。常套句や当たり前のように感じられる考え方などがでてくると、それはステレオタイプなのかもしれなくても、ほっとするところがある。嘘は潤滑油で本音は抜き身の刀、なんて言った著名な心理療法家の方がいたけれど、この場合の嘘ってステレオタイプに寄せる意味を持つ、という言葉だったりしないだろうか。良いか悪いかは別として、人はそれで安心するのだった。

    久しぶりの村上春樹作品でしたが、存分に楽しめました。

    0
    2026年08月14日