村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドライブマイカーの映画からたどり着いた短編集。
書き下ろしの「女のいない男たち」だけ好きじゃなかったけど、他は高品質な作品揃い。
・ドライブ・マイ・カー
すごく好き。好きすぎる。
映画見たから情景浮かびやすいっていうのはあるけど、ものすごく世界に入り込んで読めた。
心の葛藤は純小説向きですね。
上十二滝町って。羊をめぐる冒険に出てきた十二滝町じゃないですか。
・イエスタデイ
芦屋出身で標準語の谷村と、田園調布在住で関西弁の木樽と、木樽の幼なじみで彼女のえりか。二浪で勉強しない、自分の確固たる、そして独特な考えを持つ木樽への谷村の感情と感傷がとても良かった。
・独立器官
美容外科医で独身 -
Posted by ブクログ
阪神淡路大震災を受けての短編集。
好きな作品が多かった。
・UFOが釧路に降りる
妻の失踪、釧路に荷物届ける。
何かが起こるわけじゃないのに心がざわっとする。
・アイロンのある風景
家出した順子、放蕩息子の啓太、焚き火が得意な絵描きの三宅さん。
焚き火を見ながらぼんやりと過ごす時間を文章で表現できるの、ほんとすごい。
ラストがとても好き。
・神の子どもたちはみな踊る
1Q84の青豆の設定はここからだろうか。
途中まですごく惹きつけられたが、踊るところからついていけなくなった。
・タイランド
40代の女医のさつきと、タイの観光ガイド兼運転手のニミットとの物語。
ニミットが素敵。空気感が好 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一言で言うなら、「もっと洗練されたノルウェイの森」感。より無駄なものを削ぎ落とし、1Q84的要素も取り入れつつ、しかし主題の問いかけが更に美しく、切なくて淋しい風が頬を掠めるような、それでいて、胸の中にことっと大事なものを傾けて落としていくような、そんな作品。いい意味で胸がきゅっと締め付けられます。
人生は複雑な楽譜だと例えるところが好き。(きちんとやっていても評価されるとは限らない…)
今まで読んだ氏の作品の長編では一番繊細で綺麗で美しいかもしれない。それは、個人の胸の内に誰しもが抱えるふとした不安に対し、それを突き詰め問題提起することが目的なのではなく、寄り添うことを軸に書かれているな -
Posted by ブクログ
「ファミリー・アフェア」
村上春樹を好きになった理由を思い出した。僕は『風の歌を聴け』をきっかけに村上春樹を好きになった訳だけれども、そうだよなぁ、これだよなぁ。クールでスマート、都会的な村上春樹作品の真骨頂。
クスッと笑えて、むず痒くなるくらい格好良い主人公に憧れる。
能天気な冗談を言う、それにしっかり者の女性が呆れながらツッコむ。この構図、すごく好きだなぁ。
最近の重いテーマに果敢に挑戦している村上春樹も好きだけど、初期のこの能天気で飄々としたアーバンな村上春樹もやはり好きだなぁ
初期の頃の村上春樹が好きな人は是非読んでみてほしい。