村上春樹のレビュー一覧

  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    村上春樹さんが語る彼の父親とのこと、戦争のこと。

    私の父の父、つまり祖父には会ったことがない。
    夏休みに祖母の家に行くとまず仏壇で手を合わせた記憶があって、写真の祖父は軍服姿だったと思う。
    私の戦争に関する記憶は祖父に関することしかない。

    村上春樹さんが語るこの物語を読めて良かったと思う。

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    2026年03月18日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    村上春樹作品にしては物語性が強くあるような気がして非常に面白い。
    天悟と青豆がこれから関わるのだろうがどのようになるのか全く想像ができない。

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    2026年03月17日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    冒頭のエレベーターのシーンがかなり好き
    なにか得体の知れないことが始まる予感がする。村上春樹の文章は変態的に美しいなとそういう時に思う

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    2026年03月16日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    最初は「うーん…」と思ったが、どのような展開になっていくのかがすごく気になるためか、不思議とスラスラ読めました。むしろ流れが良く、読んでいて心地良かったです。常に、なに?なんなの?と思った状態のまま。

    色々な登場人物の生い立ちがこんなに深く描かれている作品を読むのは久しぶりな気がします。
    なかなか面白いです。

    最後の、間宮中尉の話。
    壮絶過ぎて、常に自分の表情は険しくなっていたと思います。
    落ちた井戸の底から、上にのぞく明かり、太陽の光を浴びた時、どれほどの希望に包まれたことだろうか。

    それにしても、カツラのバイトの話は笑いました。いづれ、僕も松竹梅の「竹」くらいになってしまうのでしょう

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    2026年03月14日
  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    P128
    旅行というのは本質的には、空気を吸い込むことなんだ。
    おそらく記憶は消えるだろう。絵はがきは色褪せるだろう。でも空気は残る。少なくとも、ある種の空気は残る。

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    2026年03月14日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    長い期間互いを心の底で思い続け、それでも探すことはしなかった青豆と天吾が、月が2つある世界で近い距離にいることに気づき、その月を見上げている中で、顔を合わせることなく一瞬邂逅する。
    それぞれにこの世界で生きる覚悟を決めた2人が、この後どういった形で再会するのか、しないのか、期待が高まる。

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    2026年03月14日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「さきがけ」のリーダーをこの世から消すミッションに向け、準備を整える青豆。父に会い、今まで聞くことのできなかった出生に関する秘密を問う天吾。
    その過程で互いを心の底で思いつつも、後半にそれぞれがその存在をさらに強く意識しあうようになる展開に、中盤の山に差し掛かりつつある感じを受けた。

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    2026年03月14日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かったとも言えるし、そうでもなかったとも言える。でも下巻は没頭した。
    起こる現実の出来事を俯瞰的に捉え続けてて良かった。俺も7針縫う怪我をしても達観した思想を持ちたい。

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    2026年03月14日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいると、ただ物語を追っているだけのはずなのに、心が勝手にこれまでの人生を整理し始めるような感覚に陥る。村上春樹の小説、とりわけこの作品には、読者の過去や感情を静かに掘り起こしてしまう奇妙な力があるように思う。

    読み進めるうちに、物語の感想を書いているつもりが、いつの間にか自分自身の感情の記録を書いているような状態になっていた。

    物語の始まりは、行方不明になった猫を探すという小さな出来事だった。しかし謎の電話、加納マルタとの出会い、そして笠原メイなど、不思議な人物が現れるにつれて、物語は少しずつ日常から外れていく。その過程で感じたのは、人は一緒に長く過ごしてい

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    2026年03月13日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本当に夢見たいな必要もないけど、必要な描写がずっと続いてる。
    想像してたより読みやすい。下巻楽しみ。

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    2026年03月13日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    相変わらず面白いのだが、春樹作品の主人公の性欲の強さには度々呆れるわ。ファンタジーは基本得意ではないが、現実と非現実が交差する作りが巧妙でよかった。

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    2026年03月12日
  • スプートニクの恋人

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    村上春樹の中期作品の一つで、ねじまき鳥の後、カフカの前。主人公ぼくの一人称だが、試験的に(おそらく本当に試験的に書かれたのであろう)三人称文体の章が含まれる(その後「海辺のカフカ」で、彼は長編小説で初めて三人称文体を中心に据えることになる)。美しくも哀しい恋愛小説で、その後も何度もモチーフになる「あちらの世界」、「井戸の底」、「人の部屋をのぞく」、「交わらない性交」などがその萌茅を見せていて興味深い。

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    2026年03月11日
  • ロング・グッドバイ

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    レイモンドチャンドラー初めて読んだけど非常に面白かった。たまたま書店で気になって手に取った本だったけど、チャンドラーの描くフィリップマーロウの世界がよい。
    あくまでマーロウの見ている世界を切り取っているだけで考え方、思考を含めた根本の所は描かれていかないが、その世界を共に読み進めて様々に物語が進んでいくこの感じが非常に面白かった。
    読み終わってこのシリーズ4冊目?ぐらいだと知り最初から読んでみたいし、他の作品も読もうと思った。

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    2026年03月09日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    青豆パートは、屋敷のドイツシェパードが意味わからん死に方をして、少女が脱走したところから続きが始まる。
    天吾パートは、牛河とかいう、おそらく「さきがけ」に関わりがある人に、妙にうまい話を持ち込まれるところから続きが始まる。
    ここに来て青豆側の物語はかなり進んだ気がする。「さきがけ」のリーダーを殺す手前まで来ている。
    気味が悪いのは、そのリーダーが、青豆は自分を殺しに来たということがわかった上で受け入れ、殺してもらおうとしていること。そして殺してくれないなら天吾がどうなるか、と脅しに来ていること。
    青豆が心の中で大切に保管していた天吾への恋心をこいつは何故知っているのか。
    「心から一歩も外に出な

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    2026年03月09日
  • スプートニクの恋人

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    もし不完全な人生から全てのむだが消えてしまったら、それは不完全ですら無くなってしまう。
    あまりにもすんなりとすべてを説明する理由なり論理なりには必ず落とし穴がある。
    理解というのものは、つねに誤解の総体に過ぎない。
    大事なのは、他人の頭で考えられた大きなことより、自分の頭で考えた小さなことだ

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    2026年03月08日
  • 女のいない男たち

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    各々が様々な理由で女を失って行く姿を見て、恋愛に対する男性の脳内、或いは異性と接する際の男性の脳内を少し覗けた気がした。全ての登場人物が相手女性との性行為の相性や思い出を語る姿から、恋愛に性行為が着いてくるのは人間の営みとして当たり前(特に男性に)であることを再確認した。
    初の村上春樹さん作品だったが、これでもかって程の比喩を堪能できてくせになりそう。

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    2026年03月08日
  • 女のいない男たち

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    傷つくことから、または傷ついていることから、背を向けるのは男性に多く見られるのかもしれない。
    男性は強い肉体の中に自分でも把握できない脆く弱い部分を持ち合わせ(自覚していないから抱えてるいるとは表現できない)女性はしなやかな肉体の奥に、芯の強さと残酷さを複雑に併せ持つ。
    概ね、そういうふうにできているのだと思わせる。
    善悪で判断できない世界がある。それはもっと人の感情の根深いところに存在している。
    最後の章は難しかった。

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    2026年03月06日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一回読むだけだと考えがまとまらないけど、書いておく。もう一回読みたい。

    ぴたりとはまる人?心の底から愛した人?を失った経験が、心の一部を焦げ付かせて、影を分離させて、どこかに行ってしまうのかな。喪失の傷は本当に深いんだな。

    壁の中の街は僕の心の底にあるのかな、そこにM**くんが入ってこられるのはどういうことなんだろう。。
    どこまで意味が込められてるんだろう。

    IQ84, 騎士団長殺し、つくるくんの話、カフカ、読んだけどこの本が一番好きかも。あとなんか読んだかなー

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    2026年03月04日
  • アフターダーク

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    ネタバレ

    深夜0時から夜明けまでの数時間の出来事を切り取った小説。眠り続ける姉・エリと、深夜の街を過ごす妹・マリのそれぞれの視点が描かれる。最後まで謎が明かされない顔のない男、娼婦オーナーの中国人男の脅迫発言、意味が明かされない内容が相変わらず多い。
    ていうのも村上春樹はよく「物語は読者の中で完成するもの」って言ってるらしい。普段から物語の行く末を与えられてるものを見たり読んだりしすぎて、結末とかスッキリさを求める自分がいるけど、自分から物語の先を想像したり作り出したりする力って、情報社会の中で大事なのかなーって思ったり。

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    2026年03月04日
  • 女のいない男たち

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    男は、強がっているくせに女性による抱擁に支配される情けない生き物だ。女性にフラれることは、多くの男性にとって自己存在(「異性にとって魅力的な強い男性である」というプライド)を揺るがされる出来事であるし、だからこそいつまでも過去の女性を引きづってしまう…

    「女性にフラれる(フリまわされる)男性のノスタルジー」をテーマに村上春樹さんらしい世界観で描かれた短編集

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    2026年03月04日