村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1984年と1Q84年の二つの世界が混じり合いながら物語は展開していきます。
BOOK1では謎が多くて、十分に引き込まれました。
BOOK2、BOOK3で色々と明確になっていきますが、青豆と天吾の絡みも含めて、世界観に透明性が出てきて読み込んでしまいました。
ただ、最終的に根本的な解決は…と思ってしまい、キレイに納めた感で誤魔化されないぞと思ってしまいました。
長編ですが、飽きることなく世界観を堪能できました。
私事ではありますが、2000冊を突破しました。
人生の中で後何冊読むことができるのかはわかりませんが、一冊でも多くの本を読みたいと思っています。
子供の頃から本を与えてくれた両親に感謝 -
Posted by ブクログ
現実と夢の境がなくなるような感覚を味わえる。
第3部の後半が特におもしろくて2部、3部よりもずっと早いペースで一気に読んでしまった。
最初はバラバラに思えたいくつかの要素が読み終わるころにはある種の繋がりになっているのがすごい。
戦時中の話はとっつきにくそうなのに、描写が卓越で逆に引き込まれるように読んでしまった。皮剥ぎのシーンなんかは本当に怖かった。父はずっと前にねじまき鳥を読んだみたいだけど、皮剥ぎボリスだけは覚えていて、たしかにあれはとても印象的だった。
他の村上春樹作品に比べて、主人公がちゃんとパートナーのことを愛しているのがよかったし珍しいなと思った。村上春樹の僕はだいたいうま -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題作を含む4作を収録していた。以下、感想を書く。
良くも悪くも田舎育ちの人間が都会的な生き方を目指す時、自身の思考にへばりつく『いやったらしいアカ』に気づく。
しかし『アカ』は自分には無くてはならないものである。ホリーの場合は兄のフレッドだろうか。彼が戦死した知らせを聞いた時の取り乱しようは、心の柱を取り去られた強い不安の表れである。
都会の常識を超越し、トマトやラザフォードなどの人の存在を優しく認めるホリーは会う人全てにとって魅力的であった。しかし、主人公は、そして他の誰も、フレッドにはなれなかった。
アメリカを離れた彼女の幻影をもとめる男たちの哀しみがいい味を出していた。 -
Posted by ブクログ
枕が変わると眠れないタイプなので、基本的に旅は好きじゃない。家から出るのが嫌い。出張も嫌々出ている。
そんなわたしだけど、アイラ島に行ってみたくなった。スコッチウイスキーが好きだから、というのもあるけれど、旅先での空気や温度、湿度、人との出会い、そして独特なスコッチウイスキーの香りを猛烈に感じてしまい、あぁ、どこかに旅に出たいと思った。アイラ島でなくていい、旅から帰ってきてしばらくしたのち、ふとした瞬間に旅の出来事を思い出したい。もちろんスコッチウイスキーを飲みながら。
“旅行というものはいいものだなと、そういうときにあらためて思う。人の心の中にしか残らないもの、だからこそ何よりも貴重なもの