村上春樹のレビュー一覧
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作品全体に漂うのは、失われてしまったものへの静かな哀愁です。主人公の「僕」は、過去に自殺した3人のガールフレンドの記憶や、かつて存在していたはずの何かを喪失した感覚を抱えている。登場人物たちは一見、バーでビールを飲みながら軽妙に過ごしているように見えるが、その根底には埋めようのない孤独が横たわっている。
「僕」は架空の小説家デレク・ハートフィールドの「文章を書くことによって生じる苦痛」について語り、冒頭でも「完璧な文章などといったものは存在しない」と述べる。自分の心の内や真実を他者と共有することの難しさ、言葉が持つ限界や脆さが作品の重要な軸となっている。指が4本しかない女性との交流においても -
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ネタバレ3部までなんとか読み終えた…。
戦争の残酷さ、権力や支配の恐ろしさをまざまざと見せつけられて、途中で何度も読む手が止まってしまうほどだった。生命が軽んじられているのは時代のせいなのか、戦争のせいなのか、立場が人を変えてしまうのか…。
今自分が生きている環境が平和すぎて、言葉が出ない。いや、今の時代でもウクライナやイランの戦争や、核兵器の問題がある。人の死という点においては、最近の大地震やそれに伴う爆発事故などの災害でたくさんの人が亡くなっていて、本当に心が痛む。
本作は前情報なしで読み始めてしまったので、まさかこんな重いテーマだとは思わず…読んでいてただただ悲しかった。暴力が辛かっ -
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村上春樹の有名な本は昔読んだが自分には合わなかった。ミステリー好きの私としては東京奇譚集という題名に惹かれて読んでみた。
不思議な運命を辿る5篇の物語
私が好きな物語は「偶然の旅人」ピアノ調律師の孤独からの脱却。それはある偶然と偶然の重なりで、姉と和解し彼の人生は一歩前に進んだ。偶然の一致と言うものは真昼間に打ち上げられた花火の様に微かに音はするんだけど空を見上げても何も見えない。しかし僕らに強く求める気持ちがあれば一つのメッセージとして浮かび上がる。だから本当は全然不思議な事でもないのに不思議だなぁと感じる...
偶然とはそう言う物だと思えばそれも中々悪くないような気がします。カフェで会った -
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ネタバレ村上春樹の小説を読んだときの感想は、内容を理解したというより、「本を読ませてもらった不思議な体験だった」というものになる。
幻想的で詩的で、そこで起きていることが何を意味するのかは、うまく説明できない。それでも文章はするすると身体の中に入ってきて、読み終えたあとには強烈な印象が残っている。
特に印象的だったのは、ミュウが語る、スイスの小さな町の観覧車での不思議な体験だ。現実にはありそうもない出来事なのに妙なリアリティがあり、この場面だけが独立した悪夢のように記憶に残った。
『スプートニクの恋人』にはラブストーリーの要素がある。しかし、恋愛について何かを説明する物語というより、孤独や喪失、触れら -
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初村上春樹!
すごく好きだった...
映画でいうとフランス映画のような感じでもあり、パルプフィクションみたいな感じでもあった。
淡々と交わされる会話と断片的なエピソードや回想の積み重ねが良いテンポ感を築いていて心地の良い読書の時間でした。
音楽、映画、ラジオなど作品を構成する小道具やカルチャーへの愛着も作品の質感に大きく影響しているように感じました。
内容に関しては、主題を掴みづらい作品ではあったけど、頭ではこの世への限界を理解しているけど心は何かに期待をして想いを馳せたりするのが若者って感じがして素敵やった。life goes onがテーマな作品はとても好きなので「風の歌を聴け」って題名な -
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作家でありながら、フルマラソンを走り続けるような本格的なランナーの著者。
わたしは作家の面しか知らなかったので、こんなに本格的に走られてるとは知らず!文中でもあったけど、作家の漠然としたイメージとして、インドアでどちらかというと不健康であるというものが頭にあったので、作家兼ランナーというのは面白いなと(全然いらっしゃるのかも)
村上春樹の小説しか読んだこと無かったけど、エッセイもすごく好みだった。
走ることに対するロジカルな自論を述べられるのかと思ってたけど、かなり感覚的なもので、非ランナーの私でもすごくすんなりと頭に入ってきた。
何においても努力し継続する人は輝いているなと思います。私もな