村上春樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレFUN FUN FUNが良すぎる。
曲も含めて。
そんなただのことばの響きの中に氷を入れて飲むとおいしいよ
面白すぎる。どうやら深いことを語ってそうだぞ、実体と存在について、言葉とは記号であり…みたいな端をしているかと思ったら最後の一文で急に気が抜けたことを書いている。
なんだか村上春樹のステレオタイプなイメージとは全く違う。ゆるいユーモア。
鏡の中の夕焼けもいいな。これは詩ではなく結構しっかり短編小説。犬の喋り方が好き。
安西水丸のイラストはポップで線画太くてビビッドな色使い。精緻でも写実的でもないが思い切りとインパクトが魅力的な絵。一見して雑であるように感じられるが根底には深い観察が -
Posted by ブクログ
ファミリーからのデタッチ
小説はまだ力を失っていない
いわゆる現実を盲信することはない
世の中には偶然がたくさんある
源氏物語でいう怨霊はあくまで装置ではなく現実
まさに、
潜水について書いた時、ジャック・マイヨールの名前を出したが、この本の中でも河合先生から彼の名前が登場した
言語化しづらい物語が持つ作用を、言語化するためにではなく、ただ語っている
個人の問題(≒0人称と二人称の問題)、創造と精神の問題
---
メモ
韓国のファミリー・エゴ
日本のフィールド・アイデンティティー
人間はある意味では全員病人であるといるし、またいわゆる病んでいる人であっても、それを表現でするだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ美しかった。
たくさんのことを語っているようで、実はなにも語っていないようで、でもやっぱり大切なことを語っている小説だと感じた。
物語としてなのか文章としてなのかはわからないけれど、心に残って離れないシーンがいくつもある。
305 本当のことを言えば、ぼくがそのときに考えていたのは、いろんな人ではなく、すみれのことだけだった。そこに存在した彼らではなく、我々でもなく、不在するすみれのことだけだった。
313 ぼくらはこうきてそれぞれに今も生き続けているのだと思った。どれだけ深く致命的に失われていても、どれほど大事なものをこの手から簒奪されていても、あるいは外側の一枚の皮膚だけを残してまった -
Posted by ブクログ
第1部の最初の一行で、主人公は台所でスパゲティをゆでていました。「泥棒かささぎ」の序曲を口笛で吹きながら。
第3部を読み終えるまでは、これほど壮大なスケールの物語だとは予想していませんでした。主人公の岡田トオルはこれといった特徴もなく、国境を超えないし、戦地に赴くこともないし、物理的な移動距離はさほどないのですが、夢と現実、生と死の世界をさまよいます。クロニクル(年代記)とタイトルにあるように、過去の時代についても描かれ、戦争の残酷さ、理不尽さは読むのが辛くなりました。
戦時下、中国大陸にいた獣医は、思います。「世界というのは、回転扉みたいにただそこをくるくるとまわるだけのものではないのだろう