村上春樹のレビュー一覧

  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    完読!

    結果,
    様々な問題は残っているものの
    なぜか,
    スッキリ感が湧いたのは1Q84と違うところ。


    15歳の割には
    あまりにもしっかりしすぎているカフカ。
    まぁまぁ,読書家ならそんな感じかしら。


    人との出会いで
    そのあとに触れる音や本,全てに対する見方が変わる。


    この中で一番成長したのは間違いなく星野さんでしょう


    印象深い作品でした。

    0
    2026年04月27日
  • 一人称単数

    Posted by ブクログ

    記憶の曖昧さの中で進んでいく8つの短編集。日常の延長のような語りの中に、さりげなく非現実が入り込むのが印象的だった。
    なかでも「品川猿の告白」は設定がユニークで面白かった。

    0
    2026年04月27日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ


    まるでずっと夢を見ているのような作品だった。
    現実的にはありえないことなのに、もしかしたら存在するのかもしれないと思わせられた。
    存在するはずのない世界、死者との対話、影の存在

    夢と現実を行き来している感覚だった。
    私は、心が疲れていてもこの作品を求めた。
    この作品にはそういう力があった。

    0
    2026年04月26日
  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    今まで読んできたミステリとは話の進み方が違う印象。テリーの死の真相がメインの謎であるはずなのに、ウェイド夫婦のストーリーが途中からメインになってきたので、終盤になるまで、テリーのことは正直忘れていたぐらいだった。
    また、タイトル通り、さよなら(グッドバイ)の場面がいくつもあり、マーロウはその全てを見送る側だった。マーロウを通して私たちは小説の世界を味わっている(見ている)ので寂寥感があった。ミステリでありながら文学的な顔を持つ作品だなと思った。

    0
    2026年04月26日
  • アフターダーク

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     深夜から朝までを一連の時間軸で視点が切り替わりながら展開される。「私たち」という三人称的だが、自意識を持つ視点が登場する。  朝を迎えた街を俯瞰し中がら、「一人一人違った顔を持つ人間であると同時に、集合体の名もなき部分だ。ひとつの総体であるのと同時に、ただの部品だ。彼らはそのような荷犠牲を巧妙に、便宜的に使い分けながら、的確にすばやく朝の儀式をこなしていく。」と語られているのが印象的。個人的だった夜の時間から儀礼的で社会的に昼の時間への移り変わりが描写されているのだと思った。  また、「マリは闇の長い時刻をくぐり抜け、そこで出会った夜の人々と多くの言葉を交わし、今ようやく自分の場所に戻ってき

    0
    2026年04月25日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    思春期の少年が成長するための出来事にしては、ヘビーすぎる…

    母と姉についてはハッキリしない感じだったけど、読み返したりしていろいろ想像を掻き立てられるのでそれはそれでいいのかも

    0
    2026年04月24日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    村上春樹の作品にしては珍しく、人から聞いた話(つまり実話)をもとに著者が少しの脚色を加えて構築した作品。改めて、事実は小説より奇なりと思わされる。著者はこれらを個人的な書き物として机に溜め込んでいたが、これらの話が語られたがっていると感じたため、発表する運びになったのだと説明する。その感覚が伝わる程、何れの話もイキイキとしている。実話がなるべく実話のまま提示されているので、登場人物の個人的な営みが詳細に提示され、そのように感じるのかもしれない。
    特に以下に引用している、過ぎ去った人生はひとつの部分を終えたということ、平凡故に仕事や結婚生活は面白い、という箇所はその人物の哲学的な部分を感じさせら

    0
    2026年04月23日
  • 1973年のピンボール

    Posted by ブクログ

    『風の歌を聴け』は一夏の青春、みたいな雰囲気だったのに対してこの作品には哀愁漂うイメージを感じた。
    やっぱり村上春樹さんのキャラクターの描き方が好きだなーと思う。工事のおっちゃんとかピンボールマニアの大学の先生みたいなサブキャラにも魅力があっておもしろかった。

    0
    2026年04月22日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    村上春樹の自伝的エッセイ。
    一見、小説の書き方のようにも見えるのだけれど、そんなことはない。仕事への向き合い方の伝授のようにも感じられた。
    誰からも好かれるようなものを作り上げるなんて、不可能であり、自分がただ好きだと思えるものを作り続けていくべきだということ。
    どんな食べ物だって誰かが絶対に嫌いなわけで。どんなに美味しくても、嫌いな人はいる。その少数派の「嫌いな人」に好かれようとするよりも、今自分のことを好きだと言ってくれる人を裏切らないように生きたら良いのである。
    そして、体は資本。どんなことを成し遂げる上でも、体力がないと乗り越えられない。私も毎日運動継続したい。毎日を楽しく、充実したも

    0
    2026年04月22日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ


    意味がわかるようでわからない。
    深い意味があるかもしれないし、ないのかも。

    主人公が「顔なが」にだけ露骨に厳しいのが、
    読み終わってから味がしだす。
    唐突になんであんな暴力的になったんだ。

    顔を顰めながら何故か不思議な世界に引き込まれる。

    26.04.21-61冊目/年

    0
    2026年04月22日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    好きなフレーズ

    ・試練は人生の仕切り直しの好機なんです。きつければきついほど、それはあとになって役に立ちます

    ・「そんなに飲めない。明日の朝には仕事があるんだ」「明日は明日だ。今日は今日しかない」
    ▶︎これは直ぐにでも使いたい。

    26.04.18-60冊目/年

    0
    2026年04月23日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ


    ・四十歳という年齢は人にとって一つの分水嶺なのだ。そこを越えたら、人はもう前と同じではいられない。

    ・「私は思うのですが、大胆な転換が必要とされる時期が、おそらく誰の人生にもあります。そういうポイントがやってきたら、素早くその尻尾を掴まなくてはなりません。しっかりと堅く握って、二度と離してはならない。」

    26.04.12-58冊目

    0
    2026年04月22日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読み手の数だけ、何を伝えたかったか、ひとつひとつの出来事が何を意味していたかが別れる物語だと感じた。
    出来事の伏線が全て回収されていくのではないので、結局あれはなんだったのだろうと考えさせられた。

    0
    2026年04月21日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    新潮文庫の2巻まで読み終わりました。
    青豆と天吾、それぞれの物語の共通項が少しずつ見えてきて、ますますこの世界から抜け出せなくなっています。
    「早く先を知りたい!」という衝動に駆られる一方で、文庫本で全6巻というボリュームを前に「まだまだ先は長いな…」と嬉しい悲鳴をあげている状態です。
    でも、この密度で描かれるからこその没入感。中だるみすることなく、このまま3巻へ突入します!

    0
    2026年04月21日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    第6巻、最終巻読み切った。

    前巻はじれったい思いを抱きながら読み進めたけど、最後はスレスレながらもうまい具合にことが運ぶから、スラスラと読み進めた。
    青豆さん決断の時はハラハラしたけど。

    結局、1Q84の世界は何だったのか、リトルピープルは何をしているのか、パシヴァとレシヴァはどんな役割なのか、よく分からないで終わってしまい、核心があやふや。
    でも、そういうあやふやがよかったのかな。答えのない感じが、異世界感を醸すのかも。

    面白かった。
    でもまあ、ちょっと不完全燃焼なところは否めない。

    0
    2026年04月20日
  • アフターダーク

    Posted by ブクログ

    う~む
    面白かった!


    一夜だけの内容だけども
    視点を変えることによっていろいろな夜があり
    それが何らかの形で交差している。

    自己だけでは捉えられないものが。


    何となくもやの残る感じだけれども
    きらいじゃないです。

    0
    2026年04月19日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    5冊目にしてまさかの牛河視点登場。エー!
    正直4冊目あたり少しだれてきたかもって思っちゃったけど、さすがに意外なスパイスすぎたよ〜
    でもこれで敵対してる側の視点を知ることができて理解の幅が広がったから、ラスト1冊に向けての充分な助走ができたと思うᖛ ̫ ᖛ )⟡

    0
    2026年04月17日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

    Posted by ブクログ

    2026.4.17(金)『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹
    (あらすじ)
    多崎つくるは都内の鉄道会社に勤める36歳のサラリーマン。彼には名古屋で過ごした学生時代、4人の親友がいた。しかし大学時代のある日突然、絶縁を申し出られる。16年が経った現在、恋人の沙羅に、4人に会って原因を追及すべきだと助言される。当時何があったのか?多崎つくると彼の巡礼が始まる。
    (所感)
    現実と夢の狭間について伝えたい物語なのでは?と僕なりに解釈した。人は寝ている時に夢を見る。僕も夢を見る。時に、あれデジャヴ?と、現実世界で起きた体験を、どこかで体験したような気がしたり、現実なのか?夢なのか?わけが

    0
    2026年04月17日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    手でつかもうとすると、スルスルと手の中を掻い潜っていつの間にか手にはそこにいたという実感だけが残るような物語だった。

    物語は自分の内省に潜るようにできているかと思えば、社会に翻弄され生きている主人公はそれを出口の付いた犬小屋と例えた。

    世界の終わりの中にする人々は、僕が失ったものかもしれないし、あるいは、世界を作ると言ううえで獲得せざるを得なかったものかもしれない。

    とにかく、資本の中に自分という曖昧さを保ったまま観測者として、淡々と生き続ける主人公は社会との接点をある種見損なってしまったのかと思う。
    それは、彼自身には社会と接続をするということだったのかもしれないが。
    そのようにして形

    0
    2026年04月17日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

    Posted by ブクログ

    主人公の多崎つくるが思い人の沙羅と一緒に自分の過去の辛い記憶を振り返り、取り戻していく物語。

    特に感じたのが、人とのつながり、だった。
    青春時代自分のアイデンティティの確立を悩む中に、ピッタリとお互いを保管し合えた同級生4人とのつながり。灰田という大学時代のつながり。

    文字通り色とりどりの人々が出てくる中でぽっかりと自分には何もないと感じている多崎つくる。
    振り返る旅の中で自分の中にある虚しさを少しずつ繋がりの中で解消していく。
    そんな旅路が読んでいる私自身も一緒に自分の記憶、感情を振り返るように旅している気持ちになれた。ほんのりと心に染み渡る。村上春樹の描く世界ってすごい。

    0
    2026年04月15日