村上春樹のレビュー一覧

  • 風の歌を聴け

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    作品全体に漂うのは、失われてしまったものへの静かな哀愁です。主人公の「僕」は、過去に自殺した3人のガールフレンドの記憶や、かつて存在していたはずの何かを喪失した感覚を抱えている。登場人物たちは一見、バーでビールを飲みながら軽妙に過ごしているように見えるが、その根底には埋めようのない孤独が横たわっている。

    「僕」は架空の小説家デレク・ハートフィールドの「文章を書くことによって生じる苦痛」について語り、冒頭でも「完璧な文章などといったものは存在しない」と述べる。自分の心の内や真実を他者と共有することの難しさ、言葉が持つ限界や脆さが作品の重要な軸となっている。指が4本しかない女性との交流においても

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    2026年08月11日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なるほどなるほど、村上春樹さんの作品はこう楽しむのかと理解できてきました。これまでに読んできたのは1Q84だけですが、明かされない謎を抱えたまま、わからない事だらけの世界で確かなものを見つけるというのが肝なのですね。なるほどなるほど。
    明かされない謎だらけなのにちぐはぐにならない、その上で世界観を確立させてる村上春樹さんの技量を感じます。

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    2026年08月10日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ネタバレ

    やっぱり村上春樹の文体好きだわ〜
    なんでもないことがこんなに色鮮やかに!
    走りたくなる!走りながらオーディブルで聞くのもいい!
    村上春樹って人間なんだ、としみじみ思った。

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    2026年08月08日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    不思議な話なのに引き込まれてしまうのは何故だろう
    田村カフカとナカタサトル、重なることが一切見えなかった2人のストーリーが少しずつ繋がり始めて、最終的にどうなっていくのか下巻が楽しみ

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    2026年08月08日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    自分や他人を殺す方法について
    ドラマや映画、小説で描かれているようなやり方は必ずしも成功するとは限らない。

    やるなら成功しないといけない。失敗はいまより苦しむ状況に陥る可能性がある。

    青豆は強い。

    2026.8.8再読。

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    2026年08月08日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    現実と空想の境目が曖昧になっていくこの感じ。やっぱり、小説の醍醐味って物語だよなぁと再認識出来た。
    物語の内容としては起伏のある激しいものに出来そうなのに、全体を通してひたすらに静かだ。しかし、それ故に洒落た比喩表現や会話劇が際立ち、かえってこの作品をより印象深く、より記憶に残るものにしている。人生において忘れられない出来事って、案外淡々とした日々の中にあったりする。本書も何か大きな事が起こる訳ではないけれど、ずっと覚えている。そんな不思議な魅力を携えた本だと思う。
    初めての村上春樹作品。今後もこの作者の本を読んでいきたいと思う。

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    2026年08月08日
  • アフターダーク

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    それぞれの夜。
    「人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないのかな」
    自分にもそんな経験があるなと思い、心に残りました。

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    2026年08月08日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった。山口下田丸の話とヤクルトスワローズの話が良かった。球団はそこまで詳しくないが、そんなに強いイメージがないヤクルトをなぜ応援してるんだろう?しかも関西出身なのに?と思っていたが、消去法で「まあ、」みたいな感じで贔屓にしてるのが面白かった。あとはその次の話の健康の話も良かった。座右の銘が第一に健康、第二に才能は確かにな〜と
    思った。やっぱり健康なのが1番だよな〜

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    2026年08月07日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ​3部までなんとか読み終えた…。

    ​戦争の残酷さ、権力や支配の恐ろしさをまざまざと見せつけられて、途中で何度も読む手が止まってしまうほどだった。生命が軽んじられているのは時代のせいなのか、戦争のせいなのか、立場が人を変えてしまうのか…。

    今自分が生きている環境が平和すぎて、言葉が出ない。いや、今の時代でもウクライナやイランの戦争や、核兵器の問題がある。人の死という点においては、最近の大地震やそれに伴う爆発事故などの災害でたくさんの人が亡くなっていて、本当に心が痛む。

    本作は​前情報なしで読み始めてしまったので、まさかこんな重いテーマだとは思わず…読んでいてただただ悲しかった。暴力が辛かっ

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    2026年08月07日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    共感できるテーマ、ミステリー的な展開に惹き込まれ読み進めたが、後半にかけて腑に落ちないところが多くなっていった感じ。死にたいと感じたことのある人が、死にたい人を読むのはどうしても面白い。それだけ

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    2026年08月07日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    青豆のように適度なストイックさが欲しい。
    どこかで折れたり緩んだりしてしまうから。

    一度出会った人と連絡が取れなくなってもまた会える可能性、確率ってどれくらいなんだろうか。

    記録や足跡を残さないことは簡単なことなのか。

    2026.8.6再読。

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    2026年08月07日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    村上春樹の有名な本は昔読んだが自分には合わなかった。ミステリー好きの私としては東京奇譚集という題名に惹かれて読んでみた。
    不思議な運命を辿る5篇の物語
    私が好きな物語は「偶然の旅人」ピアノ調律師の孤独からの脱却。それはある偶然と偶然の重なりで、姉と和解し彼の人生は一歩前に進んだ。偶然の一致と言うものは真昼間に打ち上げられた花火の様に微かに音はするんだけど空を見上げても何も見えない。しかし僕らに強く求める気持ちがあれば一つのメッセージとして浮かび上がる。だから本当は全然不思議な事でもないのに不思議だなぁと感じる...
    偶然とはそう言う物だと思えばそれも中々悪くないような気がします。カフェで会った

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    2026年08月05日
  • スプートニクの恋人

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    ネタバレ

    村上春樹の小説を読んだときの感想は、内容を理解したというより、「本を読ませてもらった不思議な体験だった」というものになる。
    幻想的で詩的で、そこで起きていることが何を意味するのかは、うまく説明できない。それでも文章はするすると身体の中に入ってきて、読み終えたあとには強烈な印象が残っている。
    特に印象的だったのは、ミュウが語る、スイスの小さな町の観覧車での不思議な体験だ。現実にはありそうもない出来事なのに妙なリアリティがあり、この場面だけが独立した悪夢のように記憶に残った。
    『スプートニクの恋人』にはラブストーリーの要素がある。しかし、恋愛について何かを説明する物語というより、孤独や喪失、触れら

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    2026年08月05日
  • アフターダーク

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    初、村上春樹。読みにくい、意味がわからない、偏屈だと散々叩かれているのを見てきたので覚悟していたけど、ありえないほど読みやすい。

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    2026年08月05日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    題名の通り、「世界の終り」と「ハードボイルドワンダーランド」のふたつの物語が交互に進んでいく。世界観の全く違う物語に、少しずつ関係性が浮かび始め、読む手が止まらなくなった。下巻が楽しみすぎる。

    「ハードボイルドワンダーランド」の副題は3つの何の関係性も見えない単語なのだが、これがまたしっかり物語に組み込まれる。章を読む前は意味不明だが、読み終わった後はこの章を表すのはその3単語だと納得してしまう。この小さな仕掛けもお気に入り。

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    2026年08月04日
  • 風の歌を聴け

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    何十年ぶりかの再読(何回目?)。こうしてみると、ヴォネガットとチャンドラーと片岡義男と庄司薫だということがよくわかる。そしてもちろんフィツジェラルドと、今回特に感じたのはサリンジャーの影響。

    こんな女はいない〜という女性の描けなさは現在に至るまで言われているが、この作品では、その描けなさが、女性との距離感を出すことにうまく寄与しているのでは。

    まあビールは飲みたくなるね。そういうことだ。

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    2026年08月04日
  • 風の歌を聴け

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    初村上春樹!
    すごく好きだった...
    映画でいうとフランス映画のような感じでもあり、パルプフィクションみたいな感じでもあった。
    淡々と交わされる会話と断片的なエピソードや回想の積み重ねが良いテンポ感を築いていて心地の良い読書の時間でした。
    音楽、映画、ラジオなど作品を構成する小道具やカルチャーへの愛着も作品の質感に大きく影響しているように感じました。

    内容に関しては、主題を掴みづらい作品ではあったけど、頭ではこの世への限界を理解しているけど心は何かに期待をして想いを馳せたりするのが若者って感じがして素敵やった。life goes onがテーマな作品はとても好きなので「風の歌を聴け」って題名な

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    2026年08月04日
  • 一人称単数

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    「夏帆」を読む前に軽くウオーミングアップと思って、2020年に出版された村上春期の短編集。最近は長編が好みだが、昔は春期といえば短編のほうが出来が良かった。そんな昔を思わせる、味わい深い短編集。いずれ劣らぬ佳作だが、自作の架空アルバムと不思議な夢を描いた「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」、古びた温泉宿で働き、女性の名前を盗む不思議な猿との邂逅を描いた「品川猿の告白」は特に秀逸。

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    2026年08月03日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    自分が今まで聴いたり経験した不思議だと思ったことが50ページ5篇でまとめられた短篇集。村上春樹だったけど読みやすかった。彼の形のいいおっぱいをすごく女性に対する評価で上の方にあるんだなと感じたのと前半のジャスとか趣味が少し書き方が鼻につくぐらい。良かった

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    2026年08月02日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    作家でありながら、フルマラソンを走り続けるような本格的なランナーの著者。
    わたしは作家の面しか知らなかったので、こんなに本格的に走られてるとは知らず!文中でもあったけど、作家の漠然としたイメージとして、インドアでどちらかというと不健康であるというものが頭にあったので、作家兼ランナーというのは面白いなと(全然いらっしゃるのかも)

    村上春樹の小説しか読んだこと無かったけど、エッセイもすごく好みだった。
    走ることに対するロジカルな自論を述べられるのかと思ってたけど、かなり感覚的なもので、非ランナーの私でもすごくすんなりと頭に入ってきた。
    何においても努力し継続する人は輝いているなと思います。私もな

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    2026年08月02日