村上春樹のレビュー一覧

  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    面白かった!!結構一気に読めた。表紙が不気味だから怖い話かな?と勝手に身構えていたけど全然怖くなかった。
    そしてまさかの品川猿!!前に読んだのの前日譚にあたる話かな?好きだったから嬉しかった〜!

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    2026年09月08日
  • 一人称単数

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    私にとっては初の村上作品だった。
    読む前まで周りからはかなり癖の強い物語を書くと聞いてはいたが、確かに独特だった。それは以前読んだ舞城王太郎氏の『短編七芒星』を想起させた。
    村上春樹について全くと言っていいほど知識はないが、官能描写を多く表現する傾向にあるのか、『一人称単数』を読んでいて感じた。

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    2026年09月07日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ウルトラマラソンを間近に控えて本格的に練習に取り組んでいる良いタイミングで読んだ。走らない理由はいくつもあるが、走る数少ない理由を大切にするといったことは励みになりなんとか直前に良い練習が積めたと思う。
    本の内容としては私が日々走っていて感じることととして共感できることが多々あり読んでいて頷くこともあった。少しでも走ることについて一歩踏み込んで考えたり、興味を持ったことのある人はなかなか楽しめる内容だと思った。

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    2026年09月06日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    村上作品の中でも、この作品は特に心情描写を占める割合が高かった。かなりの部分が謎のままで、余韻が長く残る音楽のようでした。

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    2026年09月06日
  • 風の歌を聴け

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    文字を読んでいるのに、映画を見ているかのような本だった。

    読んで何かを得たかというより、純粋に文章から想像される風景を楽しんだ。

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    2026年09月06日
  • 風の歌を聴け

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    多くの人は人生に特別な事件があるわけでもなく、なんてことない日常の繰り返しを生きている。思い出す人々、出来事。年月を生きて歳を重ね老いていく。そこに何か意味があるようでいて実はないのかもしれないと思うとき、村上春樹の小説の読後感とどことなく似ていると感じる。生きていくことそのものを描いているのではないか、。この呟きさえも、吹いて消えゆく風の歌のようである。

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    2026年09月05日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    実際的な部分とメタファーの部分がある。
    佐伯さんは実際的な世界を受け入れられず、メタファーの世界にとどまることになった。
    主人公は役割的な世界から逃げようとしていたが、結局その世界へ足を踏み入れることになった。
    佐伯さんの言葉もあり、役割的な自分に訣別し、実際的な世界で生きていく決意をしたのが最後。
    父は実際的な世界に疲れてメタファーの世界を求めていた。おそらく佐伯さんに逃げられたことで生きる意味を見失ってしまった。そのため、鍵となるカフカと猫の笛を作り、ナカタさんを利用することでそこに入ることを画策した。

    それぞれの人物がそれぞれに現実世界からの逃避し、メタフォリカルな世界に救いを求めた。主人公が現実世界と向き合う決意をして、帰路に着く終わり方は、印象的であり、彼の成長をそれとなく伝えている。僕たち読者にも現実世界に向き合う勇気を与えてくれる一作。

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    2026年09月04日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    世界の終わりとハードボイルドワンダーランドに登場する壁に囲まれた街が登場する
    世界観は似ているものの、話の展開は異なっており、世界の終り〜を読んでいなくても楽しめる
    村上春樹の作品で最も好きな世界の終り〜。
    同じような美しい世界が広がっていて、幻想的で心が穏やかになります
    どこが好きなのか、具体的に言語化できるように思い返したい

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    2026年09月03日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    内容を問われると難しい…。イデアであり、メタファーである。免色はマリエの存在に気づかなかったのか?それすらも何かを表しているような錯覚…。
    最初はあまり好みではなかったが、2日で読み切るくらいには熱中しているので、さすが村上春樹。

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    2026年09月02日
  • カンガルー日和

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    短編集で、それぞれ8ページずつくらいしかない。いくつかの作品は、その長さの中でも結構面白く、驚かされるものもあった。一方で、その世界観の中でより長い作品を見たいなと思ってしまうものもそこそこあった。

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    2026年09月02日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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    1930年代後半、アメリカ南部の小さな町。

    貧困、差別、不公正、信仰、信念、理想、孤独。
    色褪せてざらついた重苦しい世界。

    登場人物全員が極端な考えや生き方で、極端ゆえに哀れで痛々しい。滑稽にさえ見える。

    人種差別と戦う黒人医師、資本主義を正そうと戦うアナーキスト、カフェの主人、夢を持つ少女、そして彼らを惹きつける唖のシンガーさん。
    シンガーさんに向かって溢れる言葉を吐き出す。
    静と動。無と有。対比。

    最終盤の展開に意表を突かれた。

    出口のない心のモヤモヤの表現が素晴らしい。若干23才の女性が初めて書いたとは信じられない。
    訳者が村上春樹氏だから良いのかも知れない。

    作中に、反ファシズムの少年が「ドイツと日本の商品はどんなに安くても買わない!」という文がある。
    戦前の、世界から見た日本が分かる。ヒトラーとムッソリーニをお手本にしていたのだから当然。

    外交しない高市政権は戦前の日本を思い出させる。現在の状況での外交はかつてないほど難しいのは分かるけど、だからこそ大事だと思う。それこそが国のトップの仕事では?と思う。

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    2026年09月01日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    面白くてスラスラ呼んだはずなのに、「どんな話なの?」と聞かれたら答えるのがとても難しい本!
    すごく賢い人の夢の話を聞いているような、リアリティと不思議世界の曖昧さはまさに村上ワールドでした。
    「物事の白黒を敢えてハッキリ付けないことでバランスを保つ」というワードが気に入った。確かに世の中そういうことあるし、村上春樹作品自体もそう言えると思う。

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    2026年09月01日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    だんだん二つの話の接点がふえてきて
    ますます続きが気になる
    読み進めるにあたってどんどん引き込まれていく感覚です

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    2026年08月31日
  • 風の歌を聴け

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    すごい青春だなあ… 恋愛の一言では片付けられないような、彼女との一夏の思い出。お互いに惹かれてるはずなのに、一向にわからないし知ろうとしない彼女のバックボーン。そのくせして結婚してからも僕は彼女のことを時折思い出すんだろうな。ハヌマーンのハイカラさんが通るを聴きながら読みたいストーリーだった。 (鼠と彼女との関係を想像してしまうが考えすぎ?)

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    2026年08月30日
  • 虚言の国  アメリカ・ファンタスティカ

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    虚言の世界で限界を迎えた主人公に干渉するアンジーがつよつよすぎ、こんな心強い人間、早々おらんわい。暴力的で愚かしい人間たちが右往左往している中、主人公と元嫁が抱える愛ゆえの虚言がしっとり通底していて悲哀。老いてもなおティムオブライエン。

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    2026年08月30日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    難しい。インスタントな感想しか出てこない。
    これまでの村上ワールド同様、交差する世界線や、キーになる耳たぶが出てきた。
    村上作品は、希望を感じられるような終わりと、分かり合えない人の孤独を余韻に残す終わりの二通りあるけど、今回は前者だったのかな。僕はそう思う。
    リアルとフィクションの境目は曖昧。街に残りたいと思った少年も、少女と別れ、現実に戻る選択をした僕の気持ちもどちらも共感する。

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    2026年08月30日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なかなか頭を使った。ファンタジー要素が強くて、途中で辞めそうになったが後半は進みが良くて結構すぐ読み終えることができた。世界の終わりの世界線と、ハードボイルドワンダーランドがどう交わるのかすごく気になる。交わらない場合もあると思うが、一角獣のことを考えると世界の終わり側が昔で、ハードボイルド側が今世なのかなとか思った。

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    2026年08月29日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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     愛する人の喪失を、人は乗り越えられるのか。いや、乗り越えて生きていかなければならない。
     そもそも、「愛する人」って? 恋人、夫婦、親友、呼び名はなんだっていいけれど、どんな関係でも、相手の気持ちなんて永遠にわからない。言葉にすればある程度わかるのかもしれないけど、それでも、完璧にはぜったいにわからない。相手が自分をどう思っているか、わかってくれているか、そんなことは、きっとどうでもいいこと。だってわからないから。自分が相手を信じているなら、それでじゅうぶんで、それ以上は望めないのかもしれない。
     シンガーは、友人の二度目の喪失には耐えられなかった。一度目の喪失にはうまく対処できていたように思える。それは、実在する友人から遊離した、自分の心の中の友人と交流できていたからだ。ある意味、本物の友人の存在への執着が、彼を弱くしたといえる。HSPという概念の提唱者、エレイン・N・アーロンの本に、成熟とは、安心の器を目に見えるものから目に見えないものに移行していけることだと書いてあった。移行しきれていなかったのだ、ともいえる。
     シンガーは唖だ。彼が胸の内を言葉で伝えられる相手は、同じ聾唖者である友人しかいなかった。他の人は口に出して言葉を話す。そのために、意図しないところへ自分の言葉が届き、意図しないつながりが生まれることがあった。良かれ悪しかれ。シンガーの場合、そのように発信が漏れ出ていく機会はなかった。でも、必要に応じて健常者と筆談は交わしている。あの友人以外とつながろうとしなかったことが、彼の弱さだったのだろうか。
     聾唖のシンガーに、町の人はすがるように語りかける。わかってくれていると信じて。なんだか、現代人がAI相手に胸の内を吐露するのに似ているんじゃないかとわたしは感じた。AIはそれなりの返事をくれちゃうけど、返事の内容に期待するのではなくて、とりあえず受け止めてくれた感じ、壁打ちの壁になってくれることに満足するのであれば、相手が何を感じていようがいまいが関係がない。

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    2026年08月29日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    前作から引き続きサクサク読めた。
    2人の主人公の話の中で少しずつ共通点が出てきて、今後の重なりが楽しみになってくる。
    この先も長いけど最終的にはどんな結末が待っているんだろう…

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    2026年08月29日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    村上春樹さんの小説を初めて読んだ。
    でも読み進めていくうちに初めてではない事に気づいた。青年期に読んでいるはずだ。
    刺し殺すシーンと魚が降ってくるシーン、幽霊に会うシーンが子供時代の心響き、そのシーンを読んだ瞬間に読んだ記憶が呼び戻された。
    最後になってすっと一つ一つがリンクしていく。
    それにしてもカタカナが多い どこかの会社の会議のようだ

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    2026年08月28日