村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1930年代後半、アメリカ南部の小さな町。
貧困、差別、不公正、信仰、信念、理想、孤独。
色褪せてざらついた重苦しい世界。
登場人物全員が極端な考えや生き方で、極端ゆえに哀れで痛々しい。滑稽にさえ見える。
人種差別と戦う黒人医師、資本主義を正そうと戦うアナーキスト、カフェの主人、夢を持つ少女、そして彼らを惹きつける唖のシンガーさん。
シンガーさんに向かって溢れる言葉を吐き出す。
静と動。無と有。対比。
最終盤の展開に意表を突かれた。
出口のない心のモヤモヤの表現が素晴らしい。若干23才の女性が初めて書いたとは信じられない。
訳者が村上春樹氏だから良いのかも知れない。
作中に、反ファ -
Posted by ブクログ
愛する人の喪失を、人は乗り越えられるのか。いや、乗り越えて生きていかなければならない。
そもそも、「愛する人」って? 恋人、夫婦、親友、呼び名はなんだっていいけれど、どんな関係でも、相手の気持ちなんて永遠にわからない。言葉にすればある程度わかるのかもしれないけど、それでも、完璧にはぜったいにわからない。相手が自分をどう思っているか、わかってくれているか、そんなことは、きっとどうでもいいこと。だってわからないから。自分が相手を信じているなら、それでじゅうぶんで、それ以上は望めないのかもしれない。
シンガーは、友人の二度目の喪失には耐えられなかった。一度目の喪失にはうまく対処できていたように -
Posted by ブクログ
牛河!?という感想をまた抱いた。
良くも悪くも驚かせるよあいつは。
天吾と青豆。良い最終章の大詰め感。
青豆がいつのタイミングかで、懸命に生きようとしているのが良い。子を身籠るというのは全くもって価値観を変えるのだ。いや、護るという本能を自覚したのか。
各人の考え方や行動、判断に対してめちゃくちゃ違和感を感じることも多々あるが、その価値観があるべき判断だというのは1Q84年だからなのかな?と思いつつ、各人が個性的に尽きるとも思いつつ…
村上春樹作品を読んで、良い意味でもっと楽に読書を楽しんで良いのだと思った。身構えて本を開いたが、なんとなくで読んで全然良いし、読み流したとしても伝わる部分は