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交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。時には「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、小津安二郎の映画の細部(ディテイル)にこだわったりもする。「自由業の問題点について」に始まって、「長距離ランナーの麦酒」に終わる、御存じ、文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る素敵なワンダーランド。
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Posted by ブクログ
1985年から1986年のエッセイ。 随分前のことが書かれていますが、今読んでもとても面白い。 そして気になることは調べながら読むといういつもながらの読書になります。 ほんと面白かった。水丸さんのさし絵もほんと良かったです。
村上春樹さんと安西水丸さんのコンビは理屈抜きにいい。入院中に病室で読むために用意したのですが、ピッタリでした。あと、難しい本に挑戦している合間の息抜きにも。
書かれた時代が昭和の最後の方なのかな?? 内容がたまに古いけれども、それでもやっぱり面白い。 ゴロゴロのんびりしながら読むには本当に春樹の小説以上に最適な本はない!と、個人的には思っている。
エッセイでこんなに笑ったのは初めてかも。 言葉の言い回しのリズムとテンポの良さで、 サクサク読めてしまう。 想像力が豊かなんだなぁ、と感心します。 さすが作家ですね。
村上さんの脱力さというか、くだけた感じが、安西さんの挿絵とマッチしてて、何度かにやーっとしてしまった。 「虫」については、どーしても読めなかった。むりむりむり。 ジャズに文庫本、猫、映画、そして適度な性欲。 素敵だなー。 うん、なんかお洒落。
1980年代、週刊朝日に連載されたエッセイを収録。現代と異なり、郊外では昼間に男が一人でぶらぶらしていると、周囲から白い目で見られる、銀行員に自身の職業は自由業や文筆家だと言ってもなかなか伝わらなかったなど、80年代の日本社会の雰囲気を感じられる。また映画鑑賞についても語る。B・C級映画は名作映画...続きを読むと違って良い点を自分で努力して探さなければ時間を無駄にしてしまうので、緊張感をもって鑑賞しなければならない。しかしそれがかえって記憶に残りやすいのだという。さらに読書の時間が減ったことについても興味深いことを語る。この時代から読書時間の減少について問題となっていたが、村上春樹は単に読書以外の活動に時間、お金、エネルギーを費やしているのではと推測する。この内容から、この問題は今日に始まった話ではないことがわかる。
村上朝日堂が、『日刊アルバイトユース』から『週刊朝日』に移って続編。 ページ数も増しまし、文庫版で1篇5ページとなった。 以前は、ちょっと尖った若者が言いたいこと言ってる風だったのが、文章も洗練され、ちょっと寝っ転がっては読めない感じ。 でもまだ36歳の、若い頃の村上さんなのだが。 記憶力の悪い私...続きを読むでも印象に残る話多し。 村上さんは、肉はあまり食べないんだー?厚揚げが好きなんだー!猫派か、good! 早・遅のゲームは、みなさん身の回りのものでやってみると面白いと思う。 新しいものに疎い私なんかは、結果として「遅」「遅遅」のゲームになってしまいそうですが。 正月からつけ始めた日記というのはまず長くつづかない、とか。 「ジョークとしてみれば面白い」は、「日本のTV番組についてどう思う?」という、村上さんの質問に対しての、22歳アメリカ人青年の回答。 テレビはあまり観ないと書いているのにこういう質問をする村上さんはどうなんですか、と思うが・・・ やがてこの「ジョークとしてみれば面白い」は、テレビでなくてもあらゆる事件に当てはまってしまうのではないかと思うに至る。 自分も思い当たることはある。 政治家や芸能人の不祥事などがよく報道されるが、当事者たちは絶体絶命の大ピンチでも、観ている方からすればギャグでしかない、みたいに感じてしまうこともあるものだ。
30年以上前のムラカミ青年がやたらと気に入ってしまって、読み終えた今も再読している。 この気弱で身勝手なセイネンは、今もこうしてみんなに待ち焦がれられていると思っていたでしょうか。 なんだかんだで、素直なのでしょう。 安西水丸氏との文章と絵の中でのひっそりとした掛け合いも実に良きであります。
村上春樹36才頃のエッセイ。 最近と逆の事を言っていたり、昔から変わらない考え方だったりするところが面白い。でもやっぱり何でもないことを分析して文章に出来るっていいなぁって思う。自分なんか本は読んでる方だと思うんだけど表現力がないんだよなぁ。この年令(50才)になっても。
相変わらずおもしろい! "セーラー服を着た鉛筆"の勢い感めちゃ好き。 あとは山口下田丸くん関連も面白かった〜 安西さんの挿絵も素敵。
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