村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.4.17(金)『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹
(あらすじ)
多崎つくるは都内の鉄道会社に勤める36歳のサラリーマン。彼には名古屋で過ごした学生時代、4人の親友がいた。しかし大学時代のある日突然、絶縁を申し出られる。16年が経った現在、恋人の沙羅に、4人に会って原因を追及すべきだと助言される。当時何があったのか?多崎つくると彼の巡礼が始まる。
(所感)
現実と夢の狭間について伝えたい物語なのでは?と僕なりに解釈した。人は寝ている時に夢を見る。僕も夢を見る。時に、あれデジャヴ?と、現実世界で起きた体験を、どこかで体験したような気がしたり、現実なのか?夢なのか?わけが -
Posted by ブクログ
手でつかもうとすると、スルスルと手の中を掻い潜っていつの間にか手にはそこにいたという実感だけが残るような物語だった。
物語は自分の内省に潜るようにできているかと思えば、社会に翻弄され生きている主人公はそれを出口の付いた犬小屋と例えた。
世界の終わりの中にする人々は、僕が失ったものかもしれないし、あるいは、世界を作ると言ううえで獲得せざるを得なかったものかもしれない。
とにかく、資本の中に自分という曖昧さを保ったまま観測者として、淡々と生き続ける主人公は社会との接点をある種見損なってしまったのかと思う。
それは、彼自身には社会と接続をするということだったのかもしれないが。
そのようにして形 -
Posted by ブクログ
主人公の多崎つくるが思い人の沙羅と一緒に自分の過去の辛い記憶を振り返り、取り戻していく物語。
特に感じたのが、人とのつながり、だった。
青春時代自分のアイデンティティの確立を悩む中に、ピッタリとお互いを保管し合えた同級生4人とのつながり。灰田という大学時代のつながり。
文字通り色とりどりの人々が出てくる中でぽっかりと自分には何もないと感じている多崎つくる。
振り返る旅の中で自分の中にある虚しさを少しずつ繋がりの中で解消していく。
そんな旅路が読んでいる私自身も一緒に自分の記憶、感情を振り返るように旅している気持ちになれた。ほんのりと心に染み渡る。村上春樹の描く世界ってすごい。 -
Posted by ブクログ
最新の「街とその不確かな壁」を読んでみたくて、まずはこちらから。
村上春樹さんの長編は、「ノルウェイの森」と「海辺のカフカ」しか読んだ事がないのですが、こちらの「世界の終わり」や「ハードボイルド・ワンダーランド」に出てくる主人公も共通して…フラフラ流されてる感じだなぁと思いました。笑
でも、それはさすが〜という想像力の村上ワールド上の事で、掴みどころがないし、次々と不思議な事が起こるしで、もうなるようにしかならない感じなのかもしれないですが。笑
(当たり前に存在する"音"を抜くなんて発想だとか、その"音抜き"一つから戦争への利用まで瞬時に推測してしまう