村上春樹のレビュー一覧

  • スプートニクの恋人

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    小説家を目指す、性欲のない、すみれ。そのすみれが好きになった40代のキャリアウーマン、ミュウ。そしてすみれと親友関係にあり、彼女に恋心を抱く、ぼく。

    相変わらず、何がおもしろいのか言語化できないんだけど、おもしろい。
    というか、好き。
    文章から漂う芳しさに浸っていたくなる。

    中国の門の話をすみれの手記とからめてちゃんと理解できたら、さらに楽しめたのかもなぁ。

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    2026年05月29日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    ウイスキーの聖地、スコットランドのアイラ島と、アイルランドの紀行文。
    写真は奥さんが。写真家だったの知らなかった。

    島の気候(観光向きではない)、人々(うまいシングルモルトがあるのになぜブレンデッドを飲む必要がある?)、食事、そしてウイスキーたち。
    旅行に行きたくなる。ウイスキー飲みたくなる。

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    2026年05月28日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    鈴をアトリエに持ち帰り、恐る恐るいたが、鈴が再び鳴り出す事はなくなった。ある時、台所へ5
    分程席を外したところ、スツールが移動していた。
    移動したスツールに座ると、
    更に、ハッキリと声が聞こえる。
    「免色さんにあってここにない物を見つければいいんじゃないのかい」
    絵になにが足りないかは明確だった。白髪だ。
    そして絵は完成した。
    絵は完成したが、なにか引っ掛かる物を抱えている。
    そんななか、アトリエから鈴の音がまた聞こえるようになった。そして、あの絵でみた60cm程の騎士団長
    がソファに座っていた。
    免色に完成した事を伝え、渡したところ、完成を祝して免色家でお食事をしようとなった。
    騎士団長の話

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    2026年05月28日
  • 1973年のピンボール

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    久しぶりに読み返したけど、なんとなく印象の薄い本。面白くはある。風の歌を聴けと間を空けず連続で読んだからかも。

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    2026年05月28日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    いよいよ物語は終盤、ラスト一歩手前!
    お互いの存在をはっきりと意識し、引き寄せ合う天吾と青豆。その一方で、怪しげな組織の男・牛河が登場し、物語の緊張感が一気に高まりました。
    独特な存在感を放つこの牛河、一体何者なんだろう……?
    次がついに最終巻。二人の運命がどうなるのか、結末が気になって仕方がありません!

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    2026年05月28日
  • スプートニクの恋人

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    村上春樹節がよく出た言い回しの文章で、少々くどい事もあるけれど、すらすら読み進めることができた。
    音楽や風景の描写がギリシャでの主人公の焦りや矛盾する心情を美しく映し出していたと思う。
    ノルウェイの森と似ていて、好きな女性の喪失が描かれている。
    全体のテーマとしては現実の自分と空想の中の自分の対比。空想の中の自分と比べて、現実の自分の居場所や立場が分からなくなってしまうという物語。
    最後にすみれと電話ボックスから話す場面があるけれど、それが現実での出来事なのか、主人公ただの空想なのか、結局その後に出会うことができたのか、何も分からないまま物語が終わる。その後の物語は読者に委ねられる辺りも凄く良

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    2026年05月28日
  • 女のいない男たち

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    女にいなくなられた男たちと、彼らに纏わる女たちの話。

    女は突然現れ、突然去っていく。女の登場とともに新たな世界が生まれ、その女の消失とともに世界が失われていく。そして男は孤独になる。

    男女差として語るのは乱暴かもしれないが、男は恋愛を生活そのものに結び付けて捉え、女は恋愛を人生の一部として切り分けて捉えているように感じた。だから女性は恋愛に一喜一憂しながらも、仕事や生活をある程度継続できる。一方で男は、恋愛の状態が仕事や私生活にまで露骨に影響してしまうことがある。

    もっとも、男の生活をそこまで侵食するのは、誰に対してでもではない。月並みだが、“一生に一度”のような相手に出会った時だけだと

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    2026年05月27日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    単純に先が読めなくて面白い。色んなメタファーを潜り抜けながら現実に帰還する感じ。
    登場人物ひとりひとりが面白い。

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    2026年05月25日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    20年ぶりくらいに読み返してるがこんなにぶっ飛んだ話だったっけと驚いた。現実と虚構の狭間を見ている感じ。ライトノベルなみに読みやすい。

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    2026年05月25日
  • スプートニクの恋人

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    とても面白い本でした。最初から最後まで夢中になって読んでいました。全体を通して表現方法に驚かされました。何故このような大量の比喩やイメージを物語としてまとめられることができるのか不思議に思いました。理解出来なかった表現も多々ありましたが、そんなものをかき消すぐらい素敵で心に残る物語でした。

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    2026年05月24日
  • 国境の南、太陽の西

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    冷凍された歳月の真っ只中にいる自分にとっては、冷凍された歳月から抜け出せたという事実だけが、ただ羨ましく感じた。

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    2026年05月24日
  • スプートニクの恋人

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    2026.32

    ずっと読んでみたかった作品
    読み始めたら止まらなくなって
    一気に読んだ
    村上春樹の文章読んでると帰ってきた気持ちになる
    これがほしかったんだよねとなる
    寂しくて孤独で悲しくてでもなぜか心地良い
    不思議な感覚
    じめっとしながらもかわいているような感じ
    途中読みながら泣いたのは
    喪失感を一緒に感じていたのだと思う

    読み終わった後
    これを1999年に書いたのかと思った
    村上春樹作品のなかでもかなり好きだった
    死ぬまでに行きたい場所が増えた

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    2026年05月24日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    村上春樹ファンである小説家川上未映子が、村上春樹本人と対談したものを収録。熱狂的なファンのため、川上は細かい内容まで質問して、村上は質問に答える。なかでも『国境の南、太陽の西』、『アフターダーク』のような長編と短編に中間に位置する作品は、世間的にはあまり評価されていないと対談で言及されているが、川上はそのような作品こそ、村上作品の核なるものが詰まっていると指摘した点が印象的。また女性ファンの立場として、村上春樹の女性描写に若干の不満を募らせており、それに対して、村上が答えに窮してなんとか答えるところも、ある種の緊張感があって興味深かった。

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    2026年05月23日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    ◯秋川 まりえ、文章じゃなくて単語でしゃべるから、『1Q84』の女子高生にだんだん見えてくる。
    ◯分野じゃない人がなんでこんなに、世界大戦に詳しいんだよ。
    ◯続きが気になる。どうなるんだ。

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    2026年05月23日
  • 風の歌を聴け

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    久しぶりに読んだ。

    これを読んで村上春樹はおもしろいと思ってハマった記憶があるけれど、今長編を何個か読んだ後だと若干物足りなさも感じた。
    が、逆にこの短い小説の中に村上春樹の作品のおもしろさのすべてが詰まっていると言えるとも思った。

    特に前書き部分のようなチャプター1の語りが好き。
    それからジェイズバーに行ってビールを飲みたくなる。
    日本語で語られていてきっと日本のどこかの話なのに外国のような雰囲気で物語が進む感じ(村上春樹作品の特徴だけれど)に衝撃を受けてこれはおもしろいと思ったことを思い出した。

    あと、ハートフィールドが墓碑に刻んだというニーチェの言葉も印象深かった。闇を知っている人

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    2026年05月21日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    大島さんとカフカの会話がとても良かった。カフカの問いに対して大島さんがくれる答えがいつも味わい深く心に刺さって好きだった。 

    特に下巻は、今の自分の精神状態と相まって心に残ったフレーズが多くあった。
    綴られている言葉と自分とを繋げてどこまでも考えたり感じたりできる物語だと思った。

    「君の外にあるものは、君の内にあるものの投影であり、君の内にあるものは、君の外にあるものの投影だ。だからしばしば君は、君の外にある迷宮に足を踏み入れることによって、君自身の内にセットされた迷宮に足を踏み入れることになる。」

    「そうだな、君がやらなくちゃならないのは、たぶん君の中にある恐怖と怒りを乗り越えていくこ

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    2026年05月21日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    終盤の青豆とリーダーの対面は息を呑むやりとりが続き一気に読んだ。
    徐々に明かされていく1Q84の世界...
    後半3冊も楽しみだ。

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    2026年05月20日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    作家・村上春樹氏の紀行文集。ラオスに行きたいと思っていたので、タイトルにひかれて読んでみた。何というか、すべてにおいて余裕を感じさせる旅。時間かお金、あるいはその両方に余裕がないと、旅は楽しくない、という意味のことを言った人がいたけれど、この人は両方に余裕があるタイプだと思う。目的のない旅に出られるのは、そういう人じゃないかな。でも、文章は読みやすく、特に興味のなかった托鉢体験も、やってみてもいいかなという気になった。

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    2026年05月20日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    青豆さんと天吾くんの想い、すべてを超えて繋がってほしい!!!

    サスペンスを多く読みますが、殺人後の犯人の心持ちに親近感を覚える本は少ないだろうと思います。
    青豆さんの気持ちを細かに具体的に書き表している訳ではないけれど、快楽でも憎しみでもひどい罪悪感などでもなく、大きな精神的疲労であって、発散のようなものが必要、とのこと。

    人を殺したことはないけれど、私は仕事上人が亡くなる場面には出くわします。何度あっても慣れないし、まさに精神的疲労、発散したくなるのはとてもわかる(私は酒と食欲w)。
    ほんの一瞬で、こちらの世界からあちらの世界に逝く境界線って何だろうって。

    青豆さん、本当にすごい女性だ

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    2026年05月19日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    村上春樹の小説には、すぐそこにある異世界との行き来が出てくる。
    そして今回は井戸の中。
    もちろん私自身井戸の中に入ったことは無いけれど、どこか不気味に何かに繋がっているような闇は想像出来る。
    それはパラレルワールドの入り口。

    長編で読み応えもあり、村上ワールドどっぷりと浸ることが出来た。

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    2026年05月19日