村上春樹のレビュー一覧

  • 1973年のピンボール

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    他の人の感想にあった、鼠のところに現れた双子は、鼠の分身なのではないかという見解。
    双子の女の子が、自分の両脇にいるというファンタジーにほぼ近いような状況
    解離性障害とも読み取れるような彼
    最後は双子とさようならをするのは、自分の中の幻想と一度さよならをして自分を取り戻しに違う街に出るのか。 
    ピンボールの描写も直子も、ジェイも不思議だった
    鼠は僕とイコールなのか

    高校生の自分が読んだらつまらないと思うかもしれない作品、22の自分は楽しめた。

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    2026年01月17日
  • アフターダーク

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    視点からの話が印象的だった。エリの部屋に満ちている空気、場の乱れ、静けさなどが肌で感じられるくらいリアリティをもっていた。
    タカハシとマリの会話に癒されつつ、白川との温度差を感じた。
    アフターダークは人の無意識の世界を書いているという河合隼雄さんの紹介を読み、「白川」もひとりの人間の中に存在しており、誰しも部分的には逃げられないものを抱えているのだろうかと思った。
    人の心のやるせなさを現実味をもって書きつつも、マリとエリの心の交流が、書かれていないストーリーの裏でしっかりと感じられ、最後のシーンはあたたかい気持ちになった。
    村上春樹さんの長編にしては珍しく落ち着いた気持ちで読めた。笑

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    2026年01月17日
  • 風の歌を聴け

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    久しぶりに読み返したけど、わからん。
    もしかしたら、1番読み返した小説かもしれないけど、わからん。
    また、読み返そうと、思う。

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    2026年01月16日
  • 国境の南、太陽の西

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    ネタバレ

    なかなかに酷いことをする主人公だった。終盤、それが彼自身の欠落というパーソナリティであることが自身の口から述べられるのだけれども、周囲の人物からしたら本当にたまったもんじゃない。彼のいう吸引力をお互いに感じているであろう有紀子は彼の過ちとその欠落を踏まえても許すことができたけれどもイズミはそうではなかった。彼女は主人公のことを好きだったかもしれないけれど吸引力は感じていなかったのかもしれない。そしてその後は、傷をいやすような出来事や人物に出会えず、死を内包して生きているのだろう。島本さんですら、ボーリング場の廃墟では死を瞳にのぞかせていた。
    死について述べる場面は村上春樹の筆力?を強く感じた。

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    2026年01月16日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    納屋を焼くがとても面白かった。
    納屋を焼くという本当の意味についてわかった瞬間鳥肌が立った。なんとなく読み始めた話で最初はよく分からない話だったが分かった時とても面白かった。
    短い短編集で読みやすい。

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    2026年01月16日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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     主人公が相互に入れ替わることで、二人の相対性が浮かび上がる。青豆と天吾は、互いに偶然による全容解明を求めている。
     青豆は男性を殺すことで自己を取り巻く世界の不思議と向き合い、天吾は人の小説を世間に黙って書き直すという作業から、自らの世界に向き合う。
     どちらも近代的自我の禁忌を犯すところにこの小説の面白さがある。この作家はやはり、近代を物語で乗り越えようとする。
     どうでもいいことですが、BOOK1の文庫前編は18,000に以上登録あるのに、最後まで読む人は1万人くらいなんすね。ちょっと切ない。

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    2026年01月14日
  • 1973年のピンボール

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    何年か振りの再読。

    かつての私は突然出てきた双子の存在に戸惑いながらも、現実と空想の入り混じったその世界観に憧れていた。日常の隙間に顔を出すファンタジー。そんな捉え方をしていた。
    そして、こんな世界に住んでみたいな、とさえ思っていた。

    今回、双子が僕の元から去っていく場面を読んで、双子は「僕」の幻覚なのではないかと唐突に思った。

    【幻覚】げん-かく
    実際に感覚的刺激や対象がないのに、あるように知覚すること。幻視・幻聴など。


    これは、ファンタジーや空想の世界などではなく、僕が実際に体験している幻覚だとしたら。
    物語りの捉え方は一変する。

     そういった違和感を僕はしばしば感じる。断片が

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    2026年01月15日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    文学賞について書いている章で、芥川賞を取ることがすごいことと思い込んでいる人が多いから、村上さん賞を取れなくて残念でしたねとか来年はきっと取れますよ!とか言われるけど、村上春樹がそもそもその前提を同じくしてないので面倒くさかった、というボヤきにクスッとした

    今、毎年ノーベル賞候補とか言われてるから、またボヤいてるかもww

    In the chapter about literary awards, he writes about many people assume winning the Akutagawa Prize is an incredible achievement, so he

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    2026年01月12日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    二つの視点から描かれていた物語が、やがて一つに重なっていくところが面白い

    田村カフカくんとナカタさんどちらも移動が多くアクション的な観点からも楽しむことができた。ファンタジーな要素が混ざり合い、夢現な感覚を味わうことができた。
    いろいろな可能性の有無について、田村カフカくんの父の言葉がどのようにして現実に起こっていくのか楽しみにしながら読み進めた。
    四国に行きたくなった

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    2026年01月11日
  • スプートニクの恋人

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    年末年始のバカンスのお供として、10年ぶりくらいに再読。書き出しの文章があまりに美しく、読み進めるのが勿体なく感じた。
    ギリシャパートまでは熱中して読み進めたけれど、すみれの文章以降、話が象徴的でうまく咀嚼できなかった。
    前半の、キラキラしてエネルギッシュな感じが好きだったな〜。

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    2026年01月11日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    人生で初めて読んだ村上春樹作品。
    全く知らない状態で読んだら、予想外の読みやすさに驚いて気づいたら読み終わってた。

    概念的な話とか抽象的な話とか、難しいけど分かった気になるのがおもしろかったなー

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    2026年01月11日
  • アフターダーク

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    春樹史上最も謎を残したまま完結した。気がする。
    たった一晩の話。深夜のようにゆっくりと流れる一冊だった。
    出会ってから距離がグッと縮まる高橋と浅井マリ、暴力から逃げる人々、資本主義に組み込まれていく社会。
    後半の深夜の都会の描写が素敵。

    p250.人間は記憶を燃料にしながら生きていくんやないかな

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    2026年01月11日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    不思議な感覚に陥る。全て繋がっているんだなあ。哲学的でありファンタジーでありながら実際的だと思う。村上春樹の描く自然風景の描写がとても好き。

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    2026年01月10日
  • スプートニクの恋人

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    20年以上前に読んだものだからか、記憶がほとんど残っていない。ただ、一箇所だけ時の流れを越えて覚えていた。『ワイルドバンチ』の記者会見を引用した台詞だ。瞬間、そうだ。確かに自分はこれを読んだのだ、という確信が蘇ってきた。
    タイトルに恋人、とあるが甘さなどない。どこかビターで相変わらずよくわからない。その曖昧さ、不可思議さ、人間というものの、あるいはこの世界の不可思議さこそ人生じゃないか? とでもいうような達観した態度で、凛としているのに意地悪な雰囲気がなんだかいい。大都会の真ん中で夜中に奇妙な景色を見たかのように。

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    2026年01月09日
  • 風の歌を聴け

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    短くてあっという間に読み終えた。夏の蒸し蒸しした暑さと、憂鬱、青春。
    しっかり詰まっていて面白かった。

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    2026年01月09日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹の小説は学生時代には何冊か呼んだことがあり、どの小説も当時はよくわからなかった。

    反面、このエッセイはとてもわかりやすく、共感できるポイントが多くあった。

    他人の批評や徹底的な推敲を大切にしているところが意外であった。もっと自己中心的なスタイルで書いているという先入観があったからだ。

    どんな文章にも必ず改善の余地はあるという謙虚な姿勢と、フィジカルな営みとして小説を書くという忍耐強さは好感が持てた。

    学生時代が終わり10年以上が経った今なら、村上春樹の小説も面白いと思えるかもしれない。『田崎つくる』が興味を引いたので、手に取ってみようかと思う。

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    2026年01月09日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    阪神淡路大震災のあとの様々な人々の暮らしを集めた短編集。最後の「蜂蜜パイ」の淳平の生き方がたまらなく心地よい。

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    2026年01月07日
  • レキシントンの幽霊

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    「沈黙」
    どうしようもなく嫌な相手にされた嫌がらせに苦しめられながらも、相手を哀れみ、同じ土俵に立ちたくないと葛藤し、苦しむ想い。
    レベルの低い相手とは戦わないこと。
    私が生きていく上で大切に思って来たことでもある。
    それでいて、その相手の中にも「その人なりの正義」というものがあるのだということを理解出来るようになりたいと思う。
    だから、私は同じような葛藤を抱えていた時に、恨みや憎しみではなく、「哀れみ」の感情だけが心に残っていたのかもしれない。
    そして、その他大勢の傍観者達に対しては、興味すら抱けなかったのかもしれない。

    「トニー滝谷」
    彼が「孤独」の存在を知ってからの彼の抱える孤独がどう

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    2026年01月07日
  • 女のいない男たち

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    木野や、シェエラザードは流し読みしてしまった

    それでも素晴らしい短編集だった。
    僕たちはいつも、彼らの横に立ち、彼らの揺蕩う姿を見て自分に重ね、彼らの共感者として夢想する。
    そんな小説だった。

    特に好きだったのは、イエスタデイ、そして女のいない男たち。

    イエスタデイに出てきた女性は強く、そして脆く、危うい存在だった。それでこそ確かにそこに立つ実感を得ようとしている存在に理解を示すことができた。あるいはわかった気になっているだけなのかもしれない。
    そして、戻ってきた時には少しズレた場所に立っている、この表現もすごく好みであった。

    女のいない男たちではこの本の読み方を享受する。
    僕たちはあ

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    2026年01月07日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    どちらかというと上巻の方がユーモアがあって好きだったけど、話が収束してクライマックスに向けて盛り上がっていく感じはやっぱり面白かった
    SFっぽいごちゃごちゃした理論も好き

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    2026年01月05日