村上春樹のレビュー一覧

  • スプートニクの恋人

    Posted by ブクログ

    『スプートニクの恋人』は、記憶にある限り、私にとって初めての村上春樹作品だった。中2の頃に手に取ったと思う。
    その時の第一印象は「性描写が強くてむり」。全くいいと思えなかった。
    その後は一度春樹作品からは離れ、次に手に取ったのは高2の頃の「1Q84」。この小説は私の心を強く打ち、そのあとは時期によってくっついたり離れたりの波はありつつ、自分の人生にとって春樹作品は確実に欠かすことのできないワンピースであり続けている。

    だから『スプートニクの恋人』は15年ぶりくらいに読み返したことになる。
    きっかけは失恋しそうになっているから笑。恋愛小説が読みたかった。
    読み始めてあれ…?あんまり性描写激しく

    0
    2026年02月23日
  • 辺境・近境

    Posted by ブクログ

    ホントに楽しい。村上さんの旅行記。
    なんでこんなタフな旅行ができるんだろう。
    タフで気持ち悪くて「とても無理〜」と思うことも
    ユーモラスに書いてくれるから嬉しくなってくる。

    メキシコ ララインサールで八歳の美しい女の子から布袋を買った。値段交渉の末、四千ペソに落ち着いたが実際にお金を払おうとすると三千五百ペソしかなかった。「悪いけど三千五百ペソにしてくれないかな、これしかないから」と言ったら女の子はものすごく哀しそうな目で長い間じいいいいっと僕の顔を見ていた。まるでスクルージ爺さんを見るみたいに。
    ‥スクルージ爺さんって誰?わかんないけど、こういう表現がとてつもなく好き。

    旅行記を書く

    0
    2026年02月22日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    笠原メイの手紙。少年の夢と現実。週刊誌。ナツメグ。そして岡田くん。
    視点が増えて多面的になり、飽きずにどんどん読める。
    ナツメグもシナモンもいいキャラ。
    509ページもあり、かつ改行少なくて文字びっしりだけど、退屈に感じることは全くなかった。

    さらに、まさかの牛河。嬉しすぎる。牛河の独り言のような長話が好きすぎる。
    牛河だけじゃなく、随所で1Q84を彷彿とさせられた。

    井戸。影。月。暗闇。カティサーク。
    春樹さんこのあたり好きですね。

    0
    2026年02月21日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・1985年に本作は書かれた。まだWebサイト等の我々が慣れ親しむインターネットはない時代だ。たぶん今、私が読後感じたことと、発売当時の読者の読後感は全く異なるだろう。

    ・心と死がテーマなのだろうか。後、社会批判のようなものも感じた。

    ・結末が驚きだった。なんだかんだ村上春樹は文学なんだなぁ。まさか「俺」が世界の終わりの街に残ることになるとは思わなかった。期間を開けてダラダラ読んでしまったせいで、何故、最後の最後であのような決断をしたのか、上手く理解できなかった。

    0
    2026年02月21日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    主人公と友人の会話を引用すると『Blessing in disguise』-偽装した祝福…
    でも、世の中には、逆のこともあるはずだ。

    肖像画の画家の主人公は、突然の離婚をきっかけに、
    迫って来る、偶然のようで、偶然ではない導きによって、想像出来ないサスペンスが始まりました。
    その最も重要人物となる銀白色の髪のセレブな1人をこよなく愛する完璧な捉え所のない『免色さん』と、『即身仏と鈴の音』、そして記憶の片隅に存在している『騎士団長殺し…タイトルになっている奇妙な日本画』

    これらの点が、どの様な線として繋がっていくのかゾクゾクします。

    一見して上手く事が運んでいるように見えるけど、何かしっく

    0
    2026年02月20日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    世界観があって惹き込まれる話 2つ、3つの話が走り、気付くとそれが実は交差している。美しい情景の描写に惹き込まれるストーリー展開。そこに文学的な思考と実際の考察も加わって、広い知識と深い考察が実は展開されている。唯一無二なストーリー展開。

    0
    2026年03月14日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    海辺のカフカ下巻。全体を通して物語がどこに進んでいるのかが上手く掴めず腑に落ちない部分もあるが、終わり方も含めて、長旅から帰ってきたような満足感がありました。ナカタや佐伯さんの死は何を意味しているのか考える余白がありそうです。

    0
    2026年02月18日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『1Q84』という不思議な世界、『リトル・ピープル』の声を聴くリーダーの不思議な力、登場してくる人物が全て危なかしく、何かを抱えている。青豆と天吾の中で唯一大切な存在だったあゆみと恭子が、次々と姿を消してしまうことが、これからの残酷な展開を想像させて、読み進めるのがこわいながらも、どのように物語が完結するのかを見なければ終われないという気持ちにさせる。

    0
    2026年02月18日
  • 国境の南、太陽の西

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    太陽の南は夢の場所に見えるけど実は変わりない現実の延長。スキルや社会的地位を得た先のメタファー。
    太陽の西を目指す農民は行き倒れるので、それは永遠に得ることのできない空想。日常を突発的に捨ててまで得ようとする何か。

    0
    2026年02月18日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    本棚を整理したら出てきた一冊。
    別作品で挫折した経験があるため何故この本を購入したのか記憶にないがこれも何かの縁だと思い本を開いた。

    想像以上に読みやすくすぐに読み終えてしまった。そして長編小説であった。続きが気になる。

    2人がどの様に交差するのか、あれこれ考えながら読み進めるのも楽しい。続きが気になる!

    0
    2026年02月17日
  • TVピープル

    Posted by ブクログ

    村上春樹作品は2作目くらいの初心者 

    なんか、全ての文章に伏線があるように感じるような
    文章の裏に隠された意味みたいなものを考えながら
    読み進めていた

    まだまだ読書未熟者の私には何を伝えたいのか理解できない作品もあり
    読み終えてから書評をよんでふむふむと納得するものもあった

    村上春樹作品をもっとたくさん読んでその文章に慣れてくれば私なりに作品に込められた意味を感じられるようになるのかな

    0
    2026年02月16日
  • 風の歌を聴け

    Posted by ブクログ

    読み返すのは4度目くらいになりますが、読むたびに新しい発見、というか「あ、こんな話だったのか」とか「え?こんなシーンあった?」みたいな文章に出会います。要は、きちんと読んでいるつもりが内容を理解せずに適当に読み進めている部分が毎回存在しているのです。理由は、内容に意味を感じられなくてついつい無意識に読み飛ばしてしまっているせい。
    この作品は、なんとなく雰囲気あって表現が独特でこの良さが分からないのはそっちのせいでしょ的な、正直馬鹿にされているような気がしてしまっていました。
    今でも多少思います。
    でも、不思議なことに年を取るにつれて若い頃読んだ時よりもこの作品が良く感じてきています。
    自分が文

    0
    2026年02月16日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読後感の爽やかな村上春樹短編集。
    ノルウェーの森の元となった『螢』は春樹の学生時代の原体験を感じられ、『めくらやなぎと眠る女』は郊外のノスタルジーと青春の記憶を紐づけて描写し、全体的に若く切ない空気感が漂う。悪くないね。

    0
    2026年02月15日
  • スプートニクの恋人

    Posted by ブクログ

    待ち続ける、細い糸をたぐり続けることで喪失に打ち勝つ物語。すみれが戻ってきて良かった!!

    P.202 理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない。
    P.314 ぼくは目を閉じて、そこにあった美しいものの姿をひとうでも多く思い出そうとした。それをぼくの手の中にとどめようとした。たとえそれが束の間の命しかたもてないものであったとしても。

    0
    2026年02月15日
  • スプートニクの恋人

    Posted by ブクログ

    割とかなりまた、時間をかけて読んでしまった。
    なんだか、水で満たされた皿に果汁を注いでいくようなそんな読書体験だったと思う。

    何かを求めて彷徨うということは何かを本質的に探り寄せる行為であると同時にそれは何かをそこに置いていく行為であると言う話であった。

    しかし、それは永久に失われるということではない
    飼い犬を失った主人公も、猫を失ったすみれも、ピアノと情熱を失ったミュウも、それぞれに自分の中に大切なものを再度定義し、それを探り寄せるべく生きていくのである。
    それは時折振り返ることもあるかもしれないし、振り返ることも無いかもしれない。
    けれどもいつ振り返っても遅いなんてことはないのだ。そこ

    0
    2026年02月15日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分がいる世界が1984年とは少し違う1Q84年だと気づき、「あけぼの」事件と宗教団体「さきがけ」を調べ始める青豆。ふかえりの「空気さなぎ」を書き直してベストセラーとなった天吾の描いた世界には月が2つあり、青豆のいる1Q84年と一致するなど、ストーリーが進みながら、色々と繋がってきつつあることで、さらにページをめくる手が早まる作品だった。天吾が考える小説を書く意味や、青豆の考える遺伝子キャリアとしての人間の意味など、興味深い解釈も随所にあった。

    0
    2026年02月15日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    発売時に読んだときぶりに久しぶりに読んだ。当時感じた以上に、青豆と天吾の日常の描き方や、そこから「普通じゃない」世界へと巻き込まれて移り変わっていく様子を楽しむことができ、思ったより夢中で読んでしまった。それぞれが抱える過去、そしてそこから影響を受けて続いている孤独感のようなものは、当時以上に、今の日本社会の様子にも合致するような気がした。

    0
    2026年02月15日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読み続けてよかった!
    今までの謎が繋がってきて1日で読み切ってしまった。
    『空気さなぎ』の全貌(なのかな?)が判明して、この後青豆ちゃんはどうなるんだろう?

    0
    2026年02月15日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    謎が深まっていきますねぇ。
    青豆と天吾のパートだと青豆の方がいい感じに気味悪くていい感じに謎だね。
    今回青豆パートはほとんど女の性欲の話かと思いきやじわじわじわじわ進んでいきましたね。
    天吾パートではようやく『空気さなぎ』を完成させて、これがまためちゃくちゃ売れちゃうんです。
    その中で青豆と天吾の関係性がだんだんわかってきて、いつか出会うんだろうなぁと思わせる。
    ただまぁどこでどんな風にどういう展開で出会うんかは全く想像つかんな今じゃあ。
    セックス好きすぎねあと登場人物。やり系描写多くて人間ってこうなんだよって言われてるような気分になってくる。小松の言葉を借りるなら「逆説的なおかしみ」はあるね

    0
    2026年02月15日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    飼い猫の失踪をきっかけに、主人公はさまざまなものを失い、また得ていく。
    やたら井戸に潜りたがるところが、『騎士団長殺し』の主人公と重なる。井戸が他世界と繋がっている所も。村上氏は井戸や穴に何かこだわりがあるのだろうか。ちなみに本作の私の推しは笠原メイ。唯一の癒しキャラです。全体的に暗めな作品だけれども、彼女だけはいつもマイペースに生きているように見えてなんだか可愛らしい。
    長編ということもあり全て読むのにかなり時間がかかった。結局ねじまき鳥は、人生を狂わせる象徴ということなのだろうか。
    (p406 ねじまき鳥の声を聞いた者は避けがたい破滅へ向かう)
    色々と読み返したら発見できる箇所が多いだろう

    0
    2026年02月15日