村上春樹のレビュー一覧

  • TVピープル

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    夢と現実、意識と肉体の同時存在性を描いた短編集。序盤の章は尺が短く、少し物足りなさを感じていましたが、最終章の『眠り』では一変。日常生活の中でありそうで絶対無いけど、自然と引き込まれる村上春樹ワールド全開の作品でした。特にベッドで眠る私が見知らぬ黒い老人に水をかけられるシーンは圧巻。読んでいて「これが見たかった!」と感じましたし、後の長編『騎士団長殺し』に通じる世界観を思い浮かべました。気付けば、村上春樹作品も間もなく一周。以前読んだ長編も再読すると、今作でのシンパシーのように新たな発見があるかも知れません。

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    2026年06月14日
  • 国境の南、太陽の西

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    小さい頃の経験が種として残っていて、大人になってから発芽する。自分の中に欠けている部分を渇望するように生きる。←なんかこんなテーマが読み終わって心に残った。なんとなく人間の生きるエネルギーの根源的なところに触れた感覚がある。あくまで触覚的なので言葉にするのは難しいけれど。
    僕も普段何かを成し遂げたい、何かを手に入れたいと思いそれが原動力になって人生を生きている感覚があるけど、これを読むとそれって危険なことだったりもするのかなとか少し思ってしまい、少し落ち込んだ。でも読んで良かったとは思ってる。んーなかなか言葉にするのが難しいけど、とにかくよかった。これで自分の中に生みだせた感覚はいつか役に立つ

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    2026年06月10日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    やっと、やっと全6巻を読み終えました!まずはものすごい達成感です。
    張り詰めた空気の中、ついに再会を果たした青豆と天吾。二人が激しく愛し合い、ともに「1Q84」の世界を脱出していく姿には、読んでいてこちらまで終始ドキドキさせられっぱなしでした。
    長い物語でしたが、一気に惹き込まれ、心からこの本を読んでよかったと思える素晴らしい名作でした!

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    2026年06月09日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    秋川まりえの肖像画を毎週日曜に書く事になった。
    約束通り免色と、秋川まりえ、叔母の秋川笙子を偶然を装い、出会わす事に成功した。(私としては、どちらでもいい事ではあったが)
    話の中で、免色も私に、肖像画を描いて貰って、家に飾ってあると伝えたいところ、秋川まりえが興味をもち、免色の家に行く事に。
    秋川笙子は免色に興味を抱いている様子だが、まりえは、免色に少し違和感を感じておる様子だ。
    そんなかんやで、デッサンを含め交流が進んでいったが、ある日、秋川まりえが失踪した。
    失踪の夜、免色に電話し、助けをこう。
    例の家裏の穴がどうにも気になる。まず梯子が木の裏に移動している。
    免色が穴の中に入り、ペンキン

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    2026年06月09日
  • 一人称単数

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    どこまでも不思議な迷路の森に迷い込んだような感覚で読み進めた。村上春樹氏の世界は、良く分からないからこそ気になってしまう、強く引っ張られてる感じはしないのに、自然と誘い込まれる感じ。「謝肉祭(Carnaval)」が一番好きだった。F*と言う女性の、外見や知性、そしてそれらを凌駕する、言葉にならない魅力に惹かれた。

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    2026年06月08日
  • 国境の南、太陽の西

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    原体験と欠落。変えられない自分と変わっていく現実。
    恋愛を題材としているが、書いているのは人生における柵だと感じた。
    序盤、中盤の停滞感のために評価しずらいが、終盤の恋愛にとどまらない人生の複雑な問題やそれに対する哲学は読み応えがあった。

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    2026年06月07日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    有名な作品だが映画も見ておらず初めて読みました。
    自由奔放なホリーに男性陣は振り回されるのだがその自由さに惹かれていってしまう。
    同性にはあまり好かれないタイプかもなとも思うが人って異性に対してはちょいワルだとかワガママとかでも許せてしまうものなのかもね。
    この小説が書かれた頃はこういった女性も少なかっただろうし新鮮だったのだろうと思う。
    小説はムーンリバーの曲のイメージとはちょっと違う気もするので映画も観てみたいと思う。

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    2026年06月07日
  • 女のいない男たち

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    映画「ドライブマイカー」が好きだと話したら、原作を貸してもらったので久々の村上春樹。
    感想としては、どのお話も綺麗で魅力的な文だなと思う一方やっぱりまどろっこしくて難しい。笑

    「ドライブ・マイ・カー」はまずこの短編を3時間の大作に仕上げ、見た後も深く考えたくなる余韻残る映画にした映画監督にも改めて感銘受けたし
    本は本で短いのに、文章が濃くて読み応えあって、それなのに白黒決してはっきりさせない文調のTHE春樹節を久々浴びて楽しかった。
    そして、当作の中の「シェエラザード」も映画のエッセンスになってたので映画を見た上でこの本読むと解釈深まってより楽しい。

    この本は「女のいない男たち」をテーマに

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    2026年06月07日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ランニングしながらの雄大な自然だとか海外の街並みだとかが目に浮かび、一緒に伴走させてもらってるような気持ちにもなりました。そして何よりもっとランニングしたい!という気力が湧き上がります。

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    2026年06月06日
  • スプートニクの恋人

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    一目惚れしたミュウとともに訪れたギリシャの小島でミュウの過去を聞いたのちに失踪するすみれ。すみれを愛していながらも先に進むことができないぼく。時に体を重ねる教え子の母。4人の男女が巡り合い、すれ違い、そして永遠に別れていく。スプートニクのように。

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    2026年06月06日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    村上春樹さんの視点で書かれているのが、
    正直な感じですごいよかった。

    生きる場を整えてつくっていきたい

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    2026年06月06日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    映画が大好きなので小説も読んでみた
    登場人物が多くて、言い回しも馴染みがなくて苦戦したけど面白かった。
    小説でたびたび登場した「嫌なアカ」は映画だと「赤い悲しみ」で表現されていたんだな
    他の短編も短いけど切ない余韻があって良かった
    クリスマスの話は最後切なかったけど二人と一匹の過ごした日々がとても美しかった

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    2026年06月05日
  • パン屋再襲撃

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    変てこ。そして掴みどころない不思議なお話。
    どのお話も、ただものじゃない感じがあって、とても楽しい。

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    2026年06月03日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    村上春樹は初読。
    奇妙なのにどこか心地よい雰囲気で不思議とのめり込んでしまう作品だった。途中の生々しい描写は今思い返してもゾッとする、、

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    2026年06月01日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上節の本。

    初めて村上春樹のエッセイを読んだけど、エッセイでも村上春樹っぽさが出ていてさすがだなー、と。

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    2026年05月31日
  • 若い読者のための短編小説案内

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    著者が「第三の新人」と呼ばれる小説家のなかで、とくに印象的な短編を厳選して、独自の解釈を交えて解説する。また冒頭で、著者の短編に対する見解を述べ、短編に取組むときは短期間で、ある種の実験だと思って執筆する。それが新たな文体や作風を試行錯誤するための訓練となり、たとえ失敗したとしても、今後の長編小説創作に繋がると割り切っている。また長谷川四郎『阿久正の話』で言及するが、強烈な体験をすることは一見すると創作の助けになる思われがちだが、強烈過ぎるがゆえにかえって創作活動の足枷となってしまった例が長谷川四郎だと指摘する。

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    2026年05月31日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ◯「街とその不確かな壁」読み返したくなった。

    ◯計算士のほうの話は面白いんだけど、夢読みの話はよくわからないし退屈で寝そうになる。

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    2026年05月31日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ガチで面白くなってきたな。
    まさかの牛河パートが登場、初登場時のイメージもそのまま、やはり気持ち悪い。
    こいつの優れた勘が、天吾と青豆の関連、そこに誤解はあるにせよ、に狙いを定める。
    牛河は「さきがけ」の依頼で青豆の捜索を頼まれる。
    (かつて天吾に声をかけたのも、実は「さきがけ」の依頼によるものだった)
    この牛河の、地道ではあるが確実な方法は理系の私はの心を非常に揺さぶるものではありますね。最高に気持ち悪いがどこか感心してしまうこの感じ。
    青豆は「さきがけ」からの逃亡生活中、気味の悪いNHKの集金人に執拗な嫌がらせを受ける。(天吾のアパートにも同様の集金人が同じことをしていた)
    さらに、身に覚

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    2026年05月30日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    これはどういうこと?って理解できない部分が多いからこそ余韻がすごくてもう一回読みたくなる。
    阪神淡路大震災がキーワードとして出てくるけれど、どの物語も直接被害を受けたのではないのに、自分でもよくわからない深いところで心に大きな変化が起こっている。つくづく心って難しいよな。

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    2026年05月30日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    本作は、思春期に抱く「永遠」や「絶対」といった幻想に気づき、そこから安全に脱出していく物語なのだと感じます。それは「凡庸になっていく過程」でもあり、寂しさは伴いますが、一度受け入れられれば平穏な幸せへとつながるものです。
    今年の夏には村上春樹さんの新刊が出るとのことで、それに向け、少しずつ彼の描く独特な世界観に心を慣らし、近づいていこうと思っています。

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    2026年05月29日