村上春樹のレビュー一覧

  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    どうして「街とその不確かな壁」なのだろう。「壁」は「そこにずっしりと存在している」イメージがあるので、「不確かな」に合わない。「壁」は「ゆらゆらと揺れ動いてぼんやりとして定まらない」存在として書かれている印象。「境目」や「国境」のような「目で見ることのできない」表現の方が良かったのではないかと思いながら読み進めた。物語をつくる上で、「壁」の方がやりやすいのはあるだろうけども。

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    2025年06月23日
  • アフターダーク

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    現代と近代、洋風と和風、秩序と無秩序、重ね合わせることはできなくても、ならべることで、新しい雰囲気が生まれる。

    長編小説など、その羅列が長いほど個性が出るし、同じものは生まれない。きっと同じ人がもう一度書いても。

    そして、そのバランスがどうも絶妙で、他の人が 安易に触れることができないような、コツのいるものだから、近づいて、何度も見たくなるのかもしれない。

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    2025年06月23日
  • 遠い太鼓

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    春樹ファンを自称していながら、このエッセイの存在を知りませんでした。。
    執筆された頃の著者の年齢と、自分の現在の年齢がほぼ一致していることも相まって、まるで自分がその場にいるように楽しく読み進めることができました。

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    2025年06月22日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。

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    2025年06月22日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    工場見学記というジャンル自体が自分にとっては新鮮だった。水丸さんの優しいタッチで図解があるのもグッド。牧場に行ったら牛に喋らせてみたり、結婚式の費用決めのカップルの会話をシュールに描く感じとか村上節が出ててよかった。

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    2025年06月22日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    以前読んだがほぼ内容を忘れたので再読。
    カフカパートは抽象的で、その対比としてナカタさんパートは軽妙で読みやすい。
    ただ、残酷シーンが結構グロテスクで読みづらい。

    上巻は下巻の準備みたいなものだと思ってる。

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    2025年06月22日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    訪れた地に関する深掘りの程度がちょうど私自身の興味の程度にマッチしていて、学ぶことが多く読み応えがあった。前に読んだ某エッセイとの差もあろうが…歴然とした違いがあって、この本は読んで良かった。

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    2025年06月21日
  • TVピープル

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    現代においてのスマホ、
    当時のテレビがもたらした、思考を迷わすデジタルメディアを実写化?

    なんかスマホを手にとってダラダラ見ちゃう。
    テレビがついてるとついつい見続けちゃう。
    何か考えたはずだったのに、なんだったっけ?ま、いっか。

    となる現象を不思議な小説で描いてる。

    細かい描写がすごく丁寧で、頭に残る短編小説。

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    2025年06月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上作品はそこそこ読んできたが、その中でトップクラスに好きな作品になりそう。

    影のある世界と影のない世界の境界線がどんどん交わって薄れていくところが凪いだ海を見ているようでとても好き。
    子易さんの背景に驚きつつ、下巻で伏線をどうやって回収していくか気になる。

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    2025年06月19日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    ナカタさんと猫の会話のシーンが好き。過去や現在とがだんだん繋がっていく後半の展開はワクワクした。
    個人的に中野区に住んでいたことがあったので野方が出てきて妙に親近感を持った。

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    2025年06月19日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    村上さんの有名な代表作
    1度読んでみようと思っていました

    騎士団長殺しに似ていると思うところも多く
    不思議ワールド
    スピ的なところも多いので好みが分かれる作者さんだなと思います

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    2025年06月19日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    一人称単数のヤクルトスワローズ詩集の続き、みたいなのを読みたくて読んでみた。
    父親との関係を赤裸々に綴った本。
    確かに自分のファミリーヒストリーを辿っていくと不思議な感じ、運命やそれの連続である宇宙を感じる感覚みたいなの、わかるなー。
    改めて映画バックトゥーザフューチャーってすげえなー。
    こういう感覚みたいなのを、あそこまでマス向けにポップに分かりやすく落とし込んだんだもん。
    エリート向けに抽象的な比喩や表現も使って説明するより、断然難しいと想う。。
    リスペクト、ロバートゼメキスandスピルバーグ

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    2025年06月18日
  • 一人称単数

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    ヤクルトスワローズ詩集、好きだな。
    お父さんとのエピソードが好き。

    他のエピソードはあまり記憶に残らなかったかなー。
    品川猿とかは村上春樹の短編らしくて面白かった。

    あとはクリームは示唆に富む話ではあった(面白いかどうかは別)

    他の短編集の方が好き!

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    2025年06月18日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    「村上ラヂオ」のシリーズは3冊出ている。
    2「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」
    3「サラダ好きのライオン」

    なんと、2と3は9年ほど前に読んでいる。しかもこれが初・村上エッセイで、その発想力にいたく感動していた。
    「村上春樹って、超ベストセラー作家だけど、私には理解できないかもしれないな」と、ずっと思い続けて何年だろう、「サラダ好きのライオン」を読んで、あら?面白い発想の人なんだ?!
    と、村上エッセイのファンになったのである。
    その後買っておいた本書を今読む。
    2000年頃にアンアンに連載されていたものらしい。
    アンアンの読者が、このエッセイを毎回どんなふうに読んでいたのかに興味はある。

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    2025年06月16日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    「人はときとして、抱え込んだ悲しみやつらさを音楽に付着させ、自分自身がその重みでばらばらになってしまうのを防ごうとする。音楽にはそういう実用の機能がそなわっている。」

    I really resonate with this part. I believe music, memory, and emotions are deeply connected. To keep my mental health in check, I sometimes listen to songs I used to play during better times.

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    2025年06月15日
  • TVピープル

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    この作品は、1990年1月の発行。これの前の短編集が「パン屋再襲撃」で1986年の発行なので、少し間が空いている。ただ、村上春樹は、初期の頃には短編集を頻繁に発表していたが、「パン屋再襲撃」以降は、その頻度ははっきりと落ちている。この「TVピープル」の次は、1996年の「レキシントンの幽霊」。そこからの短編集は、2000年の「神の子どもたちはみな踊る」、2005年の「東京奇譚集」、2014年の「女のいない男たち」、2020年の「一人称単数」となる。また、長編発表とのタイミングで言えば、本作の前は、1988年の「ダンス・ダンス・ダンス」、後が1992年の「国境の東、太陽の西」、また、1994年に

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    2025年06月15日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    現実世界の象徴としての野球場、村上春樹らしさが凝縮された全6話でした。長編にはないユーモラス全開の短編集です。

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    2025年06月15日
  • 一人称単数

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    昔、村上春樹が大好きでしたが、おそらく20年ほど遠ざかっていました。たまたま旅行に出るときの駅の書店で見つけて懐かしく、短編集ということもあって手に取りました。
    人生の中で大事だけれど取り返しがつかないものが短い話の中にそれぞれの形で表されていて、そんなところに村上春樹らしさが感じ取れて、久し振りに良いなと思いました。

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    2025年06月15日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    まだ上巻のみですが、村上ワールド炸裂って感じの世界観に引き込まれます。
    どっぷり浸かれる並行世界。
    描写表現や展開など時間がたっぷりある時にお勧めです。

    間を埋めるような部分が後から重要な交差点になっている等、ぜひ紙で読むべき一冊です。

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    2025年06月14日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」

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    2025年06月14日