村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一言で言うなら、「もっと洗練されたノルウェイの森」感。より無駄なものを削ぎ落とし、1Q84的要素も取り入れつつ、しかし主題の問いかけが更に美しく、切なくて淋しい風が頬を掠めるような、それでいて、胸の中にことっと大事なものを傾けて落としていくような、そんな作品。いい意味で胸がきゅっと締め付けられます。
人生は複雑な楽譜だと例えるところが好き。(きちんとやっていても評価されるとは限らない…)
今まで読んだ氏の作品の長編では一番繊細で綺麗で美しいかもしれない。それは、個人の胸の内に誰しもが抱えるふとした不安に対し、それを突き詰め問題提起することが目的なのではなく、寄り添うことを軸に書かれているな -
Posted by ブクログ
「ファミリー・アフェア」
村上春樹を好きになった理由を思い出した。僕は『風の歌を聴け』をきっかけに村上春樹を好きになった訳だけれども、そうだよなぁ、これだよなぁ。クールでスマート、都会的な村上春樹作品の真骨頂。
クスッと笑えて、むず痒くなるくらい格好良い主人公に憧れる。
能天気な冗談を言う、それにしっかり者の女性が呆れながらツッコむ。この構図、すごく好きだなぁ。
最近の重いテーマに果敢に挑戦している村上春樹も好きだけど、初期のこの能天気で飄々としたアーバンな村上春樹もやはり好きだなぁ
初期の頃の村上春樹が好きな人は是非読んでみてほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読む人の人生経験によって受ける印象の変わる本だと思います。
若い頃は感受性が豊かで、その頃の異性との交流というのは、とても心満たされるものでした。特にモテるというわけでもなかった私は、異性と少し話すだけでも心弾むものでした。
そんな時期に、お互いに信頼感を持って交流できた異性は、大人になってからもかけがえのない存在として強く記憶に残っています。そして、細かなやり取りまでは覚えていないにしても、そうした相手へ抱いていた感情も、やはり大人になってからも覚えているものです。
大人になってからも素敵な異性に出会う機会は増えましたが、やはり若い頃にそうした信頼できる異性に抱いた感情の記憶は残ってい -
Posted by ブクログ
ネタバレ村上春樹の小説は初期のものが結構好き。物事がシンプルだし性描写もそこまで多くなくて読みやすい。カンガルー通信は最悪だけど。後半になると性描写細かくなってきて気持ち悪くなる。
午後の最後の芝生が好き。村上春樹の小説において、登場人物は彼らなりの仕事の流儀がある。この主人公も芝刈りになかなかのこだわりがある。タマルとか、世界の終わりの私とか。古い時代ののどかさが感じられた。どこからそれを感じたのかは分からないけど。ビール飲んで車に乗っちゃうところとか、ため口でドライブインの管理人と話すところとかかな。
カンガルー通信は最悪。気持ち悪すぎる。村上春樹の悪いところと言えばこれ、みたいな作品。
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