村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ表題作を含む4作を収録していた。以下、感想を書く。
良くも悪くも田舎育ちの人間が都会的な生き方を目指す時、自身の思考にへばりつく『いやったらしいアカ』に気づく。
しかし『アカ』は自分には無くてはならないものである。ホリーの場合は兄のフレッドだろうか。彼が戦死した知らせを聞いた時の取り乱しようは、心の柱を取り去られた強い不安の表れである。
都会の常識を超越し、トマトやラザフォードなどの人の存在を優しく認めるホリーは会う人全てにとって魅力的であった。しかし、主人公は、そして他の誰も、フレッドにはなれなかった。
アメリカを離れた彼女の幻影をもとめる男たちの哀しみがいい味を出していた。 -
Posted by ブクログ
枕が変わると眠れないタイプなので、基本的に旅は好きじゃない。家から出るのが嫌い。出張も嫌々出ている。
そんなわたしだけど、アイラ島に行ってみたくなった。スコッチウイスキーが好きだから、というのもあるけれど、旅先での空気や温度、湿度、人との出会い、そして独特なスコッチウイスキーの香りを猛烈に感じてしまい、あぁ、どこかに旅に出たいと思った。アイラ島でなくていい、旅から帰ってきてしばらくしたのち、ふとした瞬間に旅の出来事を思い出したい。もちろんスコッチウイスキーを飲みながら。
“旅行というものはいいものだなと、そういうときにあらためて思う。人の心の中にしか残らないもの、だからこそ何よりも貴重なもの -
Posted by ブクログ
小さい頃の経験が種として残っていて、大人になってから発芽する。自分の中に欠けている部分を渇望するように生きる。←なんかこんなテーマが読み終わって心に残った。なんとなく人間の生きるエネルギーの根源的なところに触れた感覚がある。あくまで触覚的なので言葉にするのは難しいけれど。
僕も普段何かを成し遂げたい、何かを手に入れたいと思いそれが原動力になって人生を生きている感覚があるけど、これを読むとそれって危険なことだったりもするのかなとか少し思ってしまい、少し落ち込んだ。でも読んで良かったとは思ってる。んーなかなか言葉にするのが難しいけど、とにかくよかった。これで自分の中に生みだせた感覚はいつか役に立つ -
Posted by ブクログ
ネタバレ秋川まりえの肖像画を毎週日曜に書く事になった。
約束通り免色と、秋川まりえ、叔母の秋川笙子を偶然を装い、出会わす事に成功した。(私としては、どちらでもいい事ではあったが)
話の中で、免色も私に、肖像画を描いて貰って、家に飾ってあると伝えたいところ、秋川まりえが興味をもち、免色の家に行く事に。
秋川笙子は免色に興味を抱いている様子だが、まりえは、免色に少し違和感を感じておる様子だ。
そんなかんやで、デッサンを含め交流が進んでいったが、ある日、秋川まりえが失踪した。
失踪の夜、免色に電話し、助けをこう。
例の家裏の穴がどうにも気になる。まず梯子が木の裏に移動している。
免色が穴の中に入り、ペンキン -
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Posted by ブクログ
映画「ドライブマイカー」が好きだと話したら、原作を貸してもらったので久々の村上春樹。
感想としては、どのお話も綺麗で魅力的な文だなと思う一方やっぱりまどろっこしくて難しい。笑
「ドライブ・マイ・カー」はまずこの短編を3時間の大作に仕上げ、見た後も深く考えたくなる余韻残る映画にした映画監督にも改めて感銘受けたし
本は本で短いのに、文章が濃くて読み応えあって、それなのに白黒決してはっきりさせない文調のTHE春樹節を久々浴びて楽しかった。
そして、当作の中の「シェエラザード」も映画のエッセンスになってたので映画を見た上でこの本読むと解釈深まってより楽しい。
この本は「女のいない男たち」をテーマに -