村上春樹のレビュー一覧
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中高生のときに「華麗なるギャツビー」を読んで、それから「雨の朝パリに死す」を読んで、なんとなくフィッツジェラルドという作家の醸し出す雰囲気みたいなのを背伸びしていいなぁと思おうとしているようなところがあった。
なんか人間の切なさみたいなのを絶妙に掬い上げるような感じの印象があって、それ自体がなんかすごくわかるような感じでいることがカッコいいことのように思っていた。太宰の「人間失格」を読んで、自分はこの感じわかる、と言いたいようなああいう感覚。若い時特有の。
それで今大人になって、だいぶ久しぶりにフィッツジェラルドを読んだら、わかる気がするというより、分かってしまう、という感覚だった。でも本当は -
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何も読まずに好きだの嫌いだのと村上春樹を語れないので、最初の彼の小説として『1Q84』を選んだ
ジョージ・オーウェルの小説『1984年』(1949年刊)も読んだことないけど、『1984』に出てくる独裁者ビッグ・ブラザーと対称的なリトル・ピープルという名前の集団が『1Q84』には出てくるらしい
この巻では名称が数回出てきただけでまだ謎のまま
I can’t speak about liking or disliking Haruki Murakami without reading his work, so I chose '1Q84' as my first novel -
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ネタバレ学生の頃から数々の村上春樹作品に挫折してきた私だけど、初めてはっきり理解できる作品だった。かといって共感できる部分はひとつもなかったが…。
結局のところ私は村上春樹的なバブルの遺物みたいなキャラクターが出てくる小説が結構好きなんだよな、と思う。同じことが江國香織作品に出てくる危なっかしい雰囲気の女性にも言える。
内容について思ったのは、再会した島本さんってつまり非現実の存在なのでは?ということ。
主人公が囚われていた希死念慮?のようなもの。満たされなさを抱いて、現実から逃げてしまいたくて幻影を見ていたのかなと。
何がそんなに不満だったのかは全然納得がいかないけど、島本さんのミューズ感ってやっ -
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1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件が起こった年。地震と宗教、共通点があるはずはないのですが、同じ年にこの二つの出来事が起きたということは、この世には人の手の届かない何か大きなものがあるのでは?そしてその大きなものを村上春樹は知っているのでは?などと思わせるような不思議な短編集。
登場人物は、被災者や被害者ではないけれど、この2つの出来事が心に小さな余波を残している人たち。独特な文体を取り混ぜて、言葉を話すカエルや天の光の中でひたすら踊る若者など不思議なキャラクターも登場します。彼らが何を抱えているのか、何をしたいのかはさっぱりわからず、ただ淡々と流れるように物語が進み、結局謎のまま終わ -
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多分、小説家を目指す人達が手に取る本だと思いますが、ネタは脳内キャビネットから取り出したものを使って書くとか、まるでジョンレノンがメロディと歌詞が天から降ってくる…的な天才が語る話だな、と思いました
ちなみに毎日10km走って、5〜6時間机に向かって書く、というようなマッチョ?なのですね
また、昔からの読者は今更なのでしょうけど若い時から洋書を原書で読み漁っていて翻訳の仕事をするなどアメリカの出版界ともその頃から繋がりがあって現在があるようです。そして、書くにあたってどんな企画でどんな内容にするかなども、かなり当初から自由に書かれていたということなので、小説家志望の方達にはあまり参考にならない