村上春樹のレビュー一覧

  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    あくまでここまで読んだ自分なりの解釈です。

    この物語は、"僕(=トオル)が恩寵の光を得るための修行記録"の物語なのでは無いか。
    つまりは、間宮中尉がノモンハンの井戸で獲得出来なかったものの総称としての恩寵です。

    僕らは力を手にすると途端に居丈高になったり強権的になったりしてしまう。ではそうならない方法は何か?それはつまり"やれやれ"でやり過ごす事だ。卵の側に立つ事だ。でも、敢えてデタッチメントからコミットメント(バットを持って戦う)に向かわなければいけない時があるのだ。

    その時に我々に恩寵の光が差し出されるのだ。

    加納クレタをシャーマンのように扱

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    2025年08月15日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    2つのパラレルな話の同時並行が面白い。所々交わりを感じさせる描写があり、その度に反応してしまう。下巻も買って、物語の行く末を見たいと思う。

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    2025年08月14日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    8.9/10

    次第にあちらの世界へと呑まれてゆく。第3部では、猫もクミコもノボルも加納姉妹も、謎が尽きない。ラストの18章はあまりに美しく、まるでデヴィッド・リンチの世界を彷彿とさせた。「かまわない」と岡田が発した瞬間、思わず鳥肌が立った。

    やってやれ。何かを、それを、暗闇の中であろうと、井戸の底であろうと、夢の中であろうと、抱きしめてやれ。

    僕の最も好きなシーンは、カルタが暴力的に犯されたシーン。あれはやばい

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    2025年08月13日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    村上春樹初心者ですが、騎士団長殺しと同じような転生と再生をテーマにしているような気がします。利得と代償の等価交換的な世界観なんだろうか。雑な感想ですんません。

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    2025年08月13日
  • パン屋再襲撃

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    笠原メイ、ある歯科医の受付女性は五反田君と過ごした後に失われてしまったメイなのか。名作長編『ねじ巻き鳥クロニクル』へと続く前日譚を収めた、読者に畳み掛ける短編集。山羊を飼う少女、ワタナベノボル、ある場合においては繋がり合う世界観。ひと差し指で軽くこめかみを押さえると、かっこうと鳴く声が聞こえる。

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    2025年08月15日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    この巻で話がかなり壮大になったと思う。今までの4作中、際立って良かったポイントは思いつけないものの、青豆と天吾の再会に身を焦がれ続け、ページを繰る手が止まらなくなるような面白い一編だった。またすぐに5を買いに出向こうと思う。

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    2025年08月12日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    8/10

    完璧な序章。
    文章が完膚なきまでに完璧で、惹き込まれてしまう。終盤の間宮中尉の話は止まらない、あれほどにグロテスクで場面が頭の中で自動再生されたのは初めてだな。やはり、村上春樹はトリアー+リンチ+濱口竜介って感じだ。幻想的且つ暴力とエロスに満ちた世界を、無機質な文体が染める。まるで脂ギッシュな鶏胸肉みたいだな。

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    2025年08月12日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    村上春樹作品は今までいくつか読んできましたが、どれもなんか読んでしまうけどよくわからない…
    と思っていたところ、「村上作品を最初に読むなら「海辺のカフカ」がいいよ」とTVで誰かが言っていたのを聞いて読んでみました。
    確かに、今まで読んだ中で1番とっつきやすい。
    カフカ少年の世界とナカタさんの世界と戦時中の不思議な出来事がどのように絡んでくるのか…?
    下巻を早く読まなければ…

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    2025年08月17日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ・予想。リーダーはリトル・ピープルに促され豹変した深田保で、最初に犯された10歳の少女はふかえり?

    ・あゆみは「いかにも開けっぴろげな見かけの部分は演技的なもので、根本は柔らかく傷付きやすい感受性を持っている」タイプらしいが、青豆の「私はもっとあの子を受け入れてあげるべきだった。あの子の気持ちを受け止め、しっかりと抱きしめてやるべきだった。それこそがあの子の求めているものだった。」「無条件に受け入れられ、抱きしめてもらうこと。とにかく安心させてもらうこと。」という後悔は本当に的を射ていて、私もあゆみと似たような性格だからこそ本当にそれが必要なのだと共感できた。

    私もそれが喉から手が出るほど

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    2025年08月10日
  • 1973年のピンボール

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    村上春樹、再読。

    レビューを読むとわたしと同じように「再読」と書かれている方がちょいちょいいて、ニヤニヤ。
    読み返して確認してみたくなる作家さんなのかな。

    二作目もたいしたことは起こらず。
    けれど主人公たちの語られてはいない内面は深く暗い。
    語られてはいないんだけど、過去に何かがかならずあっただろうと思わせる描き方で、
    想像できないのにずしんと来る。

    村上春樹の小説で好きなところはそういった部分と
    あとは比喩が豊富なところ。
    とてもユニークで、その場面やその時のにおいまでもが感じられるようなたとえが良い。
    全体的に暗いストーリーの中、そこだけちょっと空気がほんわかして、明るい気分になれる

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    2025年08月10日
  • レキシントンの幽霊

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    私は村上春樹氏の小説がとても好きだ。文章が好きなので、斜め読みせず、時間をかけて読みたい。そして、読み終わったら、しばらく余韻に浸って、内容について考えていたい。
    この小説で、夏休みの読書感想文が書けるのか?と聞かれたんだけど、私には書けない。というか、夏休みの宿題で、ちゃちゃっと書ける感想文用の小説ではない、ということは、わかった。もちろん、熟考して書けば、良い感想文は書けると思うけども。

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    2025年08月10日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    1を読んでから数か月か、経つ。
    本を開くと、数か月前の状態が鮮やかによみがえる。

    青豆の物語と、天吾の物語は、まだそれぞれで進行しているような感じ。

    青豆は、彼女に特殊な仕事を依頼してくるマダムの過去を知る。
    マダムが保護した女児は性的な虐待を受けていた。
    青豆が手繰っていくと、あの宗教団体「さきがけ」がいる。

    一方、天吾の方は、ふかえりの小説『空気さなぎ』のリライトを完成させ、編集者小松の目論見通り、ふかえりに新人賞を受賞させる。
    作品はベストセラーになり、世間の注目を集める。
    それは、ふかえりを保護してきた戎野先生の意図にも沿ったことであったらしい。

    この先、「さきがけ」が二つの物

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    2025年08月09日
  • 中国行きのスロウ・ボート

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    中国行きのスロウ・ボート
    2025.08.09

    主人公が出会う3人の中国人。彼らはみな淡々と語り、どこか寂しく感じるようなふるまいをしている。ゆっくり読まないと気付かないようなさりげない空気感で描写していた。物語の最後には居場所のない中国人と自分を重ね合わせ、現状から抜け出して居場所を求めたいという気持ちがうかがえるものの、逃げようというよりは受け入れざるを得ないような仕方のない状況にあることを表現。「スロウ・ボート」によって示し、なんともいえない状況に陥っている様子が感じられる。

    居場所のなさがこんなにも淡々とした虚しい世界を生み出してしまうのかと怖くなった。同じ境遇の中国人たちと自分で

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    2025年08月09日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    カフカの話は家出をした15歳の少年が経験するドキドキやワクワクを味わえる。
    大島さんは落ち着いていてカッコイイなと思っていたら女性だったのは驚いた。
    今後さくらがどう物語に絡んでくるのかが楽しみ。
    ナカタの話はジョニー・ウォーカーの事件や魚やヒルが降る話などどこか非日常な不気味な雰囲気が漂う。
    なぜカフカの父はジョニー・ウォーカーを名乗りあんな残虐なことをしていたのかが気になる。

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    2025年08月06日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1〜6の感想
    とても面白かった!!2人の視点がどこで交わるのか、2人それぞれのリトル・ピープルへの迫り方が予想できないので、ドンドン読み進めたいと思って(ほぼ)一気見してしまった!
    度々出る意味深な物語・セリフは、更に私を物語に惹き込ませる重要な役目を担っていたし、何よりも村上春樹さんの文章がとても好きだった!♡
    これが初★村上春樹作品なので、これからもっとハマりそう)^o^(
    少し心残りなのは、7冊目も出して欲しかったな〜ということ。月が2つある世界からは抜け出せたので、物語は終結となっているが、青豆のお腹にいるのは一体何なのか?2人の周りにいる人達は元の世界(ではない別の世界かもしれない)

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    2025年08月06日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    青豆と天吾が出合いそうで出会わない、ちょっとやきもきする展開が続きます。そして牛河がどんどん存在感を際立させてきます。表現のうまさもさることながら、ときどき意味が分からない表現が出て着るのも村上春樹さんの良さなのでしょうね。

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    2025年08月05日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    著者村上春樹が訪問した国(日本も含む)で見聞きしたことをつづった紀行文。アメリカ、イタリアと過去に住んでいた国に旅をしたり、フィンランドやアイスランドと初訪問した国で驚いたことを語ったり、さらにはラオスという国名以外何もわからないところにあえて旅行するなど、本書を読むことで、実際に旅をしたような気分になれる。

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    2025年08月04日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    第一部の馬の話が印象に残ってて、本作の重要な場面で再登場したのが良かった。無意識中に、記憶に残るような書き方がなされているのだと思った

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    2025年08月04日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    時々、悪い夢を見ます。
    どんなに探しても大切なものが見つからないとか、道に迷って目的地にどうしても辿り着かないとかです。このような夢は、心理的に「模索中」「停滞感」「不安感」を抱えている可能性が高いらしいです。この小説は、そんなわたしの心のうちと重なるようなきがしました。でも、重さや暗さは感じませんでした。

    ロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を主人公の岡田亨(オカダトオル)が口笛で吹きながらスパゲティーをゆでているときに、知らない女の声で電話がかかってくるという書き出しから物語に引き込まれました。そして、ねじでも巻くようにギイイイッと鳴く鳥を、主人公とその妻は「ねじまき鳥」と呼び、ねじまき鳥

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    2025年08月04日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    先の展開が気になり、読むスピードが、上がってきます。天悟も青豆もふかえりもふわっとイメージできるだけで、どんなイメージかわからないけど、そこを想像するのがいいんだろうな。

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    2025年07月31日