村上春樹のレビュー一覧

  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    第二部になってようやくこの物語の大筋、トオルのすべきこと(?)がわかって来た。居なくなったクミコを“連れ戻すこと”。待ってても絶対帰ってこないし、クミコの手紙は事情を説明してるようで核心は隠している。
     物語がどんどん進んで来たぞーと思ったら、新しい人物•新しい要素•新しい謎がどんどん追加されて、もうこの物語がどこにどう着地するのか全く検討がつかないよ!!
     間宮中尉からの手紙、ノモンハンでの出来事は違う作品を読んでるのかってくらいその時代その場所に引き込まれた。急に戦争の話??!と思ったけど、まあこれも後々関係があるんだろうなあ。と思ってたら井戸!!
     何!どういうこと!全くわからない、けど

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    2025年06月29日
  • アフターダーク

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    morgenさんが紹介していたので読んでみた。

    ときおり画面越しに眺めるような描写が入り、不思議な感覚に浸りながら読み進めた。
    真夜中から空が白み始めるまでの間に、自分が想像のつかないようなことがひっそりと、しかし確実にあちこちで起こっているのだと
    感じるような作品だった。
    終盤に高橋がマリに言ったセリフには響くものがあった。

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    2025年06月28日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    心理学フィールドにいる私にとって河合隼雄の存在感は大きく、言わずもがな現代における村上春樹の影響も大きいわけで、この本が1998年に出版されたということに気づけなかった。

    スマホも、(少なくとも今のような)インターネットも無い時代で、コロナの経験も持ち合わせていない。対談の中で掘り下げられる生き方は、今のそれとは大きく違う。そして何より大きな違いは、当時の「臨床心理士」、心の専門家の社会の中での位置付けかもしれない。人のあり方を、心や行動に還元せずに全体として、あたかも唯一の答えがあるかのように語り得る専門家が、この時代には存在していたのだろう。

    時代を超えて読みに耐える普遍性を携えた一冊

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    2025年06月26日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    流れるような文章で引き込まれた。
    ハルキストじゃないけど、何故か読みたくなる。
    長編だとクドい時もあるけど、短編だとさらさらっと読める。
    どの人も魅力的だった。
    リーマンショック前の本だけどメリルリンチとか証券アナリストっていう職業が出てきて、村上さんはその頃から外資証券会社って胡散臭いってわかっていたのか。
    品川猿が少し不思議だけど、平和で面白かった。品川区役所、私も北品川に住んでいた時、仕事を辞めて国民健康保険になったらどうなるかよく聞きにいったけど、親切だったな。懐かしい。

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    2025年06月23日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    どうして「街とその不確かな壁」なのだろう。「壁」は「そこにずっしりと存在している」イメージがあるので、「不確かな」に合わない。「壁」は「ゆらゆらと揺れ動いてぼんやりとして定まらない」存在として書かれている印象。「境目」や「国境」のような「目で見ることのできない」表現の方が良かったのではないかと思いながら読み進めた。物語をつくる上で、「壁」の方がやりやすいのはあるだろうけども。

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    2025年06月23日
  • アフターダーク

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    現代と近代、洋風と和風、秩序と無秩序、重ね合わせることはできなくても、ならべることで、新しい雰囲気が生まれる。

    長編小説など、その羅列が長いほど個性が出るし、同じものは生まれない。きっと同じ人がもう一度書いても。

    そして、そのバランスがどうも絶妙で、他の人が 安易に触れることができないような、コツのいるものだから、近づいて、何度も見たくなるのかもしれない。

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    2025年06月23日
  • 遠い太鼓

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    春樹ファンを自称していながら、このエッセイの存在を知りませんでした。。
    執筆された頃の著者の年齢と、自分の現在の年齢がほぼ一致していることも相まって、まるで自分がその場にいるように楽しく読み進めることができました。

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    2025年06月22日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。

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    2025年06月22日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    工場見学記というジャンル自体が自分にとっては新鮮だった。水丸さんの優しいタッチで図解があるのもグッド。牧場に行ったら牛に喋らせてみたり、結婚式の費用決めのカップルの会話をシュールに描く感じとか村上節が出ててよかった。

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    2025年06月22日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    訪れた地に関する深掘りの程度がちょうど私自身の興味の程度にマッチしていて、学ぶことが多く読み応えがあった。前に読んだ某エッセイとの差もあろうが…歴然とした違いがあって、この本は読んで良かった。

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    2025年06月21日
  • TVピープル

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    現代においてのスマホ、
    当時のテレビがもたらした、思考を迷わすデジタルメディアを実写化?

    なんかスマホを手にとってダラダラ見ちゃう。
    テレビがついてるとついつい見続けちゃう。
    何か考えたはずだったのに、なんだったっけ?ま、いっか。

    となる現象を不思議な小説で描いてる。

    細かい描写がすごく丁寧で、頭に残る短編小説。

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    2025年06月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上作品はそこそこ読んできたが、その中でトップクラスに好きな作品になりそう。

    影のある世界と影のない世界の境界線がどんどん交わって薄れていくところが凪いだ海を見ているようでとても好き。
    子易さんの背景に驚きつつ、下巻で伏線をどうやって回収していくか気になる。

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    2025年06月19日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    村上さんの有名な代表作
    1度読んでみようと思っていました

    騎士団長殺しに似ていると思うところも多く
    不思議ワールド
    スピ的なところも多いので好みが分かれる作者さんだなと思います

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    2025年06月19日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    一人称単数のヤクルトスワローズ詩集の続き、みたいなのを読みたくて読んでみた。
    父親との関係を赤裸々に綴った本。
    確かに自分のファミリーヒストリーを辿っていくと不思議な感じ、運命やそれの連続である宇宙を感じる感覚みたいなの、わかるなー。
    改めて映画バックトゥーザフューチャーってすげえなー。
    こういう感覚みたいなのを、あそこまでマス向けにポップに分かりやすく落とし込んだんだもん。
    エリート向けに抽象的な比喩や表現も使って説明するより、断然難しいと想う。。
    リスペクト、ロバートゼメキスandスピルバーグ

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    2025年06月18日
  • 一人称単数

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    ヤクルトスワローズ詩集、好きだな。
    お父さんとのエピソードが好き。

    他のエピソードはあまり記憶に残らなかったかなー。
    品川猿とかは村上春樹の短編らしくて面白かった。

    あとはクリームは示唆に富む話ではあった(面白いかどうかは別)

    他の短編集の方が好き!

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    2025年06月18日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    「村上ラヂオ」のシリーズは3冊出ている。
    2「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」
    3「サラダ好きのライオン」

    なんと、2と3は9年ほど前に読んでいる。しかもこれが初・村上エッセイで、その発想力にいたく感動していた。
    「村上春樹って、超ベストセラー作家だけど、私には理解できないかもしれないな」と、ずっと思い続けて何年だろう、「サラダ好きのライオン」を読んで、あら?面白い発想の人なんだ?!
    と、村上エッセイのファンになったのである。
    その後買っておいた本書を今読む。
    2000年頃にアンアンに連載されていたものらしい。
    アンアンの読者が、このエッセイを毎回どんなふうに読んでいたのかに興味はある。

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    2025年06月16日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    「人はときとして、抱え込んだ悲しみやつらさを音楽に付着させ、自分自身がその重みでばらばらになってしまうのを防ごうとする。音楽にはそういう実用の機能がそなわっている。」

    I really resonate with this part. I believe music, memory, and emotions are deeply connected. To keep my mental health in check, I sometimes listen to songs I used to play during better times.

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    2025年06月15日
  • TVピープル

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    この作品は、1990年1月の発行。これの前の短編集が「パン屋再襲撃」で1986年の発行なので、少し間が空いている。ただ、村上春樹は、初期の頃には短編集を頻繁に発表していたが、「パン屋再襲撃」以降は、その頻度ははっきりと落ちている。この「TVピープル」の次は、1996年の「レキシントンの幽霊」。そこからの短編集は、2000年の「神の子どもたちはみな踊る」、2005年の「東京奇譚集」、2014年の「女のいない男たち」、2020年の「一人称単数」となる。また、長編発表とのタイミングで言えば、本作の前は、1988年の「ダンス・ダンス・ダンス」、後が1992年の「国境の東、太陽の西」、また、1994年に

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    2025年06月15日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    現実世界の象徴としての野球場、村上春樹らしさが凝縮された全6話でした。長編にはないユーモラス全開の短編集です。

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    2025年06月15日
  • 一人称単数

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    昔、村上春樹が大好きでしたが、おそらく20年ほど遠ざかっていました。たまたま旅行に出るときの駅の書店で見つけて懐かしく、短編集ということもあって手に取りました。
    人生の中で大事だけれど取り返しがつかないものが短い話の中にそれぞれの形で表されていて、そんなところに村上春樹らしさが感じ取れて、久し振りに良いなと思いました。

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    2025年06月15日