村上春樹のレビュー一覧

  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    第二部を読み終えて強く印象に残ったのは、
    出来事が起きることよりも、
    むしろ「次々と人が去っていく」ことだった。

    猫が消え、
    妻がいなくなり、
    加納クレタが離れ、
    笠原メイもまた距離を取る。

    主人公の周囲は何かで満たされていくのではなく、
    静かに空白によって形作られていく。

    それは劇的な別れではなく、
    説明のつかない形で
    関係そのものが剥がれていく感覚だった。

    世界との接続が、
    一つずつ抜かれていくような印象が残る。

    第一部で感じられた「空洞」は、
    第二部ではより明確に、
    外界とのつながりの喪失として現れていた。

    その流れの中で、
    井戸というモチーフが持つ意味が
    より深く立ち上がっ

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    2026年02月13日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    2.3回読み返した。少し前に読んだ時とは違う視点が増え、とても好きになった。個人的にはタイランドとアイロンのある風景が好きだな。

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    2026年02月12日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    10年以上前に読もうと思って買っていた本に手を伸ばした。なぜか、当時は第1章の「青豆」から先に進むことができなかったが、今回気がつくと読み終えていたような感じすらある。ヤナーチエックの『シンフォニー』をかけながら読み始め、途中から普段聴かないクラシックをかけながら読んでみた。「青豆」と「天吾」が交互に出てくる物語の進行、未だ交差することのない2人が今後関わってくることがあるのか、最後まで読み終えた時に、BOOK1の意味がわかるのかなと思っている。

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    2026年02月11日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    最初のカフェから面白くてかなり期待したら、井戸がやや長すぎた。だが加納クレタ以降はまたかなり面白い。

    ふかえりを彷彿とさせる描写がちらほら。
    産まれたて。意識の中で。

    クロニクル感は、まだない。

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    2026年02月10日
  • 一人称単数

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    自分は情景描写やセリフの意図や意味を追ってしまう。けど、一人称単数の最後のようにどんなに完璧な正解を出されても納得できないような展開があるのが面白いようで、しばらく読まなくてもいいかなと思ってしまう理由になる。

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    2026年02月10日
  • 国境の南、太陽の西

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    大学生の頃に読んで、とても好きだった記憶があり、読み直し。がっつりと中年(とはいえ、私よりだいぶ年下)の恋愛の話でした。数年に一度くらいは村上春樹ワールドに触れるのも心地よい。

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    2026年02月09日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    村上春樹の小説は4作品目だが、一番抽象的でかつ面白く感じた。最後の一冊は駆け抜けるように話が進んでいき、村上春樹らしい表現でストーリーが進んでいきおもしろかったです

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    2026年02月04日
  • ロング・グッドバイ

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    主人公の視点で物語が進んでいく。

    めっちゃ嫌味言うし無駄に武闘派。

    読みながら「そんな言う?」って
    何回か言った。

    この人にしか無い味がある。

    ・夏のカリフォルニアは酒を飲むのに適した土地柄ではありません。ニューヨークではここの四倍の量の酒を飲めるし、それでいて二日酔いは半分ですむ

    この言い回しが好き。
    結局飲んでるしね。

    26.02.01-24冊目

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    2026年02月03日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    実は村上春樹の作品を始めて読んだ(アンソロジーは除き)。

    文庫で6冊なので読むのに時間がかかるかと思ったけど読みやすい文体で、青豆編と天吾編が少しずつ繋がっていくのが読んでてワクワクした。

    続きをまとめて買わなかったことを後悔。活字を読むことが苦じゃない人には読んでほしい。

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    2026年02月09日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    いろいろとその後の想像が膨らむ物語。
    小さい頃から感じてた自分を上から見て操る自分がいるような感覚を思い出した。

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    2026年02月01日
  • やがて哀しき外国語

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    人生で初めてエッセイというものを読んだがかなり面白かった。本書は、村上春樹流の語り口調で、彼自身の海外での暮らしを書いた作品。文豪のイメージがあったので堅苦しい人なのかと思っていたが、意外とその辺にいるおじさんの様な感性があり、共感が持てた。

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    2026年02月01日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    まあ村上春樹自身がそう書くように、人物メモなのでここに物語はない。けど何故か引き込まれる。印象に残っているのはp.57「プールサイド」、人生の折り返し点を決めた男性の話。こっち側かあっち側なのか。

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    2026年01月30日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    有名だけどあらすじ含めて何も知らない古典は読んでおきたい、と思って手に取った。翻訳が村上春樹というのも読んでみたくなった理由のひとつ。映画も一切観たことはないのだけれど、オードリー・ヘップバーンの写真だけは流石に観たことがあるので、そのイメージが離れずに困った。(原作者のイメージとも翻訳者のイメージとも全然ちがう、との評価を、先にあとがきで読んでいたので。)

    主人公ホリー・ゴライトリーの奔放さにはあっけに取られた。あれだけ好き勝手やっても、助けてくれる男たちに事欠かないのがすごい。

    一番かっこいいシーンは、ホリーが捕まった後、自分を結果的に連絡係として使っていた麻薬王兼囚人のサリー・トマト

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    2026年01月29日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    少年の登場からさらに加速し、
    物語の構成が複雑化して、
    次元がひとつ増えたように猛烈に面白くなった。

    どちらが影か本体かなどは関係がない。

    意識、私、存在の周辺領域。
    あちらとこちらとその狭間。
    強く信じること。

    空を見上げて、
    自らが私へと降ってくる空想の中で、
    生きる実感を得られるような読後感。

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    2026年01月28日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ずっと中弛みはなくて面白かった、読後感も爽やかだった。なのに説明を求められたら何も説明できない。少なくとも私には。そんな不思議な物語だった。
    青豆と天吾は1Q84、猫の街に迷い込んだ。その中で自分の生きる糧というか軸?芯?みたいなものを心の中で見失うことがなかった。だからと言って純愛物語ではない。
    きっと人間は孤独なまま生きてはいけない。
    愛する人、お互いを想える人、生きる理由、使命、組織などへの帰属意識、何かがないとだめなんだろうな。これを読んだ人と話してみたい。

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    2026年01月28日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ネタバレ

    村上春樹がどんな人なのかを知りたくて手に取った本。

    ランニング、執筆への向き合い方がメインで書かれているのだが、習慣化のtips が散りばめられており、学びも多かった。以下引用

    このような能力(集中力と持続力)はありがたいことに才能の場合と違って、トレーニングによって後天的に獲得し、その資質を向上させることができる。これは前に書いた筋肉の調教作業に似ている。日々休まずに書き続け、意識を集中して仕事をすることが、自分という人間にとって必要なことなのだという情報を身体システムに継続して送り込み、しっかりと覚え込ませるわけだ。そして少しずつその限界値を押し上げていく。気づかれない程度にわずかずつ

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    2026年01月28日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    『ねじまき鳥クロニクル』第一部を読んでいると、
    物語を追っているだけのはずなのに、
    心が勝手にこれまでの人生を整理し始めるような感覚に陥った。

    猫の失踪、仕事を辞めた主人公の日常、
    奇妙な電話や不可解な人物たち。
    表面的には淡々とした出来事が続いているだけなのに、
    読み進めるほどに、
    自分自身の内側が静かに揺さぶられていくのを感じた。

    第一部でとりわけ印象に残ったのは、
    間宮さんが語るノモハンでの体験である。
    涸れ井戸の底に落とされ、
    一日に数秒だけ差し込む光を浴びた瞬間、
    彼は「自分の人生はそこで終わった」と感じたという。
    助かった後の人生は、
    生きているのに生きていない、
    死んでいるの

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    2026年01月29日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    同時に進む二つの世界は、どちらも世界の全てを知りたくなるような日々が進んでいる。
    心をなくした自分を考えたことがなかったけれど、ずっと一つで在りたいと思わされた。

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    2026年01月25日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    「めくらやなぎと眠る女」は短編映画化して欲しいし、「踊る小人」に出てくる象をつくる工場はいつ読んでも気になる。笑

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    2026年01月25日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    相変わらずの喪失の物語。淡々と静かに進む物語が心地いい。冷凍保存された喪失に対する長年の静かな固執。いい加減大人になって前に進めよとも思うが、そのために必要な時間と必要なピースは人各々。

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    2026年01月25日