村上春樹のレビュー一覧

  • パン屋再襲撃

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    微妙に話の繋がった短編集。
    表題作であり、するっと読める「パン屋再襲撃」
    謎が残るものの読み進めやすい「象の消滅」
    村上春樹節とも言えるユニークな台詞を楽しめる「ファミリーアフェア」
    この前半三作は楽しめました。

    正直、どの話も好みが分かれると思うので評価は難しいと思います。

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    2025年07月28日
  • TVピープル

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    ポッドキャスト「ペーパードライブ」を聴いて読んでみた。表題作と眠りについては別の短編集「象の消滅」で読んだことがあった。他の短編については正直なところあまり印象に残らなかった。

    TVピープルは、何に対しても情熱を持つことが無い空疎な主人公に、さらに空っぽそうなよくわからないもの(オレンジの皮むき器のような飛行機?)が流し込まれる話と感じた。いろいろなものに白けた態度をとり続けた空の箱のような人には、少しのきっかけで何でも流し込める恐ろしさ。

    この当時、ソニーのTVはきっと最新の製品と思うけど、2025年に読み返すとノスタルジックなものに見える。また、その時代設定のせいか、TVピープルが登場

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    2025年05月04日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    スピーチや様々な文章、結婚式の祝電まで(笑)、名前の通り雑文。
    でも楽しかった❤️
    エルサレム賞のスピーチが読めたのは嬉しかったなぁ

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    2025年05月04日
  • 翻訳夜話

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    翻訳をめぐる二者の対談。翻訳というものを自身の中でどう位置付けるかということに関する話に心惹かれた。

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    2025年04月30日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    学生時代に読んだ以来、7〜8年振りに再読。あまり書籍は読み返さない性分だが、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』の中で本書について触れられていたので手に取った。序盤は何とも頼りない?(奇妙な登場人物からの働きかけに受動的な印象)主人公が、妻の失踪を契機にその奇妙さの理解に努めたり、自ら問うたりと少しずつ姿勢が変わっていった印象。日常的な風景が浮かぶ描写が多く、また主人公の年齢も30歳と自分と近いこともあり、一読した際よりもすんなりと話が入ってくる(登場人物はかなり不思議だが)。改めて、読むタイミングにより解釈や気になるポイントも変化するのだなと思う。

    特に印象に残った箇所は以下
    ・ひとりの人間

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    2025年04月29日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    ネタバレ

    夫々小説家/心理学者の著者による対談集。明確に語られていたわけではないが、ぼんやりと感じたのは「物語が論理的(分解的?)/静的なアプローチを補完する場合もある」ということ。分析とは分けることである、と言われるように、所謂科学的アプローチが日常の仕事にまで染み込んでいる現代について、少なくとも自分は癖として物事を切り分ける/個別事象を理解する/最後に各事象を結びつけるという思考を踏んでいる。これはこれで間違いではなく、むしろ特定の人々からは推奨されるものであるとも思うが、どうしても細部を捨象したり、全てが意図性を持ってしまうきらいがあるとも感じる。一方物語は、明確なメッセージを持たない場合(意図

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    2025年04月29日
  • デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界

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    村上春樹の影響で少しでも音楽に興味を持った人には良い本だと思う。
    ここに載っている音楽をピックアップして聴いてみる。私はビリーホリデイにハマってきました。たのしい。

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    2025年04月29日
  • 遠い太鼓

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    イタリア、ギリシアで執筆していた頃の村上さんの日記的書き物。楽しく昔行った地域のことも思い出せて良い。

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    2025年04月27日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    妻クミコの失踪、義兄綿谷ノボルの選挙出馬、また主人公岡田亨の自宅付近の井戸での不思議な体験など、これまでの日常生活が徐々に一変している。井戸の水は相変わらず涸れているが、彼は井戸の中に入り、しばらくの間そこで過ごした。そんな中、岡田は夢と現実の境目が曖昧な時空間に佇む。その後も彼は不思議な出来事に遭遇し、ギリシャへの旅を誘われたが、彼は結局、自宅に留まり、妻の行方を追うという、これまでの村上春樹作品とは少し異なる展開を迎える。

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    2025年04月27日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    どんどん展開していく 最後もう何ページもないのに心配になるほどに広がり続けるストーリー 天才としか言いようがない気がする

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    2025年04月26日
  • 哀しいカフェのバラード

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    村上春樹氏の訳というので、初めてマッカラン氏の作品を読んでみました。
    なんというか話自体は救いようのないようなものですが、村上春樹氏があとがきで書かれているように、「愛」を真摯に求める心の有り様であり、マッカラーズ自身の孤独な魂の反映なのかなと思うのでした。
    主な登場人物3人の深い欠落と矛盾に苦しみながらも必死でもがいてる姿は、現代でも、世界のどこにいても同じなんだと感じ入ることが出来ました。

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    2025年04月25日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    ハルキング、恐るに足らず。(ポケモンみたいにゆーな!)

    苦手意識のあった世界のムラカミ。
    二十年ぶりくらいに読んでみたら、普通に面白く、ホッとした。

    はじめての出会いは高校生の時、ひとつ年上の女の子の文通相手が『ノルウェイの森』をおすすめしてくれて読んだ。エロかった。
    刺激の強いシーンのおかげで、エロかった、しか記憶にない。

    二番目の出会いは『ねじまき鳥クロニクル』。
    妻がいなくなった、くらいしか覚えてないが夢中で読んだ。

    その『ねじまき鳥クロニクル』が、Eテレの100分de名著で特集されていたので、いっちょ村上春樹でも読んでみるか、と、今回、積読の本作を紐解いた。

    ちなみに新潮文庫

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    2025年04月25日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    その人に抱いているイメージ通りに生きるのか、そうじゃないのかはわからない。
    多分こんな感じなんだろうなと本質は多少理解できても現実にどうなるかは思いもよらない気がする。
    幸せになれてるといいけどね。

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    2025年04月24日
  • プレイバック

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    ▼(本文より)
    常識というのは、決して計算間違いなぞしない、グレーの背広を着たちっぽけな男だ。しかしその男が計算しているのは常に他人の金だ。

    ▼(本文より)
    この街の売りのひとつは、ここで働いている人間にはここに住むような経済的余裕はないということです。

    ▼フィリップ・マーロウ長編を発表順に再読しよう計画の最終章。第1作「大いなる眠り」は作者49歳くらい。最後の「プレイバック」は作者69歳くらい。マーロウの年齢は言及されずにあまり老けていない印象ですが、小説そのものは、より練られて、より枯れてきて、そしてややタガが緩んでいる印象。それはそれで滋味深いのですが、やはり「ロング・グッドバイ」が

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    2025年04月20日
  • 風の歌を聴け

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    この本は特に男女で思うことが違いそう。
    痛い。そしてお酒が欲しくなって、また読みたくなってしまう。

    追記:読めば読むほど読めてくる。好き、とはちょっと違うけれど、『これにしかないもの』がある。

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    2026年01月30日
  • アンダーグラウンド

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    今まで名前しか知らなかった地下鉄サリン事件。
    その場に居たかのように感じさせてくれるしっかりとしたインタビュー。本当に恐ろしい事件だし、人間としての心理的反動が浮き彫りになっていて本当に興味深い。

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    2025年04月18日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    第1部から謎だった電話や夢に出てきた女の正体がわかって物語が一歩大きく進んだ気がした。

    村上春樹は映像的文章?の表現力(表現が合っているかわからないけど、)が本当に上手だと読んでて感じた。

    夢と現実の区別が曖昧になる場面でも文章を読みながらそれらの場面をありありと連想させることができるのは流石だなぁ、、とこれまでの作品を読んできて改めて思った。

    右頬に突如現れたアザ、色々な登場人物の回想や路地裏の庭にあった井戸。
    様々なキーワードやメタファーが出てきて、まだまだ謎が多い。
    駆け足で第3部まで完読しようと思う。

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    2025年04月14日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    藤子・F・不二雄風の
    SF(少し不思議)に分類される様な
    ストーリーが集まった短編集。

    若干のホラー要素と
    不条理さが
    物語全体を侘しい雰囲気で包んでいる。

    とても読みやすく
    性的描写も少ないので、
    村上春樹入門として
    オススメしたい。

    個人的には
    『偶然の旅人』
    『ハナレイ・ベイ』が好み。

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    2025年04月14日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    村上春樹さんの中では、読みやすい分類かもしれないです。
    わたし的に、腎臓のお話が好きでした。
    何事にも理由があるって、ほんとに分かりやすく、忘れやすい気がします。

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    2025年04月14日
  • 遠い太鼓

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    誰かが僕らの絵を描いてくれないかな、と思う。故郷から遠く離れた三十八歳の作家とその妻。テーブルの上のビール。そこそこの人生。そしてときには午後の日だまり。

    この文章がこの本の中で一番好きだった。
    村上春樹ほどの人物でもやはり人間は人間であるから、心が壊れそうになったり、色んなことから逃げ出したくなったり、しがらみも何もかもを捨ててしまいたくなったり、そんな感情になるのかと思うと、何だかほっとする。
    そんな彼の、イタリア時々ギリシャ、時々その他ヨーロッパでの暮らし。
    食や芸術や映画、ランニング、そして執筆、それらと共にある彼の生活は、質素だけれど丁寧で、自分が憧れても憧れても届かないような、だ

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    2025年04月12日