村上春樹のレビュー一覧

  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    チャンドラー氏の長編処女作、探偵フィリップ・マーロウ・シリーズの第一作。村上春樹氏の翻訳で読むチャンドラー作品は小気味いいおしゃれなハードボイルドに仕上がっている。散りばめられた幾つかの物語が最終的に折り重なって事件の真相を描く。何ものの誘惑にも負けずタフで切れ者のマーロウがカッコよすぎる。

    0
    2025年03月19日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    オススメ度は⭐︎1かもしれない。
    かなりハードボイルドだった。
    380ページくらい?あるけれど、230ページくらいから面白くなった気がする。
    ただ、だからと言ってこの小説がダメだったかというとそうでもなく、後半はマーロウがかなりかっこよかったし、村上春樹が後書きで書いているように、わけのわからん部分もあるところが古い映画を見ているようで雰囲気があって良かった。もちろんわけがわからんのはこちらの理解不足もあるのだけれど。
    ロンググッドバイも読みたくなってしまった。だから読書は辞められない。。。

    0
    2025年03月17日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦が始まる直前くらいのアメリカ南部の田舎町を舞台にした群像劇。聾唖で聞き役に徹する男性シンガーと、彼を自分の理解者だと慕う人々。年齢や人種も様々だが、自分の正義、真実、才能、情熱などが周りに理解されないという孤独感を抱えているのが共通している。この作品がすごいなと思うのは、彼らの苦悩を描きつつも、独りよがりな部分も浮き彫りにしていることだと思う。人間ってそういうものなのかな、孤独ってなんだろうと考えさせられる。ババ―やベイビーといった脇役の子供のエピソードも印象に残った。

    0
    2025年03月16日
  • 国境の南、太陽の西

    Posted by ブクログ

    テーマで言うと、恋愛における孤独や、自死、浮気・不倫について深く考えさせられる物語だった。

    思春期特有のむず痒い心情だったり、恋愛に揺れ動く描写が大胆に描かれていた。

    作中では、資本主義社会に対する問いかけのようなものも感じた。

    主人公が結婚して、子宝にも恵まれ、安定した生活を手にする。
    ただ、果たしてその幸福はどこから転がってきたのか。

    主人公はひたすら悩み、もがく。
    自分の目的のためには手段を選ばず、周囲の人間に傲慢な態度を取る。
    そして、過去の自分の行為を振り返って、内省する。

    後半は、足にハンデを持つ元恋人、島本さんに対する過去の恋心に揺さぶられる。

    徐々に離れてしまった彼

    0
    2025年12月31日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

    Posted by ブクログ

    この本が初めて刊行されたのは1939年。ナチス・ドイツがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が勃発した直後。それから80余年。村上春樹の新訳として再発行されたのが2023年。ロシアによるウクライナ侵攻の直後。この本に描かれる戦争を繰り返す愚かな人類は寓話なんかじゃない。

    0
    2025年03月12日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    フィリップマーロウが格好いいのは言わずもがな、マーロウの一人称視点から描写される情景が細やかで洒落が効いてるのが心地いい読み味だった。マーロウと一緒にロサンゼルスで事件を追いかけてる気分で読んでいた。

    0
    2025年03月08日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    2部に入って話がどんどん展開し、どんどん引き込まれてる。
    直前に読んだTVピープルの短編に加納クレタが出てきてて、その短編はよく分からなくて不快だったんだけど、ねじまき鳥に出てくる加納クレタはとても魅力的だと思う。先入観ありで読み始めてしまったので、TVピープルの前にこっち読めば良かったと思った笑

    0
    2025年03月02日
  • TVピープル

    Posted by ブクログ

    不思議な短編集。表題のTVピープルが印象に残った。ねじまき鳥クロニクルにもでてくる加納クレタの話もありました。著者の一昔前の作品だが、やはりどれも掴みどころのない内容になっていた。

    0
    2025年03月01日
  • レキシントンの幽霊

    Posted by ブクログ

    全体的にサラッと読めて、奥が深い。
    とくに七番目の男が印象的だった。
    話の最後の恐怖について語るところで、
    「なによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲れ渡してしまうことになります。」
    の一文が印象的だった。

    0
    2025年02月27日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    多くのシーンが映像的に、顔を突き合わせて声を交わしたかのように鮮明に思い浮かべることができる
    ふとした時に反芻するほど心に残る台詞がある

    チャンドラーの本の読後感はいつも、映画を観た後のような浮遊感と少しの感傷に浸れる。染み込んでくる。そんな気持ちで閉じることができて嬉しい。

    0
    2025年04月30日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    メタファーとイデアの概念が難しくて最後までほんわかしていた。
    随所に出てくる「〜のように」という比喩表現は、このメタファーとイデアに関係するから多様していたのだろうか。しかしその表現から分かりやすく感情が文面から伝わってきた。

    しかし最後まで伏線回収がなかったのはどうなんだろうか。この未完成さがむしろ完成なのかもしれないが、散らかったままで終わってしまったような。
    でもウイスキーやクラシック音楽やファンタジーな感じは悪くない後味というか。
    これが村上春樹ワールドなのだろうか。

    0
    2025年02月20日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

    Posted by ブクログ

    戦争を繰り返す人類の揶揄絵本

    以下、公式の説明
    ------------------
    なぜ人間は戦争を繰り返すのか?
    わたしたちは戦争のない未来をつくることができるのか?

    第二次世界大戦開戦直前に描かれた、今を生きるわたしたちに託された平和への切実な願い。世界で読み継がれてきたロングセラーを、村上春樹の新訳で復刊。

    【内容紹介】
    第十二次世界大戦が起きた世界。文明は破壊され、町も都市も、森も林も消え去った。残された人間たちは、ただそのへんに座りこむだけの存在になってしまった。ある日、ひとりの若い娘がたまたま世界に残った最後の花を見つけます。その花をひとりの若い男と一緒に育てはじめます。す

    0
    2025年02月18日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    ▼マーロウもののなかでも、「とにかく美女にもてまくる」要素満載ですね。ただ、チャンドラーさんが素敵なのは、ただたんにモテるというよりは、

    ・好感を持たれるけれど。

    ・基本、利用されまくり、騙されまくり、場合によっては殺されかかる。

    ・なんだけど、マーロウさんはぶつぶつ言いながらも大まか受け入れていく。

    ・それでもって、男女のカラダのコトには実はまったくもって及びません。キスがせいぜい。というか、<会話とキス>にこそロマンがある(笑)。



    ▼原りょうさんを再読したいなと思ったことから、
    <マーロウ全部順番に再読して、原りょうさんも順番に再読しようプロジェクト>
    が、発動。道半ばです。

    0
    2025年02月16日
  • パン屋再襲撃

    Posted by ブクログ

    総評としてやはり、村上春樹の文章は面白い。
    ときどきあまりにも拗すぎる表現や言い回しも見受けられたが、やはりここまで考えを客観的かつ主観性を持って語ることはなかなかできない。
    必用に描かれる男と女の関係が心地よくおしゃれである。
    日常を感じさせる音楽や映画、考えを表現する目線ややり取り。会話のテンポでは、独文と会話文の流れ。さまざまなものが読みやすく流しやすい要因になりうる。
    内容としては、
    パン屋再襲撃では過去の自分自身と今の自分自身によるわがたまりを描いた。
    マックを襲うことが面白いが、主人公のわがたまりをじぶんのわがたまりであると大胆に論理する妻が痛感である。
    物の準備も含め、彼女にもそ

    0
    2025年02月12日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

    Posted by ブクログ

    作者が人から語ってもらった話をもとに作られた短編集。「話してもらいたがっている」といわれるそれらの作集にはさまざまな人々の生き方や考え方が描写される。個人的に好きな話はプールサイド。私自身も水泳をやっていた経験があるのもあり、自分の人生の折り返し点を定めるという考え方はとても共感を得た。後5メートルを何回分、そんな気持ちで泳いだこともたくさんある中で、自分の人生を水泳に見立てるととりあえず今の時期を必死にもがくことの大切さや、もがきを繰り返すといつか振り返った時に道が後ろに見える、折り返しを定めることでもう一度奮起したり、終わりに向かってどのように生きるかを計画したり、できそうな気がする。

    0
    2025年02月11日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「納屋を焼く」の話が印象的だった。スマートな見かけの青年が、どういう理由か周辺の納屋を焼いていく。納屋を焼く人と納屋は焼かない人とに分かれるという。その不思議な世界観にひかれた。村上春樹の素敵な文章に浸れて、幸せな時間を過ごせて良かった。

    0
    2025年02月11日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品だと叔父さんがそれにあたるかなと思うけど、自分でものを考えて主人公と接点を持つキャラクターの言葉がすごく刺さる。

    家出されたり、閉じ込められたり、突き飛ばされたり、殴られたり、澱んだ展開がきつかったけど、最後あたりで少し救われた。必要とされていたんだと思うと勇気出るよね。よかった。

    0
    2025年02月09日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    まさにこれは言葉がウイスキーでなければ本当のところは伝わらないんだろうなぁ、としみじみ思わせてくれる紀行文。人それぞれ直接感じるそれこそが旅の価値なんだな

    0
    2025年02月08日
  • 村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    春樹さんが、ボストン近郊のケンブリッジに住んでいた1993年夏からの二年間にわたる滞在期。連載されていたのはほぼ30年前となるけれど、いま読んでもあまり時代を感じさせないのは春樹さんのライフスタイルゆえなのかも。
    安西水丸さんの絵日記風イラストと、奥さま撮影のスナップ写真がいっぱいなのもうれしい。地元の猫ちゃんたちかわいいな〜。
    滞在中は地元ランナーとしてボストン・マラソンに出場したり、家の前の芝生で"ことおよびリス"を発見したり、中華料理アレルギー(!)なのに中国に旅行したり、通信販売にハマって「猫の喜ぶビデオ」を注文したり、年末には車が盗まれて困り果て、遅々としてすすま

    0
    2025年02月10日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    登場人物の人となりが少しずつわかってきて、騎士団長だけファンタジーだったりと、より不気味さが増し謎が深まってきてどう展開していくのかという面白さがあった。
    免色渉が今後どのように主人公に携わっていくのか?
    きっと大きな展開が待っている気がしてならない。

    0
    2025年02月05日