村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (全巻同じレビューを入れています)

    ・・・
    なんだか本作、キャラの作り・彩りが他の作品より豊富かつ精緻であったと感じました。

    ・・・
    一番感じたのは天吾。
    天吾は、これまでの村上作品でいうところの「僕」に当たると思います。

    たいてい「僕」は文筆・広告関連、或いは飲食関連を生業にしつつ、音楽好き・思想や文学をそらんじ、気怠く生きつつも(あるいは彼なりに模索をしつつ)女性と交わりつつ、そして世の中のフシギと対峙し、最終的に大団円を迎える、みたいな感じでした。そんな彼ですが、不思議とどういう背格好かとか、そういうのは記述がなかったんですよね。まあそれはそれで味がありました。自分を重ねて読むこと

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    2025年07月07日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    地震が起きると現地の人や現地の被災状況がテレビに映し出されてどうしても現地のことばかり考えてしまうけど、別れた夫が住んでいるとか元々住んでいたとかその時現地にいなくても関係のある人は沢山いるんだなと改めて思った
    どの短編の主人公も皆して何かに揺らいで何かを抱えている
    地震の被害のように見て分かるものではない
    そんな対比があるのかなと思った
    アイロンのある風景とかえるくん、東京を救うと神の子どもたちはみな踊るが好きだったな

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    2025年07月07日
  • カンガルー日和

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    カンガルー日和については何が言いたいか、何を示唆しているのかよくわからなかった。ただ、100%と鏡は個人的には好み。

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    2025年07月06日
  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    紀行文。もちろん春樹さんが書いているので、なんだか短編でも読んでいるんじゃないかとすら最初らへんは感じる。
    あと「そういえば春樹さんは随分年上のひとなんだなぁ」って思い出す。

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    2025年07月06日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    クミコと私。夫婦関係は良くも悪くもなく普通。
    猫が居なくなった。
    謎の女から電話。加納マルタと加納クレタ。
    クミコがいなくなる。手紙が届く。
    ねじまき鳥。綿谷ノボルの警告。苛立ち。
    間宮中将の戦争話。
    井戸の中から想像の世界へ。顔にアザができる。
    加納クレタと関係を持ち海外に行かないか誘われる
    断る。新宿にいて間宮中将の言っていたように人をとにかく眺める。赤坂の女、ナツメグに合う。
    ナツメグの仕事を引き継ぐ。井戸のある場所を買い、久美子を取り戻す決意をする
    ねじまき鳥クロニクル。ナツメグの父の戦争時代。顔にアザがあったことを知る。間宮中将の過去。
    井戸に入り、綿谷ノボルがバットで殴られたニュー

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    2025年07月06日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    表題作『ティファニーで朝食を』と『クリスマスの思い出』の2つがとても好き。『ティファニー~』では何と言ってもホリーという女性のキャラクターが魅力的すぎる(見返りに皿に山盛りの馬糞をするような女性という表現がとても面白い)。刑事に連れて行かれるとき「猫にご飯をあげてね」っていうところも彼女の特徴を表してて好き。映画のほうが有名で、村上春樹はヘプバーンの印象が強すぎるからまずは原作である小説でホリーを感じてほしいと言っていた。なのでとりあえずは理想の読者にはなれたということで良しとしよう。

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    2025年06月30日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    【2025年70冊目】
    高校生の僕には一つ年下の彼女がいた。たくさんのことを話し、手紙のやり取りを重ね、デートをしてキスをする。けれど大好きだった彼女はある日突然姿を消してしまう。彼女のいなくなった世界で僕は年を取り、ある日、穴に落ちてしまう。目が覚めるとぼくは、彼女が話していた高い壁のある不確かな街にいた。

    久々の村上春樹さん!最初は現代と街の話が交互に展開されていきますが、どっちも、どこかゆったりのんびりと時間が流れているような文体で、私も流れるように物語の中に入っていくことができました。

    彼女が消えてしまった世界で、どこか違和感を感じながらも生きるぼく。彼女はどこに行ってしまったのか

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    2025年06月30日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    読み終えた。ついに初めての村上春樹作品を読み終えた。
    この作品は研究しがいがあるだろうなと思ったけど、でもやっぱり全部が全部伏線として繋がってないといけない事はないんじゃないかなとも思った。つまり、読み終えた今、クミコと綿谷ノボルの因果とか、加納姉妹、ノモンハンやシベリアでの出来事、他のいろんなことの繋がりを全部分かった訳ではないが、別に無理やり探さなくてもいいよねって。
    おもしろかった。
    不思議で暗くて面白い世界だった。
    村上春樹読めると気づかせてくれてありがとう〜

    牛河のキャラクター、結構好き笑

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    2025年06月29日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    第二部になってようやくこの物語の大筋、トオルのすべきこと(?)がわかって来た。居なくなったクミコを“連れ戻すこと”。待ってても絶対帰ってこないし、クミコの手紙は事情を説明してるようで核心は隠している。
     物語がどんどん進んで来たぞーと思ったら、新しい人物•新しい要素•新しい謎がどんどん追加されて、もうこの物語がどこにどう着地するのか全く検討がつかないよ!!
     間宮中尉からの手紙、ノモンハンでの出来事は違う作品を読んでるのかってくらいその時代その場所に引き込まれた。急に戦争の話??!と思ったけど、まあこれも後々関係があるんだろうなあ。と思ってたら井戸!!
     何!どういうこと!全くわからない、けど

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    2025年06月29日
  • アフターダーク

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    morgenさんが紹介していたので読んでみた。

    ときおり画面越しに眺めるような描写が入り、不思議な感覚に浸りながら読み進めた。
    真夜中から空が白み始めるまでの間に、自分が想像のつかないようなことがひっそりと、しかし確実にあちこちで起こっているのだと
    感じるような作品だった。
    終盤に高橋がマリに言ったセリフには響くものがあった。

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    2025年06月28日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    心理学フィールドにいる私にとって河合隼雄の存在感は大きく、言わずもがな現代における村上春樹の影響も大きいわけで、この本が1998年に出版されたということに気づけなかった。

    スマホも、(少なくとも今のような)インターネットも無い時代で、コロナの経験も持ち合わせていない。対談の中で掘り下げられる生き方は、今のそれとは大きく違う。そして何より大きな違いは、当時の「臨床心理士」、心の専門家の社会の中での位置付けかもしれない。人のあり方を、心や行動に還元せずに全体として、あたかも唯一の答えがあるかのように語り得る専門家が、この時代には存在していたのだろう。

    時代を超えて読みに耐える普遍性を携えた一冊

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    2025年06月26日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    流れるような文章で引き込まれた。
    ハルキストじゃないけど、何故か読みたくなる。
    長編だとクドい時もあるけど、短編だとさらさらっと読める。
    どの人も魅力的だった。
    リーマンショック前の本だけどメリルリンチとか証券アナリストっていう職業が出てきて、村上さんはその頃から外資証券会社って胡散臭いってわかっていたのか。
    品川猿が少し不思議だけど、平和で面白かった。品川区役所、私も北品川に住んでいた時、仕事を辞めて国民健康保険になったらどうなるかよく聞きにいったけど、親切だったな。懐かしい。

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    2025年06月23日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    どうして「街とその不確かな壁」なのだろう。「壁」は「そこにずっしりと存在している」イメージがあるので、「不確かな」に合わない。「壁」は「ゆらゆらと揺れ動いてぼんやりとして定まらない」存在として書かれている印象。「境目」や「国境」のような「目で見ることのできない」表現の方が良かったのではないかと思いながら読み進めた。物語をつくる上で、「壁」の方がやりやすいのはあるだろうけども。

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    2025年06月23日
  • アフターダーク

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    現代と近代、洋風と和風、秩序と無秩序、重ね合わせることはできなくても、ならべることで、新しい雰囲気が生まれる。

    長編小説など、その羅列が長いほど個性が出るし、同じものは生まれない。きっと同じ人がもう一度書いても。

    そして、そのバランスがどうも絶妙で、他の人が 安易に触れることができないような、コツのいるものだから、近づいて、何度も見たくなるのかもしれない。

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    2025年06月23日
  • 遠い太鼓

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    春樹ファンを自称していながら、このエッセイの存在を知りませんでした。。
    執筆された頃の著者の年齢と、自分の現在の年齢がほぼ一致していることも相まって、まるで自分がその場にいるように楽しく読み進めることができました。

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    2025年06月22日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。

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    2025年06月22日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    工場見学記というジャンル自体が自分にとっては新鮮だった。水丸さんの優しいタッチで図解があるのもグッド。牧場に行ったら牛に喋らせてみたり、結婚式の費用決めのカップルの会話をシュールに描く感じとか村上節が出ててよかった。

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    2025年06月22日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    訪れた地に関する深掘りの程度がちょうど私自身の興味の程度にマッチしていて、学ぶことが多く読み応えがあった。前に読んだ某エッセイとの差もあろうが…歴然とした違いがあって、この本は読んで良かった。

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    2025年06月21日
  • TVピープル

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    現代においてのスマホ、
    当時のテレビがもたらした、思考を迷わすデジタルメディアを実写化?

    なんかスマホを手にとってダラダラ見ちゃう。
    テレビがついてるとついつい見続けちゃう。
    何か考えたはずだったのに、なんだったっけ?ま、いっか。

    となる現象を不思議な小説で描いてる。

    細かい描写がすごく丁寧で、頭に残る短編小説。

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    2025年06月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上作品はそこそこ読んできたが、その中でトップクラスに好きな作品になりそう。

    影のある世界と影のない世界の境界線がどんどん交わって薄れていくところが凪いだ海を見ているようでとても好き。
    子易さんの背景に驚きつつ、下巻で伏線をどうやって回収していくか気になる。

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    2025年06月19日