村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦争を繰り返す人類の揶揄絵本
以下、公式の説明
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なぜ人間は戦争を繰り返すのか?
わたしたちは戦争のない未来をつくることができるのか?
第二次世界大戦開戦直前に描かれた、今を生きるわたしたちに託された平和への切実な願い。世界で読み継がれてきたロングセラーを、村上春樹の新訳で復刊。
【内容紹介】
第十二次世界大戦が起きた世界。文明は破壊され、町も都市も、森も林も消え去った。残された人間たちは、ただそのへんに座りこむだけの存在になってしまった。ある日、ひとりの若い娘がたまたま世界に残った最後の花を見つけます。その花をひとりの若い男と一緒に育てはじめます。すると……。
【ニューヨーク・タイムズ紙絶賛!】
「戦争に関する作品のなかで、最もシリアスで、最も皮肉とユーモアを感じる一冊である」
【村上春樹氏による訳者あとがきも収録】
世界では今でも、この現在も、残酷な血なまぐさい戦争が続いています。いっこうに収まる気配はありません。それはあとになったら、当事者の将軍たちでさえ「何のための戦争だったかもう思い出せない」ような戦争であるかもしれません。そんな中で「世界で最後の花」を守るために、多くの人が力を合わせています。この本も、そんなひとつの力になるといいのですが。(「訳者あとがき」より抜粋)
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何で人は戦争をするのかと言えば、何らかの資源の奪い合いというのが本質なのだろうな
だから、人口が適切で人々の生活が充分に満たされていれば戦争は起こらないのかもしれないけど
そんな夢みたいな世界が実現するわけがない
SFのディストピアみたいな、人類が完全にコントロールされたものなら成立するかもしれないけどね
ただ、人類は戦争そのもので滅亡することはない
核兵器がどれだけあっても、それでも生き残る人はいるだろうし
そして生き残った人達やその子孫の生活圏が重なれば、いずれ資源の競合が起きて戦争になってしまうと
絵空事ではあるけど、「世界で最後の花」を皆で大事に育てられればいいのになぁと思う -
Posted by ブクログ
▼マーロウもののなかでも、「とにかく美女にもてまくる」要素満載ですね。ただ、チャンドラーさんが素敵なのは、ただたんにモテるというよりは、
・好感を持たれるけれど。
・基本、利用されまくり、騙されまくり、場合によっては殺されかかる。
・なんだけど、マーロウさんはぶつぶつ言いながらも大まか受け入れていく。
・それでもって、男女のカラダのコトには実はまったくもって及びません。キスがせいぜい。というか、<会話とキス>にこそロマンがある(笑)。
▼原りょうさんを再読したいなと思ったことから、
<マーロウ全部順番に再読して、原りょうさんも順番に再読しようプロジェクト>
が、発動。道半ばです。愉しい。
オモシロかった。相変わらず。
▼あらすじ、と言うことで言うと、翻訳の村上春樹さんも言っているとおり、かなり複雑で分かりにくい。その上、よーく読んでいくと、何か所か破綻している(笑)。
なので、「どういう物語だったのか」ということの、特にミステリの謎解き説得性みたいなものは、チャンドラーの長編はほぼどうでもいいんですが(笑)。
志ん生の落語みたいなもので、多少間違おうがどうだろうが、「節回し」とか「声」とか「言い方」が愉しい。
でも一応備忘しておくと。
・田舎町から田舎臭い垢ぬけない美女が「兄がこの町で行方不明。探してくれ」と依頼。
・探しているうちに次々に死体に遭遇。どうやら組織暴力と薬物からみの事件っぽい。
・そこにハリウッドの芸能界、美人女優も絡んでくる。
~~~以下、キモのネタバレ~~~
●確か、依頼人の女性の<姉>が実は美人女優。隠しているけれど。
●依頼の<兄>は芸能界=暴力団的深みに落剝して、殺されていた。
●そもそも依頼人の<妹=リトル・シスター>も、けっこう悪者で、金のためだったし、なんならほぼ兄を見殺しというか殺しの片棒に近い感じだった。
●マーロウは複雑な真相を最後に暴いて、確か、女優のプライバシーを守り抜いた気がする。 -
Posted by ブクログ
作者が人から語ってもらった話をもとに作られた短編集。「話してもらいたがっている」といわれるそれらの作集にはさまざまな人々の生き方や考え方が描写される。個人的に好きな話はプールサイド。私自身も水泳をやっていた経験があるのもあり、自分の人生の折り返し点を定めるという考え方はとても共感を得た。後5メートルを何回分、そんな気持ちで泳いだこともたくさんある中で、自分の人生を水泳に見立てるととりあえず今の時期を必死にもがくことの大切さや、もがきを繰り返すといつか振り返った時に道が後ろに見える、折り返しを定めることでもう一度奮起したり、終わりに向かってどのように生きるかを計画したり、できそうな気がする。
私は今三十代前半、一度折り返し点をどこかに定めても良いと思った。 -
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春樹さんが、ボストン近郊のケンブリッジに住んでいた1993年夏からの二年間にわたる滞在期。連載されていたのはほぼ30年前となるけれど、いま読んでもあまり時代を感じさせないのは春樹さんのライフスタイルゆえなのかも。
安西水丸さんの絵日記風イラストと、奥さま撮影のスナップ写真がいっぱいなのもうれしい。地元の猫ちゃんたちかわいいな〜。
滞在中は地元ランナーとしてボストン・マラソンに出場したり、家の前の芝生で"ことおよびリス"を発見したり、中華料理アレルギー(!)なのに中国に旅行したり、通信販売にハマって「猫の喜ぶビデオ」を注文したり、年末には車が盗まれて困り果て、遅々としてすすまない修理や保険の手続きに辟易したり。
春樹さんのユーモラスで愛嬌のある文章で日常を覗かせてもらえ、くすくす笑って肩の力を抜きながら読める楽しい一冊です。アヒル・オン・ナ・ヒル。
とくに意識したわけではないそうだが、『うずまき猫のみつけかた』というタイトルなだけあって、ふれあってきた猫ちゃんのエピソードもいっぱいです。
春樹さんが猫の気持ちを想像するときの感性というか、「こんなふうに思ってるのでは」という予想の解像度がすごく好き。
ファンにはおなじみの茶色の虎猫・ピーターは、独身時代に住んでいた三鷹のアパートの近くで拾って、結婚のおりには新居(陽子夫人のご実家。布団屋さん)にも連れていったが……と続くのだけど、春樹さんとピーターの関係が微笑ましくて、ちょっとさみしいけれども愛おしかった。
あとがき。「『うずまき猫』はうまくみつかりましたでしょうか?」とあるけれど、うずまき猫って結局なんだったんだろう? -
Posted by ブクログ
この本を読んで、村上春樹が40歳を前に漠然とした不安を抱えていたことを知り、私自身も同じような不安を感じていると気づきました。
特に仕事において、40歳までにやりたいことが限られた時間で終わってしまうのではという焦りがありますが、その不安を自覚できたことは良い発見でした。
また、この本ではイタリアやギリシャなどさまざまな国の様子を垣間見ることができ、視野を広げることの重要性を感じました。
30年以上前の話ながら、異なる文化や人々を知ることが世界観の拡大につながることを再認識しました。
雑多な旅行記ですが、本の持つ深い意味を知ることができ、とても面白かったです。 -
Posted by ブクログ
孤独や閉塞感、喪失感といった長編でもお馴染みの重いテーマが扱われており、読み応え充分の短編集。
以下、各話の感想や記録
「レキシントンの幽霊」
不思議な事を自然現象のようにサラリと綴る。村上春樹らしい作品。
「緑色の獣」
なんだろう。村上春樹の描く異形のものは何故か怖くない。どこか愛嬌ごあり、そこはかとなく悲しみを漂わせる。それに比べて女性は怖いな。って感想であってますかね?
「トニー滝谷」
同名の映画『トニー滝谷』の原作。映画は市川準監督、イッセー尾形、宮沢りえ主演。観たのは10年以上前だったと思う。
倉庫のような部屋で故人が残した膨大な服に対峙する宮沢りえが印象的だった。
空調の音だけが聞こえる人工的な静寂のなか響く衣擦れの音、ハンガーが触れ合う音、 そしてすすり泣く声。理屈で説明できない感情が映像と音だけで伝わってきた。
なぜ泣くのか?原作も具体的な言及はない。ほぼ状況説明だけの淡々とした語り口だけど、不思議と得心が行く。不思議な魅力的がある作品です。
「七番目の男」
喪失感。短編とは思えないような読み応えのある作品。
「めくらやなぎと、眠る女」
耳の中に巣食う微小な蝿!緑色の獣とは違って、こいつは怖いです。
「沈黙」
ボクシングの話かと思いきや、、、イヤミスのようなストーリー。
「氷男」
氷男自体は怖くないのだけれど、、、この閉塞感は村上春樹の世界ですね。
登場した不思議な生物たち
・緑色の獣
・氷男
・めくらやなぎ
・耳の中に巣食う微小な蝿
・幽霊