村上春樹のレビュー一覧

  • ラオスにいったい何があるというんですか?

    Posted by ブクログ

    村上春樹の紀行文集『ラオスにいったい何があるというんですか?紀行文集』を読みました。
    村上春樹の作品は昨年10月に読んだ『村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―』以来ですね。

    ------
    旅をしている人にだけ見えてくる風景がある。

    そこには特別な光があり、特別な風が吹いている――ボストンの小径とボールパーク、アイスランドの自然、「ノルウェイの森」を書いたギリシャの島、フィンランドの不思議なバー、ラオスの早朝の僧侶たち、ポートランドの美食やトスカナのワイン、そして熊本の町と人びと――旅の魅力を描き尽くす、村上春樹、待望の紀行文集。
    「熊本再訪」初収録。
    ------

    2015年

    0
    2024年02月22日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「これから日本は成長していくだろう」という希望的観測を若いうちに胸に抱きながら自分の人生を歩んできた世代をうらやましく感じた。
    成長を遂げてきている我が国に対して文句を言えなくなってきていることが原因で、最近の若者は閉塞感を覚えるのかなと考えた。

    0
    2025年02月05日
  • 辺境・近境

    Posted by ブクログ

    村上春樹は紀行文でもやはり村上春樹の文体で心を揺さぶる。
    阪神大震災の二年後に自分の住んでいた街の辺りを歩いていく。
    大震災の傷跡を自らの目で確かめる。小さい頃泳いだ海、空き地が変貌ぶりに違和感を覚えながら。
    ノモンハンも同じだ。ノモンハンが事件でなく本物の戦争であることを証明するかのように現地を訪ねる。現地に来て、「220キロを徒歩で行軍する」ことの凄まじさに唖然とする。1時間に6キロの速さで水不足の中の行軍。だんだんイメージ出来てくる。
    メキシコでは貧富の差、治安の悪さを実感し、ものを失う喪失感も味わう。
    そんな中、香川のディープなうどん巡りと無人島、からす島の秘密は楽しい!

    0
    2024年02月17日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

    Posted by ブクログ

    ラオスって調べると、真っ先に出てきたので読んでみた。ルアンパバーンの章はとりわけ思索に耽っていて、面白かった。行くのが楽しみである。とても時間がゆっくり流れてそうだ。
    春樹さん、あんまり手がついてなかったんですが、エッセイだと猫好きのおじさんで親近感…。北欧(特にアイスランド)もアメリカもイタリアも行きたい…!
    春樹さんにも旅行にももっと興味が湧いた一冊でした。

    0
    2024年02月14日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    重い小説、難解な小説の後は村上春樹さんの脱力エッセイがおすすめ。中でも、村上ラヂオ2.3はかなり面白い。
    ・オムレツを作ろう
    ・献欲手帳
    ・死ぬほど退屈な会話
    ・とんでもない距離、ひどい道
    ・いちばんおいしいトマト
    がお気に入り!

    特に、村上春樹さんが学生時代、北陸を徒歩旅行した時に、農家の方がトマトをくれた話が心に残る。
    能登半島の善意が沁みてくる。
    太田幸司さんが決勝戦で18回を一人で投げきり、それでも0対0で決着がつかなかったあの夏の出来事だ。

    春樹さんの話を読んでいると、走りたくなる。
    そして
    シューベルトの「アルペジオール・ソナタ」を聴きながらオムレツつくりたくなる。

    0
    2024年02月09日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1Q84の世界でしか出会えなかったふたり、しかしこの世界では青豆か天吾どちらかが死ななくてはならないというのが切ない。

    0
    2024年02月04日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    小説の村上春樹もいいけどエッセイの村上春樹はさらにいい。
    クスッと笑えるエッセイに、今週の村上というおまけ付き。
    今週の疲れがどどっと出て、テレビの画面を見て思い切り受け身で過ごそうと思ったけど、この本読んでたら疲れが抜けていった!
    あまりにも可笑しくて、ばかばかしくて、脱力感。
    本人曰く、ビール会社が作るウーロン茶。
    これがまた味わい深い。
    実際のオリンピック、ドイツとパキスタンのホッケーの試合を観て純粋にスポーツの醍醐味を味わったり、メジャーリーグの試合を観戦し、Aロッドの一挙手一投足を観察したり、毎度のことながら視点が面白い。ヒノマルの数とか結果とかに無縁な観戦姿勢が村上流。
    最後は真面

    0
    2024年02月03日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

    Posted by ブクログ

    河合隼雄と村上春樹がアメリカで行った対談の記録。河合隼雄はユング派だけあってホーリズム的な傾向が強いのだけれど、村上春樹は作家だけあって言語的に理解していこうとする。とはいえ村上春樹もすべて言語に依存して把握しようとする人でもなく言語や精神を支える身体感覚を大切にする人なので、河合隼雄とは波長があって会話が弾んでいる感じが伝わる。
    対談のタイミングが『ねじまき鳥クロニクル』の発表直後だけあって、ねじまき鳥の話が多い。また湾岸戦争やオウム事件との時代的な近さも感じる。ねじまき鳥で暴力や歴史というものが前面に出てきており、その理由を村上春樹は河合隼雄との対話の中で見い出そうとしているようにもみえる

    0
    2024年01月24日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    昔読んだはずだけど、ほとんど筋を覚えていない。
    マーロウ以外の登場人物も。
    今回あらためて読んで、それも無理はないと思った。
    謎らしい謎もなく、マーロウ以外の人物も魅力に乏しい。魅力的なのは探偵だけ。

    それでも、その文体と独特なナラティブは驚嘆に値すると思う。チャンドラーは、本当にユニークな作家だとあらためて思った。

    0
    2024年01月20日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    物語が急速に動き始めて一気に読み切ってしまった。免色、秋川まりえ、主人公の3人の終着点も気になるが、それ以外にも雨田具彦の謎や騎士団長の役割など解明されていない部分が沢山ある。ようやく登場人物とそれぞれの背景が並べられたので、何かしらのイベントが起きるのが楽しみ。

    0
    2024年01月18日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    免色さんが穴に入ってあっちとこっちの境界線のくだりとか、後半の雨田さんの戦争下で体験してきたであろうことが『ねじまき鳥クロニクル』を思い起こさせる。白いスバル・フォレスターの男(僕?)が女を絞め殺そうとする場面なんかは『ダンス・ダンス・ダンス』の五反田君を感じた。
    今までの作品が色々と現れているのかもしれない。
    免色さんの娘と思われる秋川まりえとどうなっていくのか、騎士団長殺しの意味などまだまだ分からないことだらけで続きが気になる内容でした。

    0
    2024年01月16日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    高校生以来、20年ぶりに読む!

    言葉で伝えられることはとても少ないのかもしれない。
    いや、そもそも伝えると言うこと自体、本当は無理があることなのかもしれない。

    閉塞感に満ちていて、読んだあと数日心が沈む。
    早く明るくなりたい。

    だけど、わずかな、わずかな希望を見つけられる気もする。

    0
    2024年01月16日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分の話をじっくり聴いてくれる相手が居る。それがどれほど救いになるか。
    それだけでも人の役に立てるのかもしれないと、優しい気持ちになった。

    0
    2024年01月15日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大学帰りに買って、電車の中で読んだ。

    ランゲルハンス島の午後とニュースと時報が好き。

    Nice boxって性能の良い女性器って意味もあるのね、びっくり。

    小確幸の時間でした。

    0
    2024年01月12日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ここまで読んで面白かった。1番面白いと思うのは全てが全部繋がっている感じと、孤独な人の願いと希望。ストーリーの設定に無駄なく伝えたいことが絡み合って一つの作品としてできてる感じがする。

    0
    2024年01月09日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    村上春樹さんの音楽の知識はすごいのだけれど、小澤征爾さんとの会話が本当に楽しい。それは日常が垣間見れるからではないかと思う。そう感じたのは、村上さんの家に小澤さんが遊びに来るシーンだ。村上さんが冷蔵庫から冷えたビールを何種類か出す。小澤さんはその中から懐かしいなあと言って一番安い外国製のビールを選ぶ。
    「これこれ、これがうまいんだよ。貧乏をした時によく飲んだなあ」と言いながらグビグビと飲むその姿が目の前に見えてなんだかとても美味しそうに思えた。

    音楽祭で若手の音楽家へのお二人の会話もクラシック音楽は素人に近い私でも音楽が聞こえてくるようで楽しかった。

    0
    2024年01月09日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    感想 下巻は残り時間が明示されたことにより、一つ一つの世界が惜しく貴重になったと思う。主人公が世界を丁寧に見たように読者にも描写を丁寧に読ませるテクニックがあった。
    生きることに対して、良し悪しはわからないが全うするべきだと気付きながらも、最後にした選択は意外だった。ある意味では方向性は違えど生きていく決意だったのかもしれない。

    0
    2026年01月12日
  • アンダーグラウンド

    Posted by ブクログ

    インタビューはもちろん、最後の「目じるしのない悪夢」まで読み応えのある作品だった。
    特に和田さんの話、明石さんの話から、「平和」、大事な人がいることの大切さを強く感じた。そして
    一番危険であるのは、誰かに己の思想を任せることだ。村上自身の言葉で言えば、自律的パワープロセスは自分自身のものか、確かめる必要がある。

    0
    2024年01月01日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    感想 世界の捉え方が独特。特にこの世界は誰もひとりぼっちになることはできないが印象的。
    物語が確実に前へ進行しているが、抽象的かつ不思議要素が多過ぎて話を飲み込めているようで飲み込めてない感がある。後半を読んだら全て繋がっていくことを期待する。

    0
    2026年01月12日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    予想以上に川上未映子が突っ込んだインタビューをしていて、かなり読み応えがあった。
    あの村上春樹が、作品や過去に受けたインタビューで答えた内容との矛盾?を川上から指摘され、ややたじろぐ様な場面もあり、読んでいる方がハラハラ。それでも飄々と村上節でかわしていく?様子はさすがだなと。だけど終始和やかな雰囲気で、2人の信頼関係がこちらまで伝わってきて、作家として人間としてリスペクトし合っているのがめちゃくちゃ伝わってくる。
    さすがというか、とにかくインタビューの内容が濃い。かなり勉強になりました。
    家に例えると、その人の普段の生活や考えてることを1階とすると、日本の近代文学は地下一階を扱っていて、村上

    0
    2023年12月24日