村上春樹のレビュー一覧

  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    河合隼雄と村上春樹がアメリカで行った対談の記録。河合隼雄はユング派だけあってホーリズム的な傾向が強いのだけれど、村上春樹は作家だけあって言語的に理解していこうとする。とはいえ村上春樹もすべて言語に依存して把握しようとする人でもなく言語や精神を支える身体感覚を大切にする人なので、河合隼雄とは波長があって会話が弾んでいる感じが伝わる。
    対談のタイミングが『ねじまき鳥クロニクル』の発表直後だけあって、ねじまき鳥の話が多い。また湾岸戦争やオウム事件との時代的な近さも感じる。ねじまき鳥で暴力や歴史というものが前面に出てきており、その理由を村上春樹は河合隼雄との対話の中で見い出そうとしているようにもみえる

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    2024年01月24日
  • 大いなる眠り

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    昔読んだはずだけど、ほとんど筋を覚えていない。
    マーロウ以外の登場人物も。
    今回あらためて読んで、それも無理はないと思った。
    謎らしい謎もなく、マーロウ以外の人物も魅力に乏しい。魅力的なのは探偵だけ。

    それでも、その文体と独特なナラティブは驚嘆に値すると思う。チャンドラーは、本当にユニークな作家だとあらためて思った。

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    2024年01月20日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    物語が急速に動き始めて一気に読み切ってしまった。免色、秋川まりえ、主人公の3人の終着点も気になるが、それ以外にも雨田具彦の謎や騎士団長の役割など解明されていない部分が沢山ある。ようやく登場人物とそれぞれの背景が並べられたので、何かしらのイベントが起きるのが楽しみ。

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    2024年01月18日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    免色さんが穴に入ってあっちとこっちの境界線のくだりとか、後半の雨田さんの戦争下で体験してきたであろうことが『ねじまき鳥クロニクル』を思い起こさせる。白いスバル・フォレスターの男(僕?)が女を絞め殺そうとする場面なんかは『ダンス・ダンス・ダンス』の五反田君を感じた。
    今までの作品が色々と現れているのかもしれない。
    免色さんの娘と思われる秋川まりえとどうなっていくのか、騎士団長殺しの意味などまだまだ分からないことだらけで続きが気になる内容でした。

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    2024年01月16日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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    高校生以来、20年ぶりに読む!

    言葉で伝えられることはとても少ないのかもしれない。
    いや、そもそも伝えると言うこと自体、本当は無理があることなのかもしれない。

    閉塞感に満ちていて、読んだあと数日心が沈む。
    早く明るくなりたい。

    だけど、わずかな、わずかな希望を見つけられる気もする。

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    2024年01月16日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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    自分の話をじっくり聴いてくれる相手が居る。それがどれほど救いになるか。
    それだけでも人の役に立てるのかもしれないと、優しい気持ちになった。

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    2024年01月15日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    大学帰りに買って、電車の中で読んだ。

    ランゲルハンス島の午後とニュースと時報が好き。

    Nice boxって性能の良い女性器って意味もあるのね、びっくり。

    小確幸の時間でした。

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    2024年01月12日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ここまで読んで面白かった。1番面白いと思うのは全てが全部繋がっている感じと、孤独な人の願いと希望。ストーリーの設定に無駄なく伝えたいことが絡み合って一つの作品としてできてる感じがする。

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    2024年01月09日
  • レキシントンの幽霊

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    7編からなる短編集。
    現実世界のようでありつつ、そこから一歩ズレたような、幻想的な雰囲気をはらんでいると感じました。

    どの話も決してスッキリしないというか、モヤモヤ感が残るんですが、それでも読後感は良かった。
    全体的に暗い雰囲気が漂ってますが、それが意外と、読んでて心地良かったです。

    話は逸れますが、自分はこういう文学作品を読む際も、そのまま実直に読むというか、特に作品におけるメタファーは特に考えずに読む(というか、頭悪いので、そこまで思考が及ばない)ので、他の方の感想を見るとそこんとこ上手く言語化してて凄いと思った。

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    2024年01月04日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

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    村上春樹さんの音楽の知識はすごいのだけれど、小澤征爾さんとの会話が本当に楽しい。それは日常が垣間見れるからではないかと思う。そう感じたのは、村上さんの家に小澤さんが遊びに来るシーンだ。村上さんが冷蔵庫から冷えたビールを何種類か出す。小澤さんはその中から懐かしいなあと言って一番安い外国製のビールを選ぶ。
    「これこれ、これがうまいんだよ。貧乏をした時によく飲んだなあ」と言いながらグビグビと飲むその姿が目の前に見えてなんだかとても美味しそうに思えた。

    音楽祭で若手の音楽家へのお二人の会話もクラシック音楽は素人に近い私でも音楽が聞こえてくるようで楽しかった。

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    2024年01月09日
  • アンダーグラウンド

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    インタビューはもちろん、最後の「目じるしのない悪夢」まで読み応えのある作品だった。
    特に和田さんの話、明石さんの話から、「平和」、大事な人がいることの大切さを強く感じた。そして
    一番危険であるのは、誰かに己の思想を任せることだ。村上自身の言葉で言えば、自律的パワープロセスは自分自身のものか、確かめる必要がある。

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    2024年01月01日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    文章を書くリズムや筋書き、キャラクターのものとになるものの源泉や奥さんとの校正の仕方など舞台裏が赤裸々に語られていて面白かった

    読者とのつながり方はナオミのインスタライブみたいな感じだなと思った。等身大で打ち明ける語り口から見てる人は勝手に友達だと思ってるみたく、芸能人と一般人、作家先生と読者の関係とは違う感じがする。

    自分がやりたいことやるための基盤の作り方や切り開いた新領域、ビジネスマン的な才覚も垣間見えた

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    2024年02月01日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    予想以上に川上未映子が突っ込んだインタビューをしていて、かなり読み応えがあった。
    あの村上春樹が、作品や過去に受けたインタビューで答えた内容との矛盾?を川上から指摘され、ややたじろぐ様な場面もあり、読んでいる方がハラハラ。それでも飄々と村上節でかわしていく?様子はさすがだなと。だけど終始和やかな雰囲気で、2人の信頼関係がこちらまで伝わってきて、作家として人間としてリスペクトし合っているのがめちゃくちゃ伝わってくる。
    さすがというか、とにかくインタビューの内容が濃い。かなり勉強になりました。
    家に例えると、その人の普段の生活や考えてることを1階とすると、日本の近代文学は地下一階を扱っていて、村上

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    2023年12月24日
  • 村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

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    村上朝日堂が、『日刊アルバイトユース』から『週刊朝日』に移って続編。
    ページ数も増しまし、文庫版で1篇5ページとなった。
    以前は、ちょっと尖った若者が言いたいこと言ってる風だったのが、文章も洗練され、ちょっと寝っ転がっては読めない感じ。
    でもまだ36歳の、若い頃の村上さんなのだが。

    記憶力の悪い私でも印象に残る話多し。
    村上さんは、肉はあまり食べないんだー?厚揚げが好きなんだー!猫派か、good!
    早・遅のゲームは、みなさん身の回りのものでやってみると面白いと思う。
    新しいものに疎い私なんかは、結果として「遅」「遅遅」のゲームになってしまいそうですが。
    正月からつけ始めた日記というのはまず長

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    2023年12月23日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    5でほんとに結末までいくのか?って思うけど牛河の時間軸が新しく登場したことで切迫した感じは伝わってくる。
    牛河編を入れたのは大正解だったな。

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    2023年12月17日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    空気サナギからドウタがでてくるとしたら、あそこから出てきた10歳の青豆は今の青豆の心の闇を抜き取った存在なのかな。
    でも青豆が生きてるから同時に存在できないのか、逆に生きてるからオリジナルがその場にいないと存在することができなかったのか。
    青豆と天悟がようやく会えそうですれ違う場面が出てきて心が苦しかった

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    2023年12月17日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    青豆のマッサージはとてもわくわくする。
    ふかえりの意味ないのかあるのかよくわからない意味深な喋り方はおもしろい。
    リトルピープルという単語の元に青豆、天悟の運命が交わっていくのがどきどきする。

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    2023年12月13日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    読み始めて1時間少しで読み切ってしまった。すごく心地いい気持になれた。冬の早朝から音楽を聴きながら文章と絵を楽しむことも小確幸!

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    2023年12月07日
  • 辺境・近境

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    ネタバレ

    村上春樹の旅行記。普段の小説もおもしろいから、これも面白くないはずがないと踏んで読んでみた。
    笑えるような話もあれば、考えさせられる話もあってとても読み応えがあった。
    香川旅行編は面白かった。前々から香川のうどんを食べてみたいと思ったことがあり、この話を読んでさらに行きたくなった。水丸さんの挿絵が絶妙にシュールで、香川のローカルうどん屋の勝手さに驚く村上春樹が想像できた。
    「神戸まで歩く」は想像していたよりもっと現実的で真面目な話だった。震災の後の神戸はどれだけ空虚で悲しみに溢れていたのだろうか。私は生まれていなかったし、関西出身でもないから震災の記憶はほぼないが災害が起こった後のやるせなさが

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    2023年12月06日
  • カンガルー日和

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    最初から最後までずっと誰かの夢の中を見ているようなお話ばかりで想像力をすごく掻き立てられた。
    『チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏』が特に好き。好きな人と猫を抱いて眠るって最高の幸せ。

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    2023年12月05日