村上春樹のレビュー一覧
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以前「心は孤独な狩人」を読んだ時とは大きく異なる印象のマッカラーズ。心は孤独な狩人は現代社会にも通じる閉塞感について考えさせられる一冊であった(らしい。自分の感想を見る限りではある)けれど、この何とも奇妙な物語は何かを静かに考えさせるという雰囲気は、一見、ない。訳者の村上春樹も最初に読んだ時の印象をこう語っている。
『これはいったいどういう小説なのか? いったいこの小説は何を語ろうとしているのか? この本を読み終え、多くの読者はそのような疑問と戸惑いを抱いたまま、あとに取り残されることになるかもしれない。最初に読み終えたとき、正直言って僕もそんな読者の一人だった』―『訳者あとがき』
時代が -
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※性的な内容を含みます
性的な内容は苦手な人もいると思うのでレビューでは書かないようにしてるけど、村上春樹の小説はちょっと油断するとすぐそういう話が出てくるから触れないわけにいかない ^^;
谷崎潤一郎とか村上龍とか金原ひとみの文学的などろどろ性描写は全然大丈夫だし、最近だと村田沙耶香『世界99』のSF的性描写も(吐き気はしつつも)その飛び抜けた世界観は楽しめた
それなのになぜか村上春樹の性描写には一番嫌悪感を覚える
天吾が乳児のときの母親の回想シーン(何度も出てくる!)とか、少女つばさちゃんへの性虐待のシーンとか、本気で本を閉じようかと思った
たぶん、使ってる単語と、医学的なレベルで -
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青豆、天吾、二人の接点がいよいよ明らかになる。
けれども、まだ大人になってからの二人は出会わない。
物語として局面が一つ大きく進んだ感がある。
教祖が少女に対し性的暴力をふるっている。
その被害者であるつばさは、マダムに保護されたはずなのに、ホームから忽然と姿を消す。
それどころか、女性警官のあゆみまで殺害される。
青豆はマダムの依頼を受け、「最後の仕事」として、この教祖を殺すべく、整体師として教祖のもとに向かう。
―えっ?ラスボスがこんなに早く現れる?
と思ったら、どうやら彼自身も超自然的な力に操られ、放っておいてもやがて朽ちて死んでいく運命にあることが判る。
むしろ、彼の後継者を欲しが -
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中高生のときに「華麗なるギャツビー」を読んで、それから「雨の朝パリに死す」を読んで、なんとなくフィッツジェラルドという作家の醸し出す雰囲気みたいなのを背伸びしていいなぁと思おうとしているようなところがあった。
なんか人間の切なさみたいなのを絶妙に掬い上げるような感じの印象があって、それ自体がなんかすごくわかるような感じでいることがカッコいいことのように思っていた。太宰の「人間失格」を読んで、自分はこの感じわかる、と言いたいようなああいう感覚。若い時特有の。
それで今大人になって、だいぶ久しぶりにフィッツジェラルドを読んだら、わかる気がするというより、分かってしまう、という感覚だった。でも本当は -
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1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件が起こった年。地震と宗教、共通点があるはずはないのですが、同じ年にこの二つの出来事が起きたということは、この世には人の手の届かない何か大きなものがあるのでは?そしてその大きなものを村上春樹は知っているのでは?などと思わせるような不思議な短編集。
登場人物は、被災者や被害者ではないけれど、この2つの出来事が心に小さな余波を残している人たち。独特な文体を取り混ぜて、言葉を話すカエルや天の光の中でひたすら踊る若者など不思議なキャラクターも登場します。彼らが何を抱えているのか、何をしたいのかはさっぱりわからず、ただ淡々と流れるように物語が進み、結局謎のまま終わ -
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多分、小説家を目指す人達が手に取る本だと思いますが、ネタは脳内キャビネットから取り出したものを使って書くとか、まるでジョンレノンがメロディと歌詞が天から降ってくる…的な天才が語る話だな、と思いました
ちなみに毎日10km走って、5〜6時間机に向かって書く、というようなマッチョ?なのですね
また、昔からの読者は今更なのでしょうけど若い時から洋書を原書で読み漁っていて翻訳の仕事をするなどアメリカの出版界ともその頃から繋がりがあって現在があるようです。そして、書くにあたってどんな企画でどんな内容にするかなども、かなり当初から自由に書かれていたということなので、小説家志望の方達にはあまり参考にならない -
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阪神淡路大震災を受けての短編集。
好きな作品が多かった。
・UFOが釧路に降りる
妻の失踪、釧路に荷物届ける。
何かが起こるわけじゃないのに心がざわっとする。
・アイロンのある風景
家出した順子、放蕩息子の啓太、焚き火が得意な絵描きの三宅さん。
焚き火を見ながらぼんやりと過ごす時間を文章で表現できるの、ほんとすごい。
ラストがとても好き。
・神の子どもたちはみな踊る
1Q84の青豆の設定はここからだろうか。
途中まですごく惹きつけられたが、踊るところからついていけなくなった。
・タイランド
40代の女医のさつきと、タイの観光ガイド兼運転手のニミットとの物語。
ニミットが素敵。空気感が好