村上春樹のレビュー一覧

  • リトル・シスター

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    マーロウはあんまり調子が良くない。でも人物がよく描かれておりおもしろい。最後に村上春樹訳者あとがきがありなかなかいい。

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    2025年09月09日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    4枚の絵が、新たな謎を語り出す。
    ユーモアとアフォリズムに満ちた物語の行方を、
    まだ誰も知らない。
    森の小径を抜けて、絵画教室の少女と美しい叔母が山荘を訪れる。そして、4枚の不思議な絵がパズルのピースのように一つの物語を浮かび上がらせる。たびたび現われる優雅な銀髪の隣人、奇妙な喋り方で「私」に謎をかける騎士団長。やがて山荘の持ち主の老画家をめぐる歴史の闇も明らかになる。真夜中の鈴は、まだ鳴り止まない――。

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    2025年09月09日
  • 水底【みなそこ】の女

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    レイモンド•チャンドラーを村上春樹は全7作品訳しているが、これは最後の一冊らしい。
    フィリップ・マーローは、会社経営者に、男と駆け落ちした妻の安否確認を依頼される。
    マーローが行方を調査していると、湖の町の湖底から別の女性の遺体を発見する事になる。
    マーローは、町の有力者と警官との癒着など、町の暗黒部分に直面しながらも、クールに見つめて、解決に導いていく。

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    2025年09月07日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    騎士団長、登場!
    謎と予感をはらんだ世界が、一気に動き出す――

    その出現は突然だった。真夜中、主人公の前に顕れたのは「イデア」だった。イデア!?
    一度は捨てたはずの肖像画制作に没頭する「私」の時間がねじれ、反転してゆく。不思議の国のアリス、上田秋成「春雨物語」、遠い闇の中でうごめく歴史の記憶、キャンバスの前に佇む美しい少女――多彩な人物と暗喩とともに、物語はさらに深く、森の奥へ。

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    2025年09月07日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

     とても抽象的かつ謎が多くの残った一方で、情景描写や登場人物の言葉から村上さんの書く世界の意味を探ることに楽しさを感じる作品でした。
     
     時々感じるけど言葉にできないことを言葉で印象的に現せるのは尊敬しかありません。それを想像しながら読むのか心地よかった。

     内容について、その場の主人公が求めたものこそが真実だからこそ、壁は不確かになるのでしょうか。

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    2025年09月06日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

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    指揮者自身は音を出さないが、大勢の奏者を躍らせて音楽を生み出す。
    作家もまた一人で作中の登場人物を自在に操り物語を紡ぐ。
    同業者同士の対話は、共通認識を語らず細部や流行に傾きやすい。
    しかし異業種の対話では、むしろ幹が浮かび上がる。
    小澤征爾と村上春樹のやりとりからは、音楽のディテールに加え、創作の根本や未来への視点までもが立ち現れてくる。

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    2025年09月05日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    3部作….長かった、、、3部作通して3週間あれば読み終わるだろうと鷹を括っていたら第3部が異様に長くて3部作全部読み終わるのに1ヶ月かかってしまった…..
    こんなに長い期間、一つの小説の世界に浸っていたのは久しぶりだ。ちょっと疲れたから、一旦短編を挟もう。

    ちなみにこれは高校生の時に読んだけど、動物園のくだりで挫折。その後大人になってからも同じ箇所で挫折。今回三度目の正直で読破できた。

    動物好きだからいつも動物園のくだりで嫌になってしまっていた。

    今回最後まで読めて良かった。
    物語として、プロットがとにかく面白かった。

    サブストーリーも一個一個ハラハラドキドキして面白いし、何よりある種

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    2025年09月03日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    間宮中尉の長い話はかなり読むのがきつかった。
    でも戦時中は「悪」の連鎖反応により「悪」が増幅した結果、あのようなものは当たり前のようにあったんだろうな….

    壮大な物語がこれから始まろうとするワクワク感のある第一部。是非

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    2025年09月03日
  • やがて哀しき外国語

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    いかにも村上春樹節といった語り口で、どこか飄々としながらも癖のある文体が良い。
    日本という国を外から見た形が独特の視点で語られていて、なかなかに面白い。

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    2025年09月02日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    一枚の絵が、秘密の扉を開ける……妻と別離し、傷心のまま、海を望む小暗い森の山荘に暮らす孤独な36歳の画家。ある日、緑濃い谷の向こうから謎めいた銀髪の隣人が現れ、主人公に奇妙な事が起き始める。雑木林の古い石室、不思議な鈴、屋根裏に棲むみみずく、そして「騎士団長」――ユーモアとメタファーに満ちた最高の長編小説!

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    2025年08月31日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    3部作を3ヶ月で読もうと思っていたけれど4ヶ月かかって今、読み終えることが出来ました。長かった。よくわからないところがあったけれど私はやはり村上春樹さんの本の世界が嫌いじゃないようです。物語の終わり方の文章が特によかったのでそう思えたのかな。

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    2025年08月31日
  • レキシントンの幽霊

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    いずれも「過去」をめぐる話だった。
    過去に囚われた人(沈黙、レキシントンの幽霊)過去とのみ生きると決めた人(氷男)、過去とはなんの関わりも持たないで生きると決めた人(トニー滝谷)などなど。
    この頃彼は過去作の改作にこだわっていたというのも面白い。
    めくらやなぎと眠る女、蛍はどちらも改作をしていて、ノルウェイの森に繋がっている。
    村上春樹にとってノルウェイの森はそんなに思い入れの深い作品だったのだな。

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    2025年08月29日
  • さよなら、愛しい人

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    大鹿マロイのはなし。マーロウは今度はマロイに友情というかシンパシーを感じる。そうして自分を痛めつけながら色々と無理を通す。はなしの構成という意味でよくできている。

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    2025年08月29日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    村上春樹さんの好奇心や行動力、交友関係の有り様に惹かれた。世界のいろんな場所で暮らして、鋭い観察眼でいろんな景色やものを見ていて、縁を大切にして、ほんとに豊かな人生を送っているなあとしみじみ思った。
    ユーモアもあって読んでいて楽しかった!
    ラオスと熊本に行ったことがあったので、これらの章は特に親近感を抱いて読むことができました☺︎

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    2025年08月28日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    私がこの本で得られたこと、あとがきにあるように、歴史が過去のものではなく、それらが自分の中にあるのだと言うことを感じられたことです。

    父と共に猫を捨てにいったのに、その猫が先回りして家にいた。そんな父と僕との何気ない人生の共通の思い出が、2人の中にあり、その共通のものが、2人を作っていくという感じ。その象徴的な絵のように感じました。

    小さな日々の積み重ねが、やはり自分をつくりあげ、その一つが違えば、また違う道がある。こうしたいくつもの重なりや偶然の上になりたっていることを、村上春樹さんとそのお父さんの一つの歴史の中で感じさせてもらえる本だったと個人的には想います。

    高妍のイラストもこのお

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    2025年08月26日
  • パン屋再襲撃

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    一見は合理性がない物語の中に、合理性を当てはめていく作業。見えない水脈を探し当てるように、ひとつの筋を見つけようとする作業を続けていく。こんな作業を通して、この物語たちは、読んだ人々に溶け込んでいくのだろうかと思う。

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    2025年08月25日
  • パン屋再襲撃

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    パン屋を襲撃するという意味がわからない展開。展開自体は意味がわからないけれど、独特の世界観すぎて安定に面白い。比喩が誰にも思いつかないような比喩で彼にしか書けない

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    2025年08月21日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    途中まで世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの焼き直しなのかなと思いながら読んだけど、途中から枝分かれしてきたので、これからどうなるのかが楽しみ。

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    2025年08月18日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ・首都高でヘックラー&コッホによる自殺を図ろうとした青豆を呼び止めたのは、青豆に聴こえた遠くから自身の名前を呼ぶあの声は空気さなぎの中の10歳の青豆に名前を呼ぶ天吾の声だったのかと気づいたとき、本当に素敵だと思った。これ以上ない伏線回収でかつこれ以上美しい愛がそこにはあると思った。登場人物である2人が気づいていないだけで、そこには既に愛はあるのだと思う。

    ・天吾が猫の町に行く前、天吾も青豆も高円寺の街でお互いを想い続けるシーンは、個人的にミスチルの「君が好き」を挿入歌にしたいと思った。この小説の主題歌がヤナーチェックのシンフォニエッタだとしたら挿入歌は君が好きで間違いないと思う。

    ・青豆っ

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    2025年08月17日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    あくまでここまで読んだ自分なりの解釈です。

    この物語は、"僕(=トオル)が恩寵の光を得るための修行記録"の物語なのでは無いか。
    つまりは、間宮中尉がノモンハンの井戸で獲得出来なかったものの総称としての恩寵です。

    僕らは力を手にすると途端に居丈高になったり強権的になったりしてしまう。ではそうならない方法は何か?それはつまり"やれやれ"でやり過ごす事だ。卵の側に立つ事だ。でも、敢えてデタッチメントからコミットメント(バットを持って戦う)に向かわなければいけない時があるのだ。

    その時に我々に恩寵の光が差し出されるのだ。

    加納クレタをシャーマンのように扱

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    2025年08月15日