村上春樹のレビュー一覧

  • 風の歌を聴け

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    ネタバレ

    村上春樹本は他にも積んであったが、薄さに惹かれてすぐに読んだ。デビュー作とは思えないほどの村上春樹節、無力感の強い主人公で、すでにこのときには完成されていたんだなと感じた。左手の指が4本しかない少女、唐突に出てきて読んでいるうちに、メインヒロインなんだなと分かったが、境遇といい扱いといい、少しかわいそうだったかな…。軽すぎるほどからっとしている、まさに夏休み小説。そして、デレク・ハートフィールド架空の作家なんかい…。

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    2026年09月21日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    上巻だけの感想です。非常に文学的で読むための筋力は必要そうだなという感想です。読んでいくと随所で感じる違和感が後半になるにつれ確信に変わっていく体験が本書の見どころですが、それゆえに物語の核心の部分がなかなか現れず、さくさく読めるような作品ではないかなと思いました。謎が多い分、下巻でどのようなカタルシスに導いてくれるのか楽しみです。

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    2026年09月20日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    やっぱり村上春樹でしか摂取できない栄養ってあるなと思う。

    全く別の世界観で生きていそうな2人の物語を、章ごとに交互に描いていく構成。奇数章はシリアスパート、偶数章はコメディパートで分かれているのかなと思いながら読んでいたら、途中から少しずつ様子が変わってきて……。

    この2つの物語が下巻でどう交わっていくのか、2人がどのように出会い、そこで何が起こるのか、全く予想できない!

    下巻が楽しみ。

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    2026年09月20日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1984年ではなく、1Q84年の世界に潜む青豆と天吾。二人は実は今から20年前に、すなわち小学生の頃に同じクラスにいたが、二人は転校により離れ離れになり、それ以降再会することはなかった。それでもお互いは想いを捨てきれず、未だに再会を願っていた。そして彼らは、数ヶ月前の出来事をきっかけに再び会える可能性が高まった。

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    2026年09月20日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    本書が刊行された1980年代の日本で、小説家として既に活躍していた著者。本書はエッセイ本で、身の回りにある物事に言及して、思ったこと、感じたことを書き綴る。

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    2026年09月20日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    季節は移り変わり、夏となる。二人は普通の生活を送るつもりだったが、想定外の出来事が彼らに降りかかっていく。天吾は見るからに胡散臭い男牛河に擦り寄られて、青豆はホテル・オークラで宗教団体「さきがけ」のリーダーと接触する。そして物語が進むにつれて、二人が以前から抱えていた謎や葛藤が徐々に明かされる。

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    2026年09月20日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    殺人を犯した青豆は、あゆみという婦警に出会って戸惑い、ふかえりという女子高生の作品『空気さなぎ』の代筆をした天吾は、それが予想外の売上を伸ばして、複雑な心境となった。青豆と天吾は共に普通の人間ならやらないであろう行為をしてしまうが、それでも彼らは社会に溶け込んで生活を送る。しかしながら、これらの行為が尾を引いて、のちの展開に繋がる。

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    2026年09月20日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    自分のペースを作って、その通りにしていく。
    やりたいことがあれば、仕事でも趣味でもその通りだと思う。
    出版社、編集者、その他の人々に流されず、その時、自分の好きなことできることに没頭していく。
    手直しのしつこさや柔軟さ、頑固さ。凄いな。
    毎日のジョギングやスイミング。日々のルーティン。翻訳作業。書きたいことが溜まってきたら小説。締め切りの追われずに書く人ってどのくらいいるのだろう。
    締め切りがないと書けない人がほとんどのような気がする。そこまで自分を律して日々過ごせる人が稀なのではないかな。イチローがコツコツとした日々の積み重ねがとんでもないところに行ける唯一の方法といったようなことを言う。スポーツでも仕事でも芸術でも何でもそう。
    小説書く時に、いつのまにか何かに乗っ取られているのか、勝手に登場人物が喋ったことにより短編が長編になり筋が変わっていくと言う。自分であって自分でない。これまた、日々の積み重ねと読書のなせるものなのだろう。
    小説家にはなれない。かすりもしない自分です。

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    2026年09月19日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    初の村上春樹作品!

    著者のシニカルでシュールな文体がとても心地良く、
    またタバコやお酒、ライター、拳銃など具体的な銘柄やメーカー名が出てくるのも著者自身の趣向や登場人物のキャラクターが立つようでとても良かった!

    このあとまったく毛色の違う世界がどのように絡み合い溶け合っていくのか。

    下巻も楽しんで読んでいきます♪

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    2026年09月19日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    日本人の性質として洗脳されやすいところがあると思う
    それがワタヤノボルのような人間に引き出されることで戦争を許容してしまうことになった
    それを救うことができるのはよく考える人である

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    2026年09月18日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    2回目。1回目の記憶は全くなし。
    ただ、切なさと強い共感の記憶だけ残っていた。
    だから読んでみた。

    序盤、つくるがどのようにして傷つき人生を終わらせたいと思ってしまったかの経緯がとてもつらかった。
    わたしはそれを知っているから。

    だけど最後、つくるは沙羅を好きになることができて、心を動かすことができて、人を求めることができて、さらにはその気持ちを相手に伝えることができた。つくるは色彩がないなんてことはない。とても魅力的なんだ。エリも、つくるを心から愛していた。間違いなく。
    とても感動したシーンだったな。
    相手を求めること、期待することってとてもエネルギーがいること。
    でもつくるは自分の中の沙羅への気持ちを素直に認め、解放することができた。
    沙羅の答えによっては、今度こそ死のうとするかもしれない。すごくわかる。誤解が解け、真相が判明したあとだとしても、過去の傷は癒えないわけだから。
    だけどつくるは色彩を持っていた。だからこそ沙羅を愛した。愛してることを伝えられた。
    そこで終わってくれてよかった。
    つくるが幸せでありますように。

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    2026年09月16日
  • スプートニクの恋人

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    相変わらず居心地のいい村上作品。終わり方も、村上作品の中では上位レベルで好き。すみれのようなかけがえのない存在が身近にいるぼくが羨ましく、ぼくのような心強い友人がいるすみれが猛烈に羨ましい。ワインが飲みたくなった。

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    2026年09月13日
  • 草の竪琴

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    表題作と3つの短編 表題作は映画化もされている

    ​秋の景色や自然描写がとにかく抜群に美しい
    ​秋風となびく草が旋律を奏で、
    まるで物語を語り、記憶しているかのような
    『草の竪琴』というタイトルも素晴らしい

    ​姉妹が幾星霜を経てたどり着いた結末
    その過程でとても重要な場所となったのが、
    アウトサイダーたちが集うツリーハウス

    ​そこで語り明かした日々や記憶は
    主人公の成長を支え、
    その物語は読み手にまで優しく届いて、
    自分の人生を肯定して歩む
    背中を押してくれるようにすら感じられた

    最後に村上春樹によるあとがきも載っていて
    カポーティへの憧れや、この作品への思いも
    語られてて、それも楽しめた

    秋に読みたい特別な一冊となった


    【装丁について】

    舞台となるツリーハウスと、
    深く色づく秋の情景が描かれ、
    カポーティの美しい自然描写に合うような
    紅葉の優しい色彩がとても美しい装丁

    佇むビロードの帽子が、
    物語の記憶を呼び覚ます

    英語タイトルのゴールドの箔押しや、
    「村上春樹訳」のさりげない表記も、
    この本を優美に彩っている

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    2026年09月13日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    青豆と天吾の二人を軸にした物語で、どちらも30歳近いが、奇妙なことに前者が1Q84年で後者は1984年と、世界線が異なると思われる。そんななか、青豆は殺人を犯して、天吾は編集者の口車に乗せられて小説を代筆するという、いずれにしても道義に反する行為に走る。二人は背徳感を抱えながら、日々の生活を送る。

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    2026年09月13日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    星4.2
    上下巻まとめての感想です。

    初村上作品です。
    有名過ぎる作家さんなんで、挑戦してみようかなと。
    上巻までは凄い面白いんですが、徐々に難解な世界に…。
    正直難し過ぎて訳分かりません。
    そこが好き嫌い別れるんでしょうね。
    本当に全体的には面白いんだけどなぁ。
    不思議世界が無ければ(笑)
    また、挑戦しようかな、とは思ってます。

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    2026年09月12日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    概念的な、イデアというのかな
    その話があまり面白くない
    最後の展開は村上春樹作品の中でも好きな方かも
    未来の話が出てきてはっきりした終わり方はそれはそれで好き

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    2026年09月10日
  • 風の歌を聴け

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    ネタバレ

    読みやすかった。最初、鼠が出てきてイマジナリーフレンドきちゃあって思ったら普通の人間でしたw東京の大学生が主人公のお話。現実であるようなないような話だ。楽しく読めた

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    2026年09月10日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    村上春樹はもっと難しいものと警戒していたが、森見とか万城目にも通ずる、少しハチャメチャなSFのような遊びも垣間見えて、もう少し読んでみたいと思えた。

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    2026年09月10日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    ここしばらく著者の作品を色々読んできて、どうしても性描写がどのくらい登場するかが気になって仕方ない。
    今作の話は結構面白くて好みなのだが(特にナカタさん)、田村カフカの方は相変わらず性処理してもらったり、シャワーを浴びるのに念入りに精器を洗う文章もあって、それさえ無ければ引っかかりもなく面白い本として評価できるのにな、とモヤつく。

    家出少年・自称・田村カフカの旅と、
    幼少期の事故で頭が悪くなった代わりに猫と話せるようになり、猫探しを生業としている老人・ナカタ、という2人の話が交互に展開される。
    ナカタを乗せてくれた運転手が言っているように、ウナギも親子丼もめぐり巡って共通したものであるというとおり、田村カフカの父親であったり、ナカタの事件であったり、まだ具体的に判明していないが通じるところがある。

    ナカタは作中の事件をきっかけに猫と話せなくなるが、代わりに謎の力を得ているようで、一体ナカタは何を目指しているのか、田村カフカと話がかち合うことになるのか、下巻へ続く。

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    2026年09月09日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    物語がどんどん深い所に入っていく。
    危険な匂いもする。
    2人の主人公が出会う場面は描かれるのだろうか。
    続きを読まずにはいられない。

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    2026年09月09日