村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編集。最初の表題作を読んだときは、うーんこの本ミスったかも……と思ったけれど、だんだん読み進めるうちに話がどんどん面白くなっていき買ってよかったと思えた。
以下ネタバレ含みます
「緑色の獣」よなかに突然現れたプロポーズしてくる獣に向き合う主人公。いや中々に冷徹すぎひんか……と少し引いた笑 私にプロポーズなんて頭が高いまではわかるけど、試しに残酷なシーンを思い描いて痛めつけるなんてなんて冷酷な女。
「沈黙」 ボクシングをしている大沢さんが学生時代に、気に食わないと水面下で思い合った2人の攻防とやられて最後は沈黙をした自分を話す話。美しく言ってるけど、自己主張すべきときはすべきやろと思いつつ、あるよねこういうことって感じの話が描かれており、村上春樹っぽくはないけれどすごく好みで引き込まれた。
「氷男」氷男の旦那は南極に乗り気じゃなかったのにどこでトリガーが引かれたんだろう。南極の異世界に閉じ込められるゾッとする不思議な話
「トニー滝谷」トニーという異国風な名前で苦労した男の話かと思って読み進めていくと、心奪われた妻の病的なファッション欲に振り回されて、死後も、他人の物欲を残される感じの話?お父さんのレコードが大量に残されたことと妻の服が大量に残されたことはある意味気持ちを整理して一人になる準備としてはいいことだったのかな。
「七番目の男」助けれなかった。自分のせいで死なせてしまった。トラウマって生きてりゃあ一つくらいあるよね。一番ぐっと来た。でも解放されてよかったよ。
「めくらやなぎと、ねむる女」不思議な話だったなぁ……何か起こりそうで起こらなかった。めくらやなぎと、ねむる女が主人公と一歩だけ離れた距離の人なのが不思議な感じをより一層引き立てていた気がする。