村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分のペースを作って、その通りにしていく。
やりたいことがあれば、仕事でも趣味でもその通りだと思う。
出版社、編集者、その他の人々に流されず、その時、自分の好きなことできることに没頭していく。
手直しのしつこさや柔軟さ、頑固さ。凄いな。
毎日のジョギングやスイミング。日々のルーティン。翻訳作業。書きたいことが溜まってきたら小説。締め切りの追われずに書く人ってどのくらいいるのだろう。
締め切りがないと書けない人がほとんどのような気がする。そこまで自分を律して日々過ごせる人が稀なのではないかな。イチローがコツコツとした日々の積み重ねがとんでもないところに行ける唯一の方法といったようなことを言う。スポーツでも仕事でも芸術でも何でもそう。
小説書く時に、いつのまにか何かに乗っ取られているのか、勝手に登場人物が喋ったことにより短編が長編になり筋が変わっていくと言う。自分であって自分でない。これまた、日々の積み重ねと読書のなせるものなのだろう。
小説家にはなれない。かすりもしない自分です。 -
Posted by ブクログ
2回目。1回目の記憶は全くなし。
ただ、切なさと強い共感の記憶だけ残っていた。
だから読んでみた。
序盤、つくるがどのようにして傷つき人生を終わらせたいと思ってしまったかの経緯がとてもつらかった。
わたしはそれを知っているから。
だけど最後、つくるは沙羅を好きになることができて、心を動かすことができて、人を求めることができて、さらにはその気持ちを相手に伝えることができた。つくるは色彩がないなんてことはない。とても魅力的なんだ。エリも、つくるを心から愛していた。間違いなく。
とても感動したシーンだったな。
相手を求めること、期待することってとてもエネルギーがいること。
でもつくるは自分の中の沙羅への気持ちを素直に認め、解放することができた。
沙羅の答えによっては、今度こそ死のうとするかもしれない。すごくわかる。誤解が解け、真相が判明したあとだとしても、過去の傷は癒えないわけだから。
だけどつくるは色彩を持っていた。だからこそ沙羅を愛した。愛してることを伝えられた。
そこで終わってくれてよかった。
つくるが幸せでありますように。 -
Posted by ブクログ
表題作と3つの短編 表題作は映画化もされている
秋の景色や自然描写がとにかく抜群に美しい
秋風となびく草が旋律を奏で、
まるで物語を語り、記憶しているかのような
『草の竪琴』というタイトルも素晴らしい
姉妹が幾星霜を経てたどり着いた結末
その過程でとても重要な場所となったのが、
アウトサイダーたちが集うツリーハウス
そこで語り明かした日々や記憶は
主人公の成長を支え、
その物語は読み手にまで優しく届いて、
自分の人生を肯定して歩む
背中を押してくれるようにすら感じられた
最後に村上春樹によるあとがきも載っていて
カポーティへの憧れや、この作品への思いも
語られてて、それも楽しめた
秋に読みたい特別な一冊となった
【装丁について】
舞台となるツリーハウスと、
深く色づく秋の情景が描かれ、
カポーティの美しい自然描写に合うような
紅葉の優しい色彩がとても美しい装丁
佇むビロードの帽子が、
物語の記憶を呼び覚ます
英語タイトルのゴールドの箔押しや、
「村上春樹訳」のさりげない表記も、
この本を優美に彩っている -
Posted by ブクログ
ここしばらく著者の作品を色々読んできて、どうしても性描写がどのくらい登場するかが気になって仕方ない。
今作の話は結構面白くて好みなのだが(特にナカタさん)、田村カフカの方は相変わらず性処理してもらったり、シャワーを浴びるのに念入りに精器を洗う文章もあって、それさえ無ければ引っかかりもなく面白い本として評価できるのにな、とモヤつく。
家出少年・自称・田村カフカの旅と、
幼少期の事故で頭が悪くなった代わりに猫と話せるようになり、猫探しを生業としている老人・ナカタ、という2人の話が交互に展開される。
ナカタを乗せてくれた運転手が言っているように、ウナギも親子丼もめぐり巡って共通したものであるというとおり、田村カフカの父親であったり、ナカタの事件であったり、まだ具体的に判明していないが通じるところがある。
ナカタは作中の事件をきっかけに猫と話せなくなるが、代わりに謎の力を得ているようで、一体ナカタは何を目指しているのか、田村カフカと話がかち合うことになるのか、下巻へ続く。