村上春樹のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
最初は「うーん…」と思ったが、どのような展開になっていくのかがすごく気になるためか、不思議とスラスラ読めました。むしろ流れが良く、読んでいて心地良かったです。常に、なに?なんなの?と思った状態のまま。
色々な登場人物の生い立ちがこんなに深く描かれている作品を読むのは久しぶりな気がします。
なかなか面白いです。
最後の、間宮中尉の話。
壮絶過ぎて、常に自分の表情は険しくなっていたと思います。
落ちた井戸の底から、上にのぞく明かり、太陽の光を浴びた時、どれほどの希望に包まれたことだろうか。
それにしても、カツラのバイトの話は笑いました。いづれ、僕も松竹梅の「竹」くらいになってしまうのでしょう -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいると、ただ物語を追っているだけのはずなのに、心が勝手にこれまでの人生を整理し始めるような感覚に陥る。村上春樹の小説、とりわけこの作品には、読者の過去や感情を静かに掘り起こしてしまう奇妙な力があるように思う。
読み進めるうちに、物語の感想を書いているつもりが、いつの間にか自分自身の感情の記録を書いているような状態になっていた。
物語の始まりは、行方不明になった猫を探すという小さな出来事だった。しかし謎の電話、加納マルタとの出会い、そして笠原メイなど、不思議な人物が現れるにつれて、物語は少しずつ日常から外れていく。その過程で感じたのは、人は一緒に長く過ごしてい