村上春樹のレビュー一覧

  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    抽象的で曖昧だけど、確かに楽しく大事な読書体験だった
    再読する度に理解度が上がり、印象が変わる物語な気がする また読みたい

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    2026年10月15日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    気づけば、天吾と青豆が再会して欲しいと思いながら読み進めていました。
    どんな世界でもいいから、2人が穏やかで幸せに離れることなく過ごしていて欲しいです。純愛だな

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    2026年10月14日
  • 若い読者のための短編小説案内

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    ネタバレ

    主に戦後に活躍した日本人作家により短編小説をいくつか取り上げ、その読み方或いは著者の解釈を提示してくれている一冊。著者自身の経験も踏まえながら、テキストを通じて、「著者はこういう人だったのでは/こういう意図があったのでは」等を思考を深めていく過程に本書の価値があると考える。例えば、素人の読者(自分で作品を書かない人という意味)は書かれてあることを中心に物語を理解しようとするが、これを小説家である村上春樹が読むとむしろ「書かれていないこと(或いは書けなかったこと)」こそに注目するということ。本書のどこかに記載があった「なにも喜怒哀楽をいちいち描く必要はないんです。そんなもの全部すっぽかしたっていい。ただしそれは伝わってこなくてはならない」という文章は、まさにこれを端的に表しているのではなかろうかと思う。禅問答のようにも聞こえかねないが、「明確な言葉にはできないけれど、良い」作品というのは、直接的に書かないけれど伝えることに成功しているのではないだろうか。
    また、人間が文章を書く主体である限り、そこには否が応でも著者の世界の見方というか、一種の偏見が介在して然るべきと思う。本書の中でも所々で「スタイル」という言葉が出てくるが、これはまさに文章の技術/技巧とは異なるレベルで、文章をその人の文章づけるものなのだろう。その視点から著者が、各小説家の経歴/経験までをも参照し、「何故このような文章になっているのか?」を述べている点は、純粋に思考の仕方として面白い。
    自分の中で残された問いとして、「上手い文章とは何か」がある。少ない文量でより多くのことを伝えられる文章なのか、或いは読み手を次の文章へと誘うリズム感に優れている文章なのか…一言では言い表せないものだとは思うが、要は「上手いけれど伝わらない文章」だけは書くようになりたくない、ということ。…と、ここまで書いていて、漸くなぜ村上春樹がそれぞれの文章を自己(セルフ)と自我(エゴ)の関係性という視点から読みとこうとしているのかが少しだけ理解できた気がする。各小説家は小説の中の登場人物のセルフとエゴを描くことによって、著者自身のセルフとエゴのバランスというか付き合い方を投影している。エゴの見えない文章(例えば、上手いだけの文章)にはその人のスタイルを見出せないが、しかしエゴばかりだけだと何を以てその人と言えるのか(セルフ)が見えなくなってしまう(つまり、伝わらない文章になる)。この微妙な葛藤こそが、文章の「上手い」と「伝わる」の差異を理解する一助となるのではないだろうか。

    特に印象に残った箇所は以下
    ・ひとつのフラグメントの中に「何か大事なものが込められている」という感覚を、ときとして我々は持ちます。独特の重みを含んだ感覚です。そしてその「重み」があれば、そこから物語はほとんど自然に、自発的に展開していくのです(p.12)
    ・逆な言い方をするなら、読者がその作品を読んで、そこにどのような仮説(偏見の柱)をありありと立ち上げていけるかということに、読書の喜びや醍醐味はあるのではないかと僕は考えるのです(p.25)
    ・言い換えれば「文学で生計を立てる」ために、自分は何をするべきかということですね。僕らはーつまり小説家はということですがー自我というものに嫌でも向かい合わなくてはならない。それもできる限り誠実に向かい合わなくてはならない。それが文学の、あるいはブンガクの職務です。しかしその向かい合い方のスタイルはみんな一人ひとり違う。良い悪いじゃなくて。違うからこそ、それは職業として成り立つわけです。そしてここで吉行さんは、その自分の向かい合い方のスタイルに対して、自ら疑問を提出している。「こんなんでいいのか?」と自らに真剣に問いかけている。こんな技巧的なところに留まっていていいのかしら、そんなことをしていて「文学で整形は立てられるのか」と。僕にはそんな風に思えるんです(p.56)
    ・テキストの文体は逆向きに翻訳者の文体をも規定します。他言語のリズムなり生理なり、あるいは思考システムなりは、月の引力が地球の海の干満をもたらすように、その翻訳者の固有の文体に否応なく影響を及ぼします(p.188)
    ・しかし小説というのは相反した意志、行為を同質化する営みです。深く隠せば隠すほどそれがうわあっと防ぎようなく外に出てきてしまうー極端に言えばそれが小説です。それが小説家を小説家たらしめる狂気です。僕はそう思います(p.194)

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    2026年10月11日
  • レキシントンの幽霊

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    遠い昔一冊だけ読んだ時自分には合わないと思い読まないでいました。それからン十年経過してまた取り寄せてみて読みました。
    短編集なのが良かった。
    内容はいいな、と思ったけど、この文体、自分には合わないと思いました。
    でも良い内容です。
    一度も読まないのはもったいないかも、と思いました。

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    2026年10月11日
  • スプートニクの恋人

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    すみれと主人公の関係性がうらやましい。すみれが感情的・感覚的に話すのに対して、主人公はそれを言語化し、具象化し、整理してくれる。朝4時に電話を掛けても、質問に答えてくれる友達が私も欲しかった。ただ、こういう振り回し行為は主人公が彼女への好意をもっているから成り立つのだろうな…

    P260あたりの月の描写が唯一無二だと思う。こちらまで心臓が早く動くような、切羽詰まった感じになる。
    すみれとミュウの物語かと思いきや最後にヘテロセクシャル的展開に落ち着いたのは、まあ村上春樹だし…と思うことにする。

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    2026年10月11日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

    購入済み

    博多めて読みました

    村上春樹の作品を初めて読みましたが、ページをめくるのがやめられない作品でした。
    読書を始めたばかりの私ですがゆっくりと読めるわかりやすさと、ワクワク感がありました。
    女の子が主人公であり、娘頑張れと読み進めました。

    #ハッピー #ドキドキハラハラ #ほのぼの

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    2026年10月10日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    やや内容の難しさはあった。けど、なんとなくわからなくて、なんとなくわかるような物語だった。
    もう少し歳を重ねてからまた読んでみたいと思った。
    それでもおもしろく読み進められたのは、文体なのかなんなのか、すごい本だと思った。

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    2026年10月10日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    なんの話が続いてるんだ…?と思っていたけど、読み進めるうちに登場人物の重なりがみえてきて、気づいたらページを巡り続けていた。

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    2026年10月10日
  • 女のいない男たち

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    シェエラザードの語る物語とヤツメウナギ、猫のいるバーとヘビ、外国語のように勉強する関西弁、嘘をつく・恋煩う「独立器官」。奇妙なのに妙に具体的で、記憶に残るものが多かった。

    女性を失った男たちの孤独が、それぞれの話の可笑しさや不穏さ、場所の空気に染み込んでいる。相手を理解できないだけでなく、自分の心さえ思いどおりにはならない。すべての意味を説明できなくても、場面や言葉の感触が残り、あとから思い返したくなる短編集だった。

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    2026年10月07日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    イデアとメタファー。
    春樹の作家としてあり方やものの見方がよく現れている作品であった。

    個人的に主人公や舞台設定が春樹作品の中では一番私に近く、そこから上がらずフラットなまま終わった印象。後半のまりえの話は冗長であったように思う。

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    2026年10月06日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    常世と現世の間にいるような、ふわふわとした内容なのだけれども、引き込ませる力もある。余韻が程よく残る、素敵な作品。

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    2026年10月06日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ついに完結。この終わり方からすると、さすがにもう続編はなさそうな感じだが、リトルピープルというのが何だったのかは結局よく分からなかった。。1Q84漬けで、ちょっと贅沢な1週間でした。

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    2026年10月05日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    NHKの集金人、猫の町、牛河という正体不明の人物など、意味深なものが続々と出てきてなかなか理解が追いつかない。。。

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    2026年10月05日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    読み進めるにつれてだんだん筋を思い出してきた。この本が出た直後、ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」が売れたというニュースがあったが、確かに聞いてみたくなる。

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    2026年10月05日
  • 風の歌を聴け

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    多分この作品は読んでないと思い急に読みたくなった。村上春樹の小説は会話とそれに伴う人の心の動きだけで出来ているイメージだが、もちろんそんなことはない。プールと海とビーチボーイズとビール あたかも1970年代カリフォルニアのような渇いた空気と恋人や友達である鼠やジェイたちとの適度なウエット感がよく似合っている。そしてとても懐かしい気持ちにさせてくれる
    作者の尊敬する大作家達の影響を感じさせるデビュー作は完成度が高すぎて今更ながら驚きます

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    2026年10月05日
  • レキシントンの幽霊

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    やっぱり村上春樹は面白い。小説を「読んでいる」のだけど、どこか人の上手い話を「聞いている」ような感じがするのは、きっと村上春樹は文章を書くときに音読をしているからだろう。文章を目で追うとき、頭の中ではその音声が流れるわけだが、ハルキの小説の場合はその声が自分のものではないのだ。「誰かの声」なのだ。だから面白い。自分なんていうつまらない人間が話すんではないから。『トニー滝谷』で、「ただ単純に我慢ができなかった」だけが太字になっているあたり、やはりハルキはミソジニーだ。彼にとって、男は文明で理性的、女は野蛮で本能的なのだ。『七番目の男』は珍しく泣きそうになった。あんな明確に赦されることもあるのか。

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    2026年10月04日
  • 1973年のピンボール

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    ネタバレ

    1973年の「僕」と鼠の話だった。
    モノローグで『物事には必ず入口と出口がなくてはならない。』と書かれており、「僕」の人生は暗闇から少しずつ明るい方に進んでいる気がするが、鼠の人生には出口がないように感じた。
    全体を通して薄暗さを感じる小説で、鼠が少しずつ暗闇に近づいているような感覚があった。
    鼠3部作のうち、羊をめぐる冒険を先に読んでいたからそう感じたのかもしれない。

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    2026年10月04日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    文体にまだ慣れなくて、(話が)どこに行きたいの?と思いながら読む。でも退屈しない。たまに気持ち悪いけれど、嘘無く男性の気持ちを書いているんだろうなという気がする。

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    2026年10月03日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    村上春樹の長編小説。昔おばあちゃん家の本棚に大きな単行本が置かれていた記憶がある。
    1巻で何も関係ないように描かれる青豆と天吾、その繋がりが明らかになっていくにつれて話が面白くなっていく。個人的には4冊目あたりでさきがけのリーダーに辿り着き契約を交わすシーンが一番引き込まれた。
    ただそんなにいるかってくらい終始性的な描写が多いのと、最後すんなり1984年に戻れすぎて、リトルピープルともう一事件くらいあってもいいんじゃないかとは思った。

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    2026年10月02日
  • やがて哀しき外国語

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    56.

    村上春樹の遠い太鼓がとても良かったので
    こちらも読んでみたくなり購入した

    アメリカ生活での差別、フェミニズム、
    現地人から見る日本、アメリカ経済、
    ホノルルマラソンの日本人問題、
    えばる日本のエリートなどなど。

    P257 "この文章を読んでちょっと「傷ついた」という国家公務員の人たちとも、その後何度か会いました。申しわけない。でも中には本当にどうしようもない人たちもいるんですよね。僕がここで言いたいのは「官」が無意味にエバル国になっちゃいけないということです。"

    やっぱり私はこの人が好きだなあと思った。

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    2026年10月01日