村上春樹のレビュー一覧

  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    共感できるテーマ、ミステリー的な展開に惹き込まれ読み進めたが、後半にかけて腑に落ちないところが多くなっていった感じ。死にたいと感じたことのある人が、死にたい人を読むのはどうしても面白い。それだけ

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    2026年08月07日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    青豆のように適度なストイックさが欲しい。
    どこかで折れたり緩んだりしてしまうから。

    一度出会った人と連絡が取れなくなってもまた会える可能性、確率ってどれくらいなんだろうか。

    記録や足跡を残さないことは簡単なことなのか。

    2026.8.6再読。

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    2026年08月07日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    村上春樹の有名な本は昔読んだが自分には合わなかった。ミステリー好きの私としては東京奇譚集という題名に惹かれて読んでみた。
    不思議な運命を辿る5篇の物語
    私が好きな物語は「偶然の旅人」ピアノ調律師の孤独からの脱却。それはある偶然と偶然の重なりで、姉と和解し彼の人生は一歩前に進んだ。偶然の一致と言うものは真昼間に打ち上げられた花火の様に微かに音はするんだけど空を見上げても何も見えない。しかし僕らに強く求める気持ちがあれば一つのメッセージとして浮かび上がる。だから本当は全然不思議な事でもないのに不思議だなぁと感じる...
    偶然とはそう言う物だと思えばそれも中々悪くないような気がします。カフェで会った

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    2026年08月05日
  • スプートニクの恋人

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    ネタバレ

    村上春樹の小説を読んだときの感想は、内容を理解したというより、「本を読ませてもらった不思議な体験だった」というものになる。
    幻想的で詩的で、そこで起きていることが何を意味するのかは、うまく説明できない。それでも文章はするすると身体の中に入ってきて、読み終えたあとには強烈な印象が残っている。
    特に印象的だったのは、ミュウが語る、スイスの小さな町の観覧車での不思議な体験だ。現実にはありそうもない出来事なのに妙なリアリティがあり、この場面だけが独立した悪夢のように記憶に残った。
    『スプートニクの恋人』にはラブストーリーの要素がある。しかし、恋愛について何かを説明する物語というより、孤独や喪失、触れら

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    2026年08月05日
  • アフターダーク

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    初、村上春樹。読みにくい、意味がわからない、偏屈だと散々叩かれているのを見てきたので覚悟していたけど、ありえないほど読みやすい。

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    2026年08月05日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    題名の通り、「世界の終り」と「ハードボイルドワンダーランド」のふたつの物語が交互に進んでいく。世界観の全く違う物語に、少しずつ関係性が浮かび始め、読む手が止まらなくなった。下巻が楽しみすぎる。

    「ハードボイルドワンダーランド」の副題は3つの何の関係性も見えない単語なのだが、これがまたしっかり物語に組み込まれる。章を読む前は意味不明だが、読み終わった後はこの章を表すのはその3単語だと納得してしまう。この小さな仕掛けもお気に入り。

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    2026年08月04日
  • 風の歌を聴け

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    何十年ぶりかの再読(何回目?)。こうしてみると、ヴォネガットとチャンドラーと片岡義男と庄司薫だということがよくわかる。そしてもちろんフィツジェラルドと、今回特に感じたのはサリンジャーの影響。

    こんな女はいない〜という女性の描けなさは現在に至るまで言われているが、この作品では、その描けなさが、女性との距離感を出すことにうまく寄与しているのでは。

    まあビールは飲みたくなるね。そういうことだ。

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    2026年08月04日
  • 風の歌を聴け

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    初村上春樹!
    すごく好きだった...
    映画でいうとフランス映画のような感じでもあり、パルプフィクションみたいな感じでもあった。
    淡々と交わされる会話と断片的なエピソードや回想の積み重ねが良いテンポ感を築いていて心地の良い読書の時間でした。
    音楽、映画、ラジオなど作品を構成する小道具やカルチャーへの愛着も作品の質感に大きく影響しているように感じました。

    内容に関しては、主題を掴みづらい作品ではあったけど、頭ではこの世への限界を理解しているけど心は何かに期待をして想いを馳せたりするのが若者って感じがして素敵やった。life goes onがテーマな作品はとても好きなので「風の歌を聴け」って題名な

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    2026年08月04日
  • 一人称単数

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    「夏帆」を読む前に軽くウオーミングアップと思って、2020年に出版された村上春期の短編集。最近は長編が好みだが、昔は春期といえば短編のほうが出来が良かった。そんな昔を思わせる、味わい深い短編集。いずれ劣らぬ佳作だが、自作の架空アルバムと不思議な夢を描いた「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」、古びた温泉宿で働き、女性の名前を盗む不思議な猿との邂逅を描いた「品川猿の告白」は特に秀逸。

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    2026年08月03日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    ネタバレ

    雑誌で読んでいたから、再読という感じ。朧げになってしまった部分の輪郭がふたたび形を成した。

    母と娘。父と娘。実家。守ってくれる者たち。
    夏帆はいつ境界線を超えたのだろうか?(失恋?)慎重なホルも超えてしまったが、これは意志があったような気がする。しかし、夏帆にはその意識はなかったのでは?
    母は何かの危機だったのか?

    ミソラの話にはある、一度ペシャンコになって再生されるは良くわかる。しかし、夏帆はペシャンコになったか?

    夏帆は主人公だが、性愛場面はなかった。母の上半身は目にした。性愛ではない肌の触れ合い。そうそう母乳で育てられたという表現があった。これも性愛ではない触れ合い。

    夏帆が顔の

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    2026年08月22日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    自分が今まで聴いたり経験した不思議だと思ったことが50ページ5篇でまとめられた短篇集。村上春樹だったけど読みやすかった。彼の形のいいおっぱいをすごく女性に対する評価で上の方にあるんだなと感じたのと前半のジャスとか趣味が少し書き方が鼻につくぐらい。良かった

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    2026年08月02日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    作家でありながら、フルマラソンを走り続けるような本格的なランナーの著者。
    わたしは作家の面しか知らなかったので、こんなに本格的に走られてるとは知らず!文中でもあったけど、作家の漠然としたイメージとして、インドアでどちらかというと不健康であるというものが頭にあったので、作家兼ランナーというのは面白いなと(全然いらっしゃるのかも)

    村上春樹の小説しか読んだこと無かったけど、エッセイもすごく好みだった。
    走ることに対するロジカルな自論を述べられるのかと思ってたけど、かなり感覚的なもので、非ランナーの私でもすごくすんなりと頭に入ってきた。
    何においても努力し継続する人は輝いているなと思います。私もな

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    2026年08月02日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    ファンタジーでサスペンスでSFだけど根底は「魂の救済」という純文学。
    「自己主張はなく人の合わせる」主人公トオルが、失踪した妻の謎を追ううちに不思議な人々と出会い覚醒していく。
    人間の体の半分以上が「水」でできている。だから体内の水と、集合意識が眠る「地下水脈」は時間と空間を超え直結する。
    普通はエゴのノイズで受信できないが、トオルは井戸の中で自己を見つめ、さらに事故を凌駕し「完全な空の容器」に至ることで、巨大な水脈へのアクセスを手に入た。
    もう1人の空の容器シナモンPCから水脈にアクセスできるシステム管理者。彼のバックアップでトオルは井戸から壁を抜け仮想空間での死闘は『マトリックス』の世界の

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    2026年08月02日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    この巻で終了。
    主人公が出会ったすべての事象が繋がったのかと言えば,ノーである。
    いったい,何がどうなっているのか,もう一度読まないことには,わたしには理解できない。Audibleで野良仕事をしながら聞いている――そして時折人と会話をしたりして――ということにも,わたしの理解不足はあると思う。それにしても,難解だ。

    第2巻の続き

       ★

    父親が語ったのは、彼が所属していた部隊が、捕虜にした中国兵を処刑したときの生々しい情景である――「中国兵は、自分が殺されるとわかっていても、騒ぎもせず、恐がりもせず、ただじっと目を閉じて静かにそこに座っていた。そして斬首された。実に見上げた態度だった、

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    2026年08月01日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    ネットに,
    村上春樹が描く「戦争」の物語...気鋭の哲学者が分析する『ねじまき鳥クロニクル』
    という文章が紹介されていた。工藤顕太という人の文章である(2026/07/29)。

    わたしの備忘録として,ここに紹介して置く。

        ★

    村上春樹は自身の執筆プロセスにおいても、物語の共有が本質的な役割を果たすということを繰り返し語っている。

    小説を書くというのは、村上によれば、自分自身のなかから物語を掘り起こす作業である。その意味では、掘り起こされた物語は村上自身のなかにある個人的物語だ。しかし、もしそれが完全に個人的なもの――「純私小説的なもの」と呼んでもよい――であったら、読者がそれに

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    2026年08月01日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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    聴覚に障害のあるシンガーという男のもとに、街の人々が相談に訪れるというお話。

    シンガーと関わる主な登場人物は、飲食店を営むビフ、シンガーの下宿先の娘ミック、黒人医師のコープランド、そして酒癖の悪い男ジェイク。

    章ごとに異なる人物が主役となる構成で描かれる長篇という形式が面白かった。

    みんなそれぞれに悩みを抱えていて、それをシンガーに話して聞かせるのだけど、シンガーが彼らの話をすべて理解しているわけでも、きちんと返事をするわけでもない。彼らは、否定せず静かに話を聞いてくれる存在に助けられながらも、対話によって考えを変化させることがないため、むしろ自らの思考の檻に囚われていくという感じのお話

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    2026年07月30日
  • 1973年のピンボール

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    私の読解力が乏しいせいで理解が追いつかず。風の歌を聴けよりも難解に感じた。全体的に暗い。読んだ後に解説を読んでに腑に落ちた。鼠と僕、各々のどんよりとした感情が、村上春樹の紡ぐ言葉を通じてしっかり胸に響く。

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    2026年07月30日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ドキドキの展開を楽しみながら最後までのめり込んで読んだ。
    特に3巻以降。

    読み終わってもまだよく分からない事だらけなので、これからみんなの感想や解説を読んで謎を解いていきたい。

    謎1 最初のタクシー運転手
    謎2 歳上のガールフレンドの『失われた』の意味。
    謎3 天吾母と歳上のガールフレンドの顔が似ていた。意味。
    謎4 天吾母とアダチクミの前世はどちらも絞殺されている。生まれ変わり?
    謎5 ふかえりはどこに隠れていた?
    反リトルピープルでありながら、リトルピープルと繋がってもいる?善悪は分けられないという事?
    謎6 柳屋敷の番犬を殺したのはリトルピープル?
    謎7 麻布の老婦人に教団の情報を提

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    2026年07月29日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    再読。
    やはり村上春樹の紀行文は読みやすくて楽しくて良い。心の栄養になる。
    表題のラオスへの旅は1章分収められており、その他はアメリカからギリシャから熊本に至るまで様々な旅の記録が収録されている。

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    2026年07月29日
  • 風の歌を聴け

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    西洋映画の吹き替え的な言い回しが面白くて好き。
    やっぱり村上春樹はおしゃれな空気感を描くのが本当にうまいから、なんとなく僕や鼠と3人で一緒に座ってる気分になる。

    村上春樹は物語の面白さというより、そのおしゃな空気感を楽しむ作品。

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    2026年07月29日