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Posted by ブクログ 2013年08月21日
スガシカオ論は卓越した日本文化批判になっている。Jポップの歌詞とマスメディアの使う文体を同一に並べ、それらは内輪だけで通用する制度言語であり、互いに馴れ合い、もたれあっている、という洞察は、日頃からメディアの紋切り型論調にイライラさせられてきた者にとって、まさに我が意を得たりである。その一方で、こん...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年10月05日
再読。J-POPをひとくくりに「リズムのある歌謡曲」と定義してしまうことに反発を覚えたのは数年前。久しぶりに読み返すと、あの時さらーっと読み流してしまったいくつかの評論が胸に迫ってきた。知っている音楽は、自分の知識や想いと照らし合わせて読む楽しさがあるし、知らない音楽は、先導される幸福感と、これから...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年11月26日
音楽業界紙の音楽評論よりも,面白い。
取り上げられているアーティストを知らなくても,楽しめる内容。
知っていれば尚更に,視座や感受性を広げてくれる。
なるべく対象を公正に,正確に,音楽(とそこから感じ,考えたこと)を表現しようと気を配っている所がとても好感がもてたし,対象との距離の取り方に信頼...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月14日
◯なによりも巻末の参考文献が気になった。おそらくほとんどのアーティストについて、参考文献を記載している。
◯その中でも、ブライアン・ウィルソン、スタン・ゲッツ、ウディー・ガスリーあたりは伝記的で読み応えがあって面白い。また、伝記的である点は、時代からその音楽性を読み説こうとする試みにも思える。もちろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月10日
シダー・ウォルトンを最初にもってくることをはじめ、取り上げたミュージシャン・作曲家がいかにも村上春樹氏らしい。
本人が「あとがき」に書いているように、多少の偏りがあるのかもしれないが、そもそもこの手のものでは「偏りが無い」ものを書く必要はないのだから、これで良いのではないか。
村上春樹氏は、キー...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月27日
村上春樹における音楽論。短編集みたいな構成で、短編1つに一人(または二人)に焦点を当てて、村上春樹自身の個人体験(コンサートに行った、CDを聞き比べた等)を軸に音楽論(主にジャズ論)を語る、という構成の本。掲載されている人は聞いたことが無い人が殆どなんだけど、村上さんの独特の切り口の論を読むと、その...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月07日
この本は音楽について書かれたエッセイを集めた一冊だ。
その冒頭の一遍はビーチ・ボーイズ、特にバンドのリーダーであった
ブライアン・ウィルソンについて書いてある文章だ。
ブライアン・ウィルソンという人は矛盾とミスマッチを抱えている。
彼自身が作り上げたビーチ・ボーイズは
アメリカのイノセンスを象徴す...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月09日
最近は聴き放題サイトが便利なので、AppleMusicで紹介されている音楽を聴きながら読んだ。これがとてもおもしろい遊びでした。ポートレートインジャズではひとつひとつの紹介が短すぎてあまりその音楽を味わえなかったけど、これは読み応え&聴き応えありです。
まあ、昔からアメリカンポップス・ロック好きとい...続きを読む
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