綾崎隼のレビュー一覧
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『愛のために生きた棋士』の物語。
きょうだいの愛、男女の愛、師弟愛、ライバルとの愛、そして親子の愛。
愛は絆とも置き換えられるかな。
とくにライバルは。
女性棋士のライバル物語はどう進むのかなと思ったら、それ以上に壮大な愛の物語だった。
ある女性棋士が表舞台から消えていた謎。そこに潜んでいた物語には感動させられました。
まさか、そんな事だったとは。
幕間の章で何となく想像させられるが、さらにそこから深い物語が。
将棋への愛とともに、人と人の間の愛情をここまで強く読ませてくれるのは素晴らしい。
星5をつけたいところですが、どうも将棋ソフトを盤上に描く棋士のドラマよりも評価している感 -
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何だこれは……完全に予想外。
将棋小説なんだけど、ミステリー?家族物語?友情物語?いったいどう表現すればいいんだろう。
夢中で一気読み!綾崎さん、三作目ですっかりファンになってしまいました。
棋士、女流棋士らが生きる世界を描き、将棋の世界にどっぷり浸れる作品。
さまざまな登場人物の苦悩する心情が丁寧に描かれていて、生々しく苦しい。
そのなかでキラリと光る出会いやわき上がる感情にグッときた。
一方で、読みながら“疑念”が頭からずっと離れない。
果たして赤ん坊取り違えの真相は──。
勝負の世界や人が人に惹かれる気持ちなど、胸がギュッとなることも多く、緊迫感もあり、貪るように読みました。
とても -
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ネタバレ将棋がテーマのアンソロジー。
お気に入りは青山さん「授かり物」
有名な棋士と、同じ年で同じ誕生日の息子を持つ松原芳枝。シングルマザーとして息子を育てていたが、20歳になった歳に漫画家のアシスタントになると言い出し…
ひょんなことから出会った将棋を指す老人と出会い、将棋の奥深さにハマっていく芳枝。これまでの人生と将棋を掛けた描写にじんわりきました。
綾崎さんの「女の戰い」
あくまで棋士を目指す朱莉。女流棋士とは違い狭き門で、保険で東大へ入学できるのも凄いです。
ライバルだけど、友達以上恋人未満な関係の京介が心地よく、認めてくれる人がいるだけで強くなれる関係がまた更に朱莉を上へ連れてって -
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『テーマ小説の旨味が凝縮された至極の一冊』
将棋にまつわる8話のアンソロジー。総じて良かった。特に将棋の細かいルールがわからなくとも読めるのが良い。全体的に夢を諦めない姿勢と将来の不安に対する心の葛藤を描いた作品が多く、勝負師たちの手に汗握る緊迫感が伝わってくる。奨励会の描写は「ヒカルの碁」を思い出した。
●授かり物 青山美智子
親子の優しい物語、ブラマンが出てくるのは青山ファンに嬉しい
●マルチンゲールの罠 葉真中顕
賭け将棋師の物語、真剣勝負に手に汗握る
●誰も読めない 白井智之
本格ミステリー、アリバイ崩しのトリックと将棋の先読みを掛けた白井先生らしい作品
●なれなかった人 橋 -
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ネタバレ表紙から眼を惹かれる、表紙のように美しいお話でもあり情熱が感じられるとても好みの作品だった。
物語はスケーター2人ではなくほとんどがその伴走者視点で描かれていて、スケーター2人のことは周りからの視点でしか描かれないのは面白いと思った。特にスケーター2人の癖がすごいから本人たちは本当の心の内で何を考えているんだろうと思ったりもしたが、スケート選手という意味では天才ではない、私たちにとって共感しやすい伴走者視点だからこそ物語に入り込めたと思った。1冊を読む中で私もそれぞれのチームを見守ってきたような感覚になれたのが良かった。(これも伴走者視点で読んできたからだと思う。)
最後の展開は正直読み進め -
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ネタバレ【冷たい恋と雪の密室】
武者小路実篤の「友情」のオマージュ。親友の男子高校生二人と『人を愛することが人生のすべて』となくなった母の教えを固守する女子高生。大雪で動けなくなった電車に閉じ込められたセンター試験を2日後に控えた日に、長年の停滞していた三角関係が動き出す。
千春の無視されても、自分の愛に突き進む姿は、凄い。怖いくらい。この愛を逃したら、自分の人生が終わってしまうと思う人と出逢えたという事なのだけど、高校生なのに私の一生はあなたのものなんて、思い込んでいないか親目線では心配になってしまう。
とはいえ、猛アピールに相手が落ちるのかが、気になり一気に読みすすめられました。もう一度、本家の「