あらすじ
二ヵ月後にオリンピック開催を控えた、全日本フィギュアスケート選手権。
この大会には日本女子フィギュアの歴史を変える選手二人が揃った。
卓越したセンスと表現力を持つ完璧主義者・京本瑠璃。
圧倒的身体能力でジャンプの限界を超越する雛森ひばり。
波乱続きの競技人生を送る彼女たちをこの舞台に導いたのは、それぞれのパートナーだった。
片や、運命が出会わせた師弟。
片や、幼馴染みの選手同士。
強く結びついた女性二人×二組がひとつの五輪出場権をかけてぶつかり合う。
感情タグBEST3
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女子フィギュアスケート選手の、オリンピックに向けたそれぞれの戦い。冷酷で努力家の孤高の瑠璃、何年も女王に君臨するアイドル的存在の瞳。天才のくせにその才能に興味のない雛森。
上を目指す者の、血の滲む努力と熱い思いに感動
あえて言葉にしなくとも、そこにある言葉は変わらない。だが、どうしたって伝わらないものもある。口にしなければ、届かなければ、分かり合えないこともある。器用でない私たちは、きっとずっと。言葉が足りなかった。
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オリンピックを目指す二人の性格も得意なスケーティングも異なる二人の少女。それぞれ挫折も味わいながらも乗り越えて、最終選考となる日本選手権に望む。
代表、優勝を目指していく姿にも胸が熱くなる。また、フィギュアで高得点を目指すために選手、コーチ、振付師がどうプランをねっていくのかという点も楽しい。
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女子フィギュアスケートもの! 綾崎隼、デビューから一貫して“天才”がテーマなのだけれど、一般文芸はミステリ要素でなくて人間の深みを掘ってる感じがして、こういうのも好きだなあ。瑠璃もひばりもとにかくキャラが良いのが、フィギュアものとして大正解すぎ。
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フィギュアスケートのことを何も知らなくても、サクサクと読めた。最終決戦は読んでいるこちらも手に汗を握ってしまうほど、臨場感あふれる文章だった。
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二人の天才を陰で支える振付師、コーチの視点から物語が描かれていた。
天才の隣で味わう絶望とか、嫉妬とか、それらを遥かに上回る羨望とかが、鮮やかに伝わってきた。この本を読んで、天才の圧倒的なカリスマ性にも強烈に惹かれたけど、私は、天才をそばで支えて全幅の信頼を寄せられるような存在になりたいなと思った。選手権の滑走直前にコーチがかけた言葉は本当に格好良くて、胸が熱くなった。
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フィギュアスケートのオリンピック代表権を争う2人の少女の話
まずは
とても面白かった
話し手が主人公ではなく近しい人であること、試合当日から始まり、それぞれの過去をはさみながら進めていく構成、
リアルな情報も散りばめられている点など、どれも素晴らしかったです。
私もサラエボでの「ボレロ」は何度も検索して見たことがあったので、そこに触れられていて嬉しかった。
そして常に問題視される、フィギュアスケートとは跳べば勝つのか、という問題にも真向勝負していてよかった。
金メダルの台を踏んで銀メダルの台に上がったフィギュアの皇帝プルシェンコを思い出しました。
「蜜蜂と遠雷」が好きな人、長すぎと感じた人にもオススメです
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フィギュアスケートについて何も知らなかったけど、それでも最後のオリンピックを懸けた戦いは手に汗握る展開でとても感動した。
最後のオチはなんとなく予想ついたけど、それでもそれを超える良さがあった。
この銀盤を君と跳ぶっていうのは、ずっとコーチというか家族以上に関わってきた江藤朋香と滝川泉美それぞれの目線の言葉なんだね。
表紙の女の子はどっちなんだろう?
フィギュアスケートについて見方が変わった。今度のオリンピックはもっと注目してみたい。
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登場人物全員が愛おしくなるし胸が苦しくなるし、最終章は本当に手に汗握る。
誰に感情移入しているのか自分でもわからなくなり、どう言った結末を望んでいるのか見失った。
"号泣"ではないが、熱くなれる一冊
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2029年オリンピック代表選考会となる全日本フィギュア。世見に嫌われる二人の天才19歳の闘いを描く。
めちゃくちゃ面白かった。フィギュアスケートはオリンピックで観戦するぐらいなので詳しくないけど、選手や振付師の苦労、家族環境などがリアルに伝わる。映像化希望
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2人の天才フィギュアスケーターと、それぞれのパートナー。
ひとつしかないオリンピックの出場権を懸けて全日本フィギュアスケート選手権に挑む2組の世紀の決戦と、長い年月をかけてそれぞれがそこに至るまでの物語が描かれます。
何度も大きな波乱に見舞われ厳しい環境に晒されながらも、決して諦めることなく、人生を懸けて競技に挑み続ける2組は、4人ともが本当にかっこいい。
ラストの「決戦」の章は、それぞれの演技を自分も実際に会場で観ているかのように手に汗握り、得点発表の場面はほんとにどうなるんだ⁉︎とドキドキしながら読みました。
自分たちなら世界の頂点を獲れると信じて大舞台を闘う2組の凄みと固い絆に、胸が熱くなる感動作でした。
フィギュア好きな方はもちろん、あまり詳しくない方でも楽しく読めると思います。おすすめです!
Posted by ブクログ
とっても胸が熱くなった。スポーツ、コンテスト、大会系の小説が大好きな私にはとても刺さった!
それぞれ2人の天才を側で支え、信じ続けた2人指導者の目線で語られる。2人の天才は沢山傷つき、困難を乗り越えながら、少しずつ精神的にも成長していく。
最初は、なんて最悪な性格なんだと嫌な気持ちになったけれど、どんどん彼女たちを応援したくなって、2人ともに勝って欲しいと思うようになった。
最終決戦は手に汗握りながら、ページを捲る手が止まらなかった。
読んだ後、タイトルを見返して、また胸が熱くなる。
Posted by ブクログ
天才同士の氷上の戦い。手に汗握る展開と二人の競技に対する熱量がすごい。
天才ゆえに人格に問題はあれど、それぞれの葛藤や苦悩が細かく描かれているので、自然と応援したくなった。ラストも若干予想は出来たものの、綺麗に収まるところに収まって良かった。
Posted by ブクログ
何これ、最高すぎる…。
素敵な作品に出会ってしまった。
とにかく読んで欲しい!!
女子フィギュアスケートの世界。選手二人のオリンピック出場をかけた挑戦に釘付け!
圧倒的身体能力で女子ジャンプの限界を越え続ける雛森ひばり。卓越したセンスと表現力をもつ完璧主義の京本瑠璃。
そんな二人に寄り添うのは、幼い頃からの友人とコーチ兼振付け師。
四人の視点で見るオリンピック出場をかけた挑戦に息をのむ… 。
極めて選手生命の短い女子フィギュアスケーターの厳しい勝負の世界が心の機微とともに描かれています。
アイス競技連盟について、競技について知ることも多かった。
選手はもちろん、選手とともに歩む誰しもに、その人だけの想いがあり、それぞれに語られるべき人生のドラマがある。
視点を変えて描かれていますが、登場人物のだれもが主人公のよう。
一人一人みんなの頑張りが報われて欲しくて、結末が知りたいけど知りたくない葛藤。
涙が溢れてたまらん…。
胸打たれました。
これは是非読んで欲しい胸アツな作品!
Posted by ブクログ
ずっと鳥肌が立つくらい。天才とそれに伴奏する違った天才たち。スケート好きじゃないけど見たくなるし、怖くなる。対照的な舞姫と思ったけど、人格破綻してるのはどっちも同じ。瑠璃に惹かれる。ラストは若干予想してたけど、それでも涙がででくる。先は見たいけど、見たくない。
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一Qさんの本棚から、まず間違いなく表紙の女の子がかわいかったから選んだであろう『この銀盤を君と飛ぶ』でやんす
たまには一Qさんの高評価本も読む!たまには
いつからフィギュアスケートって国民的スポーツになったんですかね?あれ、国民的スポーツで間違ってないよね?
うちの奥さんも必ず見てるし
うちの奥さん国民代表だし
それにしても、ひっじょーに挑戦的な構成だったと思います
ひっじょーに挑戦的なプログラムだったと思います(フィギュアスケートに掛けた表現を思いついたので井伊直弼違う言い直した!)
まぁ全面的に成功してるとは井伊直政違う言い難いんだけどね
具体的に井伊直虎違う言いますとね
あ、なんかめんどくさくなってきたw
いや、ちょっと頑張ろう
えー2人の同い年の天才が出てきてね
どっちも嫌われ者っつのがまず斬新
でもって交互に2人を中心にした章立てなんだが、語り手がどちらもコーチなんよね
これってね、すごく挑戦的だと思うんだけど、一方でフィギュアスケートが非常に日本で人気のあるスポーツだというところをかなり信じてるというか
日本人の多くがフィギュアスケーターとコーチは「一心同体」というのをすんなり受け入れる土壌があることを疑ってない気がしたんよな
なんでルールのところで細かい説明とかは最低限してるんだけど、フィギュアスケートの世界や試合の雰囲気みたいなところの描写をけっこうバッサリいってて、そこが不親切に感じちゃう人には合わないかもと思ったりもしましたね
あと、細かいところで「敬語」とか色々あるんだけど本格的にめんどくさくなってきたのでもう井伊直親違う言いません
うん、恐らく井伊家を絡ませなければめんどくさくなかったのかもしれない
技術点は高い
Posted by ブクログ
全日本女子フィギュアスケート大会で戦う2人の天才とその周囲の話。凛として居るけど情熱的な2人、癖が中々強いけど最後は応援したくなった。 胸熱なスポーツ小説が読みたい人に。
Posted by ブクログ
あのさ〜、期待していた本がつまらなかったらヘコみません?
楽しみに待っていた時間を返せー!って言いたくなりません?
逆に、なーんにも期待していなかった本が面白かったらラッキー!ってテンションがあがりません?
『この銀盤を君と跳ぶ』は後者です
本作はフィギュアスケートをテーマにした作品
スポーツは好きですが、フィギュアスケートは特に興味はないですw
じゃあ、どうして借りたのよってね…
どうしてでしょう…w
分かりません!
期待もしてないし、興味もなかったけどこれは当たりでしたよ!
舞台は二ヵ月後にオリンピック開催を控えた、全日本フィギュアスケート選手権
残りひとつの五輪出場権をかけて二人の天才がぶつかる!
で、この二人の天才がすごいのよ!
二人揃ってものすごく人間性に難有り!w
天才の入場〜♪
青コーナー、フィギュア界のヒール
きょうもとるりーーーーーーぃ!
瑠璃はこれ以上ないくらい嫌われている
病気じゃないかと思うレベルで初対面の相手に喧嘩腰で対応する
呼吸をするように喧嘩を売る
けど、根性と心の強さ、そして才能は認めないといけない
瑠璃は誰よりもフィギュアと真摯に向かい合い戦ってきた
赤コーナー、フィジカルモンスター
ひなもりひばりーーーーーーぃ!
ひばりは、気分屋で我慢が苦手
自由奔放で行動が読めない
理屈が通じる選手ではない
ただ、スピード、パワー、バネ、持久力、すべてを圧倒的な強度で兼ね揃えた天才
こんな問題児のふたりだけれど、フィギュアスケーターとしては本物
オリンピックで金メダルを狙える逸材
波乱続きの競技人生を送る問題児の彼女たちが、氷上で見せる運命の一戦は圧巻!
氷上で誰よりも速く、高く、美しく舞い、一番輝く選手になるの瑠璃か、それともひばりか!
勝利の女神はどちらに微笑むのか…
Posted by ブクログ
表紙から眼を惹かれる、表紙のように美しいお話でもあり情熱が感じられるとても好みの作品だった。
物語はスケーター2人ではなくほとんどがその伴走者視点で描かれていて、スケーター2人のことは周りからの視点でしか描かれないのは面白いと思った。特にスケーター2人の癖がすごいから本人たちは本当の心の内で何を考えているんだろうと思ったりもしたが、スケート選手という意味では天才ではない、私たちにとって共感しやすい伴走者視点だからこそ物語に入り込めたと思った。1冊を読む中で私もそれぞれのチームを見守ってきたような感覚になれたのが良かった。(これも伴走者視点で読んできたからだと思う。)
最後の展開は正直読み進めるにつれちょっと予感していたところもあったが、加茂さんの発言には納得出来たので良かった。
読み進めやすいお話だった。最後、瑠璃の結果を待つシーンの瑠璃から朋香への言葉は胸が熱くなった。
Posted by ブクログ
性格や人間性に問題のある瑠璃ちゃんとひばりちゃんが人として成長していく過程にすごく良かったです。
最初は2人のこと好きじゃなかったけど、読み終わる頃には2人を含めてこの本の登場人物全員好きになってると思います。
時系列が行ったり来たりするのでちょっと混乱することがありましたが、途中からはそれすらあまり気にならないくらい話に入り込んでました。
表紙の子は瑠璃ちゃんなのかひばりちゃんなのか気になります。
ー
皆、何かが足りなくて、それでも、配られたカードで戦っています。
Posted by ブクログ
面白かった!
日本女子フィギュアスケート界に現れた2人の天才による、オリンピックへのたった1枚の切符をかけた美しき闘い。
実際のエピソードや人物をモデルに書かれたであろう部分が、妙なリアル感を産んでいて物語に没入してしまった。
面白いから集中してどんどん読みたいのに、時系列が行ったり来たりするせいで突っかかってしまうのがちょっと残念だった。
天才2人はどちらも性格に難ありで、最初は絶対好きになれそうもなかったのに、少しずつだけど人間性が成長していく姿を見ていくうちに好きになっていった。どっちかが負ける姿を見たくないほどに。
最終章の決着はどうなるのか、まるで本当に試合を見ているかのように心臓がドキドキして仕方がなかった。
私はフィギュアスケートファンなので、試合のシーンはエレメンツやそれに付随する描写が少しあるだけで、想像補完できるけど、フィギュアスケートに詳しくない人からしたら、試合シーンは少し物足りないのかも?
ただフィギュアスケートファンならとてもお勧めです!
私は競技としての技術点とフィギュアスケート独自の芸術面、双方のバランスが良い選手がどうしても好きなので、京本瑠璃のような選手がこれから現れればなと楽しみになった。
そして瑠璃の強さは私も見習わなければ……。
個人的に、女子フィギュア界のレジェンド瞳さんが、現役最後と決めたシーズンのフリープログラムに「ボレロ」を選んでいたところ、最高だった!
フィギュアスケートファンにとってはやっぱりボレロは特別だから。
Posted by ブクログ
なんだか妙にリアルな素敵な小説でした
二か月後、新潟オリンピックが開催される全日本フィギュアスケート選手権大会
出場枠は2
一つは、女子フィギュアの牽引者三十歳を迎えているレジェンドが決定している
残る一枠をかけて、二人の天才少女が銀盤を跳ぶ
そして、この少女たちを支え彼女たちの人生まで抱えて一緒に銀盤を跳ぼうとする女性コーチ二人
二人×二組の女性たちの決戦
決戦の日をたどりながら、四人のそれまでの人生を読ませる
「蜜蜂と遠雷」の天才たちの話を思い出す
この二人の少女たちがなかなかの問題児
加えて彼女らに責任の無い家庭の問題も次々と起きる 波乱が続きすぎ
卓越したセンスと表現力を持つ完璧主義の少女と
圧倒的身体能力でジャンプの限界を超越する少女
それぞれのコーチは自分の舞姫を信じる
フィギュアスケートの採点方法やジャンプの種類の説明も読ませてくれる
あの採点を滑りながら換算しているのだから選手らはほんと頭の良さも必要なんです
欲を言えば、銀盤の二人の決戦のスケーティングをもう少し充実して読ませていただけたらと思いました♪
Posted by ブクログ
最後の章がとてもとてもよかった。ハラハラドキドキの展開、終わり方まで良かった。
特に、「私と出会ってくれて、ありがとう。私を選んでくれて、ありがとう。二人で成し遂げてきたすべてが、今の私の誇りです。」は印象深く残った表現。
時系列が行ったり来たりして、こんがらがる部分があったので、マイナス1です、。
でも、フィギュアスケートの知識がない身としてもとても楽しめる作品で、作品として、とてもおもしろかった!!最後まで自分たちを信じ続け、演技に向かった二人×二組に拍手です。
Posted by ブクログ
2人の19歳の女子フィギュアスケーターと
それぞれのパートナーの話。
面白かった!
2組のペアどちらも応援したくなるので、オリンピックを賭けた全日本選手権の場面は、どっちが勝つのかドキドキハラハラで、「早く結末知りたいけど、知りたくない!」状態。
このモデルは!とか
このエピソードは!とか
実際の選手やエピソードを元にしているものも多く見受けられ、フィギュアファンとしてはそこも楽しい。
Posted by ブクログ
青春アスリート物。フィギアスケートの魅力とスケート連盟への批判に納得。
また採点方法の解説もあり分かりやすくてためになりました。
京本瑠璃と雛森ひばり。2人の天才少女の挫折と成長、そして彼女たちを支えるコーチ振付師の絆を熱く描いていて、19才で挑むオリンピック選考を兼ねた日本選手権の戦いは圧巻で大興奮。2029年にこんな選手が現れてほしいです。
Posted by ブクログ
芸能人夫婦を親に持ち、傍若無人ながらもステップなどの演技構成点が高い京本瑠璃。
どんな競技でもこなせる身体能力を持ち、好きなことだけやりたい性格で、ジャンプの技術点が高い雛森ひばり。
前者は過去にフィギュアスケート選手として活動していた振付師の江藤朋香、後者はひばりの才能を近くで見てきた二つ年上の滝川泉美をコーチに、残り1枠しかないオリンピック出場権を賭けて戦う。
フィギュアのことは何も知らないので、前回わくわくして読んだ同作者の「盤上に君はもういない」を重ねながら読んだ。
途中途中、ルールを何も知らない人間からすると説明調になりすぎず理解を深めながら読み進められた。
前作と違うのはどちらも手放しで応援できない性格の二人だったこと。それでもお互いを意識しながら戦う描写に胸を打たれてページを捲る手が止まらなかった。
だからこそ、最後に出場枠を獲得していて、「辞退はしない」と宣言までしていた加茂瞳選手が、その枠を引退をもって譲ったことに拍子抜けというか、がっかりしてしまった。
彼女がフィギュア界をこれまで牽引してくれて、そしてフィギュアを愛するが故に、二人の未来にフィギュア界を賭けたくなったのも分かるし、最後の一枠だったからこそ二人が輝けたのも分かるけど…
Posted by ブクログ
さわやかな話でした。
時系列が行ったり来たりするので、最初は「?」と思いながら読み始め、ある程度読んだところで最初の部分を読み直すと理解できる。
結末も期待を裏切らないかたちで、読後感がとてもよかった。
フィギュアスケートの天才少女2人の話。
正反対の性格のふたりが、それぞれの環境や試練を乗り越えて同じ舞台で最高の演技をする。
個人的には瑠璃が好き。かっこいい。
売る
Posted by ブクログ
瑠璃、ひばり、すごい性格、行動ですね。
朋香、泉美は自分の夢をアスリートに同化し、夢を追い続ける。
そのことは、親が果たせなかった事の現実逃避と子供に対する異常な期待と似ている。
加茂瞳も人生をしっかりと足をつけて歩いている感じがします。
感情表現が細かくされている。
そして、人生の生き方を教えてくれる。
Posted by ブクログ
フィギュアスケートの天才二人が、家族問題などに振り回されて、その実力を発揮できぬままでいてたが、心を入れ替えて、素晴らしいコーチに出会い、全日本選手権→オリンピック代表を目指す話。
瞳さんは、まさに浅田真央そのもので、男子の話の箇所も実際の話がベースになっている。
不屈の闘志を漲らせ、絶え間なく努力する人と完全なる天才肌。天才同士の話はなかなか共感できないが、二人を繋ぐ凡人コーチのおかげで、あたたかな話になっていた。