【感想・ネタバレ】この銀盤を君と跳ぶのレビュー

あらすじ

二ヵ月後にオリンピック開催を控えた、全日本フィギュアスケート選手権。
この大会には日本女子フィギュアの歴史を変える選手二人が揃った。
卓越したセンスと表現力を持つ完璧主義者・京本瑠璃。
圧倒的身体能力でジャンプの限界を超越する雛森ひばり。
波乱続きの競技人生を送る彼女たちをこの舞台に導いたのは、それぞれのパートナーだった。
片や、運命が出会わせた師弟。
片や、幼馴染みの選手同士。
強く結びついた女性二人×二組がひとつの五輪出場権をかけてぶつかり合う。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

フィギュアスケートについて何も知らなかったけど、それでも最後のオリンピックを懸けた戦いは手に汗握る展開でとても感動した。

最後のオチはなんとなく予想ついたけど、それでもそれを超える良さがあった。

この銀盤を君と跳ぶっていうのは、ずっとコーチというか家族以上に関わってきた江藤朋香と滝川泉美それぞれの目線の言葉なんだね。

表紙の女の子はどっちなんだろう?

フィギュアスケートについて見方が変わった。今度のオリンピックはもっと注目してみたい。

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2024年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと鳥肌が立つくらい。天才とそれに伴奏する違った天才たち。スケート好きじゃないけど見たくなるし、怖くなる。対照的な舞姫と思ったけど、人格破綻してるのはどっちも同じ。瑠璃に惹かれる。ラストは若干予想してたけど、それでも涙がででくる。先は見たいけど、見たくない。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙から眼を惹かれる、表紙のように美しいお話でもあり情熱が感じられるとても好みの作品だった。

物語はスケーター2人ではなくほとんどがその伴走者視点で描かれていて、スケーター2人のことは周りからの視点でしか描かれないのは面白いと思った。特にスケーター2人の癖がすごいから本人たちは本当の心の内で何を考えているんだろうと思ったりもしたが、スケート選手という意味では天才ではない、私たちにとって共感しやすい伴走者視点だからこそ物語に入り込めたと思った。1冊を読む中で私もそれぞれのチームを見守ってきたような感覚になれたのが良かった。(これも伴走者視点で読んできたからだと思う。)
最後の展開は正直読み進めるにつれちょっと予感していたところもあったが、加茂さんの発言には納得出来たので良かった。

読み進めやすいお話だった。最後、瑠璃の結果を待つシーンの瑠璃から朋香への言葉は胸が熱くなった。

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の章がとてもとてもよかった。ハラハラドキドキの展開、終わり方まで良かった。

特に、「私と出会ってくれて、ありがとう。私を選んでくれて、ありがとう。二人で成し遂げてきたすべてが、今の私の誇りです。」は印象深く残った表現。


時系列が行ったり来たりして、こんがらがる部分があったので、マイナス1です、。

でも、フィギュアスケートの知識がない身としてもとても楽しめる作品で、作品として、とてもおもしろかった!!最後まで自分たちを信じ続け、演技に向かった二人×二組に拍手です。

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2024年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芸能人夫婦を親に持ち、傍若無人ながらもステップなどの演技構成点が高い京本瑠璃。
どんな競技でもこなせる身体能力を持ち、好きなことだけやりたい性格で、ジャンプの技術点が高い雛森ひばり。
前者は過去にフィギュアスケート選手として活動していた振付師の江藤朋香、後者はひばりの才能を近くで見てきた二つ年上の滝川泉美をコーチに、残り1枠しかないオリンピック出場権を賭けて戦う。

フィギュアのことは何も知らないので、前回わくわくして読んだ同作者の「盤上に君はもういない」を重ねながら読んだ。
途中途中、ルールを何も知らない人間からすると説明調になりすぎず理解を深めながら読み進められた。
前作と違うのはどちらも手放しで応援できない性格の二人だったこと。それでもお互いを意識しながら戦う描写に胸を打たれてページを捲る手が止まらなかった。

だからこそ、最後に出場枠を獲得していて、「辞退はしない」と宣言までしていた加茂瞳選手が、その枠を引退をもって譲ったことに拍子抜けというか、がっかりしてしまった。
彼女がフィギュア界をこれまで牽引してくれて、そしてフィギュアを愛するが故に、二人の未来にフィギュア界を賭けたくなったのも分かるし、最後の一枠だったからこそ二人が輝けたのも分かるけど…

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2024年07月28日

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