綾崎隼のレビュー一覧

  • 初恋彗星

    Posted by ブクログ

    幕間がもう、何とも言えない。
    中でも15はこの物語で一番響くところのように思う。
    10代の少年少女が抱えるには余りに苦しい秘密だと思った。
    というか、そんなのはいくつになったって守り通すのも、受け止めるのも辛すぎる。
    現時点では作者の作品の中で一番好き。

    0
    2013年07月30日
  • ノーブルチルドレンの告別

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヒロインの千桜緑葉の強引さと傲慢さ(?)が読んでいて少し腹が立った。
    しかし、読んでいくうちに、ただ不器用ながらも必死な姿がうかがえて、少し共感した。
    吐季と麗羅の成れ果てに、緑葉が憤りを隠せないのには、彼女なりに二人を思う思いが隠れていたのだと思う。
    幸せな結末を迎えてほしいと思うが、今のままではかなりの悲劇となってしまう気がする・・・。

    0
    2012年04月21日
  • 永遠虹路

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    背表紙のあらすじに惹かれて購入しました。
    正直、こんなに心に響く作品に出会えたのは久しぶりです。

    この生きにくい世界で、不器用さをかかえながらも、一人の人をひたむきに思い続ける。
    そんなかたちの愛はとても美しいけれど、決して簡単にたどりつける境地ではないはずで。

    それができた七虹の芯の強さやまっすぐな生きざまは素直に美しいと思います。

    自分にも、空気を伝って通じ合えるような誰かが現れたらいいと、歳甲斐もなく願わずにはいられませんでした笑

    最後に。悲劇的な人生を歩む率の高い舞原一族の中で、七虹が幸せをつかみとれたのは素直にうれしかったです。

    0
    2012年02月27日
  • ノーブルチルドレンの告別

    Posted by ブクログ

    今回はれーら君のターン。
    彼の過去が明らかに。
    前半は歩夢君が完璧に空気。
    後半でちょっと出てきます。
    次回はでしゃばってくれそうな予感。
    妹組も参戦。
    今作もワカマツさんのイラスト、綾崎さんのストーリー共に素敵でした。
    大お勧め作品です。

    0
    2012年02月04日
  • 吐息雪色 【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    いきなり明かされた真実にやられました。今回は思い続けても叶わない恋というものではなく大切な人を失ったふたりの恋です。シリーズのなかで1番のお気に入りです。

    0
    2012年01月27日
  • ノーブルチルドレンの告別

    Posted by ブクログ

    シリーズ前作の『残酷』ではわからなかった吐季と麗羅との暗い因縁が明らかになります。そして突然の長谷見の死に、先が見えない。―――次第に、空は暗くなっていく。

    0
    2013年06月22日
  • 初恋彗星

    Posted by ブクログ

    幼馴染の4人を巡る、切なくて、儚くて、届かなくて・・・。でも想いが胸に強く伝わってくる、まさに“彗星”のような物語。理屈じゃない。『吐息雪色』で成長した星乃叶の姿があります。一緒に読むと、『吐息雪色』の主人公・佳帆が不思議に感じたことに「なるほど」と感じます。

    0
    2012年10月14日
  • ノーブルチルドレンの告別

    Posted by ブクログ

    吐希の感情が少し見えて安心したけど、その一方で麗羅の感情が見えなくなってええええってかんじ。正味緑葉とは付き合わなくても許せたけど吐希と麗羅が絶交とかやめてよ……続刊でもう一度友人になってくれることを願いつつ、歩夢と雪蛍ちゃんを見守り隊。

    0
    2013年12月23日
  • ノーブルチルドレンの告別

    Posted by ブクログ

    前作を上回って好き。
    二人の過去がわかって、ぞわっともした。
    こういう話が書けるのすごいなぁ。
    次回作はどうなるんだろう?
    折り返し地点の作品!

    0
    2011年10月19日
  • ノーブルチルドレンの告別

    Posted by ブクログ

    ---

    H23*09*22*Thu 00:30 読破

    ---

    私の大好きな作家さん、
    綾崎隼さんの最新刊!!
    8月中には買っていたのですが、
    あまりの時間のなさに今のような日時に………(笑)


    今巻は前巻、
    ノーブルチルドレンの残酷
    の続きになります。


    緑葉の傍若無人さには呆れてしまいました(笑)
    私もこんな風に振る舞いたいものです。


    私が先日読んだ本で
    「人の運命っていろんな伏線で織りなされていくもの」
    と言うセリフがあるのですが、
    この本にはいろいろなところで散りばめられていて、
    読み進めると あぁ! と思うところがちらほら。
    前巻にあった伏線が今巻にもありましたので、

    0
    2011年09月22日
  • 吐息雪色 【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実は表紙が最近好きなイラストレーターが描かれてたから惹かれたのが最初
    でも、本編にもすっごく惹き付けられた

    ちょっと不思議な世界観だなとも思ったけど
    登場人物のキャラもよくて
    前半になんとなくある違和感が
    後半での展開でハッキリするだけでなくその事実にビックリ!
    そしてすごく切なかった・・・

    でも最後の最後はなんかほっこりする感じ

    人を失った悲しみはその人しか全てを知り得ない
    それでも、その悲しみも引っ括めて愛したいという佳帆が素敵だった
    あと、葵依さんの不器用な優しさが素敵かな

    読んだ後になんだかじわじわくるものがあるかな

    雪蛍さんの話を葵依さんから聞いた後の佳帆の
    「なら死にます

    0
    2015年05月28日
  • 吐息雪色 【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    主人公・佳帆のもつ、秘密がわかったときの物語の展開に心が揺さぶられました。
    葵依さんの不器用な優しさが素敵です(*´∀`*)
    心にじんわりとくる小説です。

    0
    2012年10月14日
  • 君を描けば嘘になる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    崖の下のアトリエに通う天才と、そのまわりの人たちの葛藤を描いた小説

    お兄ちゃん言葉足りなさすぎてハッピーエンドになるのだろうかとひやひやしながら読んでたけど、
    収まるべきところにおさまってよかった
    いやお兄ちゃん本心隠しすぎ。灯子ちゃんじゃなきゃ伝わらないって

    0
    2025年12月12日
  • ぼくらに嘘がひとつだけ

    Posted by ブクログ

    重たい本だった。(「話が重たい」というより1ページ中の文字数が多くて読むのに疲れたという意味)

    話はサスペンスからミステリー寄り。
    倉科朱莉の平和な葛藤ももっと見たくなった。

    0
    2025年12月06日
  • 盤上に君はもういない【電子特典付き】

    購入済み

    まずまず

    過酷な戦いを続ける棋士たちの話が経糸になり、それに半作の作者得意の恋愛模様を緯糸として絡ませている。将棋界の話は他の様々な小説家がテーマとして取り上げている。それらの作品群と比べると迫力 ワクワク感がやや劣る感じもするが、なかなかの出来である。一方の緯糸側は、ややありきたりのお展開である。竹森名人夫妻のややコミカルな関係を取り上げたほうが良かったのではないかと感じた。

    0
    2025年11月28日
  • もの語る一手

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
    今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。

    一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
    葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
    弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
    橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
    芦沢さんは気になってい

    0
    2025年11月24日
  • 雨のやまない世界で君は

    Posted by ブクログ

    隕石どーーーーーん!である

    わいは「終末系小説」としてタグ付けしている

    どんな結末になるんだろう?と結構ドキドキした
    ちょっとこれでいいんか?この終わり方で正しいんか?とカンガルーじゃなかった考えてしまった
    いや違うんだって!読めば分かるけどカンガルーって結構ネタバレギリギリな重要ワードなんだって!(読めば分かる大胆な嘘)

    ただね〜
    なんつうかこうなんつうかな〜
    人はみんな身勝手なんかな?
    相手を想うことって結局自己満足に過ぎないのかな?

    でもやっぱりその自己満足の先に幸せってあるのかもしれんな〜

    そんなお話でした(ほんとかよ)

    0
    2025年11月22日
  • 死にたがりの君に贈る物語

    Posted by ブクログ

    『死にたがりの君に贈る物語』を読んで、正直かなり心に刺さった。
    タイトルからして重そうな話だと思ってたけど、読んでみると「死」よりも「生きる」ことの意味を静かに問いかけてくる一冊だった。
    人間って、誰でも弱さとか、誰にも言えない痛みを持ってると思う。
    この物語は、そんな“どうしようもない夜”を知ってる人ほど響く気がする。

    登場人物たちの言葉は、どれもまっすぐで、少し不器用。
    でもその不器用さがリアルで、読んでて何度も胸が詰まった。
    「生きるって苦しいけど、それでも悪くない」──そんな想いが少しずつ積み重なっていくような感じ。
    読んでる途中は切ないのに、最後のページを閉じた瞬間には、なぜか温か

    0
    2025年10月09日
  • もの語る一手

    Posted by ブクログ

    祖父に誘われても覚えきれなかった将棋。そんな私でもすごく楽しむことができた。青山さんと貴志さんのものは特に楽しめました。アマチュア(将棋教室)から的中屋、女流棋士と将棋1つを取ってもいろんな話が出来上がるのはすごい!しかも皆さん超有名な作家さん。1冊で得できました。

    0
    2025年09月29日
  • 死にたがりの君に贈る物語

    Posted by ブクログ

    病んだ人の心を治せるのは、きっと愛ある人なんだろう、何かと愛があれば、誰かを、何かを愛することができれば、どんな心の病気でも治せるのだろう。そう思わせてくれた物語であった。

    0
    2025年09月24日