綾崎隼のレビュー一覧

  • ノーブルチルドレンの残酷

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    誰かにどうしようもなく必要とされた時、人はそれだけで生の意味を知るのだろう。守りたい人がいて、その誰かを本当に大切に出来たなら、それだけで人は幸せになれる。(110ページ)
    .
    この地球上には数え切れないほどの言葉があるのに、想いのすべてを織り込むことは、誰にも出来ない。どれだけ足しても、何を掛けても、愛には不足する。
    だけど、あたしは確信する。この世界にあって、一番美しい言葉は、好きな人が呼んでくれる自分の名前だ。(206ページ)

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    2022年08月27日
  • 旋律月下

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    花鳥風月シリーズ7作目。
    家族でも見分けられない双子の舞原月乃と今宵。
    月乃に恋をした望月洋平との関りとその後の物語。
    各部に各年代ごとに分かれて物語は進み。
    その中で移り変わる人物背景に。
    繊細なトリックに見事やられました!
    しかし男の主人公には一切共感出来ず。
    彼にこだわるその姉妹にも少し厳しいかなと思いました。
    ミステリー的には面白い作品でした。

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    2022年07月26日
  • 風歌封想

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    花鳥風月シリーズ6作目。
    過去に別れた恋人との手紙のやりとりを。
    「風の便り」をキーワードに綴られた物語。
    様々な章を手紙形式。
    その中で個人と背景が少し混乱する事も。
    総じて純粋で綺麗なストーリーといったところ。
    学生時代の夢を抱くも破れ現実に生きる。
    その中でも捨てきれずに抱いていた希望。
    それが終盤でどうなっていくか。
    こちらも面白い1冊でした。

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    2022年07月24日
  • 陽炎太陽

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    シリーズ5作目。
    幼い頃共に辛い過去を過ごした一颯と陽凪乃。
    ある事件を機に離れ離れになるも、大人になってまた現れて。
    初恋の人と現在の恋人と。揺れる心のまま当時の衝撃的な真実を知るという物語。
    主人公の身の上。物語もどこまでが真実で虚像か。
    判断できないくらい物語とリンクしてて。
    またページをめくる手が止まらない状態でした。
    終盤の彼の大きな決断。
    これで良かったと心からそう思いました。

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    2022年07月20日
  • 吐息雪色 【電子特別版】

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    花鳥風月シリーズの4作目。
    結城佳帆と舞原葵依の恋の物語。
    互いが抱える孤独を分かちあうように惹かれあう。
    そんな物語の流れになっています。
    それがとても繊細で。ドラマチックで。
    前作の「永遠虹路」、そしてノーブルチルドレンシリーズを読んだ後こちらを読むと、より物語に入り込めます。
    次のシリーズも読んでみます。

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    2022年07月16日
  • 永遠虹路

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    花鳥風月シリーズ3作目。
    舞原七虹を中心に様々な時系列。そこに関わる人達を描いた物語。
    他シリーズでも。そしてこの物語の終盤まではなかなか見える事のなかった七虹の想い。
    他の視点での6つの物語の後、最終章での結末。
    引き込まれました。
    こちらもあの「舞原家」の話とは一線を置いたかたち。
    次のシリーズも読んでみようと思います。

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    2022年07月14日
  • 初恋彗星

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    幼馴染みの男女とその周りと。
    巡り巡るすれ違いが引き起こす恋愛物語。
    人を想う切なさと、壮絶な身の回り。
    引き込まれて読んでいました。
    登場人物に「舞原」は出ては来るけど、財閥色は今回はなく。
    ただただそれぞれの純愛が綴られていました。
    時は流れての物語で、心温かくなりました。

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    2022年07月12日
  • 世界で一番かわいそうな私たち 第三幕

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    シリーズ3作目。
    フリースクールに通う少女と母親、そして学校との問題に始まり。
    杏と詩季の不思議な夫婦関係の真相。杏の心に抱えるもの。
    そして道成の決断とラスト。
    なかなかの濃い内容でした。
    誰よりも壊れてるという杏。その理由がよく分かります。
    最後は自分的には悲しい終わり方だったかな。
    年月経っての静鈴荘がどうなっているか。
    知りたいとも思いました。
    瑠伽の言った「負け犬が…」の言葉。
    自分も心からそう思います。

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    2022年07月10日
  • 世界で一番かわいそうな私たち 第二幕

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    シリーズ2作目。
    フリースクールに通う生徒のひとりに降りかかる誹謗中傷。
    それに立ち向かう出来事と。
    バスハイジャック事件の動機と真相についての回でした。
    どちらも理不尽な不幸から救いを求める。
    そんな行動が背景にあるかたちで。
    しかしどちらも救えない。
    そんなやるせなさも感じました。
    終盤において舞原夫婦についても。
    3作目もチェックしたいと思います。

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    2022年07月07日
  • 世界で一番かわいそうな私たち 第一幕

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    フリースクールの学生と教師の奮闘物語。
    冒頭のバスジャック事件から声を失った少女と。
    突然現れフリースクールの教師として働く青年と。
    彼らを中心に様々な事件が起こっていく。
    真剣に子供に向き合う佐伯と冷静に温かく見守る杏。
    子供たちの本当の救いとは何かというものが描かれていました。
    終盤は突如現れた佐伯の謎も。
    最後の1行は衝撃。

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    2022年07月06日
  • レッドスワンの混沌 赤羽高校サッカー部

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    レッドスワンシリーズの5作目。
    高校サッカーインターハイの開幕と高槻涼雅との対面と。
    今回もかなり出来事が動いた1冊。
    時間限定でピッチで躍動する優雅。新戦術を披露していく世怜奈。
    今作もサッカー小説としてすごく面白かったです。
    レッドスワンシリーズも残すはあと1巻。
    最後も楽しんで読んでいこうと思います。

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    2022年06月27日
  • ノーブルチルドレンの追想

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    「愛情」で最終章を迎えたノーブルチルドレンシリーズのその後の作品。
    3話ともそれぞれ主人公が変わり。それぞれの視点で物語は進む。
    2話以降は「愛情」で語られなかった詳細とその後というかたちで。
    衝撃と悲劇を乗り越え、希望と未来を掴む。
    大人になったノーブルチルドレン達。
    読んでいて感動しました。
    ページ数はそれ程多くないものの内容は濃密。
    この作品も面白かったです。

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    2022年06月24日
  • ノーブルチルドレンの愛情

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    現代版ロミオとジュリエットの最終章。
    桜塚歩夢の衝撃の真実から幕を開けた今作。
    そこからの彼らの行方。そして吐季と。
    高校生から成人になるまで時は進み。そこでまた衝撃の展開。
    前作と比べて圧倒的な内容ではあるものの続きが気になって一気読み。
    引き込まれる作品でした。面白かったです。
    本編は今回が最後ですがノーブルシリーズはあと2作あり。
    こちらも読んでみたいと思います。

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    2022年06月22日
  • ノーブルチルドレンの断罪

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    シリーズ3作目。
    今回でようやく「現代のロミオとジュリエットの儚き愛の物語」らしい感じに。
    名家の高校生の恋愛物語かと思いきやかなりダークでヘビーな中身。
    恋愛よりも彼らを取り巻く事件の方が印象強く。
    作品に没頭したという意味でかなり疲れました。
    最後も最後でかなり衝撃的。
    再終幕、どうなってしまうのやら。

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    2022年06月20日
  • ノーブルチルドレンの告別

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    シリーズ2作目。
    今回は琴弾麗羅、そして舞原吐季の2人の過去と真の関係性が描かれていました。
    ノーブルチルドレンの哀しい告別。そして終盤の突然の意外な事件。
    俄然面白くなったと思います。
    3作目から新展開になるのかな。
    引き続きこのシリーズを追いかけて行こうと思います。

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    2022年06月17日
  • ノーブルチルドレンの残酷

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    旧家の出身の高校生の男女の恋愛模様?を描いた物語。
    レッドスワンシリーズから興味を持ち読んでみました。
    内容は高校生活における日常と、様々な謎を追うミステリーも。
    レッドスワンシリーズ程には入り込む事が出来なかったかな。
    一応次の作品も読んでみようかなとは思います。

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    2022年06月15日
  • レッドスワンの飛翔 赤羽高校サッカー部

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    シリーズ4作目にてセカンドシーズン1作目。
    3年生になった優雅達。
    全国ベスト4の実績でサッカー部における周囲の評価、環境も変わり。
    新チームにおける様々な出来事。そして伊織と楓にも環境の変化が。
    今回もとても面白く読みました。
    サッカー戦術や現代のトレンドも網羅してて。
    加えアルビレックス新潟のファンの僕にとっても嬉しい内容で。
    次作も楽しみです!

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    2022年06月13日
  • 蒼空時雨

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    レッドスワンシリーズから知り読んだ本。
    様々な登場人物が意外な過去で繋がり。
    そこに関わる人間、恋愛模様を描いた作品。
    各章における物語。それが全体にも繋がっていて。
    楽しく読みました。
    人の純粋さに触れたような。そんな作品でした。

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    2022年06月10日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    10年ほど前に綾崎隼さんの本を初めて読んで花鳥風月シリーズとノーブルチルドレンシリーズにどっぷりハマった。最近はあまり読んでいなかったけど久しぶりに目に留まった綾崎隼さんはTikTokで紹介されて話題になっているらしく、なんだか嬉しくなって本書を手に取りました。

    読み進めていると
    あぁ、こんな感じだったなぁと懐かしい気分になった。
    特に山際さんが言った「そこにどんな気持ちを足すことも、引くことも、出来ない。」という一文は『初恋彗星』の冒頭に出てくる一文に少し似ていて個人的に上がった。そしてそんな所がミマサカリオリの原稿で興奮する登場人物たちと私はリンクしてしまったように思う。
    ミステリー要素

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    2025年04月04日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    ネタバレ

    恩田陸氏の理瀬シリーズ目当てに。
    他の人のコメントで 他作品もシリーズの短編ありとの事にて気になる。
    どれも 短編ながら、妙に記憶に残るであろう作品達。


    はやみねかおる『思い出の館のショウシツ』
    →テンポ良くスイスイ読める。主人公が本が読めないのは理由があるのだろうか?

    恩田 陸『麦の海に浮かぶ檻』
    →ヨハンの短編といい、短編ながら満足の一作。

    高田崇史『QED~ortus~ ―鬼神の社―』
    →難しい。。けれど、逆の立場の神を だからこそ奉るって発想は驚いた。

    綾崎 隼『時の館のエトワール』
    →ラストのセリフ、ページをめくっての1行で 紙ならではだなぁ。。

    白井智之『首無館の殺人』

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    2022年05月11日