綾崎隼のレビュー一覧

  • 冷たい恋と雪の密室

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     すごい❢
     恋愛小説❢

     千春の想いはすごい〜〜


     「千春、世の中にはお前の生き様を笑う奴がいるかもしれない。でも、俺は勇気をもらっていた。かっこいいよ。おまえ、昔からずっと、一番かっこよかった。」


    「好きです。愛してます。」
    「知ってるよ」
    「私と会ってくれて、ありがとうございます。
    今日からずっと、この命が終わるまで、ずっと、私はあなたのものです。」

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    2024年12月24日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    純粋な愛情と、歪んだ感情がぶつかり合う中で、
    後半予想外の展開を見せます。

    前半読むのがしんどくなる感じだったけど、3章あたりからテンポよく話が進み、そこからは一気読み。

    作中の『Swallowtail Waltz』という小説のような人生をも変える一冊にであってみたいな。

    最後の最後の一言がグッとくる。

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    2024年12月15日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    なんか淡々とした感じで盛り上がりに欠ける。
    微妙に『秒速5センチメートル』と情景が被る。
    作者曰く恋愛ミステリらしいけど、伏線を伏線と気付くまで時間がかかった。違和感は感じるけどこの張り方は弱い。

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    2024年12月06日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    p259お洒落をするというのは、心を武装するということだったのかもしれない。

    p274だが、人間は立ち直ることの出来る生き物だ。時間と共に、傷口は癒える。

    p344心なんて簡単に死ぬ。人間は、いとも容易く、病んでしまえる。

    ミマサカリオリの正体が分かった時にだからあの生活リズムなのか。と納得してしまった。(小説家は不規則な生活をしてるイメージがわたしの中にある為)死にたかった純恋は愛する作家から生きて欲しい。あなたのために小説を書く。と言われたのだから生きる道を選ぶよね。そして死にたかったミマサカリオリも生きていくんだろうな。誰も死ななくてよかった。

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    2024年11月24日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    綾崎隼だなという本。
    なるほどそういう叙述トリックか。結末は好き嫌いはわかれそうな内容かな?
    途中までは完全に騙されててそこは面白かった。

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    2024年11月09日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    ネタバレ

    電車の中、人が多い中で立ちっぱなし、何十時間も閉じ込められるっていう、体力的にも精神的にもつらい状態の中での物語なのに、情景描写がとても美しく、登場人物たちの友情や恋する想いが優しくて切なくて、とても綺麗な物語だなあと感じました。

    個人的に、静時が救われた博人との友情エピソードがとても好きで、千春をはさんだ三角関係になってもふたりの友情やお互いへの思いやりは変わらず…
    素敵でした。
    お互いに、苦しくても博人のために身を引く優しさや、千春に「頑張れ」っていう博人の強さに感動しました。三角関係ってつらい!

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    2024年11月03日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    『思い出の館のショウシツ』(はやみねかおる)3…設定は面白い。
    『麦の海に浮かぶ檻』(恩田陸)3…幻想的な世界観がいい。
    『QED〜ortus〜——鬼神の社——』(高田崇史)2…神社仏閣と鬼の蘊蓄だけで事件自体はしょうもない。
    『時の館のエトワール』(綾崎隼)4…あの個性的な2人はたぶんシリーズがあるんだろう。トリックもオチも気持ちいい。
    『首無館の殺人』(白井智之)2…著者の作品は何冊も読んできたがなぜか急に露悪・下品な表現が受け付けなくなってしまった。
    『囚人館の惨劇』(井上真偽)5…一番しっかりしてて一番面白かったが、それは一番ボリュームがあったからかもしれない。

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    2024年11月03日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    私には若すぎるのだけど
    綾崎さんの小説が好きみたいで
    前回のレビューで天才が好きだからかなと
    書いたけど もう一つ どの作品も男の子が
    魅力的なんです
    なので 今回も男子高校生を産みたくなる
    それに反して どの作品も女の子達が少し変わり種が多いんですね
    これは作者のご趣味だろうか
    で変種女子を支える精神イケメン男子の構図が
    たぶん好きなんですわ

    で、本作ですが ストーリーは豪雪で密室となった列車の中での若い彼らの心象風景
    帯にどんでん返しとあるので
    恋愛のどんでん返しって まさか この男子達がBL風味になるのでは?と妄想しましたが
    それは 外しました

    小説の半ば過ぎたあたりから
    ストーリー

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    2024年10月28日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    みんながミマサカリオリのために行動していることがすごく伝わってきた。みんなが思いやりをもって意図を汲んでくれていた。そしてそれは6人だけじゃない。肯定して、愛してくれるファンがたくさんいること。それに気づけたことがミマサカにとって一番だったと思う。
    編集者の塚田さんと山際さんが優しすぎるし、稲垣さんの言動が人格者すぎる。

    どれだけの賞賛があっても、批判の声は目に映る。人一倍そういう声が届くミマサカだからこそ、自暴自棄になり、周りの人を試した。
    生い立ちや境遇を鑑みれば十分推察できる。

    だからこそ、純恋の意志の強さと小説への愛がミマサカの胸を打った。本気で小説に救われて、命をかけるほどじゃな

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    2024年10月26日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    実際に新潟であった豪雪での電車立ち往生。
    電車の中に閉じ込められた、センター試験を2日後に控えた高校生博人と親友静時、2人の友人千春。
    よくある三角関係です。

    博人と静時の章は、ゴリゴリした恋愛小説って感じではなくていい感じに読んでいたのですが、、千春の章になってからのメッセージのやり取りが、なんか、こう、むず痒くなるような、、、
    一晩を電車の中で過ごすという平時ではない昂ぶりと夜中の時間帯の昂ぶりともあってなのか、若さなのか、、情熱的!!

    なにはともあれ、みんな無事に電車降りれて良かったね!

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    2024年10月24日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    謎がどんどん生まれてどんどん解消していく感じ。サバイバル?生活の空気感に入り込めて、スラスラ読めた。
    正直自分の辛さを楯に人を傷付けることを厭わない人の描写はあまり気持ち良いものではなかったけど、それでも受け入れようとしてくれる人たちがいる温かさや想いが伝わったし、なぜそうなったかもどんどん明かされていく展開になってるから飽きずに読めた。
    どうか二人がお互いのことを胸に、少しでも前向きに生きていってくれたらなと。二人は自分は独りだって強く思っていると思うけど、案外世界は自分が動きさえすれば反応があって、繋がっていけるものなのかなぁ〜と。

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    2024年10月13日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    「恋愛小説」って書いてあったら
    ほぼ手に取らない
    単純に読みたいと思わないからで
    嫌っているわけではない

    読んだことない作家さんで
    実際あった事件?事故?に
    着想を得た話だと
    何かで見た気がしたので読んでみた

    ゴリゴリに恋愛小説だった

    サラッと読めるっしょ〜の
    期待は裏切られたし
    雪に覆われすぎてて
    めちゃくちゃ疲れたし
    キュンキュンもしないって!
    (いや、ちょっとはキュンもある)

    3人の登場人物の
    誰推しでいくかで
    感想が変わるかもしれないが
    なんかもう…
    ラストが辛かった…
    大人だから
    待て待て、コイツじゃない視点で
    そう、コイツ推しだと思えば
    このやるせなさも変わってくるぜ?

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    2024年09月06日
  • 盤上に君はもういない【電子特典付き】

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    ふたりの天才系女性棋士の誕生から活躍の物語
    もちろん、それだけではないけれど

    1年以上前の「ぼくらに嘘がひとつだけ」が
    はじめて読んだ綾崎さんの作品でした
    やはり将棋界をベースにした少年たちの作品で
    かなり好きだった記憶は残っているんですけど
    こちらの主要登場人物である棋士二人が
    ぼくらに嘘の方に もっと強くなって登場させているらしい
    悲しいかな、全く思い出せない
    文庫化されたら再読しようかな

    ですので この作品が綾崎さんの将棋小説1作目になります

    史上初となる女性棋士のふたり
    将棋の名門一家の天才高校生、飛鳥
    地方の大病院の長女で生まれた時から肺に持病を持つ、夕妃26歳棋士
    初めての対

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    2024年09月02日
  • それを世界と言うんだね 空を落ちて、君と出会う

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    記憶を失った状態で 童話のキャラクター達が暮らす物語管理局へと転生した少女
    少女が自分の名前を探しながらその世界に転生した意味をみつけていく

    綾崎さんについて ほとんど知らないけれど なんか好きかもと続けて読んでみました
    この作品も事前情報ないまま 物語の世界へ

    管理局から指名され 物語の中の不幸な部分をお直しするために その世界へと飛び込んでいく
    物語の魅力に目覚め始めた頃に読んでいたら
    興奮していたと思う
    夢みる頃に夢を見せてくれるお話

    最後にカンザキイオリさんの楽曲が掲載されていて、読者から募集した物語を楽曲化
    この楽曲の小説化というところでしょうか

    どれもこれも全く詳しくなくて

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    2024年08月19日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    この世界には、物語を必要としている人間がいる
    物語が、その人の生きる支えともなり得るという
    そんな物語

    徹底的な覆面作家として活動していた小説家“ミマサカリオリ” デビューとともに人気作家となり、多くの熱いファンを掴んでいた
    シリーズの最終近くストーリーの厳しい批判を受け、完結が書けなくなる

    人気作品「スワローテイル」の舞台と似た山の中の廃校に集められた7人
    彼らは、ミマサカのファン達
    それぞれの思いを持って作品の完結を求めている

    集団生活の中で 7人の立場がミステリーと言えるのかな ネタバレになるのでこの辺で

    人気作品と重複させながら、ストーリー展開しようとしているのだけど、作中作と

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    2024年08月15日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    よかったです。人が小説に救われることはあると思います。私も好きな作家さんの次作が発売されるのが、生きがいの一つです。綾崎先生の作品は読む手が止まりません。温かい時間を過ごせました。

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    2024年08月01日
  • この銀盤を君と跳ぶ

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    ネタバレ

    芸能人夫婦を親に持ち、傍若無人ながらもステップなどの演技構成点が高い京本瑠璃。
    どんな競技でもこなせる身体能力を持ち、好きなことだけやりたい性格で、ジャンプの技術点が高い雛森ひばり。
    前者は過去にフィギュアスケート選手として活動していた振付師の江藤朋香、後者はひばりの才能を近くで見てきた二つ年上の滝川泉美をコーチに、残り1枠しかないオリンピック出場権を賭けて戦う。

    フィギュアのことは何も知らないので、前回わくわくして読んだ同作者の「盤上に君はもういない」を重ねながら読んだ。
    途中途中、ルールを何も知らない人間からすると説明調になりすぎず理解を深めながら読み進められた。
    前作と違うのはどちらも

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    2024年07月28日
  • この銀盤を君と跳ぶ

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    さわやかな話でした。
    時系列が行ったり来たりするので、最初は「?」と思いながら読み始め、ある程度読んだところで最初の部分を読み直すと理解できる。

    結末も期待を裏切らないかたちで、読後感がとてもよかった。

    フィギュアスケートの天才少女2人の話。
    正反対の性格のふたりが、それぞれの環境や試練を乗り越えて同じ舞台で最高の演技をする。
    個人的には瑠璃が好き。かっこいい。

    売る

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    2024年06月30日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    この共同生活の狙いを「鮎の友釣り」で例えていて面白かったし、凄くしっくりきた。

    「炎上は愛情の裏返し」は、全てに該当するものではないかもしれないけど、本という作品に関しては、ある意味そうなのかも。

    ミマサカリオリのそばに、純恋でいてくれて良かった。これからも、ずっとファンレターで繋がっていて欲しいな。

    ただ、Swallowtail Waltzの内容が小出しすぎて、最後の結末が出てきた時も、この人なんだっけ??ユダって何したっけ??ってなって、あまりのめり込めなかった。

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    2024年06月02日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    小説家、ミマサカリオリが急死した。大人気だったSwallowtail Waltzシリーズの最終巻が出版される前に炎上して以降、執筆が中断されていた中でのニュースだった。
    最終巻が読めないことにファンは深いショックを受けており、その一人である16歳の純恋は自殺を図った。
    そんな中で、ミマサカリオリのファンサイトに集う純恋を含めた男女七人の元に、Swallowtail Waltzの世界を再現し、物語の結末をファンの手で探るために共同生活をしようという誘いのメッセージが届く。

    物語を生み出す人の繊細さ、傷つきやすさを感じた。
    現実にも物語を作る人が批判に晒されたり、外部からの言葉で納得できなくても

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    2024年04月20日