綾崎隼のレビュー一覧
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ネタバレp259お洒落をするというのは、心を武装するということだったのかもしれない。
p274だが、人間は立ち直ることの出来る生き物だ。時間と共に、傷口は癒える。
p344心なんて簡単に死ぬ。人間は、いとも容易く、病んでしまえる。
ミマサカリオリの正体が分かった時にだからあの生活リズムなのか。と納得してしまった。(小説家は不規則な生活をしてるイメージがわたしの中にある為)死にたかった純恋は愛する作家から生きて欲しい。あなたのために小説を書く。と言われたのだから生きる道を選ぶよね。そして死にたかったミマサカリオリも生きていくんだろうな。誰も死ななくてよかった。 -
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『思い出の館のショウシツ』(はやみねかおる)3…設定は面白い。
『麦の海に浮かぶ檻』(恩田陸)3…幻想的な世界観がいい。
『QED〜ortus〜——鬼神の社——』(高田崇史)2…神社仏閣と鬼の蘊蓄だけで事件自体はしょうもない。
『時の館のエトワール』(綾崎隼)4…あの個性的な2人はたぶんシリーズがあるんだろう。トリックもオチも気持ちいい。
『首無館の殺人』(白井智之)2…著者の作品は何冊も読んできたがなぜか急に露悪・下品な表現が受け付けなくなってしまった。
『囚人館の惨劇』(井上真偽)5…一番しっかりしてて一番面白かったが、それは一番ボリュームがあったからかもしれない。 -
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私には若すぎるのだけど
綾崎さんの小説が好きみたいで
前回のレビューで天才が好きだからかなと
書いたけど もう一つ どの作品も男の子が
魅力的なんです
なので 今回も男子高校生を産みたくなる
それに反して どの作品も女の子達が少し変わり種が多いんですね
これは作者のご趣味だろうか
で変種女子を支える精神イケメン男子の構図が
たぶん好きなんですわ
で、本作ですが ストーリーは豪雪で密室となった列車の中での若い彼らの心象風景
帯にどんでん返しとあるので
恋愛のどんでん返しって まさか この男子達がBL風味になるのでは?と妄想しましたが
それは 外しました
小説の半ば過ぎたあたりから
ストーリー -
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ネタバレみんながミマサカリオリのために行動していることがすごく伝わってきた。みんなが思いやりをもって意図を汲んでくれていた。そしてそれは6人だけじゃない。肯定して、愛してくれるファンがたくさんいること。それに気づけたことがミマサカにとって一番だったと思う。
編集者の塚田さんと山際さんが優しすぎるし、稲垣さんの言動が人格者すぎる。
どれだけの賞賛があっても、批判の声は目に映る。人一倍そういう声が届くミマサカだからこそ、自暴自棄になり、周りの人を試した。
生い立ちや境遇を鑑みれば十分推察できる。
だからこそ、純恋の意志の強さと小説への愛がミマサカの胸を打った。本気で小説に救われて、命をかけるほどじゃな -
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ネタバレ謎がどんどん生まれてどんどん解消していく感じ。サバイバル?生活の空気感に入り込めて、スラスラ読めた。
正直自分の辛さを楯に人を傷付けることを厭わない人の描写はあまり気持ち良いものではなかったけど、それでも受け入れようとしてくれる人たちがいる温かさや想いが伝わったし、なぜそうなったかもどんどん明かされていく展開になってるから飽きずに読めた。
どうか二人がお互いのことを胸に、少しでも前向きに生きていってくれたらなと。二人は自分は独りだって強く思っていると思うけど、案外世界は自分が動きさえすれば反応があって、繋がっていけるものなのかなぁ〜と。 -
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「恋愛小説」って書いてあったら
ほぼ手に取らない
単純に読みたいと思わないからで
嫌っているわけではない
読んだことない作家さんで
実際あった事件?事故?に
着想を得た話だと
何かで見た気がしたので読んでみた
ゴリゴリに恋愛小説だった
サラッと読めるっしょ〜の
期待は裏切られたし
雪に覆われすぎてて
めちゃくちゃ疲れたし
キュンキュンもしないって!
(いや、ちょっとはキュンもある)
3人の登場人物の
誰推しでいくかで
感想が変わるかもしれないが
なんかもう…
ラストが辛かった…
大人だから
待て待て、コイツじゃない視点で
そう、コイツ推しだと思えば
このやるせなさも変わってくるぜ?
っ -
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ふたりの天才系女性棋士の誕生から活躍の物語
もちろん、それだけではないけれど
1年以上前の「ぼくらに嘘がひとつだけ」が
はじめて読んだ綾崎さんの作品でした
やはり将棋界をベースにした少年たちの作品で
かなり好きだった記憶は残っているんですけど
こちらの主要登場人物である棋士二人が
ぼくらに嘘の方に もっと強くなって登場させているらしい
悲しいかな、全く思い出せない
文庫化されたら再読しようかな
ですので この作品が綾崎さんの将棋小説1作目になります
史上初となる女性棋士のふたり
将棋の名門一家の天才高校生、飛鳥
地方の大病院の長女で生まれた時から肺に持病を持つ、夕妃26歳棋士
初めての対 -
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記憶を失った状態で 童話のキャラクター達が暮らす物語管理局へと転生した少女
少女が自分の名前を探しながらその世界に転生した意味をみつけていく
綾崎さんについて ほとんど知らないけれど なんか好きかもと続けて読んでみました
この作品も事前情報ないまま 物語の世界へ
管理局から指名され 物語の中の不幸な部分をお直しするために その世界へと飛び込んでいく
物語の魅力に目覚め始めた頃に読んでいたら
興奮していたと思う
夢みる頃に夢を見せてくれるお話
最後にカンザキイオリさんの楽曲が掲載されていて、読者から募集した物語を楽曲化
この楽曲の小説化というところでしょうか
どれもこれも全く詳しくなくて -
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この世界には、物語を必要としている人間がいる
物語が、その人の生きる支えともなり得るという
そんな物語
徹底的な覆面作家として活動していた小説家“ミマサカリオリ” デビューとともに人気作家となり、多くの熱いファンを掴んでいた
シリーズの最終近くストーリーの厳しい批判を受け、完結が書けなくなる
人気作品「スワローテイル」の舞台と似た山の中の廃校に集められた7人
彼らは、ミマサカのファン達
それぞれの思いを持って作品の完結を求めている
集団生活の中で 7人の立場がミステリーと言えるのかな ネタバレになるのでこの辺で
人気作品と重複させながら、ストーリー展開しようとしているのだけど、作中作と -
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ネタバレ芸能人夫婦を親に持ち、傍若無人ながらもステップなどの演技構成点が高い京本瑠璃。
どんな競技でもこなせる身体能力を持ち、好きなことだけやりたい性格で、ジャンプの技術点が高い雛森ひばり。
前者は過去にフィギュアスケート選手として活動していた振付師の江藤朋香、後者はひばりの才能を近くで見てきた二つ年上の滝川泉美をコーチに、残り1枠しかないオリンピック出場権を賭けて戦う。
フィギュアのことは何も知らないので、前回わくわくして読んだ同作者の「盤上に君はもういない」を重ねながら読んだ。
途中途中、ルールを何も知らない人間からすると説明調になりすぎず理解を深めながら読み進められた。
前作と違うのはどちらも -
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小説家、ミマサカリオリが急死した。大人気だったSwallowtail Waltzシリーズの最終巻が出版される前に炎上して以降、執筆が中断されていた中でのニュースだった。
最終巻が読めないことにファンは深いショックを受けており、その一人である16歳の純恋は自殺を図った。
そんな中で、ミマサカリオリのファンサイトに集う純恋を含めた男女七人の元に、Swallowtail Waltzの世界を再現し、物語の結末をファンの手で探るために共同生活をしようという誘いのメッセージが届く。
物語を生み出す人の繊細さ、傷つきやすさを感じた。
現実にも物語を作る人が批判に晒されたり、外部からの言葉で納得できなくても