綾崎隼のレビュー一覧
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『将棋は決断のゲームである…決断をテーマに書かれた一挙8編の短編集』という紹介文に惹かれて読みました。
将棋は子供の頃に親に教えてもらって2、3度指したことがある程度でほぼルールも難しいことも分からない状態で読みました。分かってた方が面白いんだろうなぁと思う物語もありましたが、全体的に、話の筋に関わる程度に上手に解説が挟まっていて、あまり調べたりせずに理解でき、読み進めることが出来ました。
強く印象に残ったのは、葉真中顕さんの『マルチンゲールの罠』、白井智之さんの『誰も読めない』でした。
『マルチンゲールの罠』は、最後の最後で、見えている世界がグルンとひっくり返るような感覚がお見事で、読み終 -
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Posted by ブクログ
久々に読んだ恋愛小説。
武者小路実篤「友情」のオマージュだそうです。
高校三年生で友人の博人と静時、博人の幼馴染みの千春。
電車での立ち往生を迎えるまでの、彼らの歩みを描きながら、「愛こそ人生のすべて」と信じる千春という唯一無二の女性を描く。
動かぬ電車の中で起こった恋のゆくえは……。
三人の澄んだまっすぐな思いが、心に射し込んでくるようでした。
千春の思い。
博人の思い。
静時の思い。
みんな本当に良い子だなぁ。
あるやり取りでは、これまでに秘めていたそれぞれ思いが溢れ出ていて、もう苦しいやら切ないやら…。
どんなに一途に思っても、人の気持ちはままならない。
いつもいつも、千春の言葉 -
Posted by ブクログ
ネタバレp259お洒落をするというのは、心を武装するということだったのかもしれない。
p274だが、人間は立ち直ることの出来る生き物だ。時間と共に、傷口は癒える。
p344心なんて簡単に死ぬ。人間は、いとも容易く、病んでしまえる。
ミマサカリオリの正体が分かった時にだからあの生活リズムなのか。と納得してしまった。(小説家は不規則な生活をしてるイメージがわたしの中にある為)死にたかった純恋は愛する作家から生きて欲しい。あなたのために小説を書く。と言われたのだから生きる道を選ぶよね。そして死にたかったミマサカリオリも生きていくんだろうな。誰も死ななくてよかった。 -
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『思い出の館のショウシツ』(はやみねかおる)3…設定は面白い。
『麦の海に浮かぶ檻』(恩田陸)3…幻想的な世界観がいい。
『QED〜ortus〜——鬼神の社——』(高田崇史)2…神社仏閣と鬼の蘊蓄だけで事件自体はしょうもない。
『時の館のエトワール』(綾崎隼)4…あの個性的な2人はたぶんシリーズがあるんだろう。トリックもオチも気持ちいい。
『首無館の殺人』(白井智之)2…著者の作品は何冊も読んできたがなぜか急に露悪・下品な表現が受け付けなくなってしまった。
『囚人館の惨劇』(井上真偽)5…一番しっかりしてて一番面白かったが、それは一番ボリュームがあったからかもしれない。 -
Posted by ブクログ
私には若すぎるのだけど
綾崎さんの小説が好きみたいで
前回のレビューで天才が好きだからかなと
書いたけど もう一つ どの作品も男の子が
魅力的なんです
なので 今回も男子高校生を産みたくなる
それに反して どの作品も女の子達が少し変わり種が多いんですね
これは作者のご趣味だろうか
で変種女子を支える精神イケメン男子の構図が
たぶん好きなんですわ
で、本作ですが ストーリーは豪雪で密室となった列車の中での若い彼らの心象風景
帯にどんでん返しとあるので
恋愛のどんでん返しって まさか この男子達がBL風味になるのでは?と妄想しましたが
それは 外しました
小説の半ば過ぎたあたりから
ストーリー -
Posted by ブクログ
ネタバレみんながミマサカリオリのために行動していることがすごく伝わってきた。みんなが思いやりをもって意図を汲んでくれていた。そしてそれは6人だけじゃない。肯定して、愛してくれるファンがたくさんいること。それに気づけたことがミマサカにとって一番だったと思う。
編集者の塚田さんと山際さんが優しすぎるし、稲垣さんの言動が人格者すぎる。
どれだけの賞賛があっても、批判の声は目に映る。人一倍そういう声が届くミマサカだからこそ、自暴自棄になり、周りの人を試した。
生い立ちや境遇を鑑みれば十分推察できる。
だからこそ、純恋の意志の強さと小説への愛がミマサカの胸を打った。本気で小説に救われて、命をかけるほどじゃな