綾崎隼のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
土砂降りの雨が降る夜、アパートの前で倒れていた譲原紗矢と言う女性を助けた舞原零央。お金がない。帰るところもないという彼女に、零央は仕方なく居候をさせてあげることにした。
綾崎隼さんは二冊目。言葉の選び方や表現がやっぱり素敵です~。
同じ時を重ねている間にふたりの心も寄り添っていくのですが。それではい、終わりといかないのが、この作者さんらしいです。
まさかの!えええ~。
意図せず出来上がった三角関係ですが、このメインの三人にはある双子が絡んできます。
これが紗矢にとってはかなりエグい。
…はずなのですが、姉の夏音がさらりと流します。
他のキャラがやったらうそ臭さを感じるかもしれませんが、その前 -
Posted by ブクログ
どうして作者の綾崎さんはこんなに心を揺さぶられる文章を書けるのか。
花鳥風月シリーズ久々の第5弾、陽炎太陽。
終始圧倒されっぱなしでした。
ある意味鼻につく文章だし、ワンパターンだし、先の展開は読めるし、主人公は他作品と似たようなキャラだし…。
粗を探せばいくらでも見つかります。でもそんな読み方は“ロックじゃない”。
ただそこにある文章を一つずつ追いかけながら、登場人物の心情に触れながら、物語の世界に入っていけばいいんです。
主人公の一颯は、小学生の頃、同級生の陽凪乃を何よりも大切に思っていた。
陽凪乃もそんな一颯に全幅の信頼を寄せ、二人は周囲から孤立した二人の世界を生きていく。
そんな -
Posted by ブクログ
プロローグは桜塚歩夢の独白で進められる。
歩夢が緑葉の為に、たった一人でどれだけ苦悩してきたのか、文字通り血を吐くような苦しみを経て、すべてが破綻する。
千桜緑葉の痛々しいまでの真っ直ぐさ。その直視できないほどの輝きに、皆、惹きつけられたのだろうか?
そして、舞原吐季のあまりにも深い絶望は、読んでいてここから抜け出すことはあり得ないのではないかと思わざるを得ないほどだった。
大人に翻弄されるばかりだった学生時代とは違い、自分の力で歩くことができるようになった大人の自分。
でも、吐季と緑葉たちは、どんなに傷ついても心のやわらかな部分は失くしていなかったことに安堵した。